CAVOK日記
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2012/10/7 (日) Piraeus~Aegina(12NM)晴れ

 Zea MarinaはCorfuで係留したGouvia Marinaと同系列で規模も大きく施設も整った良いマリーナだ。
 近くに船具屋さんも沢山あり必要なものが揃う。
 09:30に舫いを解きここから12NM南西のエギナ島に行く。ジェネカーを張ったりクローズホールドを楽しんだり、のんびりエーゲ海セーリングを楽しむ。ただし高速フェリーボートが沢山走り油断は出来なかった。
 15:30に港に入りパイロットブックに従ってアウターマリーナに入るが係留場所が一杯でインナーマリーナに入る。
 お昼から佐和子さんと悦子はタクシーでアフェア神殿の観光に行く。この島もかってアテネと競ったほど繁栄した都市国家であった。
 明日佐和子さんが艇を離れるので夕食はシャンパンで乾杯した後ヒレステーキを頂く。久しぶりのヒレステーキ柔らかくて美味しかった。


(ID# 324)
2012/10/6 (土) Pireus

 北風の強風の予報なのでピレウスに停泊して皆でアクロポリスの観光に行く。
 アクロポリスは徐々に復元され5年前見に来た時よりパルテノン神殿は大きくなったような気がした。古代ギリシャの力、技術を代表する遺跡だ。下から見るアクロポリスも見事だが丘の上のアクロポリスから見るアテネ市内の眺望も素晴らしい。 見学の後国立考古学博物館に行く。ここにはギリシャ全土からの出土品が集まりギリシャ彫刻・美術の真髄に触れることが出来た。ここでミケーネで発掘されたアガメムノンの黄金のマスクを見る事が出来た。
 遅いお昼はタクシードライバーお奨めのZea Marinaに近い港のレストランでシーフードサラダ、フォーシーズンサラダ、ムール貝、パエリャ、生クリームと鶏肉のペンネを海辺の席で地中海の風を受けながら食べる。
 艇に戻り休んだ後、明日からの食事の買い出しに行く。今晩は田中さんが近くの中華料理屋でご馳走してくれることになりお言葉に甘えることにした。
 少し濃い味付けであったが外れのない中華料理であった。 

(ID# 322)
2012/10/5 (金) Corinth~ Pireus(38NM) 快晴

 プロポネソス半島はもう少しゆっくり見たかったが明日強風の予報が出ているのと、アテネで乗る予定の田中厚一郎さんが5日にアテネに到着するので今日アテネ、プリウスに出港することにした。マリーナの管理者もいなく電気は使えなかったが水は使えて係留料は無料だった。
 マリーナからコリントス運河の入り口までは1.2NMだ。08:20にマリーナを出てから直ぐCorinth Canal ControlをVHFで呼び出してコリントス運河の通過の許可をもらうとラッキーにも直ぐ来いとのこと、そして入り口の湾に入るとパイロットボートについて行けとの指示が来た。他艇はいなくCAVOKⅤ一艇でパイロットボートの先導で、すんなりと3.2NMの運河を通過できた。
 この運河は紀元前7世紀から運河開削の計画があったそうだが実際運河を開削し出したのは紀元67年にローマ皇帝ネロが始め3.3KM開削したところで皇帝ネロが亡くなりその後は中断してあった。時代が変わりフランスの協力を得て1882年から1893年完成された全長6343m、幅24.6m、丘の高さ79mの運河である。約20分で通過して東側の出口で通行料245€を支払う。
 アテネ側のエーゲ海も良いお天気で西の追い風を受けてアテネ、ピリウス迄気持ち良い帆走が出来た。
 お昼はナス入り温麺とお赤飯のおにぎりをビールで頂く。海でのお昼は美味しい。
 途中田中さんより電話が入り、既にピリウスのZea Marinaに着いたとの事で艇の係留の予約もして頂いた。
 マリーナの外側のベーズンに入ると田中さんが手を振ってくれ係留場所を教えてくれた。
 田中さんとの再会を艇の上で祝してから2日ぶりに陸のシャワーを浴びる。
 夕食は近くのタベルナで食事をすることにして海が一望できるレストランを探し食事する。


(ID# 321)
2012/10/4 (木) Corinth 晴れ後雷雨

 今日はレンタルカーを借りてペロポネソス半島の世界遺産を見に行く。最初にミケーネ遺跡に行く。ミケーネ文明は、クレタ(ミノア)文明から引き継ぎ紀元前15世紀ごろから紀元前12世紀にかけて栄え、紀元前10世紀にドーリア人によって滅ぼされた文明だ。
 ここはシューリマンによって発掘され、これまでは神話の世界と考えられていたことが歴史的事実であると裏付けられた所だ。城塞の入り口にはLion Gateが立派に数千年の歴史を忘れさすように建っている。円形墓地にはアガネムノンの黄金マスクが発掘されている。Palaceやその他数々の遺跡を見る事が出来た。
  ミケーネの後紀元前6世紀から栄えたエピダヴロスの遺跡に行く。ここは医療施設を中心に劇場、体育訓練所が建てられ古代ギリシャ時代の医療の中心であった。
 紀元前4世紀に建てられた古代劇場は立派でギリシャに残る古代劇場の中で最も保存状態が良い。又敷地には音楽堂、競技場、宿泊所も設置されていた。
 その後半島の南にあるミストラ遺跡に行く。時間が遅くなり閉門迄30分しかなく要塞のある頂上まで登るのが精いっぱいだった。ここは13世紀に十字軍の要塞が築かれその後ビザンチン帝国、オスマントルコ、ヴェネツィアの支配を受け18世紀アルバニア軍の侵攻で衰退の道を辿った所だ。山の上の要塞からの展望は素晴らしい。この街は文化人が集まり“オリエンタルのフィレンツェ”として栄えたそうだ。帰りに近くにあるスパルタ遺跡を覘いたが少々の遺跡があるだけで見るべきものはなかった。
 今日一日でミケーネ、エピダヴロス、ミストラと3つの世界遺産を観た。
 帰りが20時過ぎになり遅くなったが、お赤飯、秋刀魚の山椒煮、マーボ・ナスを作ってくれ艇内で美味しく頂く。


(ID# 320)
2012/10/3 (水) Itea~Corinth(38NM) 晴れ

 07:25に舫いを解く。08:00に山間から太陽が顔を出す。予報では風が西からの10~15ノット位の追い風であったが予報より風が強く25~30ノット近くの西北西の風が吹く。我々は東に行くので2ポイントリーフで7~8ノットで快調に走る。
 14:00にCorinthのマリーナに入港するがここも管理する人が居ない。岸壁に横付けでカタマランの後ろにつけようとしたがカタマランの人がここは浅いからやめた方が良いと教えてくれた。パイロットブックには3mの深さがあるはずなのだが忠告に従うことにした。そうこうしている内にマリーナに居た地元の人が係留場所を案内してくれた。案内してくれた岸壁にはProfesional fishing boat onlyと書いてあるのだがノープロブレムとの事バウにアンカーを打ってスターン着けする。
 風が強い中の着岸だったので地元の人が手伝ってくれ助かる。
 係留後タクシーを拾いここから8㎞程にあるコリントスの遺跡を見に行く。生憎と15時閉園で中には入れなかったが外から紀元前7世紀に商工業都市で栄えたコリントスの遺跡を見る事が出来た。ここにもアポロン神殿がありドリア式の円柱が7本残っており、38本全部であったそうだがその全景を想像して当時の建築レベルの高さに驚く。
 帰ってから艇のシャワーを浴びて、夕食は鶏ももの香草焼き、ルッコラとトマトのサラダ、ピメントマリネとアンチョビ、ブロッコリィを頂く。日中の航海、着いてからの観光を終わってからの夕食造りには感謝する。

(ID# 319)
2012/10/2 (火) Patras~Itea(40NM) 晴れ

 今日はペロポネソス半島からギリシャ本島のIteaに向け08:00に舫いを解く。
 Itea のマリーナから5NM先にペロポネソス半島とギリシャ本島を結ぶ2005年に出来た橋があり、そこは狭い海峡なので通過するのにコントロールセンターの許可を得てから通過するようになっている。幸い行き交う船も少なくスムースに通過する。
 殆ど機走で15:30にIteaのマリーナの岸壁に横付けする。係留している艇も少なく我々以外の外来艇は2艇だけだった。ギリシャの経済を表すのか電気、トイレ、シャワーの施設があるが手入れもされてなく管理者もいなく機能していない。これだけの施設なのにと思う。
 係留してから直ぐ世界遺産でもあるデルフィ遺跡にタクシーを拾い行く。
 Itea から車で30分ぐらいの丘の上にありバックは険しい山に囲まれ、前方には山々が良く見える見晴らしの良い場所にある。
 ここは紀元前6世紀が全盛期だったそうでギリシャだけでなく古代世界の中心でもあった。アポロン神殿ではアポロンの神託が行われ、個人のみならず国の大事を決定していたそうだ。一番丘の上の見晴らしの良い所には古代劇場、そしてアテネがマラトンの戦いでペルシャ軍に勝利した感謝のしるしとしてアポロン神に捧げた宝庫の建物が見事復元されていた。
 タクシーは往復60ユローで頼んだがその価値は十分にあった。
 艇に戻ってから艇のシャワーを浴びて夕食にサーデンのマリネ、ポトフを頂き電気がないので早く就寝する。 

(ID# 318)
2012/10/1 (月) Patras 快晴

 朝9時にレンタルカーを借りに行きオリンピアの遺跡の見学に行く。
 小学校からオリンピックの発祥地として知っていたが訪問するのは初めてで胸が躍る。
 オリンピック聖火の採火が行われるヘラ神殿、オリンポスの神々の最高神のゼウスを祭るゼウス神殿、スタートとゴールラインが残る競技場を見て回る。最後にオリンピア考古博物館に行くが新石器時代からミケーネを経てローマ時代に至る展示があり見応えがあった。
 オリンピア遺跡の後スパルタ、ミストラの遺跡を見る予定をしていたがオリンピアを見るだけで時間を取られて行くことは出来なかった。
 明日の出港の準備をしてからシャワーも浴びて夕暮れのデッキで夕食を頂く。ゴージャスなメニューで小エビとガーリックのオイル煮、ルッコラとトマトのサラダとキャベツ、キュウリ、ニンジン、玉ねぎの浅漬けサラダ、そして牛ひき肉、玉ねぎ、ポテトのフレンチ風グラタンを赤ワインで頂く。
 お料理して頂く方々に感謝をする。


(ID# 317)
2012/9/30 (日) Ithaca~Patras(55M) 快晴

 朝06:55に舫いを解き湖の様な静かな入り江から出港する。30分後に西の山に満月が沈み、暫くして東の山間から太陽が出てくる。
 今日の航海も地中海らしい航海で晴天の中、無風で機走したり順風でジェネカーで快走したりののんびりセーリングだ。コリント湾に入りペロポネソス半島と本土との山の景色が美しい。
 18:00にPatrasのマリーナに舫いを取る。ここは日曜日マリーナがお休みでスタッフが居なかったので勝手にビジターバースに着ける。
 夕食はトマト、玉ねぎ、パセリと生ハムのサラダそしてポークのトマトソース煮込みでご飯を頂く。

(ID# 316)
2012/9/29 (土) Paxoi~Ithaca (55NM) 快晴

薄明の中07:20に出港する。15分後には日の出を拝むことが出来た。
 今日も地中海天気だ。穏やかな海面、微風そして順風のパターンだ。
 機走、機帆走、帆走の繰り返しだ。地中海でのセーリングボートは機走しているケースが多くみられる。順風時ジェネカーを張って7ノットの速度は気持ち良い。イオニア海万歳である。ウオッチは佐和子さんと1時間の交代でやっているが休み時間のデッキでのうたた寝は気持ち良く最高だ。
 途中小泉八雲の生誕地であるレフカダ島を脇に通過する。イタキ島は小さな島だがトロイヤ戦争で勝利したオデュッセウスの故郷の島だそうだ。これからはギリシャの歴史やギリシャ神話の世界に入り楽しみだ。
 最初の目的地Frikesの港に入るが小さな港にチャーターヨットの集団が入っていて係留場所もなさそうなので隣の入り江にある同じく小さな港にアンカーを打ってつける。
 舫いを岸壁に取るのにテンダーを降ろす手間を省いて泳いで取る。底まで水が透き通りきれいだ。  港の周りにはタベルナが数件軒を並べギリシャの港らしい光景だ。今日は満月だ。月が上がってくる東に開いている湾口に見える海が月明できらきら光り周りの景観と共に美しかった。
 月明かりの中夕食はハムとレタス、特大オリーブで一杯飲んでから、何とひつまぶしを頂く。勿論仕上げは海苔とわさびを入れてお茶漬けをした。
 ここも電気が来ないので月明かりを楽しんでから速やかに就眠する。


(ID# 315)
2012/9/28 (金) Corfu~Paxoi(32NM) 快晴

 ガソリンスタンドが09:00オープンなのでその時間に合わせて舫いを解き09:20に港を出港する。
 穏やかなイオニア海を微風の中機走する。途中風が順風になるとセーリングを楽しむ。
 これは穏やかな夏の典型的な地中海セーリングだ。
 16:10にパクシ島のGaiosにアンカーをバウから取ってスターンを岸壁に舫う。
 狭い通路の様な場所に槍付けで着けるだが観光船のアンカーが長く伸びていて最初の予定の場所に打てず別の場所を探して舫う。
 佐和子さんと私は港の外の小さな海水浴場で泳いで艇のシャワーを浴びる。
 岸壁の直ぐ前はレストラン、お土産屋が並んでいて夜遅くまで煩かった。
 夕食はCAVOKⅤの係留してある前のタベルナでギリシャ料理をチポロで頂く。
 ここは陸電が無いので夕食後は速やかに就眠した。


(ID# 314)
2012/9/27 (木) Corfu 晴れ

 一日ゆっくり休むことにした。毎日遊びの日々だがこの何もしない休日が良い時間だ。
 ここはマリン関係の店、整備が充実していて今まで出来なかったことが出来た。
 スプレーフードの修理、テンダーのカバー、ジブシートの交換、その他諸々の部品が手に入った。
 またギリシャのインターネットキーも手に入れることが出来て安心した。
 お昼に稲庭うどんを食べた後それぞれ休んで夕方にプールで泳いでプールサイドでビールを飲む。楽しい時間だ。
 夕食はエビのタパスとハム入りサラダでジントニックを楽しみ、メインは何とブリの照り焼きをご飯で頂く。道子さんが遥々届けてくれたブリ照りは美味しかった。


(ID# 313)
2012/9/26 (水) Corfu 晴れ

 今日は道子さんが空路アテネ経由で帰国する日だ。
 昨日見る事が出来なかった旧市街の教会、博物館を見に行く。旧市街のタベルナで道子さんとの別れを惜しみながらギリシャサラダ、イワシ、タコ、イカのグリルと典型的なギリシャ料理を楽しむ。
 ドブロヴニク、コトル、コルフと短い期間だったが道子さんと一緒に一昼夜半のセーリングと世界遺産の観光が出来た。 空港に15時に送り別れる。
 マリーナに戻ってから佐和子さんとプールで泳ぎ日中の疲れを取る。
 夕食は3人だけになって寂しくなったが具沢山の美味しいカレーを頂く。


(ID# 312)
2012/9/25 (火) Corfu 晴れ

 マリーナは町から離れているので観光用を兼ねてレンタルカーを借りることにした。
 先ずはカスタムのある新港に行って手続きを行い、その書類を持ってマリーナにあるハーバーマスターに行きヨットでの入港の最終手続きをして終了する。各国方式が違うので注意が必要だ。
 ゴムボートのテンダーを前甲板の上に載せてセーリングしているが雨や波があるときテンダー内に水が入るので上にカバーがかかるようにここのセールメーカーに発注したり、又スプレーフードの修理を依頼する。
 午後からは世界遺産の旧市街地含めて島内を廻ることにした。
 コルフ島はかっては東ローマ帝国、そしてヴェネチアと交易の要所であった。オスマントルコからの侵入を恐れ立派な要塞が東ローマ帝国の時代からヴェネチアの時代に作られた。底から延びるヴェネチア風の建物の町並みの旧市街地は世界遺産になっている。
 近代ではフランス領になったりイギリス領になったりした。オーストリア、ハプスブルグ家のエリザベートが愛したアヒリオン宮殿がある。ここはエリザベートが晩年頻繁に滞在された場所でイオニア海を望む高台にあるルネサンス様式の当時のハプスブルグ家の繁栄を思い起こす素晴らしい建物で中には当時の美術、工芸品が陳列してあった。
 旧市街地では8世紀初頭に東ローマ帝国によって造られオスマントルコの脅威が増すにつれて強固な要塞になったパレオ・フルリオ(旧要塞)を見て島の北側が風光明媚と云うことで海岸線をドライブする。西海岸沿いのPaleokastritsaは豪華な別荘地で5星クラスのホテルも立っている。イギリス時代の名残があり西ヨーロッパのリゾート地になっている。海辺に建つレストランで夕陽を眺めながら皆さんお酒を飲むが私はジュースで我慢だった。


(ID# 311)
2012/9/23 (日) 〜24(月) Kotor~Corfu(200NM) 快晴

 最初の計画を変更してBar,アルバニアをパスして一気にギリシャCorfu島まで行くことにした。200NMで1昼夜半かかる行程だが力強いヨット部後輩佐和子さん、道子さんが乗っているので長いレグを計画した。朝5時に起きたが未だ真っ暗だ。お天気をインターネットで調べてから暗いうちにカスタム用桟橋に艇を移動させポリスで出国手続きをする。
薄明の中06:10にカスタム桟橋を離れ外洋迄15NMある深い入り江を2時間ちょっとで通過する。風はべた凪で、機走するがコルフへの到着が翌日暗くなる前に着きたいので6ノット以上の速度をキープする。南下する我々に、当初ベタンコだったが、途中東の良い風になったので機帆走で7ノット以上の速度で快調に静かなイオニア海を走る。
 お昼はラーメン、夕食は豪華にローストビーフ、パスタ、サラダを日が沈んだ後の薄暮の海で頂く。これからナイトセーリングが始まるのでビールは少々にする。
 月は半月で夜半2時過ぎまで海面を照らしてくれ、月が沈んだ後は、星が空一面に広がり夜空を楽しめた。明け方から風が強くなり20ノット強の風がヘッドから吹き始めたのでメインをリーフして機帆走する。
 朝方風はだんだん南に変わり波も出てきてピッチングもするようになり速度も5ノット以下に落ちる。
 予報通りの風の変化であったが日中距離を稼いでいたのでこれも予定の範疇であった。
 嬉しかったのはお汁粉を用意してくれ午後のおやつに出してくれたことだ。一杯のお汁粉が一昼夜半の帆走の疲れを吹き飛ばしてくれた。
 アルバニアとコルフ島の間の狭いノース・コルフ・チャンネルを通過して風も治まり16:00にコルフ島のGouvia Marinaに舫いを取る。
 ここは大きなマリーナで1200隻以上の艇が係留でき、施設も整っていて、修理、ショップ、レストランそしてプールもある立派なマリーナだ。
 本来はカスタムのある岸壁に着けて入国手続きをするのだが、ここはマリーナに着けて陸路カスタムのある港に行って手続きをすれば良いようになっている。それも今夜は遅いので明日で良いとの事、明日ギリシャへの入国の手続きをしに行くことにする。
 段々南下するに従い暖かくなり夏が戻ってきたようだ。
 いつものようにビールで乾杯してからシャワーを浴びてすっきりさす。
 夕食はローストビーフの残りも入れたカレーライスを頂き心地良い熟睡に入った。


(ID# 310)
2012/9/22 (土) Kotor 快晴

 朝起きると、高原の様に山々に朝日を浴びた光景が目の前に広がっている。
 今日はゆっくり一日古都コトルを観光で過ごすことにする。
 女性陣は朝市に買い出しに行く。その後 マリーナの裏にある旧市街地の上に聳える城壁を上る。約1時間のコースと云われたが一番上の要塞迄上がるだけで1時間要した。
 頂上からの見晴らしはマリーナに停泊してあるCAVOKⅤと旧市街と共に見る事が出来素晴らしい景観であった。港には大型トールシップが二隻停泊しており古都コトルにピッタリの光景であった。
 小さな旧市街地であったが町の中は総ての施設が整っていて中世の豊かな文化を感じた。
 明日早朝の出港予定なので出国手続きを調べに行くがハーバーマスター(港湾局)は朝早くは開いてないとの事、明日朝早い出港したいと云ったところ手続きしてくれた。したがって明日カスタム用の桟橋に着けてポリスでの出国手続きで終わるように出来た。
 シャワー浴びた後の夕食は、朝市で買った茹で海老、インゲンの胡麻和え、ムラサキブロッコリィ、ナスの上げ煮、オラーダ(黒鯛)の香草焼きをクロアチア産ロゼで頂く。
 野菜は新鮮で、魚も身がしっかりしていて美味しかった。


(ID# 309)
2012/9/21 (金) Dubrovnik~Cavtat(12NM)~Kotor(35NM) 快晴

 昨日カブタットまで行けなかったので今日カブタットによって出国手続きをしてモンテネグロのKotorに行く。
 朝06:40に舫いを解き入り江を2㎞程走りドブロヴニクの旧市街地の城壁を目の前に見ながらカブタットに向かう。09:10にカブタットの港に入りハーバーマスター(港湾局)で艇の出国手続きを行いその後ポリスでイミグレーションを行う。カブタットは小さな漁村が観光地化された所だ。
 カブタットまでは時折20ノットを超す良い風が吹いていたがコトルに近づくにつれて風が弱くなり機帆走で行く。コトルも入り組んだコトル湾の奥深くにあり入り江の入り口から14nmほどの距離がある。奥に行くに従い1000m級の山が聳えたってきて見事な景色になってくる。
 一番入り江の奥にある世界遺産である古都コトルの税関岸壁に16時過ぎに着けて手続きを行いモンテネグロに入国する。
 その後旧市街地の真ん前にあるマリーナに移動して舫う。
 陽が暮れる前に旧市街地の外壁の周りを散策してからシャワーに入り艇で食事する。
 野菜スープ、豚のグリル、ポテトサラダ、トマトとアスパラを頂く。この豚はクロアチアで買った豚だが豚料理が盛んなクロアチア産だけあって美味しかった。
 旧市街地の裏にそびえ立つ山の中腹迄伸びている城壁に明かりがともり静かな夜を迎えた。


(ID# 308)
2012/9/20 (木) Dubrovnik 雨,曇り後晴れ

 昨日の夜は前線の通過で、時折大雨と雷鳴が鳴り響いた。  朝になっても雨は治まらず、やっと朝食の時に雨が止んだ。マリーナのプールサイドのレストランに朝食を食べに行く。
 出来れば今日中に出国手続きの出来る12NM先のCavtatに艇を移したいと思っていたので今日の天気の様子を暫く観察する。
 昼頃晴れ間も出て来たが未だ海の方は波が高いとの事だったので今日の出港を取りやめにして、ここから40Km北のStonに観光に行くことにする。ここはドブロヴニク共和国の領地であったペリェシャツ半島をヴェネチア、オスマントルコから防衛するための長大な城壁があり、そして中世のころからの塩田が未だ活躍中であり、又牡蠣の養殖でも有名だ。
 ストンに着き早速塩田を見てから名物の天然塩を購入して、城壁を上る。この城壁はストンから対岸のマリ・ストンの町まで厳しい山の稜線を越えてつながっている。
 マリ・ストンは牡蠣料理の店が集まり、新鮮な牡蠣を食べさせてくれる。ここの牡蠣は日本の牡蠣と違い殻が丸く平らな平牡蠣と云われる種類で小ぶりであっさりした味でレモンを絞って食べると美味だ。
 オイスター・イン・アイス、オイスター・スープ、ベークドオイスター、フライドオイスター、グラタン・オイスター、オイスター・シーウイードの牡蠣尽くし6品のコースを食べる。生は新鮮で、その他の料理の味付けも絶品でレモンを絞って食べたが、すべて美味しかった。私だけ運転手なのでワインは飲めなかったが皆さん白ワインを美味しそうに飲んでいた。
 夕食はお昼が遅かったので皆さんお腹が空いてなかったのでハム、チーズ、昨日の残りのシュークルトで済ます。


(ID# 307)
2012/9/19 (水) Dubrovnik 晴れ

 昨日24時間のドブロヴニクパスを買ったので女性陣は朝早くからバスに乗ってドブロヴニクに出かける。昨日開いてなかった教会等を見に行った。
 小田切さんと私は艇に残り二人でマリーナのプールサイドのレストランで朝食をとる。
 小田切さんは今日帰国の途に就くので荷物の整理、私はメンテナンスで4つあるバッテリーのうち3つが弱いので新品と交換する。
 14時にマリーナよりタクシーで空港に向かう小田切夫妻を見送る。
 3週間ご一緒だったので別れが寂しかった。
 お二人を見送った後プールサイドのバーで午後の日差しを浴びながら残留組でお茶を飲む。
 今日はお昼をちゃんと食べてなかったので皆さんお腹を空かして17時過ぎからコックピットでハモンセラーノをおつまみに一杯始めて、そのまま夕食のクロアチア名物のソーセージを使ったシュークルトを赤ワインで頂く。クロアチア産ソーセージはシュークルトにしてもソーセージの味が残り美味しかった。


(ID# 306)
2012/9/18 (火) Dubrovnik 快晴

 朝9:10のバスで道子さんの泊まって居るホテルに全員で迎えに行く。ホテルで部屋に電話したら出てこないので携帯電話に電話したところ銀行に居るとのこと。昨日ATMからカードでお金をおろそうとしたところカードが出てこなく、その処置で銀行に行ったとの事だった。大した問題でなくホットする。
 その後ドブロヴニクの町を観光する。凄い観光客の数だ。
 ドブロヴニクはアドリア海の他の町の歴史と同じ様な経緯で紀元7世紀にスラブ人に追われた住民がアドリア海の岩礁に逃れてきて町を形成したのが始まりだそうだ。その後ドブロヴニクは海洋都市国家(ラグーサ共和国)として通商で栄える。その間ビザンチン帝国の支配、帝国亡き後はヴェネチア共和国の支配下にはいる。オスマントルコの台頭による占領を免れ、独立を維持することが出来たのは、オスマン朝との巧みな外交だった。貢納金を納めることによりオスマン朝との交易も認められこの権益により飛躍的に発展していった。
 フランシスコ修道院には1317年に開業したクロアチア最古の薬局がある。何と現在に至るまで休業することなく続いているそうだ。
 小田切さんと私は旧港から出るグラスボートに乗り外から旧市街の城壁を見る。
 海から見た後、旧市街をしっかり囲む高い城壁に登ると外にアドリア海、内に旧市街が覘けた。
 帰り道子さんの泊まっていたホテルにより荷物を取って艇に戻る。
 日本から荷物の半分は食糧と云うほど日本食を道子さんが運んでくれた。
 今晩は送別会と歓迎会を兼ねた大ご馳走で ひじきの煮物、キドニービンーズの煮豆、お赤飯、タケノコの土佐煮、きんぴらごぼう、道子さん持参のからすみ、小田切さんアラスカから持参のスモークドサーモンを日本酒、焼酎、ワインで頂く。からすみで日本酒は堪らなく美味しかった。


(ID# 305)
2012/9/17 (月) Korcula~Dubrovnik 50NM 快晴

 風も治まり朝06:40にコルチュラを出港する。本土の山間から丁度朝日が出てきた。
 快晴の下、本土からの北風をアビームに受けて時には7ノット以上の速度で滑るが昼前に風が落ちて機走の時間が増える。
 このレグは小田切夫妻の最後のレグになる。早めにドブロヴニクに近づいたので南西に変わった風をジェネカーで受けてのんびりとセーリングを楽しむ。
 ドブロヴニクのマリーナは旧市街地の反対側の入り江の奥にある。片側には山が聳え中々の景観だ。ACIマリーナ ドブロヴニクに16:30に舫いを取る。静かで景色も高原の湖に係留した感じだ。このマリーナは施設も大変整いクロアチアで一番の評価を受けているマリーナだ。
 今日は夜遅く棚橋道子さんがドブロヴニクの空港に着く予定だったので22時過ぎに電話して元気な声を聞く。彼女は今日ドブロヴニクのホテルに泊まる。明日10時に迎えの約束をする。
 夕食はローストチキン、野菜スープ、サラダを頂く。


(ID# 304)
2012/9/16 (日) Korcula 快晴

 朝早く風の音で目が覚める。北からの強風で海面一面白波が立っている。
 レイドラインから取った船首からの舫いが風で伸びてスターンのフェンダーが岸壁と擦っている。
 人力では舫いを引ききれないのでエンジンをかけて小田切さんに手伝ってもらい何とか岸壁から離す。予報ではなかった風だったので驚く。この強風の中、一艇沖でマリーナに入ろうとしている艇がタイミングを見図るように行ったり来たりしている。
 意を決したのか強風化の風下にあるマリーナに入港してきた。飛沫が散る岸壁に何とか舫いを取ることが出来たのを見てホットする。危なくて岸壁に彼らの艇の舫いを取に行くことは出来なかった。
 朝食はゆっくりと9時に町のレストランでとる。関山さんと皆さん全員で10時過ぎより全長200mも満たない旧市街地の観光と買い物に出かける。聖マルコ大聖堂では日曜日のミサが行われていた。近くのマルコ・ポーロの生家と伝えられている建物の塔に登り見晴らしを楽しむ。私は2回目のコルチュラだったが、クロアチアの本土の山が近くに迫り海峡の海の色と手前のコルチュラの建物とそれぞれの石灰岩の白、山麓の緑、海の蒼そして建物の屋根のレンガの橙色と美しい光景は何度見ても素晴らしい。
 聖マルコ広場で今夜のコンサートの準備をしていたので開演時間を聞いて行くことにする。  “手まり”の関山さんとお互いの行く先の情報交換を行う。貴重な情報を得ることが出来た。そしてトルコではガスボンベが違う形と云うことで“手まり”のトルコ用ガスボンベを譲って頂く。
 コンサートは21時からなのでその前に皆さん一同で外食することにする。海辺の見晴らしの良いレストランで肉の盛り合わせプレート、海の幸盛り合わせプレートをみんなで食べる。夕暮れの海峡に大型帆船が停泊しておりきれいな夕暮れであった。
 コンサートは野外でチェンバロ、チェロ、リコーダ、バイオリンの4重奏のバロック音楽だったが流石音楽の国クロアチアだけあって見事な演奏であった。特にリコーダは素晴らしかった。


(ID# 303)
2012/9/15 (土) Palmizana~Korcula 35NM 快晴

 午前中は東の向かい風が未だ強いので風の治まってくる頃合いのお昼前に出港することにした。
 朝のんびりした後10:45に舫いを解きパルミザーナのマリーナから向かいにフヴァルの町をみながら海峡を抜けていく。
 当初波と風が残っていたが、だんだん弱まりお昼に昨日のお土産のピザとお寿司のおにぎりをビールで頂く。冷凍庫のお蔭でガンガンに冷えたビールが飲めるので幸せだ。
 静かになった海面をセーリングするが途中風がシフトして真登りになり機走も交える。
 コルチュラ島と本島との間に入ってから風が後ろに廻り追っ手でコルチュラのマリーナ手前までセーリングする。
 本島は石灰岩の高い山が聳えその対岸のコルチュラの町を一層引き立てていて美しい景観だった。
 18:00にACI Korucula Marinaに舫う。前回は7月でマリーナ一杯に艇が係留してあったが9月に入ったせいか空いている箇所が多数あった。
 今日は慶応のKCC(KEIO Crusing Club)に所属していた関山(46年卒)夫妻とここコルチュラで会う予定をしていた。関山夫妻は昨年春にスペインのアルメリマールを出港して地中海をギリシャ、トルコ、イスラエルまで航海して地中海を戻ってくる途中だ。
 (彼らの航海記は“ヨットてまり”www10.plala.or.jp/yacht-temariのホームページで見る事が出来ます。)我々が入港していくと関山夫妻が“てまり”のデッキの上で手を振って歓迎してくれた。お二人とも真っ黒に日に焼けとても元気そうであった。
 早速デッキで我々の恒例の到着の乾杯と一緒に関山夫妻を交えて久しぶりの会話が弾む。
 夕食を一緒にCAVOKⅤで食べることにする。
 関山さんはここに来るまでにカツオが釣れたそうでそれをカルパッチョにして届けてくれた。
ビーンズサラダ、稲荷寿司、巻き寿司そしてカツオのカルパッチョを日本酒で頂く。
総勢7名でにぎやかな美味しいお食事になった。


(ID# 302)
2012/9/14 (金) Palmizana 曇り時々雨

 昨日まで居たチャーターヨットは殆ど朝出港していった。チャーターヨットは土曜から金曜までの一週間がチャーター期間の単位なのでそれぞれのチャーター基地に帰って行ったと思う。期日が決まっていると天気が悪くても出港しなくてはならないので厳しい。
 我々は明日の天気の回復まで歯抜けになったポンツーンで待つ。
 幸子さん、佐和子さんは11時頃の水上タクシーでフヴァルの町へ観光と買い物に行く。
 昨日スルメを餌にして海に沈めて置いた置き籠を揚げると何と全長50cm位のアナゴが入っていた。
 艇の残留組の小田切さん、悦子と私はそれぞれ釣りをしたり読書をしたり昼寝をしたりして過ごす。私にとって好きな時間だ。
 お昼はうどんを頂くが時折雨が強く降る中での暖かいうどんは美味しかった。
 幸子さんと佐和子さんは16時過ぎにピザをお土産に戻ってきた。
 夕方になり晴れ間が出てきたので洗濯とデッキの水洗いをする。
 夕食は今日籠に入っていたアナゴの煮つけ、野菜シチューとチラシ寿司を頂く。


(ID# 301)
2012/9/13 (木) Palmizana 曇り時々雨

 明日まで低気圧の通過で天気が悪いので15日までここに滞在することにしている。
昨日フヴァルに行けなかったので10:30に水上タクシーで出かける。15分ぐらいで到着する。往復で一人100KN(約1300円)だった。
 生憎の天気だったのでタクシーでお城の上まで上がり、フヴァルの港、町の全景そして前方に広がるパクレニ諸島の展望を楽しむ。私は2度目だが前回同様きれいな眺望であった。
 下りは歩きで展望を見ながら旧市街地に抜ける。狭い道にはアクセサリーを中心とした店が並び女性陣は買い物を楽しむ。
 15:00に迎えの水上タクシーで戻る。帰ってからゆっくり小田切さんは釣りをしたり、皆さんはおしゃべりをしたり昼寝をしたりして夕暮れまでゆっくり過ごす。
 夕食は純日本風とすることにした。
 インゲンの胡麻和え、ニンジンの卵とじ、タケノコの土佐煮、大豆ひじき、カッテージチーズの和風仕立て、鉄砲胡瓜を日本酒の温燗で頂き、佃の佃煮と海苔をご飯とみそ汁で仕上げる。小田切ママと佐和子さん、悦子の素晴らしいお料理を皆さんで満喫する。至福の時間をパルミナザの静かな入り江のマリーナで頂く。


(ID# 299)
2012/9/12 (水) Trogir~Hvar~Palmizana 晴れ

 朝食をゆっくり済ませて09:00に舫いを解く。暫く東南東の弱い風をつかんでクローズホールドで走るがその風も弱まり機走にする。カレーの昼食を頂き午後の風が吹き出したので再度クローズホールドで帆走する。島の間をタックしながらHvarの南西に位置するパクレニ諸島のナチュラリストのJelolim島を覘いてHvarの港に入る。係留をお願いするとここのマリーナスタッフが、今晩南風が強く吹くので電気、水道が使える岸壁はうねりが入り良くないとの事で2.5NM離れた島にあるACI Marina Palmizanaに変更する。15:45にパルミザーナに舫いを取る。ポンツーンは大分空いていたがその後続々とチャーターヨットが入港してくる。我々の後50艇近く入港した。
 今晩から低気圧の接近による悪天のため錨泊予定の艇がかなりマリーナに移動してきたためかと思う。
 大変海の綺麗な入り江の中のマリーナに約200艇位のヨットが係留されていた。
 係留した後、島を散歩してレストランに夕食の予約をする。
 小田切さんがご夫妻結婚55周年のお祝いとヴェネチアからの2週間の無事航海をお祝いと云うことで今日の夕食は小田切さん自ら皆さんにご馳走してくれることになった。
 19時にレストランに行ったがお客さんが殆ど居なかったが20時過ぎから込んできて15席ぐらいのテーブルが満席となっていた。
 海の幸カルパッチョ、グリルドカラマリ、ポークメダリオントリフソースかけ、ラムのローストをハウスワインで頂く。オダーしてあったマンゴーが来なかったので確認したら忘れていたとの事、今から持ってくるかと云う事だったので頼むと、何と果物のマンゴーでなく、ホウレンソーとジャガイモのごった煮であった。
 今晩は強風と云うことであったが夜中雷光があちこちであったが風はさほど吹かなかった。


(ID# 298)
2012/9/11 (火) Lavsa~Trogir 43NM 快晴

 夜明けと同時に起きて07:15にブイの舫いをとり静かな湖面のような海に出る。残念ながら風は無く機走で午前中は走る。石灰岩の白い島々の間を沢山のヨットが走っている。又あちこちに点在する入り江にはヨットが錨泊している。
 昼前に風がやっと後ろから吹いてきてジェネカーを揚げてエンジンを切り静かな海の上で昼食を頂く。今日の昼食はラタツーユ付きのペペロンチーヌとビールであった。快晴の海の上での美味しい昼食であった。
 風は期待通り強くならず諦めて機走するがトロギールに近づくにつれて午後の良い風が吹き出し再度ジェネカーで心地よいセーリングをする。
 ACI Marina Trogirに舫っていつも通りビールで乾杯をしてから世界遺産の旧市街に繰り出す。ここは島全体が城壁で囲まれた町で南門の海の門から入る。狭い旧市街は様々な教会や歴史的建造物がひしめいている。その中でお店も一杯あり名物の珊瑚の装飾に奥様方は引き込まれていた。
 夕食はイワシのマリネで日本酒を飲み、ダルマチア産ハム、ザウアクラウト、ブロッコリン、カレーを頂く。


(ID# 297)
2012/9/10 (月) Zadar~Lavsa 30NM 快晴

 マリーナのオフィッスが8時オープンなのでゆっくり朝食を食べて8時にマリーナの清算を済ませ出港する。
 今日のコースはクロアチアの島々を抜けながら国立公園のKorunatiにある小さな島の入りにあるLavsaを目指す。生憎と風がヘッドになり機走でほとんどのレグを走るが最後のレグは湖の様な海面をクローズホールドで気持ち良い帆走をする。
 途中の泊地を見ながら14時30分にLavsaの入り江のブイに舫う。
 早速テンダーを降ろし島に一軒だけあるレストランに今晩の予約をしに行く。
 その後海水浴を楽しみ、島の丘に登り360度見渡せる頂上でコルナティの島々を眺める。
 素晴らしい眺望で上から見る島々と間の静かな海が素敵なコントラストを描いている。
 ここには12個のブイがあるが夕方にすべて舫われていた。
 レストランは19時の予約をしてあったのでテンダーに5人乗って行く。
 オラーダ(鯛)、スカンピ、ポテトとサラダを注文してあったので直ぐ出てきた。
 オラーダはオリーブを付けてグリルしてあり前回同様美味しかった。スカンピも身がしっかりあり程よいグリルであった。
 艇に戻ってから日本からの焼酎を飲みながら晩を楽しむ。波の音すら聞こえない入り江の中で就寝前に皆さんで星空を眺める。東西に延びる天の川が良く見えた。

(ID# 296)
2012/9/9 (日) Zadar 快晴

 今日はザダールからレンタカーで内陸120kmにあるプリトヴィッツェ湖群国立公園に行く。朝レンターカー会社に電話したらマリーナ迄車を届けてくれた。
 クロアチアの海側は緑も少ない景色だったが内陸の山岳地帯を超えると緑が多く牧草地帯になり高原の景色に変化する。
 お昼に地元のビストロを見つけ偶然に入るが、そこが当たりで豚の丸焼きをやっていた。偶々そこで町の集まりがあるようで焼きたての豚の丸焼きを食べる事が出来た。味付け焼き具合素晴らしく美味しかった。
 湖群国立公園では電気駆動のバスで上流まで上がりそこから滝で結ばれた湖群を散策しながら時には滝からのひんやりした飛沫を含んだ風を浴びながら歩く。  散歩道の終点から湖を電動船で渡る。
 森林が美しい所で疲れた体を、アイスクリームを食べながらベンチで休む。
 車で来ているので重いものも運べるので帰途にショップに寄るが巨大なショップでクロアチアの息吹を感じた。
 クロアチ名物のソーセージ含めてカート一杯に買い込む。
 20時過ぎにマリーナに戻った。奥様方が早速夕食を作ってくれる。
 前菜は茹でエビ、ダルネシアンハム、オリーブ、マカロニサラダトマト添え、キノコのマリネ、ホウレンソウとマッシュルームのソテー、ダルメシアンソーセージとザウアクラウトを頂き、食後はヨーグルトケーキをクロアチア名物シロップをかけて頂く。

(ID# 295)
2012/9/8 (土) Sumini~Zadar 25NM 快晴

艇から岸壁に渡る木の橋が海に流されてしまい暫くその板を探すのに時間を要す。
 幸い見つかり09:30に舫いを解く。風は予報より強く一時30ノットを超す。
 3ポンしたジブだけで帆走する。徐々に風が弱まりフルセールにして静かな湖面のようになったアドリア海を帆走する。そのうち風が北西に変わり我々は南に進路を取っているでジェネカーを揚げる。当初35NM先のSaliに行く予定だったジェネカーを張って行けるザダールに目的地を変更する。
 大きな町のザダザール旧市街地の川を挟んだ反対側のMARINA Zadarに15:00舫いを取る。
 係留後水上タクシーに乗って旧市街地に観光に出かける。前回も行ったがローマ時代のフォーラムの遺跡を見る事が出来た。
 又岸壁にはシーオルガンが岸壁の下から自然のメロディーを奏でていた。
 夕食の買い物をして帰りは橋を渡ってマリーナに帰る。
 夕暮れのマリーナで生ハムのイチジク巻、サーデンの酢漬け、ニンジンのガーリックサラダ、胡瓜の和え物と鶏、ジャガイモのシチュー、ピンク玉ねぎとマッシュルームのライスを頂く。至福の時だ。 

(ID# 294)
2012/9/7 (金) Losinj~Sumini 27NM 快晴

 シュミニに行くのに湾内から外に出る近道に橋が架かっている。それが開くのは9時と18時だけなので9時に合わせて出港しようとしたが北風が強く9時に合わせての出港は見合わせる。湾外の海の状況を見に行くが白波が一面だ。
 マリーナの前のカフェでお茶を飲みながらゆっくりしてから、11時過ぎに風も若干治まってきたので11:30に舫いを解く。周りのチャーターヨットは殆ど出港してしまっていた。  橋の開く時間を逃したので約5NMほど余分に走ることになる。
 湾を出るとまだ風が強く3ポンのジブだけで6ノットの速度が出る。1時間半程走りロシーニ島を過ぎたあたりから風が弱まり徐々にセールを大きくして静かになった海面を気持ち良く走る。
 17:00に天然の入り江の中にあるACI Marina Suminiの岸壁に着ける。
 周りには何もなく自然を満喫できる静かな入り江だ。
 今晩はマリーナにあるレストランで、この島の名物である羊を食べる予定をしたが生憎と羊を食べるには予約が必要で食べる事が出来ずシーフードの盛り合わせとミートの盛り合わせを食べる。島の羊のチーズが微妙に美味しく地元の白ワインとマッチングした。
 艇に戻り楽しい宴会が始まり小田切先輩は海の歌を歌ってくれる。


(ID# 293)

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