CAVOK日記
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2021/9/16 (木) Frioul 曇り,一時雨,晴れ

 折角マルセイユに来たので市内見学に行く。9時15分のフェリーに乗りマルセイユ旧港へ向かう。市内では観光用のホップオン、ホップオフバスに乗る。最初に港を見下ろすノートルダム・ドウ・ラ・ギャルド寺院で降りる。ロマネスク・ビザンチン様式の白い立派な寺院だ。1853年~1864年に建てられ45mの高さの鐘楼に立つ黄金色の聖母マリアが、街の人々と港を出入りする船を見守っている。寺院内に飾られた絵画には当時の帆船の絵が多く飾られていて船乗りの守護神の寺院であるのが良くわかる。ここからの眺望は360度見渡せ、イフ島、フリオル島が良く見えた。
 この後バスに乗っていると雨がぱらついてきた。由紀美さんと一緒にランチを予定していたので市内でバスを降りて待ち合わせの店に行く。
 由紀美さんのお知り合いの方のお薦めのイタリアンの店で、前菜をロゼワインで色々つまみ、パスタ、ピザ食後にテラミス、ジェラード等でイタリアスイートを味わった。
 由紀美さんの案内で食後、市内の小さな店がずらりと並ぶアラブ系マルシェでこれからの航海の食材を買う。彼女の案内がなければ行けないような込み入った雑然としたマルシェだった。
 由紀美さんとフェリー乗り場で分かれてフリオル島に戻る。日差しが戻り晴れになったのできれいな入り江で泳ぐ。ついでに増し舫をしておいたブイからの舫を泳いで行ってほどいた。
 夕暮れは加賀尾さんが今日仕入れたミントを使ってモヒートを作ってくれる。加賀尾さんは料理が上手だ。モヒートがハッピーアワーに最高に合う。
 夕食はシャトーブリアンを艇内で、赤ワインで頂く。シャトーブリアンとしては安すぎだと思っていたが、ヒレには間違いなく柔らかく美味しく頂いた。
 食後何時も行くレストランでWIFIをつないで各自連絡事項を送り艇に戻り就寝する。


(ID# 1360)
2021/9/15 (水) Marseille 曇り後晴れ

 パリ経由でマルセイユに39年卒の武田先輩と40年卒の加賀尾先輩が今日到着する。マルセイユ・プロバンス空港からエーポートバスでマルセイユ市内のサン・シャルル駅に到着するので駅のバス停に悦子と迎えに行く。艇の係留してあるフリオル島からフェリーに乗って約25分でマルセイユ市内の旧港に到着する。そこから歩いて15分で駅だ。時間通りに両先輩が到着する。長旅にも拘わらずお二人お元気で安心する。
 マルセイユ在中の由紀美さんが、旧港沿いにあるレストラン“The Folk”を12時に予約しておいてくれたのでタクシーで店に向かう。マルセイユへの到着が10時前で早かったので開店前の店に旅行バッグを預かってもらい近くのカフェで一休みする。
 12時の開店に合わせて店に行きロゼワインを飲みながら由紀美さんの到着を待つ。この店は、由紀美さんのお薦めの店で由紀美さんが一つ一つメニューの内容を説明してくれる。お魚のスープ、ラムチョップ、タラの蒸し料理、三種類の魚のクリームソース煮、鱸のグリルを白ワインで食べる。スペインとは違った味付けで美味しく頂いた。
 お昼をゆっくり頂いて15時15分発のフェリーでフリオル島に戻る。  武田さん、加賀尾さんお二人とも、とてもお元気でお疲れの様子はない。シャワーを浴びて小休止してからCAVOK5でスペインのスパークリングワイン・カバでウエルカムパーティに移る。オニオンソースのトマト、イベリコハム、ヤギチーズをつまむ。そのまま稲庭うどんで夕食になる。
 お昼にビールとロゼ、白ワイン、レモンチェロ、夕暮れにスパークリング、白ワイン、とお疲れにもかかわらずかなり飲まれた。
 明日朝30ノット以上の強風予定なので舫をしっかりする。寝る前にウイスキーをグラッパ代わりにグイと飲んで皆さん眠りに入る。


(ID# 1358)
2021/9/15 (水) Frioul 曇り,強風 最大36ノット

 朝から強風予報だったが6時前に起きたがさほど吹いてない。ここのマリーナは東に開いて東南の風に弱いとパイロットブックに記載されている。今日は東南の風なのでうねりが入るのが心配だ。朝食を頂いてから風がだんだん強くなる。波も入って来て船が大分岸壁の方に押されてきた。ブイから取っているもやいを武田、加賀尾両先輩の力をお借りして詰める。隣のヨットも舫ロープを1本しかとっていないのでマリネロに頼んでラバーボートで増し舫をしていた。我々ももう一本安全のため増し舫を取る。
 今日は艇が心配なのでマルセイユ市内観光は諦め島にいることにした。
 お昼は艇で、にんじんしりしり、ズッキーニと椎茸のソテー、そしてソーメンを頂く。
 午後一段と風が強くなり隣のヨットのバウ舫が切れて流されCAVOK5にぶつかりスタンションを曲げてしまう。マリネロがラバーボートを出して再度舫を取る。
 隣のヨットは夫婦と成人しているお嬢さんの3人で乗っているが奥さんが丁寧にお詫びを言ってきた。
 我々の船も波で前後に揺れてそのたびに舫ロープがピーンと張り詰めるのでゆるみをなくす。一日中艇のウオッチになった。
 島の南西側は島影になり、東南のこの風もブロックされ入り江が静かで4隻ほどアンカーリングしていた。水がきれいで泳ぐと気持ち良いので少し泳ぐ。  夕食は島のレストランで食べることにするが数件ある店の半分以上が閉まっていて夏の終わりを感じる。
 18時過ぎにレストランに行くがこのあたりの夕食時間帯は遅く通常20時過ぎからだ。ここのレストランも食事出来るのは19時半からとのことで、店でロゼワインを飲みながら待たせてもらう。Wifiがあるので皆さん日本との連絡を取る。
 食事のオープンの時間になると感じの良い若い女性のウエイトレスがフランス語で書いてあるメニューを英語で説明してくれる。
 前菜にズッキーニの花にシェブールチーズを詰めたものを、メインにツナのタルタル、お薦めのタコのバルサミコ風味、ポークのグリル、白身魚のシチュをそれぞれ注文して、白ワインで食べる。サービスに白ワインを1本余分にサービスしてくれた。
 夕方5時過ぎから風も収まり海面も静かになる。
 艇に戻ってからウイスキーを飲みながらおしゃべりして夜長を過ごす。


(ID# 1359)
2021/9/13 (月) 晴れ

 フランスに入りインターネットが通じなくなったのでフェリーに乗ってマルセイユ市内に一人で行く。1時間に一往復ある。約20分でマルセイユ市内に着く。
 ボーダーホーンのショップを探すが何とマルセイユには一軒もない。仕方なくオレンジのショップに入り一つのスマホにSIMカードを入れる。これでインターネットは繋がったがもう一つの日本の電話番号の入っているスマホのSIMロックを外してしまいPINナンバーを何回か間違って通常使っている日本電話番号が使えなくなってしまった。
 船外機のイグニッションレンジが必要だったので船具店を探して歩いて見つけたが置いてなかった。明日武田、加賀尾両先輩をサン・シャルル駅でお迎えするので空港からのエアーポートバスの到着場所も調べておいた。マルセイユの街は大都会で旧港からなだらかな勾配で広がっている。丘の上にはノートルダム・ドウ・ラガルト寺院が港を見下ろすように高々とそびえている。港を中心とした趣のある大都会の雰囲気があった。
 9時20分のフェリーできたが帰りは16時のフェリーになってしまった。
 帰船してからスマホの電話番号がつながるようにあれこれやってみるが結局PINナンバーが不明なのでダメだった。悦子は明日からのお客さんに備えて準備をしておいてくれた。  船から前方が大きく広がり夕暮れ時の景色も素晴らしかった。マリーナ内もビジターバース側は船も少なく水もきれいで岸辺から少し泳ぐ。泳いでからのシャワーが心地よい。  夕食に野菜サラダ、ひよこ豆とソーセージ、ラタトゥイユをしないで買ってきたフランスパンを赤ワインで頂く。急がしかった一日だったが一番心が安らぐ時だった。
 ゆきみさんとは明日お昼にマルセイユで待ち合わせた。


(ID# 1356)
2021/9/11 (土) L‘Escala~Marseille (120NM)  快晴 微風

9月11日(土)~12日(日) ゆっくりと朝食を頂いて出港準備をする。ここの電気のソケットが大型なので借りていた小型のソケットにつなげるコネクターをキャピテリアに返しに行く。引き換えにデポジットの50ユーロを返してもらう。結構鍵含めて毎回この作業にも時間を取られる。
 快晴の静かな海面で今日のマルセイユまでの一昼夜のセーリングは気持ち良さそうだ。10時30分に舫を解く。
 当初微風で11時過ぎから南の風が吹き出す予報だったのでこの風を期待して出港した。カダケス半島の入り組んだ海岸線の景色を見ながらののんびりセーリングだ。余裕を持った計画なので4ノット前後の速度でもエンジンをかけずセーリングを楽しむ。
 お昼はソーメン、潮風とソーメンはよく合う。
 海の上にいるとお腹が直ぐ空く。船の動きで隈なく全身運動をしているのと潮風を浴びているからかなと思う。
 途中風が止まったので1時間機走するが又風が吹き始めたので帆走に移る。帆走は風のエネルギーだけで10トン近い重量の船を音も出さず動かすのだから気持ち良い。
 日没の前の夕食に野菜カレーと蒸した鳥のささ身を頂く。赤ワインを飲まないわけにはいかなかった。
 食後2時間ほど悦子にワッチを代わってもらい寝る。この2時間が夜間ワッチを助けてくれる。上弦の三日月はすぐ沈み星空になる。満天の星空で天の川もはっきりと見える。心地よい後ろからの夜風が心地良く寒さも感じない。
 日の出前に風がなくなったのでエンジンをかける。悦子が起きてきたのでワッチを交代してベッドで2時間程度寝る。
 今日も快晴で気持ち良い。
 マルセイユに近づくと日曜日でもあり40隻以上のヨットがセーリングしていた。マルセイユには4つほどマリーナがあるが旧港にあるマリーナとその近郊のマリーナはいっぱいで予約が取れなかった。
 2011年にマルセイユに寄港した時は旧港のマリーナに係留した。その時近くに係留していたヨットに日本人が乗っていたのでお話した。彼女は山本由紀美と紹介してくれた。ヨットはフランス人のご主人の船だった。彼女の自宅に招待されてヨット部後輩の上田佐和子、棚橋道子と一緒にご馳走なった思い出がある。
 その彼女とも連絡を取り武田、加賀尾両先輩が到着してから一緒に食事を約束しておいた。
 イフ島を目の前に見ながらフリオルのマリーナに入る。二か所に係留場所が分かれていて一方は地元の船がいっぱいに係留してあり、一方はガラガラに空いている。空いている方がビジター用バースでブイを取って船尾から岸壁に13時30分に着ける。マリネロがラバーボートを出して係留を手伝ってくれた。
 石灰岩でできたきれいな島で前にはマルセイユ市内、イフ島が拡がり大変景観の良いマリーナですっかり気に入ってしまう。
 早速島の様子を見に歩くが至るところに入り江がありボート、ヨットがアンカーリングしていた。水も透明度が良く各入り江では泳いでいた。
 私も気持ちの良さそうな入り江を選んで泳いだ。
 夕食はラタトゥイユと蒸し鶏を頂いた。徹夜のセーリングで途中ちょこちょこお菓子を口にしていたがお腹が急に空いてきて量り売りの赤ワインと美味しく頂いた。
 倒れるようにベッドに入る。


(ID# 1354)
2021/9/10 (金) L’Escala 晴れ

今日も一日のんびりだ。久しぶりに朝寝坊して8時過ぎに起きて朝食を頂く。
 配達してくれるスーパーマーケットがあるので午前中にそこに買い物に行く。マルセイユでヨット部先輩が2名乗船するので重たいミネラルウォーター、ビール、ワインを主に買いだめする。夕食用に久しぶりにという事でステーキ用にヒレ肉も買う。
 船の方はファンベルトの締めが足りないようなので締める。
 日本から持ってきた簡易洗濯機で洗濯をする。便利なのかお荷物になるのかまだわからない。
 久しぶりに泳ごうと思ったが北風が強くなり泳いだ後が寒そうなのでやめて海岸線を歩く。ゆっくりした午後を過ごし夕食に今日仕入れたヒレステーキを頂くが柔らかくて美味しいかった。樽からの量り売りワインを飲むが癖がなくナチュラルの風味で頂けた。2リットルで3.1ユーロだった。
 静かな晩を心地よく船で過ごす。


(ID# 1353)
2021/9/9 (木) L’Escala 晴れ

 今日は岸沿いに45NM北になるフランスのCanet-en-Roussillonに向かう予定だったがフランスほぼ全土に雷、大雨警報が出たので出港を取りやめにした。リオン湾沿いにマルセイユまで行くと丁度円の半周近くを回ることになるので追い風になる11日にダイレクトマルセイユを目指すことにした。直線で120NM先なので約24時間の航海になる。
 今日、明日と二日間の滞在になるのだが結構忙しい。昨日船を舫う際にスタンションを曲げてしまったのでその修理をする。
 夕食は明後日にスペインとお別れになるのでマリーナ沿いにあるレストラン“La Clota”に行く。感じの良い家族経営の雰囲気で9時過ぎになると地元風のお客さんで賑わってきた。前菜にガスパッチョ、ラ・クロッタサラダをメインに悦子はバカリャオのクリームソース、私はヒラメのグリルを食べるがヒラメは新鮮で焼き方も上手く美味しかった。最近は二人でワインを飲むときには1本はきついのでグラスかカラフェで飲んでいるがハーフボトルのワインがあったのでそれを頼んだが少し飲み足りない感じだが丁度良い。
 船に戻りぐっす休む。


(ID# 1352)
2021/9/8 (水) Blanes~L’Escala(45NM) 晴れ,強風

 南風の予報が20ノット出ている。これから半島を超えてから北に行くので追手で好都合だ。予報の20ノットは、時々30ノットは吹くことがあるので注意が必要だ。
 7時50分にもやいを解く。
 ブラーナスからフランス国境迄はコスタ・ブラバと呼ばれているがデコボコの海岸線を意味する地域名だ。この辺りは海岸線もきれいで至る所に入り江があり格好のアンカーレッジになっている。北欧からの休暇村として開発され、海岸線のビーチのある所はホテル、マンションが軒を並べている。一方開発の行われなかった地域では伝統的な景観が維持され、この先のカゲダスのような小さな町はダリやピカソなどの芸術家を引き付けたそうだ。
 次から次に現れる景観を楽しみながら追い風の心地よいセーリングを続ける。半島を越えると風が強くなり20ノットぐらいになる。艇速は7ノット前後で気持ち良いスピードだ。時間が許せば入り江に入り錨泊したいところだがマルセイユまで予定日前に到着しなければならないので先を急ぐ。2隻ほどヨットが同方向にセーリングしていた。
 予定より早く15時にL‘Escalaに到着する。
 ここはスターンから岸壁につけて船首から常設してあるレイドラインを取るのだが風が強くパルピットを横の船に接触させて曲げてしまった。結構横からの風が強い時の操船は難しい。
 ここも7月8月のハイシーズンは一泊98ユーロするが9月からは48ユーロと半額になる。
 連日のセーリングで疲れも出てきたのでマリーナの外に出ず明日からの航海計画を考える。
 船でひよこ豆に、ニンニク、練り胡麻、オリーブオイル、レモン汁ですりつぶし、塩で調味したペースト状のフムスをニンジンにつけて前菜にする。
 夕食は沖縄料理の人参しりしり、オニオンと鯖詰の和え物、ジャガイモの味噌汁、ごはんは五穀入り玄米で頂いた。
 夜風が心地良く、食後デッキで暫く休んでしまった。


(ID# 1351)
2021/9/7 (火) Mataro~Blanes(20NM) 晴れ 順風

 天気予報ではマルセイユに行く間に強風の予報が出ているので少しでもマルセイユに近づくようにと20NM先のブラーナスに行く。ここもローマ時代からの港だ。前夜インターネットでブラネスに予約を入れておいた。朝食後9時にもやいを解く。今日も心地よい海面だ。ちょっと雲が出てきて快晴から晴れに代わってきた。
 Eメールを開くとClub de Blanesよりウエルカムの返事が入りホッとする。時折季節によっては満隻でお断りがある。
 目的地が20NMと近いので直ぐ帆走に切り替え横からの風を受けながら気持ち良いせーリングを楽しむ。毎日海の上が幸せだ。
 13時30分にレセプションポンツーンの脇に横づけに着ける。スッタフもレセップションオフィスの受付の女の子も親切で気持ちが良い。前日のMataroより全てが良いのに係留料が48ユーロだ。この差は分からない。
 船を洗って、コインランドリーに洗濯物を入れて食料の買い出しに行く。
 町は賑やかで中規模の大きさになる。インターネットのSIMを使いきったのでチャージもした。
 夕食は船でツナ野菜サラダと鶏ささみ肉をオニオンの南蛮漬けを頂く。船のコックピットで夜風を浴びながら白ワインを飲みながらの食事は美味しさが倍増する。


(ID# 1350)
2021/9/6 (月) 航海中~Mataro 快晴,微風~順風

7時30分に太陽が上がる。気持ち良い朝だ。朝食はコーヒーにフルーツとヨーグルト、それに自家製の全粒粉パンを頂く。これにトマトとブロッコリン、2日に一回のゆで卵が自分では健康食と思っている朝定食だ。
 朝食後悦子に代わってもらい船内で2時間睡眠をとる。横になり静かな海原で芳醇な時間を過ごせる幸せを感じる。
 エンジンは快調に回転を続けている2000回転で6.5ノットをキープするが追手の風を受けているので1600回転に下げている。
 お昼に焼きおにぎりを頂いて少し休むといつものように海風が強くなりエンジンを切る。
 当初バルセロナ市内にあるオリンピックマリーナに係留を予定していたが予定より早く到着できそうなので15NMほど先になるMataroまで行くことにした。バルセロナには2回ほど寄港しているので今回は沖から除いた。サクラダファミリアの建物が見える。
 ガスステーションのあるポンツーンに着けてから係留場所を教えてもらい係留する。
 変哲のない港の中にある大きなマリーナでひっそりしている。大きな道路と線路を挟んで町がある。マリーナの割には係留料が高く91ユーロだった。
 買い物だけして疲れていたのでカレーライスを頂いて早くベッドに入る。


(ID# 1349)
2021/9/5 (日) Valencia~Barcelona(Mataro)(163NM) 快晴,南の微風

 なかなかヨットでの計画を予定通りに遂行するのはお天気の都合があるので難しい。我々は少しでも天候が悪いと航海を避けるようにしているのでなおさらだ。
 マルセイユに13日前までに到着したいので天気も風も良いので足を速めてダイレクトにバルセロナに向かうことにした。
 遅い朝食後リサがここからドイツに帰る。11時過ぎにリサが下船後12時5分にもやいを解く。静かな海面,快晴で快適な出港になる。南東からの微風の風の中機帆走で滑るように海面を走る。遅いお昼にソーメンを頂く。いつも日中アルコールは飲まないようにしているが今日は長旅につき一杯ビールを飲む。15時過ぎから風が強くなり6ノット以上の速度をキープ出来る様になったのでエンジンを切る。3時間ほど快適なセーリングを楽しむ。18時過ぎから風が落ちてきて6ノット以上キープ出来なくなったので機帆走にする。日が暮れる前に夕食にカレーを頂く。20時20分日没。途中細切れに悦子に見張りをしてもらい休む。食後は2時間ほど悦子と交代で寝る。夜空の星がきれいに近く見える。ちょうどコースが北東方向になるので天の川の下を走る感じだ。新月に近いので月明かりはないが星明りで見通しは良い。2年ぶりのオールナイトのセーリングだが夜間の睡魔は襲ってこなかった。
 一人でウオッチをしているときは色々と昔の事が思い出されてくる。不思議と楽しかった時の思い出ばかりだ。退屈な時は音楽を聴いている。他船との見張りは大型船にはAISという自船の位置を知らせる装置を付けているのでお互いに目視でなくても位置、進行方向、速度等分かるようになっている。小型船は航海灯で見つけるしかない。

(ID# 1348)
2021/9/4 (土) Valencia 快晴 微風

 明日リサがここからドイツに帰るのでもう一泊する。リサものんびりするのが好きで午前中は船でゆっくりそれぞれ過ごす。マリーナ内のコインランドリーで洗濯もする。  お昼にラタトゥイユとリサのお土産の牛とターキーのミンチをドイツ全粒粉パンで頂く。白ワインにしたがこの後泳ぐ予定だったので炭酸で薄めて氷を入れて飲んだ。
 食後に市場でおまけにサービスしてくれたスイカを食べるが真っ赤な色で甘く美味しい味だった。
 一休みしてマリーナの脇から広がるロングビーチに行くが未だ沢山の海水浴客でにぎわっていた。いつもの日課のように30分泳ぐ。
 帰りにビーチ前のカフェテリアで地元の特産アーモンドを使ったアーモンドミルクを飲む。泳いだ後に美味しかった。
 夕食は予約しておいた海岸沿いのレストランで生カキ、ムール貝を前菜にロゼワインを楽しみ、メインに魚介類のパエリアを食べる。2019年に食べたイカ墨のパエリアが絶品だったので今回は普通のパエリアの味だった。
 明日はオールナイト帆走を予定している。


(ID# 1347)
2021/9/3 (金) Calpe~Valencia(60NM) 快晴 微風

 今日の帆走時間は10時間を超えるので日の出とほぼ同時の7時20分にもやいを解く。
 キャピテリアがオープンしていないので、出港前にマリーナ内の出入り口の認証カードをマリネロにVHFで連絡して6EUのデポジットを返却してもらう。結構英語をしゃべらない人達がいて会話に不自由することが多い。
 出て暫くするとまん丸とした朝日が昇ってきた。快晴だ。うねりも昨日より少なくなり心地よい一日が始まる。
 早朝は長ズボンとフリーズを着ないと寒い。
 相変わらず午前中は風が弱い。機走になる。朝食はコーヒー、フルーツとヨーグルト、パンで済ます。コスタ・ブランカの海岸線沿いに小さな岬を超えながら良い風が良い方向から吹いてくることを期待する。あくまでも青い空と海の中を機帆走する。
 12時過ぎお昼にサンドウイッチを頂く。冷たいミルクにインスタントコーヒーを入れて飲むと結構美味しい。暫くすると横からの良い風が吹き出したがセーリングだけだとスピードが落ちるので機帆走を到着まで続ける。
 当初の予定地Deniaを過ぎる。Deniaは2011年にここからバレアレス諸島のイビザ島に渡ったところで懐かしい場所だ。
 バレンシアはスペインの3番目に大きな都市で港も大きい。その両サイドにマリーナがそれぞれある。2019年に泊めたMarina de Valenciaのレセプションポンツーンに18時20分に着ける。マリネロが、私が2019年来たのを覚えていてくれた。係留の手続を済ますが1日34EUで安い。アリカンテで1日105EUだったのがウソみたいだ。
 マリーナに係留するときレセプションポンツーにつけて手続き終了して係留場所を指定してもらうやり方は係留しやすい。大きなマリーナが多い。通常VHFでマリーナに連絡してマリネロがポンツーンに立って指示してくれるのだが彼らがなかなか来なかったりして時間を要するケースが多い。
 早速シャワーを浴びて船でカバのスパークリングでハッピーアワーをしてからバルにタタスを食べに行く。リサが友人から聞いてきたと云う評判の良いバルは満席で1時間待ちとのこと諦めて近くの別のバルに入る。マリーナから30分ぐらい歩いてきたがこの辺りはバル街になっていてにぎわっていた。
 タパスに片口イワシのポケロネスのフライ、セピアのグリル、ヒミテントス・デ・パドロン(シシトウに似たピーマン)、アンティチョクのフライを、飲み物には女性はサングリア、私はビールでのどを潤す。タパスは気軽で良いのだがほぼすべてオリーブオイルを使っているのであっさり系が食べたくなる。
 往復1時間かけてタパスを楽しんで帰船する。夜中の12時になっていた。

(ID# 1346)
2021/9/2 (木) Alicante~Calpe(33NM)  快晴,微風

9時に車の通行書をキャピテリアに返してから9時30分に出港する。昨日と打って変わり快晴で微風になる。うねりが残っている。このあたりのコスタ・ブランカは海岸線がすべてリゾート地になって大きなホテルやマンションが立ち並んでいる。そして今日の当初の目的地Morairaまで35NMの間に11のマリーナがある。午後10ノット程度の風が吹くが全行程機帆走になる。
 当初Morairaを予定していたが電話がつながらず予約が取れないのですぐ手前のCalpeに変更した。Morairaはクラブ艇だけでビジター用バースは取れないことがあるとパイロットブックに書いてあった。連絡が取れないので手前のCalpeにした。
 VHFで連絡を取るがスペイン語で理解できなかったがマリネロが桟橋に出てくれ係留場所を指示してくれ15時30分に係留する。。
 立派なキャピテリアであった。ここもリゾート地だ。早速マリーナ脇の海水浴場で泳ぐ。まだ海水浴客が大勢いた。
 リサがシーフードレストランを調べてくれ、船でハッピーアワーをした後行く。
前菜に子サメのフライ、イカの卵のグリル、タコのコロッケを食べて、メインにそれぞれメルルーサのグリル、ひめじのグリル、ヒラメのグリルを頼みシェアして、Ruedaの白ワインで食べる。新鮮で美味しかったが量が多すぎた。
海岸沿いのレストランは大盛況だった。日本の緊急事態宣言とは大違いだ。
明日は天気予報も良いのでDeniaをパスしてValencia迄行くことにする。
メールでバレンシアのマリーナに予約を入れて寝る。


(ID# 1345)
2021/9/1 (水) Alicante 曇り一時小雨 強風

 昨日からマリーナ内でも船が揺れている。
 皆さん今朝は朝寝坊で朝食が9時過ぎになる。午前中船内でそれぞれのんびり過ごす。リサは日ごろ忙しいのでこののんびり時間が好きだといつも言っている。  12時過ぎにリサが調べておいたAlcocoにあるシーフードレストランに行く。生憎と予約でいっぱいでここには入れず別のシーフードレストランに行くがここが大成功でおしゃれで美味しい料理が出た。前菜にオックステールとガンバスをミンチした料理とツナタルタルをとり、メインにリサはトロマグロステーキとたたきのつけ合わせ、悦子はガンバスのソースに数種類のソーセージを入れた海と山の幸のシチュウ、私はアンコウとエビ、ムール貝の入ったソテーをそれぞれ食べる。魚料理にお肉をちょっと使ったりした創作料理が美味しかった。
 この辺りはチョコレートの生産地で有名なので、チョコレートの専門店に行きチョコレートを食べた。
 帰りに泳げそうな海水浴場を探したが何処も波が高く泳げるようなところは見つからず船に戻る。私はレンタカーを戻しに行く。帰りにスマホのSIMのチャージをしようと思ったがお店が見つからず帰船する。
 今夕もお昼がご馳走で、かつ14時過ぎで遅くなったので船でメロンとイベリコハム、そしてリサのお土産のチーズをロゼワインで楽しんだが充分だった。


(ID# 1344)
2021/8/31 (火) Alicante 晴れ 近郊観光

 これから5日までリサが一緒でどちらかというと内陸観光が主になる。我々の寄るところはほとんどの場所が日本の観光案内書に載っていないが、リサはドイツに住んでいるのでヨーロッパの情報をよく知っていて事細かに調べる来て、観光予定を組んでくれるので助かる。
 朝食後レンタカーで水着も積み込み、ここから約40㎞内陸のXixona(キシオナ)に向かう。ここはアーモンドの産地で有名なところでアーモンドと蜂蜜で作った名物菓子を買う。またツーロン・アイスクリームも有名で、リサの目的の一つであったので街頭の出店に座ってツーロン・アイスクリームを食べる。甘いが味が濃く美味しかった。ちょうど月曜市の様で街頭にはずらりと出店が並び雑貨、衣装、食料と売っている。悦子は当分の野菜と果物を購入する。そのあと同じ内陸を30㎞程ドライブしてGuadalest(グアダレスト)に向かう。海岸から離れると荒涼とした砂漠化した内陸になるがここはアーモンドの木やオリーブ、ブドウ畑があり緑の多い丘陵地だった。
グアダレストの村は岩山のてっぺんにある小さな村だが“スペインで最も美しい村々”に選ばれたこともある。お城が岩山のてっぺん立っている。眼下には川をせき止めた人造湖があり湖水がスカイブルーの色で美しかった。
 ランチを取ろうと思い、お目当てのレストランに行くが観光客でいっぱいで1時間待つとのこと諦めて別の村のレストランに行く。早速リサがネットで調べていくが観光地でない村のレストランで大当たりだった。それぞれラムチョップ、子牛のステーキ、乳吞子牛のTボーンステーキを食べるがお肉が絶品で大変美味しく食べた。前菜は地元料理のナス、ペッパー、ツナ、ウズラの卵を混ぜたプレートとほうれん草のパイを食べたが味付けが良くいずれも美味しかった。  この辺りは20㎞程内陸になる。この後海岸に出て海水浴をしてから船に戻る。
 お昼が遅かったのとお肉を食べたので尚且つ豪華な食事をしたので夕食はリサの持って来たドイツの全粒粉のパンに同じくお土産の豚のペーストを乗せその上にみじん切り玉ねぎをかけて赤ワインを楽しむぐらいにした。
 明日のお天気の予報が強風なので明日もここにいることにした

(ID# 1343)
2021/8/30 (月) Santa Pola~Alicante(15NM) 快晴 微風

 目的地が近いのと入港する時間を考えてゆっくり食事をした後10時50分にもやいを解く。当初錨泊予定をしていたTabarca島と本土の間を抜けてアリカンテに向かう。Tabarca島は人気のスポットで観光船と渡しの船が沢山往来していた。
 13時30分にアリカンテのマリーナの給油ステーションに横づけして燃料を入れる。83リッター入り、計算では燃費が2.8L/Hになる。2000回転で6ノットが通常の航海速度なので平常な燃費だ。
 2011年、2019年と寄港したことのあるマリーナだ。給油ステーションに横付けしたままレセップションオフィスに行き係留の手続をする。この辺では係留料が高く1泊110EUだった。
 係留場所を聞いて行くが大きなマリーナで広い。60mまでの船が止められ800隻のバースを持っている。
 近くの大きな岩山にはサンタバーバラ城がマリーナを見下ろすように立っていて景観の良いところだ。
 今夕6時過ぎにリサが来るのでレンタカーを町に出て借りる。マリーナ内でも車が必要な広さだ。
 7時過ぎにリサが到着、軽く船でウエルカムドリンクをしてからタパスを食べに町に出る。月曜日にかかわらず人出は多い。予定していた店は満席で入れず適当な店を探して入るが今一つのタパスのお店だった。
 帰船後皆さん直ぐ寝に入った。


(ID# 1342)
2021/8/29 (日) Santa Pola 快晴 微風

 日曜日なのでキャピテリアのオープンが10時だ。朝食後それまでにやっておくべきことを10時前に済ませた。昨日行けなかったTabarca島に錨泊しに行く予定だったが悦子からもう一泊ここにしないかとの要請があったので錨泊は中止してもう一泊することにした。23日に来てまだ1週間も経っていないので休養も大事だ。
 私もマリーナの予約、友人との連絡等もあったので助かる。
 悦子は明日から毎年乗船しているロシア人のピアニストが来るので部屋の片づけをする。
 お昼は冷ソーメンを頂く。
 暇な時間の出来た有意義な一日だ。昼食食べて暫くしてからマリーナに隣接している海水浴場で泳ぐ。まだ海水浴が多い。遠浅で水温も高かった。  この町も古代ローマ人によって港が作られたところだ。現在は農業、塩田そして観光都市で栄えている。
 夕食はチキンサラダ、ポテトサラダのハムロールを頂く。二人の時はあっさり系の食事が多い。私の76歳の誕生日を赤ワインで祝う。海で、それもヨットの上で祝えるのは幸せだ。


(ID# 1341)
2021/8/28 (土) Cartagena~Santa Pola(52NM) 快晴 微風~15ノット

 マリーナのオフィスが8時オープンという事だったのでそれに合わせて出港することにする。今日はAlicanteに近い島のTabarca島にアンカーリングを予定している。
 08時40分にもやいを解く。午前中風弱く弱いうねりが残っていた。
 お昼にざるそばを頂いた後14時過ぎより南東の斜め後ろからの良い風になりエンジンを止めて帆走に移る。時折7ノットを超えた快調な走りを目的地までする。
 電子海図を見ていると今日の停泊地のTabarca島が自然保護区域でアンカー禁止になっている。2019年にアリカンテからデイクルージングで行ったときは沢山の船がアンカーしていたので安心していたが最近禁止になったのかと心配で近くのSanta PolaのマリーナMarina Miramarに予約を電話で入れた。島の近くに行ってみたらアンカーリングしている船が結構いたので電子海図の情報と違ってた。結局マリーナに17時30分にもやいを取る。通常マリーナに入る前にVHFで入港する旨伝えるとマリネロ(マリーナの現場スタッフ)が桟橋に来て係留場所を指示してくれるので彼に従う。このあたりのマリーナは大きいのが多く、マリネロの案内がないと係留場所が分からない。
 キャピテリアに行き係留手続きをする。きれいな建物で2人の女性スタッフも魅力的で親切で気持ち良い。すべて整った良いマリーナであった。
 悦子と町に出てスーパーマーケットを探して食材を購入する。
 ここもローマ人が作った町で丘の上には16世紀に建てられたお城がある。
 マリーナ内のコインランドリーで洗濯もする。
 夕食はチーズと史さんの差し入れのチョリソーを前菜に野菜サラダと蒸し鶏を白ワインでいただく。毎食美味しい。


(ID# 1340)
2021/8/27 (金) San Jose~Cartagena(75NM) 快晴 微風

 今日は75NM先のCartagenaに行く予定なので5時に起きていつもの食事を済ませて5時50分にもやいを解く。日の出前は寒いので長ズボンとフリーズを着る。まだ真っ暗だ。夏時間を採用しているので日の出が7時27分だ。幸い月齢が18で月明かりが仄かに先を照らしてくれる。
 日の出の時間に朝日がまんまると顔を出してくる。今日の始まりを感じる。青空の気持ち良い天気だが、午前中は風が弱い。お昼にソーメンとビールを頂いた後南東の10ノット以上の風が吹き出し斜め後ろからの風のクオターリーになるが艇速は速くて5ノット、6ノット以上の速度が出ないので機帆走で全行程を走った。クルージング速度を6ノットで計算しているのでこのレグは約12時間かかる計画をしていた。
 途中電話でマリーナに予約を入れておく。ここは二つマリーナが隣接している。3回目の寄港になるがいつも係留しているYacht Port Cartagenaに18時30分にもやいを取る。
 WIFIのSIMカードが切れていたので早速ボーダーホーンの場所を聞いて購入しに行く。
 紀元前8世紀にフェニキア人が住み始めその後カルタゴによって都市が建設され紀元前218年にカルタゴの将軍ハンニバルが第二次ポエニ戦争でローマに向け進軍した地である。
 現在は大きな港湾都市で海軍基地もあり活気のある都市になっている。
 マリーナのシャワーで汗を流した後、夕食を艇でサラダ、そして鶏肉で野菜を包んだロール巻きを白ワインでいただく。コックピットで食べるが風が心地よく気持ちよい。最近は現地時間に合わせて遅い時間に夕食を取るようになっている。
 12時間以上のクルージングだったので疲れもありぐっすり寝る。


(ID# 1339)
2021/8/26 (木) Almerimar~San Jose(35NM) 快晴 風5~15ノット

 久しぶりの朝からの快晴だ。いつも通り、コーヒー、パン、そしてブルベリー、バナナとキウイを入れたヨーグルト、ゆで卵、プチトマト、ブロッコリンの朝食を頂く。ラファが整備費の清算兼ねて見送りに来る。史さんが9時過ぎに来てGenoves迄で乗船する。到着後ラファ迎えに来ることになった。
 昨日バウスラスターのSW交換ができたのでホンダの船外機の部品が間に合わなかった以外すべて完璧になった。ホンダの部品は寄港地アリカンテに送ってもらうことになっている。
 10時25分にもやいを解く。風は東南東からの風の向かい風になる。メインセールだけ揚げて機帆走にする。約2年弱振りのCAVOK5での航海が始まった。すべて快調なのが嬉しい。このあたりの陸沿いの景色はビニールハウスで真っ白になっている。その他の部分は土むき出しの土地だ。
 太陽が燦々と輝き海と空の青が鮮やかで美しい。この辺りはコスタ・デル・ソルと呼ばれている。
 連日東風が吹いていたのでうねりがあり、お昼は昨晩の残りのご飯で作った焼きおにぎりをビールでいただく。海上での食事は美味しい。30NMぐらい西に進むとスペインの国立公園になっているCabo de Gataの岬を回る。ここには小さな海水浴場が岩と岩の間に点在している。きれいな砂浜と透明度の高い海で人気があり今日もにぎわっていた。岬を回り込むとすぐGenovesの湾になる。この湾は東に向いているので今日はうねりが入る。そのせいか前回十艇以上アンカリングしていたのに今回は1艇もアンカーリングしていない。うねりのせいかもしれない。我々もアンカーリングを諦めてすぐ隣のサン・ホセのマリーナに行くことにする。史さんの知り合いがマリーナのスタッフで連絡を取ってくれる。小さなマリーナで生憎と満杯とのことだったが20時30分を過ぎるとガスステーションの桟橋が空くのでそこだったら係留できるという事でマリーナの前にアンカーを17時50分に打って待つことにする。海水浴場がすぐ近くで海岸はにぎわっていた。我々も早速泳ぐ。透明度が良く海底の砂地が良く見える。
 予定通り時間に入港してもやいを20時30分に取る。まだ明るい。ここは人気の場所で小さな村という感じだがマリーナ出口沿いに小さな感じの良いレストランが並んでいる。
 ラファが史さんを迎えに来てくれ、彼の行ったことのあるレストランで食事をする。ガスパッチョ、ツナタルタル、イワシのフライ、マトウダイのから揚げをビールで食べる。マトウダイが美味しかった。
 ここで史さん、ラファと別れCAVOK5に戻りベッドに入る。


(ID# 1338)
2021/8/25 (水) 曇りのち晴れ

 久しぶりに朝からの快晴、明日出港の予定で準備する。久しぶりに悦子とゆっくりした朝食の後、チャンドラーに船外機の部品の確認に行く。結局ここでの入手は無理でアリカンテに送ってもらうことにした。Alamar Centro Nauticoのチャンドラーは滞在中良くやってくれた。
 アンカーチェーンの錆が心配で電気ドリルで切ってみたが肉厚は十分あり問題の錆ではなかった。航海前に不安を一切取り除くようにしている。精神的な面もあるので大事な作業だ。
悦子は食料の整理に大忙しだった。
 マリーナへの支払いも済ます。史さんがいるのですべてスムースに行く。
 夕方今日も泳ぐ。泳ぐと睡眠が深い。夜中のトイレがなくなった。
 夕食はCAVOK5で日本食にフミさんとラファを誘っている。
 ラファから借りていた自転車を船の上にのせてチェーンをかけておいたが盗まれてしまった。彼の申し出の450ユーロで勘弁してもらった。そしてやっとバウスラスターのSWパネル届き新品に交換出来た。
 これでCVOK5は、船外機を除きほぼ完全な状態になった。
 夕食は白和え、ナス田楽、スライスオニオンサラダ、てんぷら、そしてお稲荷さんを頂く。ラファがフムスを持って来てくれ頂く。最後は山崎12年で感謝の会は閉めた。明日Genovesまで史さんが乗っていくことになった。


(ID# 1337)
2021/8/24 (火) 曇りのち晴れ

 昨日遅かったのでゆっくり起きる。悦子はあまり寝れなかったようだ。
 彼女は自分の荷物の整理と食料品の整理を一日中やる。
 風速計が動かなくなっているのでマストに上る。隣の船のFrankが手伝ってくれた。風速計はベアリングが固まっているのか動かなかったがCRCをかけて回るようになった。
 お昼は船でざるそばを頂く。久し振りのざるそばは美味しかった。
 コックピットでうとうとしてから海に泳ぎに行く。泳ぎは日課にしていた。
 夕食は明日ラモンが来たスペインのサン・セバスチャンに帰るという事で、レストラン“Plaza”でお別れ会を史さんと4人でやる。史さんにご馳走になる。そのあとバーで一杯やって船に戻る。


(ID# 1336)
2021/8/23 (月) 曇りのち晴れ

 悦子からマドリッドに無事到着して、スペインの入国完了の旨の電話がありホットする。
 夜マドリッドからアルメルマル近郊のアルメリア空港に到着するので、それまで午前中床のマットの洗浄、部屋の掃除、ギャングウエイの修理をする。洗濯もするが風が強く干し物が飛びそうだった。
 ホンダの船外機の部品は届かず、又ラファに頼んであるバウスラスターSWは明日になるそうだ。  20時30分に史さんが迎えに来てくれ、悦子をアルメリアの空港まで迎えに行く。空港では迎え客はコロナ感染防止の観点からターミナルに入れず外で待つ。定刻通り21:30到着。無事入国、到着を喜ぶ。
 マリーナに着いて荷物を船に積んだ後、レストランで遅い夕食を3人でとる。


(ID# 1335)

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