CAVOK日記
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2012/9/6 (木) Pula ~Losinj 35NM 晴れ

 今日は北北東の20ノット以下の予報だったので予定通り08:30に舫いを解く。プーラは奥の深い天然の良港であるが湾を出るまでに30分以上かかる。
 暫く走りイストラ半島を越えてから風が強くなりワンポン、ツーポントと早めにリーフしていく。
 さらに風が強くなり時折30ノットを超えるようになりジブ、メインともスリーポン迄小さくする。時折波をかぶるが上田さんはこの強風を楽しんでいるようだ。小田切さんもお元気で舵を握る。
 片上りに近いクローズドリーチであったが速度は7ノットをキープして快調な走りだ。
 ロシーニ島の影に入ってから波風が弱まってきてロシーニの湾に入ったらまったく静かな海面と風になった。
 湾内のガソリンスタンドで軽油を給油してから一番奥にあるYachting YC Marinaに係留する。前回ロシーニに来たときは入り口にあるArtaturi湾で錨泊したが今日はゲストが乗艇しているのでマリーナに入ったが残念がらここはトイレもシャワーもなく艇でシャワーを浴びる。
 皆さんが町の観光に行っている間に潮で濡れたマット等の洗濯と艇を水洗いする。
 チャターヨットが沢山来ていて小さなマリーナだが賑やかだ。
 茹でエビをおつまみに一杯楽しんだ後、ポークのニンニク醤油焼き、ポテトサラダ、トマトのオニオンドレッシングを頂く。


(ID# 292)
2012/9/5 (水) Pula 曇り時々雨

 まだ天気がすっきりしない。何とか明日午後から晴れる予報が出ているので期待する。
 マリーナ内にある、おばちゃんがいるコランドリーに洗濯物を出して昨日買えなかった市場に行く。途中の店がバーゲンセールをしていたので女性陣は買い物に忙しい。
 市場は賑わっていて新鮮な果物やエビ、ムール貝、白身の魚、酢締めイワシの魚介類そしてお肉を買う。
 お昼は艇に戻りソーメンを頂く。異国の地でみんなで食べるソーメンは美味しい。
 午後女性陣は博物館と歴史館に行くが小田切さんと私は艇に残りノンビリする。小田切さんは釣りをして小ぶりの鯛に似た魚を2匹釣る。
 皆さんが帰ってからマリーナにある見晴らしの良いレストランでジントニックを飲みながら夕暮れを楽しむ。
 夕食は市場で買ってきたムール貝のワイン蒸し、ヒラメのムニエル、マッシュルームとパプリカのソテーそして小田切さんの釣果のお魚、最後はおかゆを頂く。
 白ワイン、焼酎を楽しんだ。


(ID# 291)
2012/9/4 (火) Rovinj~Pula 20NM 曇り

 昨夜は稲光と雷雨が降ったが今朝は晴れ間が所々見える天気になった。
 09:05に舫いを解く。北東の風10~14ノットで穏やか海面の中、片上りのセーリングに移る。プーラの入り江に入る前に国立公園のブリユリ諸島沖を通過して入り江の奥にあるACIマリーナプーラに13:25に舫う。ブリユリ島はユーゴラスビア時代のチトー大統領の別荘地があった所でもある。
 マリーナからローマ時代の円形闘技場が見えるここも前回来たところで2度目になるので気が楽だ。
 お昼が未だだったのでこれまた日本から運んできてくれた日本そばを冷えたビールで頂き、昼休みもそこそこにして町に出かける。
 闘技場、アウグストス神殿、旧市街を見て回る。
 残念ながら市場は開いてなくスーパーマーケットで夕食の食材を買う。
 夕食はポテトとひき肉の重ね焼き、エビのタパス、カプレーゼを頂く。


(ID# 290)
2012/9/3 (月) Rovinj 曇り時々雨

 朝食後旧市街に出かける。狭い大理石の道を聖エウフェミヤ教会までのぼりアドリア海と町を一望する。下りは観光客相手の店が並ぶ道を降りる。女性人はきれいなオレンジ色の木綿のワンピースを購入していた。
 14時発のリム・フィヨルド行の観光船を予約してあったので観光船が就航する桟橋の前で軽くお昼を済ます。
 約4時間のクルーズで内陸に奥まったフィヨルドを少し紅葉した両サイドの山々の景色を見ながらのクルーズであった。
 ここは牡蠣の養殖場がありフィヨルドの終点にはレストランがあり生ガキと白ワインを楽しむ。小さ目の新鮮で美味しい牡蠣だった。
 18時過ぎに艇に戻りジントニックで夕暮れ時を楽しみ夕食はそのまま艇にあるものを料理して頂く。きんぴらごぼう、マーボーナス、ハム、ニンジンの卵とじを日本酒で楽しむ。
 海苔と梅干しエビの佃煮でご飯を頂く。


(ID# 289)
2012/9/2 (日) Venezia~Rovinj 55NM 曇り時々晴れ

 一週間ほど停滞気味の前線の影響でお天気が悪いが今日はその中で良い天気予報なのでRovinjに向かうことにする。
 朝06:40に舫いを解き出ようとして前進したがキールが底につっかえてしまい潮が上がるのを待たなければならなくなった。丁度大潮で06:00が干潮だったので1時間程待つようにマリーナのスタッフに言われる。地中海は潮の干満が少なくビスケー湾の時の様に潮を気にしていなかったのが失敗だった。
 朝食をとりながら1時間程待ち07:50に出港する。
 1時間程ヴェネチアのラグーンの中を機走してアドリア海に出る。久しぶりの海で気持ちが良い。北北東の風が10ノットほどでコースが東なのでクローズドリーチング気味で機帆走で走る。
 小田切さん、上田さんと私の3人で1時間毎にウオッチを交代する。暫く悦子と二人だけだったのでいつも一人でウオッチをしていたがこれからは交代できるのでお昼寝もできる。  途中風が12~3ノットになり帆走を楽しむ。風が少し後ろに回りジェネカーを揚げることも出来たが、だんだん風が弱まり5ノット以下になったので諦めてジェネカーを降ろし機帆走にする。
 お昼はハムと野菜のサンドウイッチをスープとビールで頂く。
 18:15に旧市街の前にある入国用の桟橋に横付けする。他にも1隻ドイツ艇が横付けしていた。
 ポリス(イミグレーションは警察でやる)に行き入国を済ます。その後ハーバーマスター(海運局事務所)に行くが今日は遅くなったのでしまっていたので明日手続きをすることにした。
 遅くなったのでACIマリーナRovinjに電話して入港が遅くなる旨伝える。8月の初めに来たときは午後2時過ぎにはマリーナが一杯になっていたが9月に入ると空いているようでノープロブレムの返事でほっとする。。
 19:30にACIマリーナに舫いを取る。
 早速食事に出かける。美味しそうな魚があるレストランを探しそこで食べる。
 ムール貝、イカのグリル、シュリンプカクテル、シーフードサラダ、スズキのグリルをイストラ産白ワインで頂く。ムール貝の身は小さいが味は美味しくスズキのグリルもオリーブオイルを上手く使ってあり、すべてが美味しかった。
 8月29日が私の67歳の誕生日だったのでクロアチアに着いたのと私の誕生日を小田切さんがお祝いしてくれご馳走になる。
 又小田切幸子さん、上田さんからはムラーノのガラス細工のドルフィンをお祝いに頂く。
 感謝、感謝である。
 艇に戻ってからは小田切さんがはるばる日本より運んできてくれた日本酒を皆さんで楽しむ。


(ID# 288)
2012/9/1 (土) Venezia  曇り

 今日も前線の影響で強風、大雨、雷注意報が出ているので出港を見合わせる。  朝ゆっくり船内で朝食をとり午前中はのんびり過ごす。お昼にカレーうどんを頂き、小田切さんと私は艇に残り幸子さん、佐和子さん、悦子は昨日観光出来なかったところに出かける。
 小田切さんと艇内でお茶を飲みながらお話をしたり読書をしたりお昼寝をしたりしてのんびりと過ごす。
 お天気は安定せず曇り空の中時折雨が降たりだ。30日迄天気が良かったが暫く前線が停滞して天気は悪いようだ。明日が何とか一日だけ風も治まり雨も少ないようなので明日出港することにする。 クラブハウスで清算をして22日間居たDiporto Velico Veneziaを明日発つことにした。いつだが長居したマリーナを去るのは寂しい。
 夕食は近くにある例のレストランで食べるよう計画してあったが生憎と予約が一杯で入れず。別のレストランに行く。簡単にピザ、スパゲティ、サラダで済ます。


(ID# 287)
2012/8/31 (金) Venezia  曇り時々雨

 朝小田切幸子さんがいつも自宅でやっているNHKのラジオ体操を艇でもやることにしてテープを聞きながら全員でラジオ体操をする。 体操の後、朝食をコックピットでしていると驟雨が来る。幸いにビニトップとドジャーで雨に濡れることはない。
 関矢さんは今日我々と一緒にCAVOKⅤでアドリア海をロビニ迄行く予定であったがCAVOKⅤの出港を取りやめたので17時発のフェリーでロビニに行くことになった。  折角アドリア海のセーリングを楽しみにしてきたのに申し訳ない。その関矢さんが忘れ物を取りがてら出発前に艇に寄ってくれ、差し入れを届けてくれた。関矢さんの奥様の美奈子さんは内科医で私が下痢気味ということで薬まで届けてくれた。
 小田切さんも上田さんもヴェネチアは3回目との事で良く知っているので前回に行かなかったところを観光ということで、ここからヴァポレットで一駅のリド島に渡る。ここはワイキキ、リベイラに並ぶ世界有数のリゾート地と云われている。
 又ここはヴェネチア映画祭の会場になるところで有名でもある。
 リド島で昼食を取り本島にわたりカルパチョの傑作「サン・ジュルジョの伝説」「聖トリファン」の絵画が並ぶスクオータ・ダルマータ・サン・ジョルジョ・デッリ・スキアヴァーニの信者会を観る。因みに料理のカルパッチョはこの巨匠が由来である。ここでは由来の経緯は省く。
 夜ロビニに着いた関矢さんに電話すると海面は白波が立ちフェリーも揺れたとの事でスタンバイして良かった。


(ID# 286)
2012/8/30 (木) Venezia  曇り

 今日まで天気は良かったが、生憎と天気予報は出港予定の31日から暫く前線が停滞して悪天予報になっている。
 関矢さんとは31日にVeneziaからRovinjまで一緒の航海をする予定だが天候が思わしくなく31日に出港出来ないかもしれないので午後2時間程CAVOKⅤを出して運河をサン・マルコ広場まで周遊する。運河には大小多数の船が行き交い360度見張りが必要だった。
 今日は小田切夫妻(29年卒)が到着する日なので午後3時前に戻り空港に迎えに行く。予定通りの到着でお元気に到着されたご夫妻を迎える。
 長旅を全く感じさせないお元気なお二人には敬服する。
 ここでハップニングが起きて空港からローマ広場行きのバスに乗って暫くして小田切幸子さんが小田切さんの手提げバッグが無いのに気付いて次の停留所で直ぐ降りて空港まで戻ることにした。原因は私が空港で小田切さんの手提げバッグを預かりそれをバス停の椅子に置き忘れた為だ。空港に戻るバスも直ぐ来なく、タクシーもつかまらず、仕方なしに近くの店に飛び込み状況を離して店のお客さんに白タクをしてもらい空港に戻る。幸いに椅子に居たお客さんが空港に忘れ物として預けていてくれ無事手元に戻る。私としては大事なものが入っているはずの手提げバッグと思って気が気でなかったが中身は何とお菓子であった。それにしても旅の初めの事件が無事解決出来てほっとした。
 艇に着いてから小田切夫妻の歓迎会を関矢さん交えてビールで乾杯した後、マリーナ近くのレストランに行き全員で会食する。大先輩がこれからご一緒なので楽しみだ。
 夜インターネットで天気を調べたところ明日から悪天になり明日の出港は取りやめにする。


(ID# 285)
2012/8/29 (水) Venezia  晴れ

 出港準備と今日からのゲストの受け入れ準備をする。
 右舷航海灯を前回ジェネカー使用中にひっかけて飛ばしてしまったので新たに取り付ける。
 ジブシートを交換したく、この周辺のマリーンショップを探したが大きな店がなく所望のシートが見つからず交換できなかった。
 部屋の掃除をしたり布団を干したり、買い物をしたりして、夕食後22:30着予定の上田佐和子さん(45年卒)をマルコポーロ空港に迎えに行く。  飛行機が遅れて23時過ぎの到着になったが上田さんは疲れた様子もなく元気に到着口に現れたのでほっとする。
 陸上バスでローマ広場迄行きそこからヴァポレット(水上タクシー)で運河をセント・エレナに向かうがヴェネチアの運河の夜景がきれいだった。
 艇に着き長旅ご苦労さんで一杯飲み再会を祝す。上田さんは毎年参加してくれて今年は3年目でアテネまで一緒だ。


(ID# 284)
2012/8/28 (火) Tokyo~Venezia 晴れ

 10日振りに日本よりヴェネチアに戻る。
 全日空の入社同期の関矢夫妻がCAVOKⅤでアドリア海のセーリングを1日楽しむためにヴェネチアに来ているので空港からの帰りにS.Elenaの水上バスの駅で待ち合わせして一緒にCAVOKⅤ迄行く。
 久しぶりにCAVOKⅤに会いホットする。
 空にしておいたので艇には何もないので関矢夫妻と暫く艇で話した後、近くのピザーリアに夕食に出かける。この辺りは静かな住宅地で地元の人だけが来るような店だが前回行ってマルガリータが美味しかったので又行ってみたが前ほどの味ではなかった。チーズとポモドーロが少なかったような気がする。
 久しぶりの関矢さんとの再会と初めて奥様とお会いして話が盛り上がる。
 別れた後、久しぶりのCAVOKⅤで熟睡する。


(ID# 283)
2012/8/10 (金) 快晴後晴れ

 トリエステまで行く計画を考えたがここ3日間は北東風が強く吹く予報なのでトリエステルに行くには逆風になるので諦めた。そしてヴェネチアに行くにはこの北東風が追い風になるので今日ヴェネチアに向け出港することにした。
 ヴェネチアまで55NMあるので出来るだけ早い時間に出港したかったがハーバーマスター(海事局事務所)が8時からオープンなのでそれに合わせて出港することにする。
 8時前にマリーナの支払いを済ませ、8時にハーバーマスターでクロアチア出港手続きをして、その後艇を出入国用の警察の岸壁に移し出国手続きを行い、08:30に岸壁から舫いを解く。前日調べておいたのでスムースに手続きが運びホットした。
 アドリア海を一路280度でヴェネチアに向かう。風は予報通りの北北東20~30ノットで白波が立っている強風だが、3ポイントリーフしてクォーターで7ノット以上の速度で“風は南へ、船は西へ”で快調に走る。
 途中風が順風になってきて徐々にリーフを解き最後はフルセールにする。
 ヴェネチアのラグーンの入り口は3つあるが北のPorto di Lidoの入り口に16:40に着く。
 ポッリチュからヴェネチアの入り口まで8時間で到着したのでかなり快速であった。
 ラグーンに入ってからサンマルコ広場に近くの予約してあるSant’Elenaの“Diporto Velico Veneziano”のマリーナ迄3NMの距離がある。入国審査の出来る岸壁を探してからマリーナに入ったので舫いを取るのは18:00になった。ここのマリーナはメンバーズクラブでビジターバースは提供していないがメンバー艇が不在の時バースをビジターに提供するようになっている。前もってイタリア人の知り合いを通して予約しておいた。  ラグーン内は杭で危険な浅い場所と航路と分けてありわかり易いが、行き交う船が多く360度見てないと危険だ。
 これでジェノバ、ピサ、アマルフィ、ヴェネチアとイタリアの4大海洋都市を海から入港することが出来た。
夕食は近くのピッツリアで久しぶりにマルゲリータを食べたが、実にチーズとトマトのバランスが良くトマトの酸味も程よく効いて大変美味しかった。  ここで艇を8月31日まで係留して18日に一時帰国する。18日までは艇の整備とヴェネチアとミラノの観光を楽しむ予定だ。
 今年の後半は29年卒小田切先輩と奥様、45年卒上田佐和子さんとご一緒する予定だ。

(ID# 264)
2012/8/9 (木) Porec 快晴後曇り

 ポレッチュはイストラ半島の人気のある歴史あるリゾート地で、世界遺産のエウフラシス・バシリカがあると所だ。ビザンチン時代の6世紀に建てられた聖堂で美しいモザイクの装飾が素晴らしい。
 旧市街地の通りにはロマネスク様式の“ロマネスクの家”やゴッシク様式の“ゴッシクの家”そしてバロック時代の家が並びその家々がショッピングアーケードになっている。
 ローマ時代のネプチューン神殿の遺跡もあり、歩いて20分以内の所で1500年の歴史の変遷を垣間見ることが出来る。
 エウフラシスの鐘楼からは町並みの景色とアドリア海が美しく見えた。
 午前中で町の観光も終わり、昼食後は停泊中のいつものパターンで読書、お昼寝、海水浴で過ごす。
 明日のクロアチア出国の手順もレビューする。
 いよいよ約一か月航海したクロアチアとも暫くのお別れである。一時帰国した後8月後半からベニスからスタートして今度はクロアチアを南下してギリシャに行く予定だ。
 両サイドの大きなモーターボートが出港したが次に又大きなモーターボートが入港してきて又サンドウイッチ状態になる。
 夕食はいつもコックピットで食べるが、岸壁前の通りの人通りが多いので今晩はキャビンでステーキ、サラダを赤ワインで頂く。夜遅くまでにぎやかだ。

(ID# 263)
2012/8/8 (水) Rovinj~Porec 11NM 快晴

 08:50ブイの舫いを解き11NM北のポレチュに向かう。充電のため1時間程エンジンを回した後、上りの帆走を楽しみ11:30にポレチェの湾内のブイに舫いを取る。
 ブイに舫っている艇はそれぞれ泳いだり、日光浴をしたり楽しんでいる。
 我々もそれに混じり泳いでから、昼食はビールでスパゲェティを頂く。
 のんびりデッキで過ごした後、明日“なでしこジャパン”が米国と決勝戦があるのでマリーナの係留の予約をしに行くが明日艇が空いたらOKとの事で予約は取れなかった。
 ここポレチュも人気の場所でバースは取りづらい。
 又明後日クロアチアからイタリア、ベニスに向かうので出国の手続きを調べにHarbourmaster(港湾管理事務所)に行くと1隻分の空きがありそこの岸壁に係留できるとの事、それも今日からOKとの事で早速艇をブイから移動させる。
 ここだと出国の際も便利だし、町の中心街なのでラッキーだった。
 錨泊と違いえらく賑やかな通りの前だが夏の活気をもろに感じる。
 通りにはレストランが軒を並べてありCAVOKⅤの停泊している直ぐ前のレストランで夕食を取ることにする。
 今日で三回目のクロアチア名物タコサラダを頼むが3回とも味付けが違っていた。貝のリゾット、悦子はヒレステーキをロゼワインの後それぞれ赤、白ワインで食べる。

(ID# 262)
2012/8/7 (火) Rovinj 快晴

 朝食後マリーナから歩いて行ける距離にある旧市街地だが、暑さを避けてテンダーで船着き場迄行く。ここも異民族や海賊の襲撃に悩まされた所で旧市街地は城壁が張り巡らされている。
 10世紀から13世紀にかけて商業の発達を背景に栄え、その後ヴェネチア共和国に組み込まれてさらに発展した。そして島だった町が海峡を埋め立て島から半島に変貌したところだそうだ。
 海から見る町並みは丘の上に聖エウフェミア教会の塔を中心に美しい。
 港の周りはレストランが沢山あり朝からテラスで朝食をとる人で賑わっている。
 マリーナに戻り11時に舫いを解きマリーナの直ぐ沖合にある錨泊地に行き、ブイに舫いを取る。ここのACI Marinaに係留していると700クーナ(93€)するが沖のブイは160クーナで済む。錨泊は陸電、水道は無いが静かで、艇から直ぐ飛び込めるし、自然の中で時の流れをゆっくり楽しめるので好きだ。
 泳いだ後、お昼を生ハムとレタス、ガンバスの塩茹、パンをクロアチア産白ワインで、デザートはブドウを頂く。
 そして午後は日よけしたコックピットでシーブリーズを浴びながら心地良い昼寝をする。目覚めた後は海に飛び込みすっきりさせ読書を楽しむ。
 夕食は昨日仕入れた鯵とパプリカをデッキ上のBBQ台で塩焼きにして頂く。
 鯵は脂が薄かったが久しぶりの焼き魚は美味しかった。 

(ID# 261)
2012/8/6 (月) Pula~Rovinj 18NM 快晴後曇り

 朝市があるので出港前に買い出しに行く。スーパーマーケットでは本当に新鮮だと思える野菜、果物が無いが朝市では溢れんばかりにおいてある。早速ブドウ、ネクタリン、バナナそして野菜を買う。イストラ半島はトリフの産地で有名だが朝市にも出荷されていて早速黒トリフも買う。魚市には新鮮な魚が豊富にあり、塩焼き用に鯵とガンバスをそして肉屋ではステーキ用の肉を仕入れる。
 プーラの北西3NMほどの沖合に海洋国立公園ブリユリ諸島があり古代ローマ時代からの貴族の別荘があったところでローマ神殿跡などが残されて、又チトーの別荘があった所でもある。寄ってみたかったが規制が厳しくヨットでの上陸は難しいので諦め、ブリユリ諸島を横目で見ながらロヴィニィに向かう。
 真ランの風だったが、ジェネカーでダウンウインドタッキングをしながら帆走を楽しむ。
 ロヴィニィは人気のある場所でマリーナのバースの確保が難しいので午後の早い時間に到着するようパイロットブックに書いてあったが、満杯なら錨泊するつもりでノンビリ行く。
 14:30頃ロヴィニィのACI Marinaに着きVHFでマリーナを呼び出したところ、先行艇があり入り口前で待機しろとの事で順番待ちをして舫いを取る。後1,2艇入った後からは、その後の艇は入れず錨泊地に行っていた。
 南からの入港で、間にある島の関係で素晴らしいロヴィニィの旧市街地を入港時見る事は出来なかったので、舫ってからゴムボートで見に行ったが海からの眺めが素晴らしい町並みであった。
 久しぶりに艇を水洗いして、海に飛び込み体を冷やし、クロアチアのリキュール“ラキヤ”とラム酒をミックスしたカクテルが泳いで冷やした体にぴったりだった。
 夕食前に今日朝市で仕入れたガンバスの塩茹でをビールと白ワインで頂き、夕食はこれまた今日仕入れた肉のステーキを赤ワインで頂く。
 食後暫くしてシャワーに入りに行くが、ACI Marinaは施設が大変整っていてきれいなシャワールームだった。
 今日旧市街地を観光出来なかったので明日午前中観光してここでもう一泊今度はブイ泊めにする予定だ。

(ID# 260)
2012/8/5 (日) Artaturi~Pula 35NM 晴れ

 錨泊すると夜寝るのが早いのでどうしても早起きになる。今日は35NMの距離を航海するので起きて、そのまま日の出と共に06:35にブイの舫いを解く。
 進路北北西に対して風は東南東の弱い風、錨泊のため陸電が使えなかったので30分ほど充電のためエンジンを回して機帆走するが、その後ジェネカーを揚げて3~4ノットのゆっくりした速度で帆走を楽しむ、島々の関係もあり途中でコースを変えるがそのたびに観音開きにしたり、ジャイブしたりする。
 行き交う艇は殆ど機走だ。アドリア海スタイルかもしれない。
 いつも快晴で遠くの内陸に若干の雲を見るぐらいだったが今日は昼前から薄い雲が青空の中に点在してきた。夕方前にはその雲もなくなり快晴になった。
 イストラ半島の先端にあるPulaのACI Marinaのポンツーンに16:00に槍付けする。
 35NMを約10時間かけてのセーリングだった。
 ここのマリーナの直ぐ前に、紀元1世紀に作られた初代ローマ皇帝アウグストゥスの治世に建設された円形闘技場がある。保存状態も良く外壁も高く迫力がある。
 現在もここはコンサート、バレエ、オペラなどの会場にも使われている。残念ながら今晩の公演はなかった。
 その他紀元前のローマ時代に作られたアウグストゥスの神殿、ヘラクレス門、スルギウスの凱旋門が当時のままの姿で残っている。今から2000年前のローマ時代の技術は、その時代の物質の背景からしても素晴らしい能力の結晶かと思う。
 町中は賑やかで土産物屋さんレストランが軒を並べている。
 夕食はイストラ半島の名物トリフの入った料理を食べることにして、久しぶりにお湯たっぷりのシャワーを浴びてから出かける。
 ビストロでトリフ入りのパスタ、ムール貝、手長エビのグリルを食べたが味付けが良く美味しかった。

(ID# 259)
2012/8/4 (土) Zapuntel~Artaturi(Losinj) 27NM 快晴

 07:40にブイの舫いを解き27NM先のLosini島のArtaturiの入り江を目指す。
 東から南の追っ手の弱い風を受けて3ノット前後の速度でノンビリ走る。最近はお昼前後になると良い風が吹いてくるのだが、今日は吹いてくれず行程の半分近くが機走になった。
 土曜日のせいもあってヨットが多数行き交い、ロシーニ島の近くでは最新のレース艇がレースをしていた。クルーはおしゃれなユニホームで揃え、蒼い海と青い空とレース艇と素敵な光景だった。
 お昼はアンチョビとガーリック入りのスパゲティーを頂く。
 14:00にArtaturiの入り江に着く。錨泊地はそれほど混んでなく水深8mの底が砂地の所にアンカーを打つ。早速潜ってアンカーの状態をチェックする。
 岸辺は海水浴場で皆さん海水浴を楽しんでいる。
 クロアチアはいたる所に入り江と海水浴場があり夏の海を楽しむには抜群の環境だ。
 東欧からもバカンスで皆さん来るとの事だ。ただし東欧は経済状況が厳しいのでキャンピング等を楽しむ方が多いそうだ。
 空の色の変化を楽しみながら夕食を取る。錨泊が続いてワインを切らしてしまいワイン無の食事になる。ビールとウイスキーは食事の付き合いにはならない。
 今晩のメニューは玉ねぎ、レタス、トマトのサラダ、ダルマチア産生ハムと玉ねぎ、鶏肉のカレーライスだ。ここの赤玉ねぎはサクサクして甘さがあり美味しい。

(ID# 258)
2012/8/3 (金) Brbinj~Zapuntel 15NM 快晴

 今日も昨日と同じ様な行程を辿る。 8:05にブイの舫いを解き東の弱い追っ手の風を受けて3~4ノットでクォターにしたり、観音開きにしたりジャイブをしながら島々の間を抜けて12:30に海峡の両岸に入り江のあるZapuntelの入り江のブイに舫う。パイロットブックに拠れば人気のあるところと書いてあったのでブイが空いているか心配していたが4,5個のブイが空いていた。周りは低い丘で360度青空が広がっているロケーションで入り江にしては見晴らしが良い。
 例の如く底まで見えるきれいな海で泳いだ後お昼にミートソースのマカロニをビールで頂き、海風に当たりながら昼寝をする。実に気持ちが良い。
 陽が沈んでからいつものようにコックピットで夕食を取る。幸せな時間である。クロアチア産ソーセージ、茹でたジャガイモ、玉ねぎとトマトとレタスのサラダを頂く。
 こちらのジャガイモは柔らかく美味しい。


(ID# 257)
2012/8/2 (木) Sali~Brbinj 12NM 快晴

 Saliと同じDugi島にある12NM北のブルビニに09:20舫いを解き向かう。
 朝方は風が弱く南東の弱い風を受けて3ノット前後のゆっくりした速度で帆走する。
 行き交うヨットの殆どが機走だ。途中ジェネカーを久しぶりに張る。暫くすると風もなくなり、我艇も機走する。お昼はおにぎりと味噌汁を頂く。冷えたビールが喉を潤し美味しい。  途中から西の良い風が吹き出し帆走するが、折角の良い風なのでこのまま、明日の目的地に直行したくなったが、ブルビニの入り江も入りたかったので当初の目的地ブルビニのブイに13:30舫う。岩で囲まれた入り江でブイを取った後スターンを岩から取るようになっている。幸い12個あるブイの残りの最後のブイに舫うことが出来た。
 静かで底までくっきり見えるきれいな入り江だ。早速飛び込む。最近は毎日悦子と水泳を楽しんでいる。
 泳いだ後はシャワーを浴びてビールだ。そしてお昼寝。太陽の下では酷暑だが、デッキの上の日陰では、風も気持ち良く裸だと寒いぐらいだ。そして夜は布団をかけないと寒く過ごしやすい快適な気候だ。
 昼寝の後テンダーで隣の入り江の小さなマリーナに行ったら、昨日Saliで隣だったイタリア艇が来ていた。夫婦二組でチャータヨットでバカンスを楽しんでいる。
 マリーナのある村には、小さなマーケットがあるだけで何もなく、マーケットで地元の方が薦めてくれたクロアチアの名物と云う果実で作った蒸留酒“ラキヤ”を買う。
 静かな湖のような海と、澄んだ空ときれいな夕方だ。
 アペリテフに今日買ったラキヤを炭酸割で飲む。甘すぎず、スモモの香があり海で飲むのにぴったりの味だった。
 ポークのニンニク醤油焼き、ガーリックポテト、胡瓜と玉ねぎの和えものと、グリーンサラダ、そしてご飯を頂く。
 微動だにしない入り江での睡眠は深い。

(ID# 256)
2012/8/1 (水) Sali 快晴

 昨日ここからフェリーで行くと40分でZadarに行けることが分かったので11:20発のフェリーで出かける。
  夏休みを島で楽しみに沢山の旅行客がフェリーから降りてくる。入れ替わりに乗船して夏のバカンスのお客さんになって景色を楽しむ。ザダールは歴史の古い町で紀元前9世紀にすでに先住民のイリュリア人が住んでいた。紀元前3世紀頃からローマ人が侵入し始め紀元前1世紀にローマが、この地を支配した。旧市街地の広場にはローマ時代の遺跡が残っている。その中でローマ時代の柱「恥の柱」は原型のまま残っている。この柱はローマ時代に悪事を働いた者が、ここに晒されたそうだ。紀元800年代に建てられた聖ドナット教会の列柱にはローマ時代の柱がそのまま混じって使ってあったり、土台にローマの遺跡を利用してしたりしてある。建物だけで歴史を物語っている。ザダールの歴史的に有名な事件は十字軍が同じキリスト教の町ザダールを1202年ヴェネチアの要請で襲い占領したことがあった。
 その後ヴェネチアの支配になりレバントの海戦で勝利した記念に建てられたヴェネチアのシンボルである「翼のあるライオン」が彫刻された門も残っていた。
 聖ドナット教会の鐘楼に登り旧市街の全貌とアドリア海を展望する。
 暫く島めぐりもあって美味しいお肉が手に入らなかったが、ザダールは大きな都市で大きなスーパーマーケットがあり、そこでヒレ肉を買って15:30のフェリーに乗り帰る。
 日没と同時にほぼ満月の月が上がってきて、何とも言えない空の青色の美しい変化を見ながら夕食を取る。
 ヒレステーキ、ガーリックポテト、トマトとレタスとピンクオニオンのサラダ、そしてクロアチア産チーズを久しぶりの赤ワインで頂く。


(ID# 255)
2012/7/31 (火) Vrulje~Sali 快晴 12NM

 クロアチアでの島ではクレジットカードは使えないケースが多く現金払いが多い。  手持ちのクローネが少なくなってきたので、今日はDugi島のSaliの港のマリーナに入ることにした。
 夜中は北風に変わり強く吹いていたが朝起きたらその風も治まり順風だ。
 07:50にブイの舫いを解き北東の風に乗りジブ、メインセールともに予報の強風に備えてリーフしてセーリングする。
 コルナティ本島を右(東)に見ながら島々の間を抜けながらの気持ち良いセーリングだ。風が強くても湖水のような水面で滑るように艇は走る。
 コルナティ本島の北端の狭い海峡からクロアチア本土側に出る。海峡通過時だけセーリングでは無理なので機走するが後は島々の間を縫うように行くセーリングが楽しめた。
 11:20にSaliの港に入る。ここのマリーナは港の岸壁をそのまま使っている。ヨーロッパではこの形式も結構あるので、日本の漁港でもこの方法で使えるかと思う。
 昼食をソーメンで取った後、いつも通りの午睡、そして泳ぐ。
 午後遅くなるとヨットがどんどん入ってきてかなりバースが埋まる。クロアチアはチャータヨットが多く、ここもチャーター会社のSun Sailと別の会社のチャータヨットがグループ船団でそれぞれ10隻位ずつ並んで係留していた。   夕食は生ハムとオニオン、トマトレタスのサラダ、エスニック風チキンを頂く。

(ID# 281)
2012/7/30 (月) Lavsa~Vrulji 快晴 7NM

 今日はコルナティ国立公園の島々の間をセーリングすることにする。
 コナルティ諸島だけで300の島が点在していて、そのうち89の島が国立公園に指定されている。
 朝食後09:10にブイの舫いを解き、Lavsa島の北側に隣接するPiskera島との狭い海峡を抜けアドリア海に出て南からの微風をつかみ湖面のような海上を久しぶりのセーリングでコルナティの島々を見ながら楽しむ。コルナティの島々は石灰岩の白い砂漠のような丘陵の島々で緑は殆ど無い。蒼の海と快晴の青空と、砂漠のよう白い島々のコントラストが妙に素晴らしい。
 11:30にコルナティ本島にあるブリュリエの入り江に入る。レストラン二軒とプチホテルが一軒ある可愛らしい入り江だ。ムアリング用のブイは7つしかなく満杯だった。ここはアンカーも打つことが出来るし、レストランの専用岸壁に着けることもできるが、丁度出発準備中の艇がいたので待って、出た後そのブイに舫う。
 バウからブイに舫いを取るとき高さがあるのでブイに舫いを取りづらい。前回のプリモシュテンの失敗もあるので、最近はスターンからブイに近づいてスターンの下のデッキでブイに舫いを取ってバウに持って行っている方法を取っているがが中々スムーズで具合が良い。
 次々艇が入り江に入ってきてアンカーを打っている。ブイ舫いは走錨が無いので安心だ。
 艇でサンドウイッチのお昼を食べてゆっくりする。
 泳いだ後テンダーで上陸してレストランでお茶を飲むが4,5軒のこじんまりした家があるだけのんびりした佇まいの集落で絵になる。
 島のレストランに食事に行こうと思ったが三日連続レストランでの魚料理になるので艇でエビ入りイタリアンオムレツとナスの付け合せ、マカロニ入りサラダ、昨日の残りの和風ジャーマンポテトを白ワインで静かな艇の上で頂く。島々に沈んでいく夕陽がきれいだった。

(ID# 280)
2012/7/29 (日) Skardin~Lavsa(Nacionalni Park Kornati) 快晴 33NM

 静かな湖畔のようなスカルディンのACIマリーナを06:50出港する。
 昨日遡航した川を下りシベニックの街並みを過ぎて08:30に河口に出る。良いお天気の代わり風がなく今日も全行程機走になる。暫くするとコルナティ国立公園の島々が広がりコルナティ島の北の端より島々の間に入る。島々が一つの陸地の様に見えるので海峡があるのか不安になるぐらい島が重なっている。その間をヨット、モーターボートが行き交っている。
 今日はその中のLavsa島の入り江にブイ係留することにした。
 深い入り江で中には12個のブイがあったが既に10個は係留してあった。
 取ったブイにはこの入り江にあるたった一つのレストランの名前でリザーブと書いてあったので、11:40にブイに舫った後早速テンダーを降ろしてレストランでお昼を注文して、リザーブブイの係留がOKか聞いたところ問題なしということで安心する。
 魚のメニューをお願いしたらスズキとタイ(オラーダ)を持ってきてどちらにするかと云う事なのでオラーダを注文する。昨日も魚が美味しかったが今日も上手に焼けて塩とオリーブオイルの味付けで逸品だった。  最近は午前中航海して午後停泊してゆっくりする計画をしている。午後泊地でゆっくりできて良い。
 夕方テンダーで岩場に行き泳ぐ。熱くなった体が冷えて気持ち良い。
 ここは国立公園の入園料が必要で職員がボートで徴収に来る。入園料は400クーネ(約5500円)だった。高いが入り江には係留用のブイを設置してあったりしてボート、ヨットウエルカムなので良い方法だ。
 艇での夕食は、和風ジャーマンポテト、ナスとフンギのパスタを頂く。

(ID# 279)
2012/7/28 (土) Sibenik~Skardin 快晴 7NM

 シベニックの河口から更に7NM上流のスカルディンに向け09:20舫いを解く。緩やかな流れの川をノンビリと左右にくねりながら機走で上流のスカルディンACIマリーナに11:20に着く。川辺の入り江に佇む湖畔にあるような静かな情緒あるマリーナだ。ここはクルカ国立公園への船での出入り口になり、これより上流は観光船のみになる。早速観光船の時間を調べて出かける。幾重にも連なる滝が名所で、最初の大きな滝のあるスクラディンスキ・ブク迄観光船で行き、そこから徒歩で連なる滝を観光した。
 最初の滝の滝つぼでは、直接滝に打たれることは出来ないが皆さん泳いでいる。私も徒歩で上流まで散策した後、暑かったので水に浸かる。
 マリーナは夏休みなので家族ずれでヨット旅行をしているケースが多いが、小さな子供が着岸の時お手伝いをしているのが微笑ましい。
 シャワーを浴びた後久しぶりの外食をする。悦子はリブステーキ、私はガーリックオイルソースの魚のグリルを食べたが、ビストロみたいなレストランだったがなかなか味付けが良くおいしかった。

(ID# 278)
2012/7/27 (金) Primosten~Sibenik 快晴 12NM

 朝食後再度昨日落とした時計を取りに潜ってみたが今日は見つからず諦めることにした。
 09:30にブイの舫いを解きシベニックに向かう。今日も北風の向かい風で14,5ノットはあったが12NMと短い距離なので機走で全行程を走る。
 追っ手で南に向かう艇のセーリングがきれいだ。島々の間を抜けクルカ川の河口にあるシベニックの旧市街地の前の岸壁に11:40に舫う。
 ここも管理者がいていつもの槍付けだが固定されているバウの舫いをいつもの通り取ってくれた。親切な人で事務所は自分のバイク、街の説明をしてくれ何でも相談に乗ってくれとの事だったのでクロアチアに入り見つからなかったプロパンのガスボンベの交換をお願いしたら夕方に届けてくれた。
 電気が無いが350クーネと世界遺産の聖ヤコブ大聖堂の半円形の屋根が直ぐそこに見える一等地の割には安い。
 今日も早く着いたので昼食後は読書と昼寝を楽しむ。日中は大変暑く16時過ぎに出かけることにした。  中世の情緒溢れる旧市街地を歩いてから要塞に登り、明るい太陽に照らされて紺碧のアドリア海と沖合の島々の美しい景色を眺望する。その後世界文化遺産の聖ヤコブ大聖堂に行く。1431年から120年以上かけてつくられた大聖堂で途中ゴッシク様式からルネサンス様式に変更され建物の下部はゴッシク様式、上部はルネサンス様式になっている。レンガや木の支柱を使わず石材だけで建てられた石造建築である。
 ライオンの扉、72名の市民の顔の彫刻の外部、中は石材建築らしい重厚感と下の列柱はゴシック様式、上部はルネサンス様式と区切られていた。素晴らしい建築物だ。
 夕方岸壁の前の通りはメイン通りで大勢の散歩、観光客が行き交っている。
 夕食はその前で小エビのニンニクオイル煮、クロアチアソーセージ、ポテトサラダ、トマト、ピクルス、オリーブをクロアチア産白ワインで頂く。

(ID# 277)
2012/7/26 (木) Trogir~Primosten 快晴 20NM

 次の寄港予定地はSibenikだが今日の風の予報は午後から北西の風が強くなる予報で向かい風になるのでシベニックの手前約10NMにある小さな村のプリモシュテンに行くことにする。その手前にも二つほど大きなマリーナがあるがオランダ艇が、プリモシュテンが景色もきれいでお奨めと教えてくれたので今日の目的地とした。又ここは直ぐ一杯になるので13時前に着くようにした方が良いことも教えてくれた。この艇はクロアチアに艇を置いて夏を過ごしているそうでこの辺りをよく知っている。夫婦二人で奥さんがナビゲターと云うことで彼女がシベニックからクルカ国立公園の行くためのルートも教えてくれた。パイロットブックを頼りで航海しているのでこのような情報は大変参考になる。
 08:10に舫いを解き、海岸沿いに島々の間を抜けながら走る。残念ながら向かい風で機走するが南行きの逆方向の艇は追い風に乗り気持ちよさそうだ。
 風も段々強くなってきたが12:00にプリモシュテンのマリーナのブイに舫う。
 トルコからの脅威から逃れた人々が岩礁に築いた街で赤い屋根の古い集落、高台の教会が青い海に浮かび絵葉書のような光景だった。 20個ぐらいあるブイの、まだ4,5個のブイは空いていたが、15時過ぎにはブイは一杯になり後からの艇は他に行くかアンカーリングをしていた。
 ブイを取るとき悦子が時計をひっかけて落としたので潜って探して時計らしきものを見つけたが水深が8mあり耳抜きが出来ず何回かトライしたが回収できなかった。
 バウでのブイから舫い取りは高さがあり難しい。
舫ったブイの直ぐ前はこじんまりしたきれいな街並みでその前が海水浴場になっていて、のんびりした田舎のバカンス村の風情で美しい。
早く着いたがテンダーで陸にがることもなく、艇で久しぶりに読書とうたた寝を楽しむ。
夕食は、サラダ、生ハム、スパゲティ・ポモドーロを赤ワインで頂く。

(ID# 276)
2012/7/25 (水) Split ~Trogir 晴れ 15NM

 午前中に昨日閉まっていて見られなかった大聖堂にマリーナからの水上タクシーで行く。
 この大聖堂はディオクラティアヌス帝自身の霊廟として建てられたがキリスト教を弾圧した帝の死後、皮肉にもキリスト教の教会になり時代の変遷とともに色々と増改築された。   13世紀に作られたロマネスク様式のオーク材の扉の彫刻は傑作である。
 水上タクシーで艇に戻り11:20に舫いを解きトロギールに向かう。
 昨日と打って変わった天気になり青空だが内陸の方には積雲が青空に真っ白な色で鮮やかなコントラストを醸し出している。
 湖水のような滑らかな海面を南西の風を受けながら島々を見ながらの帆走は至福だった。
 14:30にトロギールの世界遺産の旧市街地の向かいにあるACIマリーナに舫いを取る。
 お疲れの一杯をやって一寝入りしてから旧市街地に橋を渡り行ってみる。
 ギリシャ時代から様々な時代に渡る歴史的建造物がひしめいている旧市街地は見ごたえがあった。聖ロヴロ大聖堂は13世紀に建築が開始され17世紀に完成されたという様々な時代の建築様式が組み込まれている。又鐘楼に登ってみると街と海が一望で素晴らしい展望であった。
 ここもヴェネツィアの支配下にあった時代もあり15世紀にヴェネツィアによってつくられたカメルレンゴの砦も登ってみる。夕日に照らされた海峡が綺麗に見えた。
 旧市街地の中に床屋を見つけ5月以来床屋に行っていなかったので散髪をしてもらう。頭を洗ってもらって90クーネ(1200円)安かった。世界遺産の旧市街地での散髪は記念になった。
 夕食はダルマチア産生ハムと胡瓜、ニンジン、トマト、レタスのサラダ、鶏のささみのエスニックソースかけのソテーを旧市街の明かりを見ながら頂く。

(ID# 275)
2012/7/24 (火) Hvar~Spilt 曇り時々雨

 まだ天気の回復が完全ではないが今日は南風の予報だ。次に向かう予定のスプリットは北方向なのでこの南風に乗って今日出港することにする。朝方は天気の動向を見て薄日が差してきた11:20にブイの舫いを解く。
 パクレニ諸島との海峡に出るとヨットが360度の範囲に50隻以上帆走しているのが見えた。
 クォーター気味の風で7ノットの速度で気持ち良く走る。5日ぶりの帆走なので悦子も喜ぶ。
 クロアチアに入り大陸が近くなったせいか積乱雲の発生が多くなってきている。いつも気にしているが薄曇りの天気がにわかに暗くなり雨と共に風も強くなってきたので、即セールをおろし機走に変える。幸い一時的でこの雲も去り風も治まりホッとしてスプリットのACI SPRITマリーナ16:00に入る。
 夏のハイシーズンで係留場所が満杯を心配していたが比較的大きなマリーナでバースも大分空いていた。我々の入港した後次々にヨットが入ってきた。
 入港してから雨も止んだので昨日までブイ泊めで水が使えなかったので艇の水洗いをする。
 スプリットはローマ時代からの街並みとローマ皇帝ディオクラティアヌス宮殿は世界遺産に指定されている。早速海岸沿いに歩いて行く。宮殿は高い城壁で囲まれ4つの門から中に入れるようになっている。その中に宮殿、街があり石灰岩、大理石でできた建物がびっしり並び、今はお店になっていて大層な賑わいになっている。宮殿は広大な広さで同じ広さの地下室もある。
 ディオクラティアヌス帝は、紀元3世紀ローマ帝国が危機にさらされている時期紀元284年に皇帝になりローマの統治を正帝、副帝4人造り4分割してこの危機を乗り越えた皇帝だ。
 当時のローマ帝国の力の強さが分かる建造物であった。
 大聖堂に中世に加えられた鐘楼がありその上からの城門内の街並み、アドリア海の景色は、雨上りの晴れた空の下美しく見えた。
 帰りは港の前のレストランで昨日のクロアチア料理の名誉を取り戻すため再度チャレンジする。私は昨日と同じタコのサラダ、それと手長エビのリゾット、悦子はグリルド野菜とビーフストロガノフを食べる。昨日と味付けが違い美味しく値段も安かった。
 クロアチアでは昨年クロアチアに来た人の話では1クーネ20円のレートだったそうだ。
 それが今1クーネ13円なのでユーロ含めて円高の恩恵を受けている。

(ID# 274)
2012/7/23 (月) Hvar 曇り

 昨日博物館を見る事が出来なったので今朝行く。壁の大きさ一面に掛かれた長さ8mある「最後の晩餐」は圧巻だった。
 その後ベネディクト会修道院に行き、リュウゼツランの葉から取り出した繊維で編んだレースを見る。このリュゼツランの花は100年に一回開花して枯れるといわれているが(100年に一回の開花なのでセンチュリーフラワーと云われている。実際は30~50年ぐらいだそうだ)が咲いているのを艇の前の公園で見る事が出来た。
 ラベンダーとともに、レース編みはフヴァル島を代表するお土産になっている。
又ここの修道院にはギリシャ、ローマ時代の交易が盛んだったころの海底から発掘された遺物が展示されていて当時からの繁栄がしのばれる。
 艇の電気はバッテリーからだがブイ係留で陸電が取れない。ソーラーパネルで充電しているが太陽の出ている日中には電気冷蔵庫は使えるが夜はだめだ。PCの充電のためのインバーターはバッテリーのボルテージが下がり使えない。
 エンジンを回して電源を確保することもできるが、空回しは無駄なのでPCを持ってお茶を飲みながらお店で充電する。
 今晩は外食することにしてクロアチアの特徴ある料理を注文する。タコのサラダ、ダルマチア地方の生ハム、魚とトマト味のシチューを頼むが観光客相手の店なのかタコはグニャグニャ、生ハムは固く塩が強かった。魚とトマトのシチューはトマト味が美味しかった。
 今日は前線の尻尾の通過で大気が不安定で積乱雲が出来突風が吹いてきた。艇に戻ってからブイに係留できないでアンカーを打っている艇が走錨してブイの艇に流されてきた近くの艇のみんなで衝突を防ぎマリーナのボートの助けを借り大事には至らなかった。

(ID# 273)
2012/7/22 (日) Hvar 快晴後晴れ

 朝フランシスコ会修道院にある博物館に行くが日曜日休館日であった。
 港の周りにはレストラン、お土産屋さんが並びそして幾隻もの観光船が出発準備をして観光客を乗るのを待っている。正に夏のバカンスだ。
 ここフヴァルはクロアチア一番のリゾートアイランドでヨーロッパ中の人たちが来るそうだ。賑やかなわけだ。
 出入りのヨットも多くチャーターヨットが主流だが乗っている人たちはヨーロッパの自国に艇を持っていてチャーターヨットでアドリア海を楽しんでいる人も多いようだ。
 隣の艇はデンマーク人でアドリア海の夏を楽しみに来ている。風の強いデンマークはヨットを楽しめると宣伝していた。
 シーズンなので係留地はひしめき合って一つのブイを2艇で共有している。艇と艇は何とかフェンダーで間隔を保っている状態だ。
 今日はゆっくり艇で休むことにして久しぶりに本をゆっくり読んだり、昼寝したり、泳いだりして、ゆったりした一日を過ごす。
 夕食はクロアチア料理を食べに行く予定だったが風が強くなったのでテンダーで岸に渡るのが億劫になり艇で食べることにした。メロンの代わりに胡瓜の上に生ハム、鶏ささみグリル、ジャガイモのガーリック炒めを隣のクロアチア艇から頂いた地元赤ワインで頂く。

(ID# 272)

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