CAVOK日記 2016
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2016/10/6(木) Agios Nikolaos

皆様に
 
お陰様で今年のCAVOK5の越冬地になるクレタ島アギオス・ニコラウスに9月28日に無事入港しました。
今回は9月初めにペロポネソス半島の先端の美しい入り江のエラフォニソスに錨泊した後、イオニア海からエーゲ海に入りました。エーゲ海では多少は弱くなりましたが特有の北の強風メルテメが吹き、航海の日程には苦心しました。
最初にミロのビーナスが発掘されたミロス島に寄港しましたが火山岩が真っ白になった白い岩肌に囲まれた海水浴場や色鮮やかな海辺の漁村の集落の風景は見事でした。その後隣のシフノス島の入り江の静かな海で錨泊してクリスタルブルーの海を独り占めしました。錨泊ももっと楽しみたかったのですがメルテメが吹き出すと4,5日は風は治まらないので次のパロス島のナウナに入港しました。ここは4年前に2週間滞在したことのある懐かし小さな漁港で、絵葉書の様に美しいく周りにはシーフードレストランが沢山並んでいて美味しい魚も頂きました。
ここで3週間ほど一緒に航海したイタリア人のアントニオが下船して日本から木村夫妻がいらっしゃいました。アントニオは料理が得意で毎晩のようにイタリア料理をご馳走してくれワインとともに楽しみました。
生憎と木村夫妻がいらしてからメルテメが吹き出し1週間の滞在を余儀なくされましたが、木村夫妻は観光船でミコノス島やデロス島そしてフェリーでナクソス島を観光しました。風が弱くなったのを待ってイオス島に渡りここで木村夫妻は下船され悦子と二人の航海になりました。イオス島の次は是非寄りたかったアモルゴス島に寄港しました。映画グランブルーのロケ地に使った島だけあって素晴らしい海の青の美しさに魅了されました。アモルゴス島からサントリーニ島そしてクレタ島イラクリオンの沖合にある小さな島デイアの間は結構強い風が吹きました。20ノット以上の北風の追い風で7ノット以上の速度でセーリングを楽しみました。デイア島の入り江で最後の錨泊を楽しみましたが、朝エンジンをかけようとすると掛からないので一瞬ドキッとしましたが、バッテリーチェックやメインスイッチのチェックをして再度かけると回ってくれました。この時は、おまけにアンカーチェーンが常設ブイのチェーンに絡まり大分苦労して外しました。長い航海ではトラブルはつきものと思っていますが最後におまけが付きました。越冬地アギオス・ニコラウス港に入ると2013年トルコで暫く一緒だったマランカ号のトニーが手を振って迎えてくれました。
まだまだこちらは夏で海水浴場は賑わっています。未だゆっくりしたいところですが、10月初旬にCAVOK5の越冬準備をしてから帰国を予定しています。
 
Agios Nikolaosにて
松崎義邦
 
以下の写真を添付させて頂きます。

1.エラフォニソスの錨泊地
2.ホラの町(アモルゴス島)
3.サラキニコ・ビーチ(ミロス島)
4.プラカ(ミロス島)
5.ナウサ(パロス島)
6.アギオス・ニコラウス(クレタ島)
7.イオス港でのCAVOK5(イオス島)
8.アンナ・ビーチ(アモルゴス島)
9.カタポラの入り江(アモルゴス島)
 











(ID# 907)

2016/9/4(日) Limeni

皆様に
 
7月下旬に一時帰国した後8月9日にコルフ島に戻りイオニア海の航海を続けました。夏のこのあたりの気象はバルカン半島に高気圧が居座り、そして地中海東のキプロス島辺りを中心に低気圧が居座っています。
その関係で丁度高気圧と低気圧の狭間になるエーゲ海では北風が大変強く吹きメルテメと呼ばれ恐れられています。幸いイオニア海は高気圧圏内で弱い北風が季節風で穏やかなクルージングが出来ました。
途中寄港したケファロニア島、ザキントス島は美しいビーチが沢山あり人気の島々です。9日から次々ゲストがいらして賑やかになりました。娘婿の父親をはじめ毎年乗船しているアメリカ人、サルデーニャ島でお世話になった料理好きのイタリア人と国際色も豊かでした。イタリア人のアントニオが作ったスパゲティ・アラゴスタは最高に美味しいスパゲティでした。ザキントス島ではトリッパーボート(観光船の一種)で島を一周して美しいビーチで泳いだり洞窟を覗いたり楽しい海辺の遊びも楽しめました。
錨泊地も多くクリスタルウオターの中で泳いだり、星空を見ながらデッキで一杯も錨泊ならでした。
この後少しは気圧傾度が弱まりメルテメも収まる9月にエーゲ海に入りクレタ島までの航海を予定しています。
 
下記の写真を添付させていただきます。
1.イオニア海Meganisi島
2.Spartochori湾 桟橋レストラン“Spila"
3.Kefallinia島 メッサリニ洞窟
4.Kefallinia島 ミルトス・ビーチ
5.Kefallinia島 小さなビーチ
6.Zakinnthos島 白い岩壁と青い海 
7.Zakinnthos島 Keriの入り江
8.Methoni テンダーのもやいを取ってくれた子供達
9.Methoni オスマントルコ時代の塔
 
ペロポネソス半島Limeniにて
       松崎義邦










(ID# 883)

2016/7/24(日) 自宅にて

皆様に
丁度今回の航海中にニースのテロ、トルコのクーデターと地中海周辺は不穏な動きがありましたが、幸い小さなローカルの港町を廻っているせいもあって至って平穏な航海を続けることができました。
このレグは、カターニャで正田さんが下船した後、暫く悦子と2人で航海を楽しみました。2012年航海したレグと同じになりますが、この間はマリーナが少なく一日70NM程度の行程が続きます。時間に換算しますと12時間から14時間位の一日の行程になります。基本的に私一人でウオッチするので通常30NM前後のコースにしますが寄港地が少ない関係で短く出来ませんでした。途中1か所小さな港があるのですがパイロットブックに拠ると水深2mということで敬遠していたのですが、イオニカでその港に入港できるかどうか確認してみると大丈夫との事でしたので寄ることにしました。入ってみますと中世のお城のある素敵な漁港でした。もっとゆっくりしたところがあったのですが7月16日にコルフ島に毎年乗艇しているロシア人ピアニストLisaが来るのでその前に着くように日程と睨めっこの行程になりました。幸いに風、お天気に恵まれ順調にイタリア半島の長靴の部分を寄港しながらギリシャのオトーニ島と云う小さな島に到着しました。島の入り江には美しい浜があり、アンカーリングをして海水浴も楽しみました。次の島エラコウサ島では2015年に知り合ったイタリア人夫妻と再会することが出来ました。夫妻の家で入り江を眺めながらの食事も良い思い出です。コルフ島に暫く係留する予定のお話しをすると彼らのヨットの係留場所を使ってくださいという事になり借りる事にもなりました。彼らのヨットは夏の間この島に係留してコルフ島のバースは空いているからとの事でした。
Lisaが来る前日の15日にコルフ島グービア・マリーナに入りました。イタリア人夫妻のお蔭で無料でマリーナに係留出来ました。
16日からLisaと3人になりましたが、翌17日から風が暫く強く吹きマリーナから出港出来なくて、レンタカーで島内観光を楽しみました。彼女は事前学習で良く調べてきているので美味しいレストラン、綺麗なビーチ等を案内してもらいました。地元の人たちが食べにくるレストランでの食事はとっても美味しい料理でした。コルフ島の最高峰の山の頂上から見るアルバニアの山々を背景にしたイオニア海は見ごたえがありました。折角Lisaが乗艇したのに出港出来ませんでしたが、島内を隈なく回り楽しい日々でした。彼女がドイツの大学の教授に昇格したという事で満月の月を見ながら連日のパーティも楽しみました。21日にCAVOK5をグービアマリーナに置いて一時帰国致しました。8月7日からギリシャ南部に向けて航海を再開する予定です。
 
自宅にて
松崎義邦
 
以下の写真を添付させていただきます。
1. タオルミーナでのクルーズシップとトールシップ
2.南イタリアの、ル・カステラのアルゴン王朝時代の要塞
3.艇内料理 アクアパッタ
4.オトーニ島の入り江
5.オトーニ島浜辺にて
6.エリコウサ島サンドラ邸で
7.コルフ島グービアマリーナ
8.コルフ島最高の山よりアルバニアを望む









(ID# 882)

2016/7/23(土) カターニャ

皆様に
その後順調に航海を続け現在シチリア島カターニャに滞在中です。
日程の関係でイタリア本土より、エルバ島,コルシカ島はそれぞれ一泊にしてサルデーニャ島のカンニジョウーネに1週間ほど滞在しました。2011年からの友人のAntonioが歓迎してくれて毎日一緒に遊びました。
アグリツーリズムのレストランでサルデーニャ料理を食べたり、イタリアで有名なカピケラのワイナリーでサルデーニャ産ヴェルメンティーノ品種の白ワインを5リットル瓶で何瓶も買ったり、彼の家でご馳走にななったり、CAVOK5で日本食パーティーをしたりして楽しみました。
又コルシカ島とサルデーニャ島の間のマダレーナ海峡の海の美しい島々で錨泊も楽しみました。Antonioは料理が上手く、彼の作ってくれたトマトスープ仕込みのムール貝は絶品の味でした。
サントロペから一緒だった日比谷夫妻、礒夫妻が5月29日に下船して寂しくなりましたが、Antonioがカリアリ迄一緒することになり6月2日にカンニジョウーネを出港して3人でのクルージングを楽しみました。
途中彼の案内でエメラルド海岸の素敵な入り江で錨泊したり、オロセイ湾ではトリパーボートに乗り表現のしようがないほど美しい海の色の海岸巡りも楽しみました。その間グルメなアントニオがイタリア料理を一品作り、悦子の料理とカピケラワインと相まってグルメの航海でもありました。
11日にカリアリに到着してアントニオはカンニジョウーネに戻り、今度はカリアリの友人Paolo夫妻に大変お世話になりました。15日にはグランドホッケー部出身の正田さんが乗艇して、正田さんと3人で彼の家に泊めてもらい、これまたグルメのPaolo夫妻の美味しい料理を堪能させていただきました。イタリア料理は素材から味を出すので脂っこくなく、我々の口に合って毎日美味しく頂きました。近くの山でハイキング中、不注意で私がスリップしてオデコに5針縫う羽目になりましたが直ぐ良くなりました。
強風が続いていたので風待ちをしてから、19日に160NM先のシチリア島の西にあるエガディ諸島のマレッティモ島に向けて、Paolo夫妻も一緒に5人でカリアリを出港しました。出港当初未だ風が強く、追手ではありましたが瞬間49ノットの風を記録しました。強い風だったのでジブだけにしましたが7ノット以上の速度で快調にセーリングしました。少し風が落ち着いたところで、トローリングをしていると2回ほどヒットして2回目は釣り上げることが出来ました。約15kgの小ぶりのマグロでしたが三日間マグロを楽しめました。又立派な卵巣があったのでPaoloがカラスミを作りこれもお酒の友になりました。この辺りはマグロの追い込み漁で栄えたところでしたので釣果を期待していたのでうれしい限りでした。出港してから30時間後にマレッティモ島に到着して、エガディ諸島の3島を楽しみました。その後トラパーニ港に入港して、26日にPaolo夫妻が下船しました。その後パレルモ、チェファルに寄ってエオリア諸島のヴォルカーノ島で錨泊しました。ここは先史時代から火山活動が盛んで海中温泉や泥温泉に浸かりました。メッシーナ海峡ではメッシーナ名物の高い見張り台と船首から長く突き出た突きん棒のある漁船のカジキマグロを追っている姿を見ることができました。
タオルミーナで錨泊した後、現在カターニャに滞在中です。そして昨日正田さんが帰国しましたのでこれからしばらく悦子と二人のセーリングを楽しみたいと思っています。
5月24日以降の航海日誌がウイルスにやられて消えてしまったので長々と書いたことをお詫びします。添付の日誌は6月28日以降の日誌になります。
 
添付写真
1.Cannigoneのマリーナ
2.日比谷夫妻、礒夫妻とAntonio
3.Maddalena海峡の島にて(Cala Portese)
4.Maddalena海峡
5.シェフAntonio
6.エメラルド海岸錨泊地 Port Della Taverna
7.オロセイ湾 Cala Mariolu
8.エビのパスタ
9.Paolo宅にて
10.釣ったマグロ
11.Marettimoの港
12.Volcano島 泥温泉
13.Swordfishing boat(カジキマグロの突きん棒船)望遠で撮りましたのでボケました。
14.Taolminaにて














(ID# 857)

2016/5/25(水) Port Venere

皆様に
今年も5月より7年目になる地中海クルージングをスタートしました。今年の航海は昨年のルートを少々変えて戻る形で南仏よりジェノバ、チンクエ・テッレ、ポルトベネーレを再訪してコルシカ島、サルデーニャ島、シチリア島、南イタリア、イオニア海を経由してギリシャ・ペロポネソス半島の西側を抜けエーゲ海に入る予定です。そしてクレタ島で越冬を予定をしています。
私は、4月12日にCAVOK5の越冬地南仏サン・トロペに来て艇を近くのコゴランにあるドッグのモナコ・マリーンに移して整備をしました。ドッグでは上架して船底塗料をはじめシーコックの取り換え、リギンチェック、エンジンの定期整備、コックピットのテーブルのニス塗り、電動ウインチの取り付け等々しました。電動ウインチは取り付けに時間を要して結局完了したのは5月12日になってしまいました。
5月10日に悦子、12日にヨット部同期の日比谷夫妻、逗葉ヨットクラブOBの礒夫妻が来艇して賑やかに今年の航海が始まりました。カンヌ、ニース、モナコ等を陸路で観光をした後15日にコゴランを出港してマントンからイタリアのインペリア、ジェノバ、ポルトフィノを経由してポルトベネーレに到着しました。ポルトフィノではAクラスディンギー大会を洋上から観戦出来たり、ポルトフィノとポルトベネーレの間ではチンクエッテレの村々を海から眺めたり楽しむことが出来ました。幸い好天と順風に恵まれ快調なセーリングを続けられました。ポルトベネーレは港そのものが世界遺産でその中に繋留して、今度は陸路チンクレッテルの村を訪問しました。この間丁度南西の強風リベッチオが吹き風待ちをしました。この後エルバ島経由コルシカ島そしてサルデーニャ島まで日比谷、礒夫妻とクルージングを予定しています。
 
Port Venereにて
CAVOK5 松崎義邦
 
写真の添付
1.コゴラン、モナコ・マリーンでのCAVOK5の上架
2.日比谷夫妻、礒夫妻と船内で食事
3.マントン旧市街
4.ジェノバのマリーナ
5.ポルトフィノでのAクラスディンギー大会
6.チンクエ・テッレ(リオマッジョーレ村)
7.南西の強風 リベッチオ








(ID# 842)


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