CAVOK日記
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2019/10/4 (金) Almermar 快晴

  これから14日迄ここアルメルマールで艇の越冬準備をしながらのんびりアンダルシア地方を楽しむ事にしている。
 お昼はフミさんが誘ってくれ池川夫妻と一緒にパエリヤ料理の評判高いお店で食べる。黒トマトのサラダと大きなキスに似たさっぱり味の白身の魚のフライを前菜にしてその後魚介類のパエーリャを食べる。ここのパエーリャは御粥スタイルでスープが多めで、ムール貝、アサリ、エビ、白身魚等の具が入っていた。美味しい味付けだった。
パエーリャも場所によって造り方が違うので色々な種類を楽しめる。
 フミさんの友人がビニールハウスで作物を作っているとの事で夕方見学させてもらえることになった。
 彼のビニールハウスは大きく8000平米のビニールハウスを二つ、それにプラス4000平米のビニールハウスを持っている。パプリカを栽培していて7月に種をまき10月から3月にかけて収穫するそうだ。冬暖かい地方なので暖房入れないで育つので経済的らしい。また農薬を使わず害虫を食べる虫を殺虫剤代わりに使っている。最近はモロッコがビニールハウスを始めて脅威になっているそうだ。肥料と水、室温はコンピューター管理されている。これだけの広大のエリアを収穫期は別にして親子3人でやっているそうだ。他のビニールハウスではパパイヤをやったりトマトをしたり色々市況を見ながら作物を選んでいるそうだ。
 これだけ大量の作物が出来るのでヨーロッパの台所と云うのも納得出来た。
 見学終わってから皆さんと一緒にアルメルマールでタパスを夕食に食べる。飲み物を一つ頼むとお好みのタパスが付いてくるスタイルだった。これも場所によって違うそうだ。


(ID# 1333)
2019/10/3 (木) Almenucar~Almermar 46NM 晴れ 西順風10ノット

 今年最後のレグになる。オフィスが9時オープンなので鍵を返して09:15に舫いを解く。
 予報通り当初微風で機帆走する。11時頃より良い風が吹き出したのでエンジンを切るが風が弱くなり4ノット位の速度になる。ヨットは風との対話なので風に踊らされるのでなく、風を読むのが大事だ。今日は到着地アルメルマールでフミさんと池川夫妻が待っていてくれる。17時到着予定と連絡を入れていたのであまり遅くはなれない。
 幸い暫くして西からの追い風が吹き出したのでジェネカーを揚げる。うねりが多少あったが進行方向と同じ方向のうねりなので波に乗る感じになる。追い潮もあり6ノット以上をキープする。真後ろからの風なので途中ジャイブを2回するが2回目にジェネカーがファオスティーにカラマリ往生するがメインのブランケットに入れて何とか解消出来た。
 アルメルマールに近づくにつれて陸側は一面真っ白になっている。これはビニールハウスで広大なエリアに広がっている。
 遠方には山頂が3478mあるシェラネバタ山脈が良く見える。冬はスキーができるそうだ。2011年に来た時は6月だったが山の上には残雪があった。
 到着が18時前に伸びそうなのでメールで送れる旨連絡して置く。
 17時過ぎにアルメルマールのマリーナに入るとフミさんがレセプションバースに立って到着を待っていてくれた。彼は今日休みだったがわざわざ出てきてくれた。
 お陰でレセプションバースに着けずに直接ポンツーンに17:20に舫う事が出来た。
 ケープホーナーの池川さんも迎えてくれた。
 今年の航海も無事終わりホットする。
 夕食はCAVOK5で水炊の夕食にフミさん、池川夫妻を招待をしていたので一緒に頂く。
 コックピットでハッピーアワーをして夕食はキャビンで頂く。水炊の野菜が美味しい。
 最後におじやをする。美味しくて少々食べ過ぎをしてしまった。
 池川さんは前回お会いした後ミディ運河をツールーズまで往復してきたが大変だったそうだ。我々は10年以上前にチャーターの運河ボートを6人でミディ運河を下ったが、ヨットは運河の走行に適してなく、そして2人だけで大変苦労したとの事だった。
運河はロックを超える際ロープで艇を固定しなければならないが結構高度差があり簡単ではない。
 色々お話を聞きながら楽しい夜を過ごす。明日お昼パエリヤを予約しておいてくれたので楽しみだ。
 今日は明日の天気を見ないで済む。心地よく寝る。


(ID# 1332)
2019/10/2 (水) Benalmadena~Almenucar 40NM 快晴 西15~25ノット

 今日の予報は波が高いが風は西からの追っての順風だ。
8時にマリーナオッフィスが開くのでそれに合わせて電気のコンセント、キーカードを返却してデポジットの70€を戻してもらい、08:40に舫いを解く。追い風の順風が吹いているので直ぐセーリングに移る。うねりがあるが追い波なのでさほど感じない。当初は斜め後ろからのクオーターで走りやすい風で艇速も7ノット以上キープする。
マラガ空港が近いので上空を朝の着陸する飛行機が次々アプローチしてくる。
 時折陸からの風のブローがあり艇速が9ノットを超える。波切音が心地良い。
 うねりがあって艇が揺れるのでお昼は朝作っておいてくれた鶏のグリルをパンと簡単に食べて済ます。
 最後まで良い風に恵まれ14:55にアルメニュカールのレセプションバースに横付けするが生憎と16時までお休みだったので仕方なしにレセプションバースで待つ。
 16時にオッフィスが開くと同時に手続きをするが8月に来た時は97€だったのが10月になり47€と半額の係留料になっていた。
 早速ビーチに泳ぎに行く。地中海内部に入るにつれて段々海水も透明度を増して来て魚の沢山見えるようになった。
 夕食はマリーナ内の見晴らしの良いレストランでグリーンサラダ、アボカドとエビのカクテル、メインに店のお薦めのシーバスを食べる。アボカドは熟れ過ぎで今一だったがシーバスは脂がのって美味しかった。隣のテーブルに感じの良いイギリス人のご夫婦がいらして聞いてみると友人のマリーナのマンションで1週間過ごすそうだ。
 綺麗な小さなマリーナの雰囲気がとても良く、 お年寄りが楽しんでいるのを見ると心が和む。


(ID# 1331)
2019/10/1 (火) Benalmadena 快晴 順風

 昨晩21時に寝たのに8時過ぎまで寝てしまった。
 朝食後悦子とマリーナを囲むようにあるショッピングモールを見て廻るが人通りも多く未だシーズン盛りの感じがした。
 海辺のコスタ・デル・ソルはバカンス地として賑わっているが、コスタ・デル・ソルを含むアンダルシア地方は8世紀から約800年にわたりイスラム教徒に支配されていた歴史ある地方だ。内陸部にはアルハンブラ宮殿のあるグラナダ、メスキータのあるコルドバ、ローマ時代からアンダルシア地方の中心都市で「カルメン」の舞台として有名なセビーリャと歴史ある町がある。ここからも観光バスがあちこち出ていた。観光の中心地でもある。我々は2011年に訪問しているので今回は遠慮した。
 今晩の総菜予定の魚を見つけに魚屋さんを探したが見つからずスーパーマーケットで生鮭を買う。
 帰りにタパスのお店に入りお昼を食べる。悦子はハンバーガーにビール、私は日課の水泳があるのでビールの代わりに水にしてハルバットのグリルを食べる。
 いよいよ明日アルメニュカールに行くが今年最後の寄港地になる。波の予報が高いのが気になるが風は治まるのでマリーナを予約をしておく。
 ビーチに行ってみるがまだまだ賑わいを見せている。トップレスで日光浴をしている女性が多いのにびっくりする。どうも類が類を呼ぶという事かなと思ったりするが大いに結構な事だ。
 日差しは強いのだが10分ほど泳ぐと体が冷えてくるので上がって温めてから又泳ぐ。砂浜も足の運動に良いので歩く。
 シャワーを浴びてから夕暮れ時を読書で楽しむ。今日も夕陽を見ながら夕食を頂く。
 夕食は野菜サラダ、パドロンペッパーのロースト、ガーリックポテト、ニンジンのグラッセグリル、そしてアトランティック・サーモンのグリルだった。ビールで喉を潤おした後白ワインで美味しく頂いた。


(ID# 1330)
2019/9/30 (月) Estopona~Benalmadena 35NM 快晴 微風

隣に繋留していたデンマーク艇Pupu号夫妻に見送ってもらい10:00に出港する。
彼らも艇の越冬先が同じアルメルマールという事で再会が楽しみだ。
波も風も無い静かな海を海岸線に連なる大リゾートタウンを見ながら機走する。
この辺りはマラガを中心にエステポナからアリメリア迄は国際的なリゾート地コスタ・デル・ソルとして夏だけでなく冬も避寒地として賑わいを見せている。
 何キロも繋がるホテル群には驚嘆した。お昼にペペロンチーノの赤ワインで頂く。湖のような海だった。
 ベナルマデエナのマリーナは巨大の規模のマリーナで、お洒落なおとぎの国のようなマンションが立ち並びその前にも艇が繋留出来るようになっている。1000隻以上の艇が繋留している。レセプションバース16:30に着けて受付を済ます。ガソリンステーションもあったので軽油を満タンにした。
 繋留場所は前回と一つ違いの場所だった。ここだけは陸電のコンセントが違い借りて自艇のコンセントと付け替える。
 運動がてら海岸線を歩く。マリーナの両サイドとも砂浜のロングビーチで賑わっていた。
 帰りにスーパーマーケットに寄ってワインと食材を少々仕入れて帰る。
 明日からの天気が問題で風が強くなる。最終的に夕方の予報で出港を判断することにした。
 今日も夕食はコックピットでする。数日前から暖かくなり外が丁度良くなった。
 チーズとクラッカーそして鮭でハッピーアワーをした後、野菜サラダと昨晩のグリーンカレーを頂いた。
 天気予報は相変わらず風が強い予報なのでここに2泊することにした。
 疲れていたのか21時には目を開けてられなくなり、ベットに入る。


(ID# 1329)
2019/9/29 (日) Gibraltar~Estepona 25NM 快晴 微風

 干潮が9:44でこの時間が一番地中海から大西洋に出る潮の流れが強い。この時間は避けて11:20に舫いを解く。ジブラルタル空港にはEasy Jet のA320が直ぐ上空を通過して着陸した。
 ジブラルタル湾の出口までは潮の影響はなかったが湾を出て岬をかわすときになって一気に向かい潮になり艇速が3ノットまで落ちる。
 出来るだけ岸側に寄って逆潮の影響が少ないようにする。何とか4ノットを保持できるようになり時間と共に逆潮も弱まって来て潮の影響もなくなる。
 ただ風は正面からなので機走になる。海面も穏やかで青一色の空で気持ち良い。
 お昼ににゅーめんと黒豆入り玄米をビールで頂く。
 眠くなるころにエステポのマリーナに到着する。レセプションバースに16:20に着けて手続きをして指定のポンツーンに移る。ここからジブラルタルまでは20NMぐらいしか違わないのだが潮の干満は殆どないくらい少なくなっている。地中海スタイルの槍着けになる。
 マリーナのバルで一息つく。早く着いたので私は運動兼ねて海岸に出て散策してシャワーを浴びてコックピットでアピタイザーを摘まみながら赤ワインで読書をしながらハッピーアワーを過ごす。好きな時間だ。
 夕食はコックピットで鶏肉のグリーンカレーを頂いた。
 デザートを葡萄とチョコを山崎のウイスキーショットグラスで楽しんだ。


(ID# 1328)
2019/9/28 (土) Gibraltar 朝霧 快晴

 ジブラルタル海峡を渡り日程的にも余裕があるのでもう一泊することにした。
午前中食材の買い物に行く。お魚が手に入り楽しみになる。お昼はジブラルタルのメイーンストーリートでビールとピッザで簡単に済ました後、ロンドンの“Marks & Spencer”デパートで娘婿達のお土産にシャツを買う。 いよいよ帰国準備の一環だ。   午後はのんびり過ごす。ここのマリーナ周辺はウオターフロントで大勢の人で賑わっている。運動がてらスペインとの境界線になっている飛行場迄駆け足をする。滑走路を横断して道路があり人、車が渡る。飛行機の離発着時のみ信号機で通行止めになる。
 短い距離の滑走路で直ぐ脇にThe Rockの岩山が高く聳えているので乱気流が発生しやすく危険な飛行場のランキングに入っている。滑走路の長さは1628mだ。「パイロットが選ぶ危険なヨーロッパの空港」で第1位に選ばれ、又ヒストリーチャンネルでは「世界最も危険な空港」第5位に選ばれている。因みに第一はヒマラヤのルクラ空港になる。(小生2017年に離発着経験) 運動の後シャワーをあびて久しぶりにコックピットの上でハッピーアワーをしてそのまま夕食を頂く。今日仕入れた新鮮なオラーダ(鯛の一種)の塩焼きとイカのグリルを白ワインで頂くがイカもお刺身に出来る鮮度でオラーダもお醤油を少しかけて美味しく頂いた。


(ID# 1327)
2019/9/27 (金) Barbate~Gibraltar 36NM 快晴 向かい風 10ノット

 ジブラルタルは干満による潮の流れが強い海峡だ。強い時は3ノット以上になる。ジブラルタルの満潮の前後2時間が我々に好都合の西から東の地中海に入る追い潮になる。
 今日のジブラルタルの満潮は15:03になる。ジブラルタル海峡が一番狭くなるタルファまでバルバテから4時間弱、そこから海峡を通過してジブラルタル湾まで2時間掛かる予定だ。
 計算から行くと11時にバルバテを出港すると追潮の中の航海になるが余裕を持って少し早目の10:05に舫いを解く。今日も素晴らしい青空だ。波も静かだ。風だけが向かい風の東風だが弱い風だ。
 やはり満潮の2時間前13時頃までは弱い向かい潮だ。潮目を見ながら岸に寄り向かい潮を避ける。それでも0.5~1ノットの潮の影響を受ける。
 13時から潮が追い潮に変わり徐々にスピードが増える。お昼はラーメンをビールで頂く。タルファを過ぎる頃には2ノット以上の追い潮を受け快調に海峡を通過して行く。
 生憎と風は真正面からなので全行程機走になる。アフリカ大陸の山々が良く見える。
 地中海側から来るヨットは追い風ながら向かい潮を受けてAISで見ると速度が3.5ノットになっている。CAVOK5は7ノットの対地速度を出していた。
 そのうちジブラルタルのザ・ロックが岬から顔を出した。
 今日のマリーナは、前回来た時停泊したQueens Quay Marinaがいっぱいだったので前回はいっぱい断られたMarina Bayに予約が取れたので其処にした。
 2011年に入ったマリーナだったのだが、入り口が分かりづらくVHFで教えてくれるが分からず結局マリネロが向かいに来てくれ助かった。
 ここから地中海スタイルの槍着けに変わった。Marina Bayは昔と変わって施設が立派になっていた。
 周りが大変賑やかで観光客相手のイギリス調のパブやレストランが並んでいた。
 ワインがなくなったので仕入れる。今日の夕食はヒレステーキなので赤ワインは必要だった。  ヒレにしては硬めの肉だったがニンニク味のソースで美味しく頂いた。


(ID# 1326)
2019/9/26 (木) Barbate 快晴

 朝ジブラルタルのQueensway Quay Marinaに電話してみたが返事は“Absolutly full”の返事だった。おまけに明日も予約は出来ないとの事だった。今日の出港は諦めて予約取れたら明日の出港を予定する。幸い27日以降向かい風にはなるが弱い風の予報に変わってきたので助かる。
 もう一つのいっぱいと断られていたMarina Bayに明日の予約の電話を入れると今回は空いているとの事で早速明日の予約を頼む。これで一安心になった。
 一日のんびりDayが出来たので先ずバウスラスター(艇の回頭の為の推進器)のスイッチが不具合なので調べる。なかなか複雑な回路で分からないが何処かで接触不良の部分があるのは確からしい。色々配電盤をいじっているうちに接触不良らしく部分を見つけ其処を動かすとオンになった。不確か処置だが明日動けば助かるので良しとした。
 こんな事でも午前中つぶれてしまう。お昼に残りのメキシコ風玄米ご飯を頂く。胃に優しいご飯だ。
 このマリーナは港の外周をくるりと廻らないと町への道に出ない往復4kmぐらいの距離になるが運動には良い。昼下がり買い物がてら町まで出かける。久しぶりに好物のイチジクを見つけた。
 夕方の静かな海が美しい。小さな漁船のさざ波のような引き波の波紋がのどかだ。
 夕食は予定通り昨晩寄った寿司レストラン“ようこ”に行く。20時過ぎに行ったが開店は21時からとの事で海辺のバルでビールを飲みながら待つ。
 日本食の店には殆ど入らないのだが、マグロ漁業の基地に来たので今晩も昨晩食べて美味しかった寿司屋にした。
 マグロの赤身、トロ、イカ、ホタテ、サーモン、ハマチの刺身を食べるがマグロの刺身は日本で食べるのとそん色がないほど美味しい味だった。すべて鮮度が良く美味しかった。握りにマグロの赤身、トロ、イカ、オラーダ(こちらの鯛科の魚)ハマチを、巻き寿司に鉄火巻、ネギトロを食べるが大満足の寿司であった。スペイン人の板前さんは大分修業且つ研究していると思った。
 大満足で2㎞の道を歩いて帰る。星空が綺麗だった。明日のセーリングが楽しみだ。


(ID# 1325)
2019/9/25 (水) Rota~Barbate 40NM 快晴 順風 波高し

 風の予報を見ていると26日迄西風でジブラルタルを渡るには追い風で楽に通過出来る。幸いここまで連日のセーリングが出来た。
 09:30に舫いを解いてカディス湾に出る。生憎と波が若干高い。風は追手で15ノット前後吹いてくれ調子良い。セーリングに移るが風が真追ってなのでジグザクにジャイブしながらコースを取る。速度は6ノット以上だ。波があるので斜め横に波を受け乗り心地が良くない。だが海の青、空の青が素晴らしい。
 この辺は遠浅で3NM程沖合でも水深が10m位しかない。所どころ浅瀬もある。そしてトラファルガー海戦の場所でもあり沈船のある場所がGPS海図に載っている。
 ネルソン提督は海戦が始まるに先立ち「英国は各員がその義務を尽くすことを期待する」云う有名な信号機を送った。一方ネルソン提督の戦法を学んだ東郷平八郎連動艦隊司令長官は日本海海戦の時に「皇国のノ荒廃此ノ一戦ニ在り、各員一層奮励努力セヨ」と送っている。海戦の戦法は帆船時代のネルソン提督と動力船の東郷平八郎連合艦隊司令長官との時代とは違ったが思いは一緒だった。
 トラファルガー海戦時のネルソン提督の気持ちを察しながら海域を通過した。
 バラバテの港の入り口にマグロ漁網が張ってあるので注意とパイロットブックには書いてあったが今は無い。多分マグロが獲れなくなったのだろう。
 マリーナに入ってレセプションバースに着けようとするとマリネロがバイクで来て直にポンツーンに直接来るよう案内してくれた。
 バルバテはマグロ漁の基地なのでお魚の美味しいレストランを教えて貰う。
 一つはマグロ中心のシーフードレストラン「EL Camperro」もう一つは寿司レストラン「ようこ」で最初ELCamperroに行ってマグロのたたきサラダ、マグロのタルタル、マグロの赤身の刺身を食べる。非常に上手に料理してあり上出来なレストランだった。
 梯子で次に寿司レストランようこに寄る。ここではトロ、赤身、サーモン、ウナギを握ってもらう。当主はマドリッドの有名なすし屋「歌舞伎」・で5年間修行したそうだがネタも良く上手な握りだった。又寄ってみたい。
 明日ジブラルタルに行きたいのでジブラルタルにある3つのマリーナに予約の電話を入れたがすべていっぱいとの事だった。前回繋留したQueensway Quay Marinaが天気の都合で皆さん停まっているので明日出る艇もあるかもわからないので明日電話をしてみてくれとの事だった。
 朝予約が出来たら出港することにした。


(ID# 1324)
2019/9/24 (火) Mazagon~Rota 41NM 快晴 微風

 日の出が8時過ぎなので夜明けとともに起きるのが日課になっている。時間から言えば朝寝坊だが日の出から言えば早起きだ。夏時間が有効だ。連日の透き通るような青空が気持をすっきりさせてくれる。
 今のところジブラルタルの風が向かい風になる前にと駆け足での航海が続いている。
 9:15に舫いを解く。昨日までの風は吹かなく全行程機帆走になる。途中フィシュイングファームがあるので見張りが大事だ。
 お昼はソーメンを頂く。秋に入ったせいか風があると日中でも体が冷えるので暖かい蕎麦、うどんになるが、今日は残念ながら風が無く冷ソーメンとなった。
 到着頃風が吹き出すがレセプションバースからの風だった。横付けするときは悦子が降りてバウの舫いを結んで、その後スターンの舫いを結びに行くのだがこの場合横風でバウを舫っているうちにスターンがポンツーンから離れて行ってしまう。マリネロがいるときは彼が取って取ってくれるので問題はないのだが二人での時は結構苦労する。
 今日は一回スターンが離れしまい船尾の舫いが取れなくなり一度ゴーアランドしてやり直した。 前方に舫っている艇にぶらぶらしている3,4人の男女がいたが手伝ってくれる様子すらない。通常シーマンならお互い様と云う事だが、多分船を知らない連中だと思う。
 その後指定ポンツーンに着けに行く。ここでは近くに停まって艇の英国人男女が待ち受けるように舫いを取ってくれた。お礼にと日本タオルをプレゼントにと思ったがもう姿が見えなかった。
 ロタの町に早速出かけてSIMカードを手に入れる。ボーダフォーンショップでこの作業だけでも待ち時間入れて1時間はかかる。海外ではのんびり構えるのがポイントだ。
 湾を挟んだ反対側はカディスで1805年に無敵艦隊が、イギリス艦隊との対決の為トラファルガー沖へ向かった所だ。
 帰りにスーパーマーケットによって魚を買おうと思ったが既に魚のコーナーは閉めていた。
 肉屋でステーキ用ヒレ肉を買って帰る。
 夕食は野菜サラダ、オニオンスープ、チキンカツレツを頂いた。  眠気に勝てず早く就寝した。


(ID# 1323)
2019/9/23 (月) Ayamonte~Mazagon 35NM 晴れ 2時間程除き順風

 朝近くのスーパーマーケットで食材を購入後オフィスで支払を済まし、昨日手伝ってくれた奥さんにお礼を再度伝えて10:20に舫いを解く。
 グラデイアナ川の川上から吹く北風で途中からメインセールを開いて赤青の航路標識に沿って約3NM川を下り海に出る。
 12,3ノットの良い風が吹き続け、海に出てからセーリングに移る。この風は午前中の風でお昼前に西風になり弱まる。今日は距離が短いので艇速が3ノットを割ってもエンジンをかけずセーリングだけにする。海面も穏やかで静かなセーリングで気持ち良い。
 お昼前にジェネカーの風になったのでジェネカーを揚げるがあまりプラスでなく相変わらず3ノット弱の艇速で効果は無かった。ただ風の予報と傾向として午後2時過ぎから強くなるので期待する。 お昼に黒豆と野菜の入ったトマト味のメキシコ風玄米混ぜご飯を頂く。これがなかなか美味しい。 ついついビールに手が出た。
食後風の変化に伴いジャイブをする。段々良い風になり4ノット、5ノット、6ノットと艇速が延びる。
昨日、今日とほぼ全レグをセーリング出来て気持ち良い。
まだこの辺りはツナの養魚場があるので見張りを怠れない。幸い前方に先行艇がいたので参考になった。
最後までジェネカーを上げてこれたがマザゴンの手前で降ろす。マザゴンも河口にあるマリーナで水路の標識に従ってレセプションバースに着けて入港手続きを終わらせ指定バースに着ける。風が横風で指定された場所に着けるのが難しそうなので勝手に隣のバースに着ける。バースは沢山空いていたので問題なしだ。
ポルトガルからスペインに入ってWIFIのSIMカードを購入しなければならないので街に出るがアヤモンテと同じ小さな町でボーダフォーンショップが無く手に入らなかった。
お天気だけ調べなければならないのでバルに入りWIFIをつないで調べた。明日は予定通りRotaに行ける。
熱いシャワーを気持ち良く浴びた後、楽しみの夕食は野菜サラダ、マッシュルームとポテトのグリルとガーリック・ポークをリオハの赤で頂く。ワインがドウロからリオハに変わった。


(ID# 1322)
2019/9/22 (日) Vilamour~Ayamonte 45NM 晴れ順風

 夜半起きると月が輝いていた。3日ぶりの青空になる。
 8:30にマリーナオッフィスが開くのでそれに合わせてポンツーンの舫いを解きレセプションバースに着ける。
 同時にオッフィスのドアが開いた。キィーカードを借りていたのでこれを返しデポジットで預けた50€を受け取る。
 青空が気持良い。北西からの追い風を受けながら機帆走する。12時からこの風が10ノット超えるようになったのでジェネカーを揚げエンジンを切る。午後の気持ち良いセーリングが始まった。お昼にムール貝入りトマトソース味スパゲテイーを白ワインで頂く。聞こえる音は風と波切音だけでスピード感を味わいながらの最高の昼食だった。
 このレグは3か所程大きなツナの養魚場があり前もって避けないとジェネカーを張っているので大変なことになるのでGPSチャートと睨めっこしながら遠方に注意を払う。時には7ノットを超えるスピードも出て快調なセーリングを目的地アヤモンテ沖合迄楽しめた。
 グラデイアナ川を境にポルトガルからスペインに入るので表敬旗をスペイン国旗に変える。
 前回も入ったアヤモンテのマリーナはグラデイアナ川の河口からちょっと中に入った処にある。河口のところが浅くなり標識のブイがあるのでその間を抜けながらマリーナ入り口に着く。
 VHFで呼んでも返事がない。日曜日の午後なのでスタッフは休みかもしれない。
 仕方なく勝手に入り口に近いポンツーンに舫う。前のポンツーンに泊めてあったモタークルザーの年配夫婦がわざわざ舫いを取りに来てくれた。そしてポンツーンに寄せられた艇を奥さん力いっぱい押さえてぶつからないようにしてくれた。いつも親切が嬉しいものだ。
 舫いをきちんと取った後、ビールで喉の渇きを癒す。そのままうたた寝をしてしまった。
 起きた後シャワーに行くとオッフィスに留守番のマリネロがいて手続きを終えてマリーナのキィーカードも手に入れた。
 夕食はそら豆、オニオンスープ、そしてブロッコリン、ニンジン、ポロネギの温野菜、昨日買った冷凍サーモンのグリルをドウロの白ワインで頂く。生鮭には敵わないがまあまあの冷凍サーモンであった。


(ID# 1321)
2019/9/21 (土) Vilamoura 曇り時々小雨

 今日もすっきりしない天候だ。雨の中をセーリングするのは楽しく無いので明日に出港を延期する。
 マリーナオフィスは目と鼻の先にあるのだがマリーナへの水路が横たわり、ぐるりと回らないと行けない。運動兼ねてマリーナオフィスに行きもう一泊する件とコインランドリーのメタルコインを買う。
 洗濯を兼ねながら合間に食材を買いに行くが新鮮な魚がスーパーマーケットに置いてない。魚が食べたかったので仕方なく冷凍のサーモンを買う。
 お昼ごろから又小雨が降りだす。
 航海日誌の整理をして午後過ごす。
 夕食は野菜サラダにグリルド野菜とローストラムを赤ワインで頂く。
 隣のオーストラリア艇はここで艇を越冬させるという事で越冬準備をしていた。
 

(ID# 1320)
2019/9/20 (金) Viramoura 曇り後小雨

 珍しく曇り空でどんよりしている。私の体の方も本調子でないのでもう一泊ここに泊まることにする。
 朝食後又直ぐベットに潜り午前中は寝ていた。お昼にうどんを頂いて又ひと眠りすると体が回復していた。マデイラ島やポルトへの旅行が続いたりして疲れが溜まったようだ。お昼から小雨がぱらついた。今日の連泊は結果的にも良かった。
 ずーと部屋に籠っていたのでマリーナ内のコーヒーショップに行きコーヒーを飲んで一息つく。
 昨日はシャワーを浴びなかったので熱いお湯のシャワーを心地よく浴びる。
 夕食は野菜サラダとチキンの胸肉のキャセロールを頂く。
 明日に備えて早く寝る。


(ID# 1319)
2019/9/19 (木) Sagres~Vilamoura 39NM 快晴 順風

 朝も彼が来ないので40€のブイ舫い料も払う事が出来ず07:10に舫いを解く。
 ブイを提供するだけで40€取るのも良い商売だ。シネスとサグレスの間は良い泊地が無いのでこのブイは便利ではある。この港はアンカーイングするのに岩地でトラブルが発生しやすいので助かる。前回寄ったときはアンカーが上げられない艇がダイバーを頼んで上げていた。
 久しぶりに良い風で出港して30分でセーリングに移る。途中2時間ほど風の弱い時間帯があって艇速が3ノット迄落ちたがエンジンをかけずセーリングを楽しむ。お昼にラーメンを頂いた後斜め後ろからのクオーターの良い風が吹き出したのでジェネカー(後ろからの風用の大きなセール)を揚げる。静かな海面の上を7ノット以上の艇速をキープしてのセーリングは気持ち良い。
 16:20にレセプションバースに横付けして手続きをするが前回も来て記録があるので簡単な手続きで終わる。
 レセプションバースにガススタンドもあるので其処で軽油を満タンにする。100リッター入ったが燃費は2.1L/Hで良い。機帆走の効果もある様だ。
 分かりづらいバースを探して着けるが隣に入っていたオーストラリア人のご夫婦が手伝ってくれた。特に奥様は不安定なポンツーンの先端まで行って舫いを取ってくれた。
 シャワー浴びて戻ってきたら何となく喉がガサガサする。食欲は旺盛で茄子の味噌田楽、野菜サラダとラムステーキを頂く。ラムはヨーグルトに漬けておいたので柔らかく美味しく頂く。今晩は赤ワインだ。
 食後若干だるく感じたので用心のためうがいをして風邪薬を飲んで暖かくして直ぐ就寝した。


(ID# 1318)
2019/9/18 (水) Sines~Sagres 62NM 快晴 微風

 日の出とともに07:20にアンカーを揚げる。今日も静かな海だ。その代わり風も吹かないので機帆走になる。
 菅原さんも一日ホテルで休み体調も回復してきているとの事で安心する。
 途中あちこちでイルカが群れでがジャンプしているのが見えた。大西洋らしく弱いが大きなうねりがあった。  ユーラシア大陸最南西端になるサグレス岬を17:00にかわしてサグレスのBaleeiraの港に入る。ブイ舫いの連絡を電話でしておいたがマリネロが1時間してから来るという事でブイに仮の舫いを取っておいてくれとの事で18:00に舫う。彼が来てから本舫いをする事になる。  中々彼が来ないので暗くなる前にと自分でしっかりと舫いを取った。結局彼は来なかった。
 シャワーする前に泳ぐが上がると風で寒い。
 錨泊中の艇の上での食事は味が倍増する。夕食に野菜サラダとチキンカツを白ワインで頂いた。  ブイに舫っているので安心してぐっすり寝る。


(ID# 1317)
2019/9/17 (火) Cascais~Sines 54NM 朝霧後快晴 微風

 早朝起きると霧のお天気だ。早朝出港を考えていたが朝食を食べて様子を見てからの出港にした。
 朝の気温が16度と冷えていたので海霧が発生したようだ。段々見通しが良くなってきたので07:40舫いを解く。11日間カスカエスに滞在したことになる。
 生憎と海霧は濃くなり50m程先の視程になる。
 速度を5ノット以下に落として前方見張りに注意する。幸いに大型艇はAIS(送受信機で走行中の艇がお互いにわかるシステム)で認識できるが網や小型船はAISを持ってないので視認で確認するしかない。
 幸い来るとき通ったコースがナビゲーションの画面にトレースされているのでその後を忠実に追う。これで定置網は避けることが出来る。
 2時間弱してから海霧も晴れホットする。
 風は北からの後ろからの風だが弱い。機帆走にする。
 お昼に悦子がハリエットから教わった豆の入ったメキシコ料理を頂く。白ワインがどうしても飲みたく飲む。海の上の昼食は極上だ。
 予定通りシネスに16:40に到着する。前回はマリーナに入ったが今回はマリーナの隣のアンカーレッジに錨泊する。他に3艇アンカーリングしていた。底地が砂地で7mの水深にアンカーを降ろす。南西の風以外絶好のアンカーレッジになる。
 海岸まで泳いでみる。ここは観光地でないので浜では日光浴をしている人はぽつぽつだった。海水が冷たいので砂浜で体を温めてから艇に戻る。そのままシャワーをスッポンポンで浴びる。気持ち良い。
 軽い発泡酒ビーノ・ベルデでハッピーアワーをした後、夕食にラムカレーと温野菜を頂く。赤ワインにした。
 静かなアンカーレッジでぐっすりやすむ。


(ID# 1316)
2019/9/16 (月) Cascais 曇り後快晴

 菅原さんが連続の旅行もあり疲れ気味で前日より体調不良で今後の旅行の予定も考えてリスボンのホテルで3日程休養したいという事で今日午後下船することになった。
 午前中悦子と明日からの食材を求めて市場に行くが月曜日も休業との事で諦めてスーパーマーケットで食材を購入する。
 お昼はうどんが良いだろうという事で暖かいうどんを頂いた。
 食後ウーバーを呼んで菅原さんの宿泊するホテルまで行くようにする。
 初めてウーバーを呼んだが直ぐ来てくれ、料金もタクシーの半分近くだ。後程菅原さんに乗り心地を聞いてみたい。
 8月27日からの長い航海でさぞお疲れかと思う。航海中は色々お気遣い頂き感謝している。早く体調を回復され残りの旅を楽しまれて欲しい。
 菅原さんを見送った後、久しぶりに艇を洗う。午後になり晴れてきたので海水浴に行くが水が冷たく10分と今日も入っていられなかったが海に浸かるとシャキッとして気持ちが良い。
 夕食は胃に優しくと野菜サラダに鯖缶でご飯を頂く。外食が続いたので簡単な日本食が美味しかった。


(ID# 1315)
2019/9/15 (日) Cascais 快晴

 今夜は先週満席で予約できなかったファドレストラン‟Casa de Linhare8“を20時に予約してある。
 夕方まで時間があるので、旅行中溜まった洗濯をマリーナにあるコインランドリーでする。
 お昼は外食が続いたのであっさりとざるそばを頂く。
 食後散歩すると綺麗な入り江を見つけたので其処で海水浴を久しぶりにする。水温は冷たく10分で体が冷えた。
 菅原さんがリスボンでシッピングしてくれるワインショップを見つけたので夕方早めに出て夕食前にワインショップでポートワインとマデイラワインを買う。
 ワインショップから近い旧市街地アルマファ地区にあるファドレストラン‟Casa de Linhare8“に向かう。時間が早くお店の開く20時まで近くのテラスでワインを飲んで待った。
 ここは2010,2011年と2回訪れた所で、お店の雰囲気と上手なファドが気に入っている。
 元貴族の館を改装した建物で高い天井はレンガのアーチで覆われ、飾られた絵画と共に18世紀の雰囲気を醸し出している。
 食事を始めている途中からファドの演奏が始まる。全12弦を持つポルトガルギターを弾くギターラ、クラシックギターを弾くヴィオラ、そして歌い手のファディスタの3人の演奏者で構成されている。ファドはポルトガルの民族歌謡で社会の底辺にいる貧しい人たちが楽しむ大衆的な音楽で人々の様々な心の感情を表現している。ギターの柔らかく、どこか物悲しい旋律とそして歌い手の時には部屋中に響き渡る声で、時には囁くような声で感情豊かな表現の歌と素敵な演奏であった。
 ファディスタは順番に女性、男性、女性と代わったが男性の歌い手が素晴らしく上手に聞こえた。
 ファドを聞きにポルトガル迄来たようなもので大満足だった。
 艇に戻ったら12時過ぎていた。


(ID# 1314)
2019/9/14 (土) Port~Cascais 快晴

 昨日のドン・ルイス一世橋からの素晴らしい眺めは生憎と夕日の為逆光になり写真が撮れなかったので朝写真を取りに再度ドン・ルイス一世橋に行き写真を取る。絵葉書のような写真が撮れたら良いのだが? 11時にアパートをチェックアウトして、「世界一美しい本屋」と評されている本屋に寄るが長蛇の列で順番待ちしているので諦める。ここはハリーポッターの作者が物語の世界観を構築するのに一役かったとの事でした。
 その後ドウロ川クルーズで川からポルトの街を観光する。悠久の流れの中のクルーズも気持ち良かった。
 折角なのでポートワインを買ってからリスボンに帰る。
 リスボンのサンタ・アポローニャ駅からカスカエスに行く鉄道の発車する駅のカイス・ド・ソドレ駅迄タクシーを拾おうと思ったがタクシーが来ない。そのうちカイス・ソドレ行きのバスが来たので乗ったがリスボン市内を廻り時間が掛かったが代わりに市内見学が出来た。
 カスカエスについて10時過ぎの遅い夕食を食べて艇に戻る。外食が続き体重が少し増えてしまったようだ。


(ID# 1313)
2019/9/13 (金) Porto 快晴

 乗り降り自由のホップオン、ホップオフバスに乗りポルトを観光することにする。2日間有効でドウロ川のクルーズも含まれている。
 バスで一通り廻った後、ワイナリーの並んでいる対岸のガイヤに行き、対岸からポルトの美しい景色を眺める。
 お昼はガイヤの岸辺の相変わらず賑わうレストランでイワシのグリルを食べてみるが脂も乗ってなく残念な味だった。
 “Sande Man”のワイナリーに入り見学をしてからポートワインのテイスティングをする。
 世界三大酒精強化ワインのポルト、マデイラ、シェリーと今年の航海をしながらすべて生産地で飲んだことになる。
菅原さんと悦子はワイナリー見学の後休養にアパートに戻る。私はケーブルでドン・ルイス一世橋の上段の渡口に上がる。この橋はエッフェルの弟子によって1886年に完成された鉄骨アーチ橋で上と下とデッキがあり上は地下鉄が通り、下は車が通る。人は上も下も歩ける。高さ85mの上から見る両岸のポルトの街並み、ドウロ川の悠久の流れに感動した。


(ID# 1312)
2019/9/12 (木) Cascais~Porto 電車移動 快晴

 悦子の胃腸の調子も良くなり、今日から二泊三日でポルトに旅行に行く。リスボンから電車で3時間15分だった。
ここは2010年のクルージングを始めた初年度に寄ったところで懐かしい街である。
 ポルトのカンパニャン駅から宿泊先のアパートメントまで、予約しておいてもらったタクシーで行く。アパートのエージェントの予約のタクシーは大正解で我々がタクシーを拾って行ったらアパートを見つけることが出来なかったと思う。
今回の宿泊は菅原さんと3人の宿泊になるので2部屋あるアパートメントにした。市街地の中心部の便利な所にあり、駅の構内の壁を飾るアズレージョで有名なサン・ベント駅の直ぐ近くにある。 アパートメントはとても清潔な部屋で説明に来た女性も親切な方だった。
 3時過ぎに着いたので、近くのドウロ川の岸辺を散策して川沿いのレストランで夕食を食べることにした。  ポルトはポルトガルが建国される前、ローマ時代に築かれ歴史が深い町だ。歴史的な建造物があちこちに建っている。やはりカテドラルが一番大きな豪華な建造物になる。    ぎっしりと高く立ち並ぶ建造物の間に道路があるという感じだ。  建物の外壁にはアズレージョのタイルが張られてある所もありポルトらしい中世の雰囲気を醸し出している。
途中ボルサ宮、サン・フランシスコ教会を覘いてドン・ルイス1世橋を見上げる川淵まで行く。
 ドウロ川の旧市街地の反対側の川沿いはワインセーラーが6,7軒点在し、昔ワインを運んできた帆船が観光用にドウロ川に浮かんでいる。ワインの街ポルトを絵ハガキで見ているように美しい景色であった。
 行き交う船を見ながら川沿いのレストランで食事をする。レストランが立ち並び、観光客で満ち溢れていた。観光客相手のレストランでの味は今一つで最後にデザート代わりに頼んだポートワインが一番美味しかった。


(ID# 1311)
2019/9/11 (水) Cascais 快晴 夕刻より強風

 昨日遅かったので朝寝坊する。明日からはポルトへの2泊3日の旅行なので一日のんびり過ごすことにした。
 2010年にお世話になったマリーンメンテナンスの店Waveteckに顔を出す。前回お世話になったジョーロさんが居て再会を喜び合う。
 マリーナのチャンドラーに今まで見つからなかったサイズの合うフェンダーカバーがあったので購入する。
 悦子は疲れが出てベッドで横になって居るので菅原さんと二人で中央市場のヴィーラ・デ・カスカエス市場に出かけて市場を見学して市場内の食堂でオイスター、スープとトラディショナル・ビーンズ・ウイズ・フィシュを食べる。オイスターは鮮度も良く、味もしっかりして美味しかった。
 悦子は一日食事を取らず休養した。
 夕食は菅原さんと二人で街中の地元の人が食事しているレストランを探してそれぞれサーロインステーキと全く趣の違うイワシのグリルを食べる。近くの漁港直送の売り文句のイワシは脂ものって美味しかった。


(ID# 1310)
2019/9/10 (火) Madeira 〜Lisbon(Cascais) 快晴 時々晴れ

朝一番で中央市場に行く。ここは南国の花々、フルーツが豊富でそれを売るお店が並んでいる。店頭を花やフルーツで飾り綺麗だ。魚の市場にはマグロも並んでいる。
 生憎と旅行中なのでマグロは買わずに見るだけにした。又ここはワインと並ぶ特産品としてマデイラ刺繍が有名だ。我が家のテーブルの飾りにと悦子が一枚買った。
チェックアウトが12時なので部屋に戻り昼まで休む。
午後はロープウエイに乗って町を見下ろす丘の中腹にあるモンテに上がる。モンテ宮殿があり其処の庭園がトロピカルガーデンになっている。モンテにはトボガンと云う木製そりで坂を下る目的の乗り物があり、昔は荷物を運んだが今は観光客用になっている。
 お昼に何時ものレストラン街でスパゲッテ・ボンゴレ―とイカスミ・パゲテイーを食べる。ボンゴレ―の方のスパゲッティは美味しかったがイカスミの方は固く茹でたうどんの様なスパゲテイーで頂けない味だった。
 18時過ぎにバスで空港まで行き21:15発の便でリスボンに戻る。リスボンに到着すると風が強く17度と半袖では寒かった。
 タクシーでマリーナ迄帰るが23時過ぎになりマリーナ内のお店も開いてなく艇でソーメンとスープのインスタントで済ます。風は強く30ノット以上吹いていた。


(ID# 1309)
2019/9/9 (月) Madeira 晴れ 時々曇り

島の南西部を1日かけて廻る観光バスを前日予約しておいた。ミニバスがホテルに迎えに来てくれ、その後数カ所のホテルに寄り観光客を拾っていく。最後に満席になった。観光客を拾うために色々ホテルを廻ったので市内観光になった。観光客はリタイヤ―した感じの年配夫婦が多かった。
島は火山島で海水浴場がほぼ無い。観光バスで廻って印象的だったところは昔からの佇まいを残す小さな綺麗な港街カマラ・デ・ロボス、森林のパノラマが広がるエイラ・ド・セラード、世界で2番目の高さを誇り海から580m直角に聳えるジラオン岬、島の北西部に位置する天然プールのあるポルト・モニスだった。観光バスのお陰で島内南西部を見て廻れた。
 夕食は昨晩と同じレストラン街に行き、魚の美味しそうなところを探して入る。昨晩は食べ過ぎたので今晩は控えめに食べることにした。スープに鰯のグリル、イカのグリルを頼む。イカが新鮮で当たりだった。
 出店でパッションフルーツを買ったのでホテルのバーの庭でポルトワインを飲みながらデザートにした。
部屋に戻り4か月振りにバスタブにつかる。此方ではシャワーだけの生活なので久しぶりのバスタブは心地よかった。


(ID# 1308)
2019/9/8 (日) Madeiraに飛行機で行く。

今日はマデイラ島にリスボン空港から14:15発の便で飛ぶ。2泊3日の予定だが10日に北風が30ノット以上吹く予報なので出発前にCAVOK5 のラッシングをしっかりする。リスボン市内迄電車でそこからタクシーで空港に向かう。リスボンでのタクシーの運転手は親切で感じ良く料金も安いので気持ち良い。
リスボンからマデイラのファンシャル空港迄1時間40分のフライトだった。ヨットで行くと1000kmあるので4日以上かかる。
マデイラの気温が19度の予報だったので寒いかなと心配していたが空港に降りると南国らしい生暖かい風で半袖で十分だった。
マデイラ島の緯度は北緯32度の温暖の島でヨーロッパ各地から観光客が訪れる。森林の多い緑の濃い島で道端には花が咲き乱れ南国情緒豊かな島で“大西洋の真珠”と呼ばれている。
火山島で結構険しい土地になっている。島の中心のファンシャルも山に向かって登る様に町が広がっている。綺麗な街で郊外にはリゾートホテルが立ち並んでいる。
ホテルに到着後街の散策を兼ねてマリーナを見に行く。港の一角にある小さなマリーナだ。係留艇は地元の艇が多く、トランジットらしきヨットは2艇ほどだった。
街路樹の大きな木々の緑が落ち着いた街の雰囲気を盛り上げている。
夕食は小さなお店が並ぶレストラン街に行きホテルのスタッフに教えてもらったレストランに入る。スープ、タコのカルパッチョ、鰯のグリル、野菜サラダそしてビーフステーキを頼んだがビーフステーキはお腹がいっぱいになり殆ど食べられなかった。マデイラのワインは酒精強化ワインだけでいわゆる普通のワインは店にはおいてなかった。従って頼んだワインはマデイラ島のワインでなくポルトガル本土からのワインだった。


(ID# 1307)
2019/9/7 (土) Cascais 快晴 微風

 一日のんびりする。午前中マリーナ内のショッピングモールを見て回る。2010年にお世話になったボートサービスにも寄ってみるが生憎とクローズだったので日を改めて行くことにした。
 午後はリスボンに電車で行く。35分でリスボンだ。テージョ川沿いにあるバスコダガマのインド航路発見の偉業をたたえて造られたベレンの塔、バスコダガマとポルトガルの15世紀の詩人カモイシスの石棺が置いてあるジェロニモス修道院、そして発見のモニュメントを見てから市内に行く。テージョ川沿いのコーヒーショップの木陰で風に吹かれながらひとやすみする。
 夕食は菅原さんが前に寄ったシーフードの美味しいお店を探していったが生憎とお店は閉められていた。
 仕方なしにポルトガルのビールメーカーのサグレスが経営するビヤホールに行く。
 隣の席に日本からの観光客がきてお話をした。これからポルトに行くとの事だった。
 悦子は胃腸が疲れたせいか食べるのを控えた。
 その後アルファマ地区に行って旧市街地を歩いてファドをやっている店でワインを飲んで帰る。本来今日は前回行って良かったファドレストランに行く予定だったが予約の段階で満席だったので其処を諦めての夕食だった。


(ID# 1306)
2019/9/6 (金) Sesimnbra~Cascais 26NM 快晴 微風

 ここのところマンゴウが美味しいので朝食のフルーツの定番になっている。朝食後9:30に舫いを解き2010年の冬に艇を越冬させたカスカエスを目指す。カスカエスは大きなマリーナなので予約は必要ないと思っていたが長期の滞在予定だったのでインターネットで予約を前日リクエストしておいた。だが返事が無かったので出港後電話してみると現時点ではいっぱいなので14時にもう一度電話をとの事だった。
 カスカエスに繋留できない事を考えるがリスボン近郊には沢山のマリーナがあるのでそれほど心配ではなかった。ただカスカエスは綺麗な街で2010年に越冬したところなので繋留出来ることを期待した。
 海面はうねりが若干大きい。風は弱かったので機帆走で全行程走る。連日雲一つない青空で気持ち良い。
 お昼は前日のタコの残りでタコぶつ、タコのワカメ和え、昆布、漬物、海藻スープをご飯で頂く。日本食は胃に優しい。美味しく頂いた。
 14時の電話は止めて直接レセプションバースに14:30につけてオフィスに行く。
 幸い係留場所が確保出来てホットする。当初はポルト迄航海予定だった北風の季節風と向かい合うのでここに艇を繋留して電車でポルトに行くことにした。
 2010年にここにひと冬CAVOK5を越冬させたところなので懐かしい。
 早速綺麗な海岸線の街並みを散策して賑やかなレストラン街で夕食を取る。
 以前来た時石焼ステーキの美味しかったお店‟DUKE“を探して菅原さん、悦子に石焼ステーキを勧める。
 当時と全く変わらないスタイルで石焼ステーキが出てきた。お肉はとっても柔らかだった肉の味が今一つで残念だった。
 今年のイベリア半島の西進はここまでなのでホットしてやすむ。


(ID# 1305)
2019/9/5 (木) Sesinbra 快晴 微風

 もう一日滞在してゆっくりとすることする。
 ゆっくりと朝食を取った後2km先にある街の魚市場に行く。道が曲がりくねっていてグーグルマップを見ながらでもなかなか市場に到達出来なかったがお陰で街中を観光出来、そして運動にもなった。
 市場では目的のタコを買う。タコは菅原さんが美味しく料理してくれるとの事で楽しみだ。
 お昼は艇に戻り昨晩の持ち帰りを食べる。一晩おいても美味しかった。
 何時も停泊中は、お昼は遅い。洗濯物を洗濯機に入れた後、今日はのんびりと読書、そしてうたた寝をする。
 夕方泳ぐが水温が一段と低くなり5分泳いでいると寒さを感じるので長く泳げなかった。海水浴場は未だ賑わっているが泳いでいる人は少ない。
 夕食は今日仕入れたタコになる。菅原さんが微妙な塩加減と、湯通しするような感じで上手に軽く茹でてくれた。最初はタコぶつにして、次はタコのカルパッチョ、そしてタコ、ジャガイモをガーリックとオリーブオイルで炒めて頂く。
 タコ尽くしの夕食を美味しく楽しんだ。陽が沈んでも久しぶりに寒くならずコックピットで遠くの灯りを見ながらの夕食が出来た。


(ID# 1304)

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