CAVOK日記
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2016/9/30 (金) Agios Nikolaos 快晴 微風

 今日は艇を上架する日だ。エンジンの電気系とのトラブルがあるのでジョージが朝電気のメカを連れてくる。トラブルの元凶はメインスイッチの接触不良にあるだろということでメインスイッチの交換をする事にする。
 10時に上架する。殆ど船底は貝も藻も付いてなく綺麗だった。上げて洗浄する間TonyのMARANK号にお邪魔してコーヒーをご馳走になる。
 お昼はマリーナの隣のタベルナでオムレツとケバブを食べる。
 食後暫く午睡をする。その後悦子は読書、私は泳ぎに行く。
 ハッピーアワーにTonyに誘われて行く。なんと20人以上の仲間が集まる。とても皆さんフレンドリーで楽しい。2年前クレタで一緒した方も居た。大部分の人は冬季艇とともにクレタ島で過ごすそうだ。それ又楽しそうで食指を誘われる。
 20人以上勝手に飲んで食べて会計はどうするのかと思ってTonyに聞いたら各自自分の飲んだものをお店に申告して払うシステムだった。非常に良いシステムだと思う。お店もヨッテイを信頼しているのだろう。
 8時過ぎに艇に戻ってから簡単に鍋焼きうどんを頂く。ハッピーアワーで大分おつまみをつまんだので丁度良い夕食だった。


(ID# 937)
2016/9/29 (木) Agios Nikolaos 快晴 北20ノット 瞬間31ノット

 朝マリーナオフィスに手続きに行く。オフィスの女性が私の事を覚えていてくれた。嬉しいものだ。来年の5月までの契約をする。トータルで2716€だった。
 上架する日は明日の10時になった。本来はもう少し海に置いておきたかったのだが土日は上架の作業はできないので月曜日では遅くなるので明日金曜日にした。
 ここの整備のGeogeは2013年クラッチトラブルがあったとききちんと修理してくれ仕事ぶりも信頼できるので安心だ。エンジン、電気系統、ソーラーパネル、船外機、ラダー、ドジャー等直したいところを彼に頼む。
 午前中艇の水洗い、ロープの塩出し等をする。
 お昼にお蕎麦を頂いた後、昨日書けなかった日誌を書いたりメールを送ったりして過ごす。
 夕暮れ前にマリーナの隣の海水浴場で泳ぐ。まだまだ海水浴場には海水浴客が泳いだり日光浴をしていた。
 今晩は悦子が久しぶりにステーキを食べたいということで前回も行ったことのあるイタリアンレストラン“ラ・ストラーダ”に行ことにする。その前にマリーナの隣にあるバーで一杯飲みながら夕暮れを楽しむ。
 “ラ・ストラーダ”ではグリークサラダ、ヒレステーキとポークチョップをハウスワインの赤で食べる。ギリシャでは美味しい牛肉を食べられなかったので悦子はご満悦だった。
 帰りイラクリオン空港からの便が朝6時40分と早いので早めにレンタカーを空港で借りて空港返しにしてインターネットで予約しておく。パンダクラスの小型車だが3日間で66€だった。


(ID# 936)
2016/9/28 (水) Dia~Agios Nikolaos(40NM) 快晴 北20~25ノット

 朝エンジンをかけるとかからない。最初エンジンキーを回すがうんともすんとも言わずバッテリーがなくなったのかと思い4つのバッテリーすべて図ってみるが13Vある。
 ターミナルとメインスイッチをいじってから再度エンジンを回すと掛かった。接触不良が原因のようだった。この七年間で初めてエンジンスタートが出来なかったのでひやっとしたが掛かって良かった。ウインドラスも動かなくなったので人力でアンカーを揚げる。エンジン、ウインドラス両方動かないのは同じ原因の電気関係だと思う。
 アンカーを揚げていると舫っていたブイの太いチェーンにこちらのチェーンが絡んで上がらない。水深7mの底に何回か潜って何とか揚げることが出来たが07:30から格闘して2時間半かかり10:00にやっとアンカーが揚がる。
 北からの20ノット前後の追手の風が吹く。メイン、ジブとも3ポイント以上リーフしても7ノット以上をキープする。波も大きく揺れもあった。時折プレーニングすると10ノットを超えた。時折30ノットを超えるグストが吹く。エンジンは入港時に又掛からないといけないので回し続けることにした。
 今年最後のレグが醍醐味のあるセーリングになった。
 アギオス・ニコラウスに入る前の半島からは吹きおろしが強いので更にジブ、メインともリーフした。
 ニコラウスのマリーナに入ると2013年にトルコで暫く一緒した“MARANKA号”のTonyがポンツーンから手を振ってくれていた。15:30に岸壁に横着けする。明日ポンツーンに移動出来るそうだ。
 Tonyと奥さんのMargotさんが来てくれて再会を喜ぶ。前から情報は交換していて一緒になるのを楽しみにしていた。又前回親しくしていた“Around Crete”のテッサとも再会する。
 まともなシャワーを浴びてなかったので早速マリーナのシャワーを浴びてからMARANKA号に寄ってビールとワインをご馳走になる。
 夕方今晩前もって約束してあったイタリア人のCristinaとGianniとの会食に近くの村Pigrosにタクシーで行く。2年ぶりの再会を祝す。田舎の見晴らしの良い小さなお店でクレタ料理を食べるがGianniは採食主義なので野菜料理を頂いた。
 今年の航海も無事終わりほっとしたのと同時に朝から色々あったので疲れもあり早く眠りにつく。


(ID# 935)
2016/9/27 (火) Santorini~Dia(58NM) 快晴 北20ノット

 朝06:40に隣の船からの舫いをほどく。出口が浅いので入った道の通りに出て行く。水深計は浅いところで1.6mを指す。
 今日も北風が吹く。島陰で暫く穏やかな北風だったが沖に出ると20ノット前後の風が吹いている。波もある。島影の静かなうちにお握りの朝食をとる。ジブ、メインともリーフして出るが途中ジブだけフルにする。速度は7ノット以上、サーフィングすると10ノットを超える。お昼は揺れる中悦子がサンドイッチを作ってくれ味噌汁で頂く。これが海の上では美味しい。
 全行程ほぼ同じ風で快調にクレタ島沖合まで来る。イラクリオンの沖合にあるディア島を回り込むようにして島の南側の入り江の泊地に入る。既に1艇アンカーリングしていた。
 アンカーを打とうとすると30mチェーンを伸ばしたところでウインドラスが途中で動かなくなる。
 近くにあったブイが艇にくっつく。後から来たチャーターボートの船頭さんがそのブイは安全で良いと教えてくれたのでそのブイにも舫う。彼は親切にも、この入り江は風が触れ回るのでそのブイに舫うのが一番だと教えてくれた。
 早速泳いでブイの様子を見るがしっかりと固定されていた。
 入り江には人家も人っ子一人もいない静かで水もクリスタルで好きな入り江の一つだ。今回二度目の錨泊になる。
 夕食はグリークサラダ、生ハムと洋ナシ、ベーコンとズッキーニの炒め物、昨日の残りのパスタを使ったパスタオムレツを白ワインで頂く。陽がかげると涼しくなるので最近は艇内で食事している。静かな泊地でゆっくり眠りにつく。


(ID# 934)
2016/9/26 (月) Amorgos~Santrini(45NM) 晴れ 北20~25ノット

 7時出る予定が少し寝坊して7:40に舫を解く。陸電を外してからラダーも上げていざ出港しようとしたら、行って来いの舫いの舫いロープが隣の艇のロープの下になり外れない。再度やり直しをしようとしたら昨日舫いを手伝ってあげた南アの人が艇から下りてきて外してくれた。
 湾内は静かなので湾外に出るまでに朝のコーヒーとお握りを食べる。ちょっと出ると白波だらけだった。岬を超えるまで迎え風で波に叩かれながら1時間ほど機走する。岬を超えてから追手の風で20ノット前後の風を受けてジブ、メインとも3ポイント以上リーフしても7ノット以上で快調にセーリングする。
 サントリーニ島に近づいてから噴火湾を通るか近い距離になる西側を通るか考えたが早く着きたいので西側を選んだ。サントリーニのマリーナは狭くてその上遊覧カタマランヨットの10隻以上の基地になっていて繋留場所の確保が難しいところだ。又早く着きたいのはそのヨットが14:45~15:45の間出入りして混雑して、そしてマリーナの入り口に砂が溜まり浅くなっているので避けるのが難しいので混雑前に着きたいという認識があったからだ。
 案の定我々の入港と同時に4隻のカタマランが入ってきた。
 前日停泊の予約をして置いたにもかかわらず誰もスタッフは来ない。係留場所もなく3隻横抱きしてある外側に4隻目としてつける。強風だと無理だ。
 マリーナとしてはキャパシティーが少なすぎてマイナーだ。
 氷だけ港内にあるマーケットで買う。
 ジントニックをムール貝のアヒージョで楽しんだ後、夕食にムール貝のスパゲッティを白ワインで頂く。ムール貝の味が良く出ているのとアルデンテのスパゲッティで美味しく頂いた。


(ID# 933)
2016/9/25 (日) Amorgos 快晴 北20~25ノット

 朝食後艇の片付けをする。お昼に冷やしうどんとラタトゥイユを頂く。相変わらず欠食児童の様にお腹を空かすので食事が美味しい。
 午後2時に約束通り昨日会ったMarilynneが悦子の忘れ物の帽子を持ってくる。大変船に興味のあるようで招待を喜んでくれた。来年彼氏はモータークルザーを買う予定だそうでその艇の写真を見せてくれた。日本茶と日本のお菓子を出す。
 又の再会を約束する。
 その後日課の水泳に行くがいつも行く海水浴場がすっかり気に入って楽しみになっている。  6時前に戻ると次々艇が入ってくる。段々繋留場所もなくなってきている。横風の強風の中アンカーを打って船尾着けするので結構苦労している。
 一番最後になった比較的若い男女の乗った28ftぐらいのクルザーがウインドラスのトラブルで大変苦労していた。結局打ったアンカーは効かず、取りあえず隣の艇に舫を取ってもらい、テンダーで予備のアンカーを打つがこれも効かない。最初に打ったチェーンのついているアンカーを再度テンダーで打ちに行き何とか今回は効いたようだ。その間両隣の艇の人は勿論他の人もあれこれ手伝った。荒れた海からやっと港に入って夕暮れも迫った中やっと見つけた繋留場所にすんなりつけられなく大変だったと思う。海の人たちはお互いに助け合うので気持ちが良い。
 夕食はグリークサラダ、鶏の胸肉のソテーを玉ねぎとマッシュルームのソースで、ズキーニとベーコンのグリルを、パロス赤ワイン頂く。
 明日は少し風が治まるのでサントリーニ島に向かう予定だ。これを逃すと又風が強くなり30日ぐらいまでここを出港出来ないので明日出ることにした。サントリーニ島のマリーナは混むので日中電話で予約を入れておいた。少し風が治まるといっても未だ強く、波もありそうだ。


(ID# 932)
2016/9/24 (土) Amorgos 快晴 北強風20~30ノット

 今日が一番風の強い日だ。朝起きると既に隣のドイツ艇は出港していた。この風で良く出て行くと思う。朝食後ハムサンドをお弁当にレンタカーでホラの町の考古学博物館に行くが11時過ぎにならないと開かないということで綺麗なギリシャらしい町を散策していると女性が声をかけてくれた。米国人で彼氏がギリシャ人でアモルゴスの彼の実家に居るとの事だった。実家はレストランを開いていて、夏のシーズンはアモルゴスに居て冬はサンフランシスコに帰るとの事だった。レストランでコーヒーを飲んで明日CAVOK5に来るよう誘う。  その後ホゾヴィオティッサ修道院に向かう。  前に2度ほど来たところだが又行きたくなるところだ。毎回思うが断崖絶壁の中腹に良く作ったものだ。残念ながら12時から14時まで閉まってしまい修道院の中には入れなかった。諦めて直ぐ下にあるアンナのビーチに行く。強風と波が大きくビーチには誰もいなかった。 ビーチの上から見る海の色はクリスタルから群青色まで混じり素晴らしい光景だった。
 風も強いので車の中で景色を見ながらサンドイッチを食べる。
 その後島の北東側にあるエギアリ港を覗きに行く。1艇小さなヨットが小さな埠頭に横着けしてあり、もう1艇はアンカーリングしていた。北の強風で波風が入り良い錨泊地ではない。
 もう一つの錨泊地カラトリを上から覗くがヨットは1艇もアンカーリングしていなかった。エギアリ港よりはメルテメに強く静かな感じだった。
 艇に戻ってからレンタカーを返してバイクを借りる。一日10€だった。
 バイクで近くにあるミノア遺跡を見に行く。この時代の遺跡は丘の上が多い。別のところにはミケーネ遺跡もあり時代の変遷を目の前で見るようだ。但し遺跡は石だけの壊れた壁だけだが昔の生活のイメージを楽しむ。
 この風でも静かなMalteziの入り江に泳ぎに行く。毎日の海水浴がエネルギーをくれるような感じがして気持ち良い。2艇ほど出港していった。タフだ。
シャワーはいつも外で水浴びでしていたが、昨日から陽が沈むと急に寒くなり外では風邪を引くので艇内で暖かいシャワーを浴びる。
 沖合は白波だらけだが夕方1艇入ってきた。埠頭へのもやいも考えたようだが風が強いのを考慮したのか湾内にアンカーを打った。
 ジントニックを飲みながら本を読んで極上の時間を過ごす。夕食は野菜のグリルとハンバーグをパロス赤ワインで頂く。油気の少ないこちらの肉でのハンバーグは赤ワインと合って美味しく頂いた。


(ID# 931)
2016/9/23 (金) Amorgos 快晴 北20~30ノット

 朝9時過ぎまで寝てしまう。隣の艇は強風にもかかわらず出港していた。
 今日はレンタカーで島を廻る予定だ。最初に島の南西部になるMourosビーチに寄ってから一昨日イオス島から来るとき覗いたKalotarissaの入り江に行く。入り江の手前の浜には難破したOlympia号の残骸が鎮座している。この難破船は映画グランブルーのシーンになったそうだ。カロタリッサの浜で休んでいると南アのフラッグのカタマランが入ってきてアンカーを打ったが暫くして出て行った。入り江の外は白波だらけだった。
 帰り途中でマクリアニーの先史時代の集落の遺跡に寄る。約3000年前の前期キクラデス時代の遺跡だそうだ。遺跡は石を積み上げたものだけだった。多分出土品はアモルゴス考古学博物館にあると思うので明日行くことにする。
 お昼は外食予定だったが胃が少し持たれ気味なので艇に戻ってお蕎麦を頂く。やはり日本人の胃で落ち着いた。
 港内での風は20ノット前後吹いている。なんと先ほどKalotarissaで見たカタマランが入ってきた。横風の為なかなか上手く舫いが取れないでいたのを隣の艇の人と手伝う。奥さんが陸に上がりたいということでKalotarissaの入り江を出て来たそうだ。外での風は40ノットあったそうだが、風はともかく波が悪かったとの話だった。お礼にと彼の船に呼ばれてビールをご馳走になる。
 日課の海水浴は、北風をブロックする昨日渡し船で行ったMalteziの浜ですることにして陸路行く。入り江は波も風も静かで2艇のヨットが錨泊していた。底は固い砂地なので申し分ないアンカーレッジだ。
 夕食はみそ汁と親子丼の日本食を頂く。お腹にやさしい。


(ID# 930)
2016/9/22 (木) Amorgos 晴れ 北5~10ノット

 今日まで風は弱い。港から渡し船で湾内にある対岸の海水浴場Malteziに行くことにする。
 往復3.5€で行ける。11時発の便でホットドックをランチに買って出かける。ギリシャでは法的にナチュラルスタイルは禁止されているそうだが、ところどころナチュラルビーチがありここも一部そうだった。
 ビーチパラソルの下でランチを食べてのんびりした時間を過ごす。泳ぐと水が澄んで底まできれいに見える。  14時過ぎの迎の便で戻る。明日から北の強風なので明日は島の南側の素晴らしい入り江を見ることにしてレンタカーを借りる。2年前と同じ一日20€、車はスズキのアルトだった。  夕暮れは、生ハムとゴルゴンゾーラをおつまみでレモンたっぷりのジントニックを楽しむ。日中太陽を十分浴びているせいかレモンが効いてジントニックがとっても夕暮れ時にに合い美味しい。
 夕食は昨晩のタベルナからの持ち帰りのラムチョップとレバーはカレー味にして、そしてニンジンシリシリ、野菜サラダ、ドライカレーの残りをご飯で頂く。アジアンフード風で美味しかった。
 明日からの強風に備えて増し舫いをして眠りにつく。のんびりした豊かな一日だった。


(ID# 929)
2016/9/21 (水) Ios~Amorgos(34NM)  晴れ 微風後北東10ノット

 アモルゴス島まで遠くは無いがアモルゴス島のカタポラの港も結構繋留場所が一杯になるので早めに出港することにする。07:30に舫を解く。昨日までと変わり風が治まり若干のうねりの残る海面だった。殆ど機走になる。パロス島、ナクソス島、イラクリア島、ケロス島を近くに、そしてサントリーニ島とアナフィ島を遠方に見ながらだ。流石エーゲ海、多島海だ。
 アモルゴス島の西端にあるカロタリティサ(Kalotaritissa)のきれいな入り江に寄ってからカタパル港に14:00船首からアンカーを打って揺れの少ない側の埠頭に舫う。
 遅いお昼にサーモンと野菜のサンドイッチをビールで頂く。4,5日滞在を予定している。
 アモルゴス島は映画グランブルーのロケに使われたところで岩場の海が素晴らしく綺麗で好きなところだ。
 お昼寝の後港の脇のビーチで日課の海水浴をする。
 夕食は久しぶりにお肉が食べたいということになり港の脇にあるタベルナでグリークサラダ、オーベルジンのデップ、ラムチョップとレバーのグリルをハウス赤ワインで食べる。
 パロス島に比べるとイオス島もここアマルゴス島も料理屋の数が圧倒的に少ない。人の賑わいもはるかに少ない。
 青空に雲が点在するようになり秋の気配も感じるが日中はまだまだ夏の暑さだった。
 イオス島みたくフェリーの出入りも少なく静かな港の中でゆっくり寝る。


(ID# 928)
2016/9/20 (火) Ios 曇り 西風 強風

 昨夜半雨が降った弱い前線の通過だ。秋の気配を感じる。
 生オレンジジュースを買ってきていつもの朝食を食べる。風が強いせいか出入りの艇が少ないがそれでも10艇以上出入りしている。我々は明日風が治まるのを待っての出航予定だ。
 島の観光も前回回っているのですることもなく調べごとをする。帰りの日程の目途もついたのでウイーンまでの航空券とホテルの手配をする。ウイーン東京間は前もって買ってある。
 お昼はジャージャー麺を頂く。少しは酒量を抑えようと思いビールは止めた。この港は湾内の奥にあるので外洋の状況が分からないので散歩がてら岬まで歩いてみる。それほど荒れている感じでもなくリーフして出て行く艇もあった。
 夕方前に海水浴に行く。健康のためにも毎日泳ぐことにしている。泳いだ後ビーチベットで日光浴をするが乾いた喉にビールが欲しくなり飲んでしまう。夏休みが終わったせいか年配の方の海水浴客が多い。
 戻ってから水の補給や舫いを取りやすくしたりして明日の出航準備をする。
 ゴルゴンゾーラチーズと生ハムでパロスの赤ワインを楽しんだ後夕食はサラダとフランス風ドライカレーを頂く

(ID# 927)
2016/9/19 (月) Ios 晴れ 西風10~15ノット

 今日、明日と西の強風の予報だが湾内では吹いてない。
 昨晩は遅く寝たので9時過ぎまでゆっくり寝る。朝食は近くのベーカーリで悦子はクロワッサン、私はアップルパイそして飲み物はカプチーノと生オレンジジュースで済ます。
 隣のヨットが出たので隣のチャターヨットに移るように言ったがなかなか動かない。今晩は私の艇に舫うのはお断りと通告する。案の定別の艇が入ってきてムアリングラインを取ってしまう。やっと彼が艇を動かすが今度は隣に舫った艇に舫を取っている。自分の事しか考えない、まったくシーマンシップのないチャターヨットのスキッパーだった。
 お昼には冷や麦をビールで頂く。天気予報では25度ぐらいなのだが裸でも暑い。
 久しぶりに悦子と二人きりになってのんびりする。悦子もお客さんが次から次だったので疲れたと思う。
 夕方西日の当たる港の脇の海水浴場に行き、長椅子に寝そべったり泳いだりした。
 今日もシャワーの水は陸の水道からだったが陽に温められて暖かいお湯になっていた。
 港には続々とヨットが入ってきて東、北、西にある埠頭はほぼ一杯になってきた。
 それでも暗くなってからも入ってくる。何とか隙間を探してアンカーを打って槍着けしていた。


(ID# 926)
2016/9/18 (日) Ios 快晴 微風

 今日は木村夫妻が下船する日だ。荷物を詰めた後、車で島の南にあるMaganariビーチに行く。錨泊地で2艇ほど錨泊していた。きれいな広い海岸で海水もクリスタルだった。
 その後島の東になるTheodotiビーチを覗いて港に戻る。
 隣にスキッパー付きのチャターヨットが無理やり入ってきてムアリングラインが無いのでCAVOK5に舫を取らせてくれとの事だった。ここはフェリーの出入りで引き波が強く入り揺れがひどくなるのでアンカーを打って繋留する南側の岸壁に云ったらと勧めたが大丈夫と移動することなくCAVOK5に舫いを取って繋留した。ここはフェリーの引き波でサージングがあるので気を付けるようにとパイロットブックにも書いてある。他に繋留場所がなければお互い様だがアンカーを打てばあるのに移動しないのは少し不愉快だった。  お昼に冷や麦を卵焼きとオクラで頂く。冷や麦、ソーメン、冷やしうどんと麺類は海のお昼にピッタリだ。シーツ、タオルケット等の洗濯物を丘の上にあるチェラの町のランドリーに出したら、出来上がったら艇まで届けてくれ、10€だった。アイロンも掛かっていた。
 木村夫妻は15:40の高速フェリーでサントリーニ島に向かいお嬢さんと合流予定だそうだ。1週間一緒だったが風が強かったのでセーリングはパロス島からイオス島までの1レグだった。
 色々と日本から食料を持ってきて頂き大変助かった。
 見送りした後いつもの日課の水泳をしてデッキでシャワーを浴びる。
 夕食はみそ汁と牛丼を頂く。
 隣の艇が私の艇から船首のもやいを取っているので間のフェンダーがこすれてその音が夜中うるさく寝付けず、海賊船に見立てた船のバーに水割りを飲みに行く。チャターヨットの雇われスキッパーに腹が立ったのでお酒で気分を和らげた。


(ID# 925)
2016/9/17 (土) Paros~Ios(32NM) 快晴 微風

 朝食後08:30に舫を解く。昨日までと打って変わり微風になる。
 ナクソス島とパロス島の間を機走する。昼前に10ノット近い風が後ろから吹き出したのでジェネカーを揚げ5ノット前後のスピードで気持ちよく走るが1時間ほどでこの風も収まってしまいセールを降ろす。イオス島の繋留場所も限られているので早めに着くようにする。
 幸い正面の埠頭のムアリングライン(アンカーの代わりに固定してあるロープ)のあるところに2艇ほどスペースがあり其処に14:15に着ける10,11艇ほどつけられるが直ぐ満杯になった。その他の埠頭にもつけられるがそこはアンカーを打たなければならない場所だ。明日木村夫妻が下船するがその後又風が強くなるので舫いをしっかりとる。又フェリーの出入りが多く引き波で前後に艇が揺れるので舫いにスプリングを入れる。
 木村夫妻はレンタカーを借りて島内観光に、悦子は読書、私は近くの港の横にある海水浴場で泳ぐ。ここはシャワーが無いので陸からの水を浴びるが水が太陽で温められていて気持ち良かった。
 夕食は木村さんが豚の肩ロースを買ってきてくれたので、野菜サラダ、マボー茄子、ズッキーニのベーコン炒め、豚はニンニク醤油味のグリルとガーリックポテトをパロスで仕入れたMORAITISの赤ワインで頂く。ガーリックの味が効いて肩ロース、ポテトがとても美味しかった。木村夫妻はお酒をほとんど飲まないので悦子と二人でボトルを空けている。
 デザートにスイカを頂く。


(ID# 924)
2016/9/16 (金) Paros 快晴 北強風

 今日まで強風なのでもう一日停泊することにする。木村夫妻は朝食後ナウサの町に散策に出かける。我々は艇でのんびり過ごす。
 お昼に昨日我々が行ったワイナリー“MORAITIS”でパロスワインの白をお土産に買って木村夫妻が戻る。お昼に具沢山の冷やしうどんを頂く。熱い日中にビールと冷やしうどんは美味しい。
 風が心地よく皆さんお昼寝をする。
 夕方マリーナの埠頭から海水浴場迄泳いで行く。
 明日出港予定なのでオフィスに支払いに行くと、1週間滞在したのに5日分しかとらなかった。彼女の間違いと思って7日滞在したと言うとこれでいいのだと言って取らなかった。彼女はいつも大きな声で艇が入ってくると着岸の指示をしていた。それにしても安い。一日の繋留費は電気、水道使って10€だった。
 シャワーを浴びた後はジントニックをレモンたっぷりで頂く。夕食は満月の夜を上がってきたまんまるの月を見ながらムール貝のアヒージョで始まりサラダ、ムール貝のフレゴラを木村さんのお土産のパロス白ワインで頂く。
 食後は黄粉餅を頂きながら月夜を楽しんだ。


(ID# 923)
2016/9/15 (木) Paros 快晴 北風強風

若干風が治まってきたのと次の寄港地Ios島には追い風になるので出港も考えたがまだまだ吹きそうなので出港を取りやめにした。
木村夫妻は朝食後隣の島のNaxos島にフェリーで行くことにしてパリキアにバスで向かう。悦子と私はのんびりマリーナで過ごす。
お昼は昨日のカレーと今朝仕入れたオクラを頂く。お昼過ぎから湾内も白波が出てきて風も強くなってきたので出港取りやめて正解だったと思った。
午後これからの行き先の調べごとをしたり、時計のバンドの取り付けがとれたので修理をしに行く。時計屋さんの場所を前回食べたレストランのおかみさんに聞くと親切に連れて行ってくれた。時計屋さんのおばさんがバンドの留めピンを交換してくれたが修理代を受け取ってくれなかった。帰りにレストランのおかみさんのところにお礼に寄るが逆に今度はエスプレッソをご馳走してくれた。皆さん親切で気持ちが良い。悦子は読書を楽しんだ。
夕方悦子が気に入っていた財布があったので日本のお札が入るか確認に行くがサイズが合わなくて諦めるが娘のお土産になる財布があったので買う。ギリシャは革製品が良い。
夕方木村夫妻がNaxosから帰ってきた。大型フェリーで揺れなかったそうだ。
港の近くの海水浴場まで泳ぐ。
夕食は先日アントニオと行ったレストラン“Mare”に行く。グリークサラダ、ズキーニボール、グリルド・オクトパス、グリルド・サーデンとサバの天日干しのグリルをハウスワインで食べる。食べるギリシャ料理の種類も大分定番化してきたがこの店の料理は美味しい。
木村夫妻はほとんど飲まないので我々だけ飲んでいた。
10時過ぎになっても大変な人出でレストランは込み合っていた。
艇に戻って眠りにつく。


(ID# 922)
2016/9/14 (水) Paros 快晴 北強風 メルテメ

 今日も強風なので滞在する。16,7日にならないと風が治まらないので暫くここに居ることになる。
 午前中それぞれ洗濯したり本を読んだりのんびり過ごす。お昼に木村さんが持ってきてくれたお蕎麦を頂く。久しぶりのお蕎麦が美味しかった。
 ここナウサの港から大きなナウサ湾の北側にあるAy.Ioannouの海水浴場に渡し船で行く。
 湾を渡る時は波で揺れたがAy.Ioannouの入り江に入ると完全に北側がブロックされているので波も風も嘘みたく静かになった。ここはアンカーレッジでもあるが5,6隻アンカーリングしていた。遠浅の砂底でメルテメ時の絶好のシェルターになる。小さなビーチで水もきれいで穴場だった。
 17時の渡し船で帰るが追い風で来るときみたく波を避けて迂回することなく真っ直ぐナウサ港に帰った。
 夕暮れ時をジントニックで楽しんだ後夕食にグリーンカレーを頂く。月も段々丸くなってきた。 

(ID# 921)
2016/9/13 (火) Paros 快晴 北強風 メルテメ

 一面白波でヨットでの出港は暫くスタンバイする。木村夫妻はここナウサから出るミコノス、デロス島一日観光の08:30発のトリパーボートで出かける。観光バスからもお客さんが乗りかなりの旅客だった。
 風の強い中若干のヨットが出入りする。我々は出たくない。
 悦子と4年前訪ねた“MORAITIS”のワイナリーに行く。パロスはワインの歴史が深く品質の良いパロスワインを産出している。試飲して気に入った“PAROS”の赤、白それぞれ2本,“MERTEMI”もそれぞれ2本買う。楽しみが増えた。
 日中のんびり過ごす。お昼は木村さんに持ってきて頂いたソーメンを頂く。
 夕方堤防の影の波の静かなところで日課の水泳をする。18:30に木村夫妻が帰ってくる。波が高く船酔いした乗船客が結構いたそうだ。
 夕食は鶏鍋を囲む。鍋の白菜とスープが美味しかった。
 風が強いので食事の後、船内でお茶をのみながら甘味を頂く。


(ID# 920)
2016/9/12 (月) Paros 晴れ 北風10~15ノット

 アントニオが10:30のフェリーでアテネに向かうので、朝食後車で木村さんと一緒にフェリーポートのあるパリケラ迄送っていく。彼とは8月24日より約3週間一緒したことになる。彼のイタリア料理は上手かった。
 一度艇に戻ってから文代さんと悦子をピックして再度パリケラに行き、アントニオを案内したコースを歩く。私はI pad用のSIM カードを3G 23ユーロで買う。
 お昼は海辺のタベルナでグリークサラダ、ケバブ、ムサカ、スタッフド・トマトを食べる。木村夫妻もギリシャ料理を楽しんでくれた。
 島を一周して途中ABスーパーマーケットで食料を仕入れて帰る。明日から風が強くなるせいか入港艇が多く繋留場所がなく諦めて出て行く艇もあった。
 18時過ぎにひと泳ぎしてシャワーを浴びる。
 夕食はアントニオがお薦めのレストラン“Senila”に行く。グリークサラダ、ズッキーニボール、カラマリフライ、ラムチョップをハウス白ワインで食べる。カラマリは鮮度が良くラムチョップも美味しかった。
 まだまだ賑やかな夜で10時過ぎても宵の口でお店もタベルナもオープンして人も沢山出入りしていた。


(ID# 919)
2016/9/11 (日) Paros 快晴 微風

 朝起きると北側の桟橋に繋留していた2艇のヨットが出て行っていた。朝食をとってから管理人が来るのを待って艇を北側桟橋に移動させる。予報で明後日からメルテメの強風が吹く予報なので強風が吹き出す前に強風に備えて舫いをしっかりとる。吹き出してからは大変だ。
 午後木村夫妻が来るのでデッキの水洗い、艇内の清掃をする。
 昼前にレンタカーを借りに行く。一日パンダクラスの小型車で30€だった。
 島の中心街のパリキアに行きギリシャらしい路地を登ってフランクの砦を見に行く。ここは紀元前5世紀にイオニアが立てた神殿の後をヴェネツィア人が1260年にFrankish Castleとして建てた遺跡だ。ローマ時代の土台を使い、当時からの石柱を転用した面白い城壁だった。その後ギリシャで最も古い教会とされているうちの一つパナギア・エカントンタビリアニ教会に寄る。 その起源は4世紀前半だそうでビザンティン帝国に建てられたそうだ。
 イオニア、ローマ、ヴェネツィア、ビザンティンと歴史が連なっている。
 一度艇に戻りかいた汗を泳いで流してからパロス空港に着く木村夫妻を迎えに行く。
 カーナビを頼りにしていったら飛行場に人っ子一人いない。今年6月閉鎖で移転して新飛行場になったと書いてあった。慌ててガソリンステーションで聞く。近くだったので到着に遅れることなく新飛行場に着いた。長旅にもめげず元気なお二人が出てきてほっとする。
 夕食はアントニオがウエルカムで野菜のラザニアを、腕を振るって作ってくれる。彼の料理は自然の味を引き出しているのでしつこくなく美味しい。木村夫妻も長旅にめげずしかりと食べた。
 食後運動を兼ねて町を散歩するが10時過ぎてもショッピングの店も開いていて賑やかだった。
 アントニオ最後の晩を泡盛のロックを飲みながらコックピットで過ごす。


(ID# 918)
2016/9/10 (土) Sifnos~Paros(31NM) 快晴 西微風

 昨日と変わり雲一つ無い快晴だ。08:10にアンカーを揚げる。静かな海面を機走しながら朝食をとる。2時間ほどすると南西からの風が吹いだしてきたのでジェネカーを直に揚げる。6~7ノット前後の風で艇速は4ノット前後だがのんびり3時間ほどセーリングを楽しむ。お昼にミネストローネとムサカをビールで頂く。昼食が終わったころに風が弱まったのでジェネカーを降ろし機走する。懐かしいパロス島のナウサマリーナに15:30舫う。北風に強い北側の埠頭は一杯で南側の埠頭になる。4,5日繋留する旨を伝えると明後日から北風が強くなるので明日空いたら北風に強い方の埠頭に移動することになった。
早速箱庭みたいにきれいな小さな漁港を囲むようにあるレストランの一角できびなごのフライをビールとパロス島産ワインで食べる。
久しぶりにたっぷりとシャワーを浴びる。夕食はアントニオが明後日帰るということで彼がご馳走したいということで、レストランでご馳走になることにした。
 白い家で囲まれた箱庭みたいな漁港を囲むようにあるレストランでご馳走になる。サラダ、ズキーニボール、オクトパスのグリル、サーディンのグリルをパロス産白ワインで頂く。
 パロスのワインは有名だが、かなりドライなワインだった。こちらで食べるオクトパスはグニャグニャの食感が多いが、ここの店のオクトパスは歯ごたえもあり美味しく頂いた。サーディンのグリルも味付けが良くこんがり焼けて美味しくなかなかのレストランだった。
 沢山の人でにぎわっているが、この港町はその割には静かで大人の港町という雰囲気だった。


(ID# 917)
2016/9/9 (金) Milos~Sifnos(Yialos)(25NM) 晴れ 南東微風

 パロス島まで50NMあるので途中のシフノス島で1泊錨泊することにする。
 昨日繋留した燐艇が我々の艇のアンカーチェーンと交差している可能性があるので出るとき連絡くれとの事だった。案の定アンカーを揚げていくと彼らの艇のアンカーチェーンと交差していた。彼らが艇のアンカーチェーン弛ませてくれて、何とかうまい事相手方のチェーンの下からアンカーを揚げることが出来た。明日は我が身でお互い様だ。
 9:15にアンカーも無事揚がり出港する。雲の多い空で雲の合間に青空がある午前中だった。途中昨日車で回ったクリマの漁村、サラキニコの白いビーチを沖から眺めて行く。
 シフノス島はすぐ隣の島で島の間をセーリングする感じだった。
 お昼に昨晩の残り物を頂く。アントニオは量多く作るので晩御飯がどうしても残ってしまうのでこのパターンが定常化してしまった。
 シフノス島はアンカーリングの入り江が沢山あるが今晩西風と云うことで南東側にあるForosの入り江に行くが、狭いところで既に3艇錨泊していてアンカーを打つ場所がむつかしく一度打ったが良くないので揚げると前方の艇のアンカーと交差して揚がってきた。風がなかったのでアンカーチェーンが大きなとぐろを巻くように後ろに来ていたみたいだ。初めての経験をした。アンカーの絡みも慣れたもので直ぐ外すことが出来た。
 結局ここは諦めて隣のYialosの入り江に行く。ここは広い場所で海岸から砂地が沖に伸びて大変アンカーの打ち易いところだった。3艇ほど先着が居た。15:15に5mの深さの砂地にアンカーを落とし、40mチェーンを伸ばす。悦子が泳いで見に行く。ばっちり砂に食い込んでいた。
 底まできれいに見えるクリスタルな海だ。早速皆さん泳ぐ。泳いだ後のジントニックの一杯が美味しい。のんびりした時間を過ごす。
 夕食は悦子がムサカを、アントニオがミネストローネを作ってくれる。白ワインを冷やすのを忘れていたので泡盛の水割りで頂く。毎日ご馳走でお酒の量も減らすことはできない。
 食事が終わると岩陰から花火が上がる。小粒だったが迫力のあるきれいな花火だった。
 静かな海の上で眠りにつく。


(ID# 916)
2016/9/8 (木) Milos 快晴 南東順風

 朝起きて風予報ではやはり夜半風が強くなるので今日の出航は諦めて島の中心になるプルカに11:30のバスで行く。ギリシャらしい狭い道を挟んで真っ白な建物に赤、青の色で扉を塗った家が並び中心街は迷路のように曲がりくねった道の両脇にコーヒーショップ、タベルナそして装飾品やお土産を売っている店が軒を並べて散歩しているだけで楽しくなる。町の中に民族博物館があり19世紀の生活ぶりを展示してあった。その後町の外れにある考古学博物館に行き古代からローマ時代に至る遺跡と等身大のミロのビーナスが展示ひてあった。本物はルーブル美術館にある。太陽の直射を浴びながらローマ劇場の遺跡後に行く。途中のタベルナで昼食をとる。サラダ、ズッキーニボール、ケバブ、スッタフッドトマトをビールで食べる。すべてが美味しい味であった。
 ローマ劇場跡に行く途中でミロのビーナスの発掘場所を通る。ローマ劇場跡は昨日行ったクレマの漁村を見下ろす海を一望できる丘の上の素晴らしい場所にあった。
 4時過ぎに戻ると、フランス人が、日本人が好きだと話しかけてくる。彼はカナダに居るとき日本人のタナカさんと云う方と大変親しくなってそれ以来日本贔屓になったそうだ。
 日本に来た事があったり、日本人と付き合った事のある外国人は結構日本贔屓が多い。
 国際色豊かなマリーナでは入港したそれぞれの艇の人間模様があり、それを見ているだけで楽しい。
 アントニオは盛んにサルデーニャ島のカンジョウーネから来たと宣伝していた。サルデーニャ島は人気のある島の一つだ 夕食は今まで料理した残りが溜まったのその整理をする。フレゴラとアクアパツァ、そしてリガトーニを赤ワインで頂く。残り物だったが味が染みていて美味しかった。
 食後アントニオと私はタンゴの夕べがあるということでその店に行く。港を見渡せる素敵なローケションにあり夜風が気持ち良く体を冷やしてくれた。
 お客さんがタンゴを踊っていたが歯切れの良いタンゴ音楽が心地良かった。


(ID# 915)
2016/9/7 (水) Milos 晴れ 南東の順風

朝昨日バウスラスターの修理に来なかったのでその旨オフィスに伝えると再度確認してくれて10時に来てくれることになった。今日はレンタカーを借りて島内を観光する予定なのでその旨も伝える。アントニオは早く起きてカサゴを漁師から買って来た。
10時に予定通りメカニックが来て調べてくれる。バッテリーの容量は十分でどこかでの接触不良ということでバウスラスターのメインスイッチのところが腐食していて電流の通りが悪かったのが分かって腐食の部分を磨いて直った。
メカニックは好青年で、後でお父さんが迎えに来て彼を誉めると嬉しそうにしていた。
その後レンタカーを借りて最初にミロス島の中心の町プラカ(Plaka)に行く。残念ながらローマ劇場跡には辿り着けず、次にサラキニコ・ビーチ(Sarakiniko・Beach)に行く。火山岩が白くなった岩肌と海の青とのコントラストが素晴らしく綺麗なところだった。2隻ほど沖合にヨットが係留していた。
早速泳ぐがクリスタルの透明度の海で気持ち良かった。昼食用に買っておいたサンドイッチを食べるがお腹が空いていたので美味しかった。
この後島の最北端になるPolloniaの町に行く。小さな湾にある小さな村でローカルの風情が色濃いところだった。数件あるタベルナの一軒に寄ってコーヒーフラッペを飲みながら景色を楽しんだ。帰りに入港時沖から見えた色鮮やかな小屋が並んでいるKlimaの漁村に寄る。
海辺から直に船が小屋に入るようになっている小屋が並び白の建物に船の入る小屋の扉は赤、青、黄色等の鮮やかな色に塗られギリシャらしいとてもきれいな漁村の光景であった。
この島は古代から青銅器文明が栄えたところでローマ時代の遺跡もありこの漁村の上にローマ劇場跡があったので登ろうとしたが途中暑さのため断念した。アダマス港のマリーナに戻る途中スーパーマーケットに寄って食料を仕入れる。ミロス島は19世紀後半にミロのビーナスが発掘されたところでもある。
艇に戻ってからアントニオと悦子は夕食の準備、私は艇の掃除をする。今晩のお料理は茄子とアンチョビのガトーニ、そしてメインはカサゴのアクアパツァであったがアクアパツァは火を消すのが遅れてグリル味になったが新鮮なカサゴで結果味付けも良く美味しく頂いた。明日の予報では明日夕方より夜半にかけて風が強くなるとの事なのでシフノス(Sifnos)島に行って錨泊する予定をしているが、明朝天気を確認してから出港を決めることにした。
昨日と違って静かな海になる。


(ID# 914)
2016/9/6 (火) Milos 曇り 南西20ノット

 昨日の睡眠不足もあり9時過ぎまで寝てしまう。お陰で昨日の疲れも吹っ飛び気持ち良い朝を迎える。
 バウスラスター(船首を左右に動かす推進機)が動かなくなったので調べるがモーターを動かすバッテリー容量の不足のようだが詳細がわからないのでメカニックを頼む。2時間ぐらいで来るとの事だったが来ない。こちらではこのようなことが時々ある。水が十分に使えるのでデッキの水洗い、洗濯をする。お昼はケバブをテイクアウトして艇で食べる。
 風が強く吹いていて最高25ノットになる。その中でも出て行く船があるが、我々が昨日アンカーを絡ませたように数艇四苦八苦して絡まりをを解いていた。チャターヨットが殆どで彼らは週末に艇を返さなければいけないので多少の風では出港していく。我々はとても出て行く気にはならない。もやいをしっかり詰めてのんびり過ごすことにする。苦労して出入りしていく艇は、エーゲ海の夏の風物詩でもある。
 アントニオは魚を漁師から買ってきて夜の料理の材料にする。  夕食はアントニオが魚スープのフレゴラとトマトとオニオンで煮込んだ魚を作ってくれご馳走になる。
 一日風の強い日だった。


(ID# 913)
2016/9/5 (月) Elafonisos~Milos(78NM) 快晴 微風

ミロス島までは中継点は無いので朝4時に出て78NMを13時間でわたることにする。
 もう一泊したいところだが、明後日は風が強くなるので素敵な錨泊地と別れる。
 04:30にアンカーを揚げる。真っ暗な湾を、目を凝らしながらゆっくりと出る。
 満天の星の中天の川がくっきりと見える。
 ミロス島は東に位置する。東の空にはオリオン座の下に1等星の青白く輝くシリウスが昇ってきて月光の明かりの様に海面を照らしてくれる。その光に向かって艇を走らせる。新月の中海面を照らしてくれ助かる。
 6時過ぎると少し明るくなり星の数が少なくなるがシリウスは最後まで輝いていた。
 7時に太陽が水平線か昇ってきた。この頃になって風が北から吹き出しセーリングに移る。6ノットをキープする。この風も後ろからの西風に変わったのでジェネカーを揚げるが暫くしてその風も弱くなりジェネカーを降ろして機帆走でミロス島迄行く。
 18:30にミロス島のミロス・マリーナのポンツーンに船首からアンカーを打って槍着けする。横風で隣の艇のアンカー位置がわかりづらく落としたアンカーと隣の艇のアンカーチェーンが交差しているといけないと思って泳いでみたら案の定交差していた。早速アンカーを揚げようとしたら隣の艇のアンカーも一緒に揚げてしまった。
 何とか絡まりを解いて隣の艇のアンカーを離すが今度は隣の艇のアンカーの打ち直しになって迷惑をかけた。
 またも親切にお世話になる。
 艇で一杯飲んだ後港町に出てタベルナで食事をするが大層なにぎわいだった。
 ベットに入り疲れた体を休める。


(ID# 912)
2016/9/4 (日) Limeni~Elafonisos(48NM) 快晴 微風後 北20ノット

 予定以上にLimeniで風待ちをした。Elafonisosの風が治まったので今日出港することにした。朝持っていっていいよと言われたタベルナから氷を勝手に頂いて07:35にアンカーを揚げる。日曜日のせいか埠頭には数人の釣り人が来ていた。
 予報では目的地Elafonisosでは16時過ぎまで30ノット以上の風が吹きその後治まることだったので出港した。
 Elafonisosの直ぐ近くに来るまで微風から順風だったがElafonisosから10NMの圏内に入ってから20ノット近い北東風の向かい風になった。幸い今日の錨泊地は安全なシェルターなので心配はなかった。
 Elafonisosには錨泊地は沢山あるが風を考えてFrangosの入り江に入る。素晴らしい青い海と海底真っ白な砂地で16;30に簡単にアンカーを打てた。潜ってみるとしっかり砂地に食い込んでいた。底は真っ白の砂が波の様に模様を描いていて素晴らしい海底の光景だった。そしてアンカーチェーンが揺られて砂底を掻くとそこから出てくる虫を狙って魚が寄ってきて砂底からのエサを漁っていた。
 ラバーボートを降ろして上陸するが二つの入り江が砂州で分かれている。見事な海の色に圧倒される。丘の上に登って上から眺めた海の色が素敵だった。そして海水浴場は日曜日のせいかまだまだ海水浴客でにぎわっていた。Limeniのタベルナのオーナーが世界で一番きれいな砂浜だと言っていたが話半分としても美しい海岸だった。
 4艇ほど錨泊している。夕食は錨泊なので明るいうちにグリーンカレーをニンジン、カリフラワーの酢漬けとキムチで頂く。アジアンフードも美味しい。
 街の明かりもなく真っ暗な中、空は新月で満天の星が輝いていた。


(ID# 911)
2016/9/3 (土) Limeni 快晴 微風

 9時過ぎまで寝てしまう。食後ラバーボートで湾の反対側にある町に行ってみる。ここは錨泊地になっているが結構アンカーリングがむつかしそうなところだ。小さな埠頭は海水浴場になっていて皆さんきれいな海で泳いでいた。素敵な海水浴場だった。
 お昼はみそ汁とご飯と残りものの片付けで済ます。
 午後観光で来ている別のスエーデン人の夫妻が船を覗いたのでお呼びしてビールを飲む。
ご主人は学生時代に日本に10ヶ月ほど滞在して生け花の勉強をしたそうだ。
その後昨日知り合ったキャンピングカーで旅行している同じくスエーデン人の夫妻がワイン持ち込みで訪ねてくる。タベルナに夕方行く予定だったがお客さんが来たので小魚のフライとエビのグリルをタベルナからテイクアウトしてそれをおつまみに旅行の話を色々とする。とっても感じの良いご夫妻だった。
 夕食はアントニオがスパゲッティ・ポモドーロを作ってくれ美味しく頂く。
 夕食後風が西から東に変わり艇が埠頭に寄せられてきたのでアンカーを詰めるが又寄ってしまう。アンカーが片側しか食い込んでいなかったのでずれているらしかった。20ノット近い風で夜間アンカーの打ち直しは大変な事なので、船首からロープを長くとって埠頭から伸びている岸壁から舫いを取ってやっと落ち着く。
 その後タベルナに行きお茶を飲みがてら氷をもらって帰る。


(ID# 910)
2016/9/2 (金) Limeni 晴れ 微風

 ゆっくり起きるペロポネソス半島は山が近いせいか雲が湧く。朝方薄い雲があったが日が昇るにつれて日差しが強くなってきた。
 朝食後昨晩のタベルナに行きWIFIを使う。次の目的地Elafonisos島とMilos島のお天気が気になる。なかなか思い通りに風が治まらず日程調整に苦戦している。とりあえず明日の出航は無いことにする。
 隣にKiparessiaで一緒になったスエーデン人の艇が入ってきた。
 お昼はソーメンで午後は泳いだりしてのんびり過ごす。アントニオも水泳が好きだ。夕方タベルナに行き小魚のフライをおつまみにビールを飲む。帰りに氷を沢山もらって帰る。
 横隣りにもう2隻入ってきて合計4隻の繋留になった。
 アントニオは魚を3尾、遠くまで歩いて買ってきたが、埠頭の上において置いたら2尾猫に食べられてしまった。ギリシャの島は猫が多い。
 BBQをする。野菜を中心に1尾の魚を3人で分けて食べる。悦子は豚をニンニク醤油で焼いてくれた。途中でスエーデン人が合流する。彼ら夫婦は今年艇を買って航海を始めたそうだ。家を売ってヨットを買ったとの事、結構そうしている人が多い。スエーデンは年金が良いのではないかと聞いたら10年前から悪くなったと嘆いていた。
 もう1艇のドイツ艇からは次の寄港地Elafonisosの情報を詳しく教えてもらい助かる。
 満天の星だった。


(ID# 909)
2016/9/1 (木) Kalamata~Limeni(23NM) 快晴 微風

 この先未だメルテメの北風が強く吹くエーゲ海に入るので風の予報を見ながらこれからの日程を考えなければならない。
 面白いものでペロポネソス半島の東側に出ると、このメルテメが一気に強くなる。4日まではエーゲ海は強い風の予報なので、日程を調整しながら進めることにして近くのLimeniの入り江に行くことにした。
 08:45舫いを解く。風がなく全行程機走する。ここの入り江の情報は錨泊できる場所が限られて狭いということと運が良ければ2,3艇桟橋に着けられるとの事だった。最悪錨泊場所がなければ先のPort Kayioに行くつもりで出港した。
 湾に入ると1艇もいないそして桟橋が空いていたので横着けしようとするとお兄さんがバイクでやってきて船首からアンカーを打って船尾着けするよう指示してくれる。お陰で13:20に岸壁に舫えた。彼は近くのタベルナの店員さんだった。
 お昼にラタトゥイユを頂いた後、昼寝だ。気持ち良い。昼寝の後私は村を散歩する。その時舫いを手伝ってくれたお兄さんがお店から呼んでくれお茶を飲む。天気予報をチェックするがこれからの日程調整がむつかしい。天気予報は変化しているので日ごと日程調整することにした。
 海辺の素敵なタベルナだったので悦子、アントニオも呼ぶ。夕食の予約をした。
 夕方泳ぐ。アンカーが片側しか食い込んでいないが岸からの風なので打ち直しはしなった。
 夕食は先ほどの店タベルナ“Foros”で食べる。アントニオは魚介類が好きなのでシーズンサラダ、ズキーニグリル、フィッシュスープ、グリルドシュリンプをハウスワインの白で食べる。デザートにスイカを頼むが大変甘かった。残念ながら昨晩のカラマタでの料理の方が美味しかった。
 艇でウイスキーロックをナイトキャップにして静かな海の夜を楽しんだ。


(ID# 908)

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