CAVOK日記
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2018/7/17 (火) Vathi(Methana)~Salamis(47NM) 快晴 南東5~10ノット

 皆さんここVathiを気に入った。私もすっかり気に入ってここを教えてくれたPaul さんに感謝だ。折角なのでゆっくり海水浴をしてから出港することにした。
 柳沼さんが海水浴場を調べて来てくれてここから歩いて直ぐという事なので皆さん歩いて行く。Methanaは島のようだがペロポネソス半島と陸続きになっている。殆ど観光客も来ないようなところで静かで良い。海水浴場といっても猫の額のような浜があり其処から小さな漁船用の桟橋がある。其処に陣取り皆さん少年、少女の様に良く泳ぐ。
 小さな漁船が漁から帰ってきて桟橋に着けたので釣果を見せてもらうとロブスターが入っていた。折角なので交渉して売ってもらった。500gで15€だった。
 艇に戻ってから柳沼さんが持ってきてくれた揖保乃糸のソーメンとロブスターを調理してお昼の準備をしてから13:00にアンカーを揚げる。
 出港して静かな海面で早速昼食を頂く。ソーメンは海では特に美味しい。6人で一匹のロブスターだったので一人一口だけだった。
 昼食が終わって暫くすると陸のブランケットから外れ良い風が吹き出す。今日も気持ち良いセーリングが始まった。3時間ほど良い風の中セーリング出来たがその後風が落ちてきたので機走する。
 Paulさんからメールが入り繋留場所を教えてくれる。17:50にPaulさんに舫を取ってもらう。
 サラミスのパラキア港から直接ピレウス港に行くフェリーに間に合うようにと直ぐタクシーを呼ぶ。3泊4日の修学旅行気分の楽しいクルージングが終わり皆さんはアテネに向かう。
 パラキア港迄一緒に行くがピレウス港ダイレクトの便は終わっていたので対岸のペラマに渡ってそこからタクシーでアテネまで行くことになる。
 パラキア港で皆さんを送って艇に戻る。Paulさんはテーブルを作っていて明日できるので明日夕食をこのテーブルで食べましょうと誘ってくれた。
 夕食は残り物の整理を兼ねてトマトとオニオンのサラダ、胡瓜と味噌、味噌汁、佃煮、ソーセージにご飯で頂いた。
 21時過ぎより西風が強く吹き出す。風力5までになる。
 舫いをしっかり絞める。風の強い中外でシャワーを浴びて給水してから休む。


(ID# 1108)
2018/7/16 (月) Spetses~Vathi(Methana) 46NM 快晴 南東10ノット

 朝アンカーを見るとチェーンがとぐろを巻いて艇の真下にあった。静かな夜だった。
 柳澤さんと柳沼さんは外で寝たが朝方寒かったそうだ。
 何時もの朝食を食べた後07:45にアンカーを揚げる。19時過ぎから南東の良い風が吹き出したのでセーリングに移る。波のない海面を12,3ノットの斜め前からの風を受け6ノット前後の速度で気持ち良く走る。艇上では音楽をかけ男5人のバカ話が弾む。
サロニコス海域はプロポネス半島の東側で沢山の島々が点在する。その間を抜けたり、廻ったりして帆走する。行き交うヨットも多くなり夏真っ盛りだ。お昼にペペロンチーノとラタトゥイユをビールで頂く。ラタトゥイユとアルデンテのペペロンチーノの相性が良くとても美味しく頂いた。
 途中からコースを変えて風が後ろに回ったのでジェネカーを揚げて7ノット近く出す。
 メッテナの小さな半島を回り込むようにして16:55にバッテイの漁港の岸壁にアンカー打っての槍付けをする。小さな漁港なので繋留スペースを心配していたが幸い空いていた。約7、8隻舫っていたのが夕暮れには15艇程になり満杯になった。
 水が奇麗で港の近くの岩場で早速泳いで熱い体を冷やすが海面上部は温泉の様に暖かい。少し潜るとひんやりして気持ち良い。
 艇を付けたとき電源のソケットが合わないので模索していたら艇の前にあるタベルナの人がソケットを貸してくれる。早速そこに夕食の予約をしておいた。そして生ビールを飲む。冷えていて美味しい。
 野外のシャワーもあり借りる。マリーナの管理人が来て停泊料18€徴収した。
 こじんまりした静かな佇の港ですっかり気に入る。
 何時もの様に夕暮れにカリフラワーのピクルス、中里さんからの佃煮、柳沢さんからのハンター製菓の一品のチョコレートとチーズで白ワインを飲んでからタベルナ“Vathi”に行く。
 グリークサラダとミックスサラダを二皿ずつと、オクトパスのマリネ、アンチョビのマリネ、メインにポークチョップとラムチョップを食べる。一人一皿は多すぎるので一皿をシェアして食べている。赤のハウスワインで食べた。ハウスワインに外れは少ない。
 すぐ前に繋留している艇に戻ってブランデーをグラッパ代わりに一杯飲んで寝る。今晩も柳澤さんと柳沼さんは外の星を見ながら寝た。


(ID# 1107)
2018/7/15 (日) Poros~Spetses(30NM )  快晴 順風

 8時に小森さんが艇に来て皆さんで朝食を頂く。今日は日曜日なので魚屋さんが開いているか心配だったが行くと開いていた。
 今日は錨泊予定なのでBBQ用にスナッパー(鯛の一種)オラーダ(黒鯛の一種)を二尾ずつ購入してさばいてもらう。
 悦子達も足りない食料の買い出しをする。
 09:45に舫いを解く。今日は30NM先のスッペツァ島の入り江に錨泊予定だ。広い泊地なので到着時間に心配なくセーリング出来る。ゆっくりとセーリングを楽しむ予定だ。
 島と本島との海峡を抜けると良い風が北東から吹いている。早速セーリングを始めるが5ノット以上の速度で気持ち良く静かな水面を走る。
 幸いに風の振れはあったものの治まることなく全コースセーリング出来た。
 お昼にトマト、きゅり、レタス、オニオンと生ハム入りのサンドイッチをビールで頂く。
 美味しいサンドイッチで好評だった。
 途中イドラ島の町を外から覗いて16:35に前回も錨泊したスッペツァ島のBaltizasの入り江にアンカーを打つ。砂地の底8mに40mチェーンを伸ばす。
 南風が強くなっていたが南側が岸なので波一つ立たない。
 早速悦子がアンカーの具合を調べに泳ぎに行き確認してくる。ばっちり食い込んでいた。
 皆さんもきれいな海水の中泳ぐ。大型艇はアンカーを打って船尾を岸に舫っている。5隻ほどの大型艇が来ていた。
 岸には一軒だけのタベルナがあるだけで何もなく静かで良い。
 夕暮れ時にエビを茹でて、チーズと一緒にお酒のおつまみにする。
 夕食は朝購入したお魚と玉ネギ、にんにくをBBQする。  お土産に持て来てくれた“獺祭”を飲みながら、上手に焼けた魚をお醤油で美味しく食べる。
 三日月の月も西の空に見えてきて星も暗くなるにつれて数が増えてくる。食後は柳澤さんからのチョコレートをおつまみにギリシャのブランデー“メタクサ”を飲む。音楽はオールディーズをかけながら学生時代の話を楽しんだ。
 ゲストが4人なので柳沢さんと柳沼さんがコックピットで寝る。


(ID# 1106)
2018/7/14 (土) Athens~Poros(30NM)  快晴微風

 10時前に皆さん艇に来る。お土産の食料を沢山持ってきてくれた。
 前日にすべて食料品を準備しておいたので買い出しはなく、艇と今日の行程の簡単な説明をして10:00に舫いを解く。今日も穏やかな海で当初北東の10ノット前後の風を受けて帆走を楽しむ。中里さんを除いて初めての地中海セーリングには絶好のコンデションだった。
 エジナ島を右に見ながらお昼に柳沼さんが持ってきてくれた稲庭うどんを頂く。彼が調理してくれた。ビールと一緒に海の上での、冷やしつけ麺は美味しい。
 パロス島への海峡に近づくとヨットが集まってきた。
 14:20に前回着けたほぼ同じ場所に舫う。早速前のタベルナで、ビールで乾杯をする。
 今回はゲスト4人が男なので2人分しか部屋がないのでホテルの部屋を一部屋借りる。小森さんがそこに泊まることになる。
 皆さん其々町を散策したり昼寝したりして過ごす。
 私は前回来た時に予約しておいたレストラン”Garden”に行って2時間30分かけてグリルするラムを頼んでおく。帰りに魚屋さんに寄るが魚は既に店じまいしてあったがエビが欲しいと云ったら出してくれた。昨日美味しかったので今日も500g買う。
 18時過ぎに岸壁のマリーナの管理人が来ることになっているが中々来ない。時間があてにならないのが困る。皆さん順番にホテルに行きシャワーを浴びる。
 19時過ぎから艇でハッピーアワーを楽しむ。20時過ぎに管理人がきたので手続きをして水、電気使えるようになる。
 21時前に予約してあった”Garden”に行く。前回Gaby達と一緒に連れて行ってもらったところだ。
 雰囲気の良い小高い所にあり感じの良いレストランでお気に入りだ。
 お客さんは家族連れが多く満席になる。
 グリークサラダ、ロケットサラダ、ズッキニーボール、ザジキとラムを食べる。ラムは時間をかけてグリルしているので身が大変柔らかくなっていて美味しい。赤のハウスワインを3リッター飲む。
 小森さんはお昼のお酒が効いたのかぐっすり、中里さんはお疲れの様で途中からこっくりしていた。
 これだけ食べて72€だった。雰囲気が良く安くて美味しかった。
 小森さんは一泊40€のホテルに泊まる。


(ID# 1105)
2018/7/13 (金) Salamis~Athens(Zea Marina) 21NM  快晴 北西5~10ノット

 今日は柳澤、小森、柳沼さんヨット部OB一行がアテネに到着するのでアテネのZea Marina に1泊停泊して彼らを迎える。
 0800にPaulの見送りを受けて舫いを解く。
 湾内は微風で、機走で走る。湾を出てからに西北西の10ノット前後の風が吹き出し後ろからの風を受けての帆走を楽しむ。
 アテネ港に近づくと貨物の積み下ろし待ちの貨物船のアンカーエリアがある。数えると20数隻停泊していた。その間を抜けてアテネ本港の隣側にあるZea Marina に入る。VHFで連絡する案内のボートが来るまで待てという事で20分程待機する。我々の前に2艇待っていた。13:10にオフィスからちょっと離れたDドッグに舫う。Zea Marina は2012年に一度来たことがある。そして昨年藤木さんのIndigo号でも来た。係員が覚えていてくれた。
 アテネの日中は暑い。オフィスまで歩いて行くとひと汗かいた。
 小森さんから電話が入りアテネ空港に無事到着の連絡だった。
 インターコンチネンタルホテルに到着してからアクロポリスを見学して、その後CAVOK5の上で歓迎会をした。
 長旅にも拘わらず元気な姿で20時前にCAVOK5に到着する。シャンペンと生ハムメロンで乾杯をする。
 皆さんヨット部の後輩で大学時代からの付き合いだ。異国の地でこうやって会うのも粋なものだ。
 21時にマリーナ内のシーフードレストランで食事をする。折角のギリシャという事でグリークサラダ、カラマリフライ、そしてムール貝のワイン蒸を白ワインで食べた後メインに1,5kgのグルパー(ハタの一種)のグリルを食べる。最小が1.5㎏だったので頼んだが5人でも量が多かった。
 話も弾み白ワイン4Lを空けた。
 皆さんが今日はご馳走するという事でご馳走してもらった。
 23時過ぎにタクシーを呼んで皆さんホテルに帰る。明日からCACOK5だ。
 明日09:30CAVOK5集合とする。
 暑い夜で扇風機を回して寝る。
 Ipadが動かなくなってしまった。


(ID# 1104)
2018/7/12 (木) Salamis 快晴 微風 午後北北西10ノット

 朝港を歩いているとかなり大きなマーケットが開いていた。野菜、果物、魚、洋服、雑貨と何でも打っている200軒ぐらいの屋台のテントが張られ沢山の買い物客が集まり活気がある。
 戻ってから悦子と買い物をする。非常に安い。新鮮な野菜、果物そしてアーモンド、クルミまで買う。万歩計の電池も買うが10個入りで品質は不明だが1€だった。
 こちらの人は週一回のマーケットで日常の生活用品を購入しているようだ。
 お昼にまだ残っていたビーフを使ってのポトフを頂く。味が染みてきて日々美味しくなる。
 午後町で水中銃を買いに行くがUveさんお薦めの75㎝銃は簡単に私の力ではゴムを引けない。今まで水中銃を使ったことが無かったので危険性含めて心配になり諦めてヤスにした。ABストアーでは扇風機を2台客室用に購入する。
 明日はピレウスのZea Marinaに行く予定だ。14日に乗艇予定の柳澤、中里、小森、柳沼さん達の準備のためPaulさんに車でスーパーマーケットまで乗せて行ってもらう。
 Lidlのマーケットが安いというので其処に行く。重たい水、ビール、ワインを6人分4日分、そして当面の食料も購入する。
 Paulさんの車のお陰で助かる。
 夕方いつも通り海水浴だ。夕方になると日差しが弱まるせいか地元の人たちが泳ぎに出ている。日課の30分を泳いだ後、艇の船尾で体を洗う。
 夕食にPaulさんとTanyaさんを誘う。
 今晩のメインは鶏料理でコック・オ・バンだ。良い匂いがチキンから漂う。
 生ハムとペッパーサラダ、カリフラワーとオニオンのピックルスで一杯飲んだ後メインを頂く。グリーンサラダとコック・オ・バンとはワインで鳥を煮た料理だ。ジャガイモ、タマネギ、ニンジンを一緒にワインで煮込んだ料理でワインが浸み込んで美味しく頂いた。
 Paulさんにこの辺りの泊地について教えてもらう。ヨットに関しての伝聞は貴重な情報源だ。
 Paulさんは自家製のフルーツヨーグルトをデザートに差し入れしてくれたので食後にコーヒーで頂く。色々なフルーツが入っていて上手に出来ていて美味しかった。
 Tanyaさんは一滴も又Paulさんは少ししかアルコールを飲まない。
 我々は赤ワインを頂くが今晩も良い気分になる。
 今晩は風が治まってきて暑くなったので水シャワーを浴びて冷やしてからベッドに入る。今年初めての扇風機をつけて寝る。今晩もぐっすりだ。


(ID# 1103)
2018/7/11 (水) Salamis 快晴 順風

 昨晩の宴会のお酒のせいもありぐっすり寝てゆっくり起きる。寝るときは天窓を開けて寝るがそこから見える空はいつも雲一つない青空で気持ち良い。そして風が爽やかで心地よい。地元の人に言わせるとこんなに涼しい気候は毎年ないとの事だった。
 今年は扇風機も使ってない。
 何時もの決まりのコーヒー、バナナ入り蜂蜜山羊ヨーグルト、フルーツと蜂蜜かけてのトーストと簡単な朝食だが美味しくて朝の楽しみだ。
 朝食後日差しが強くなる前に、昨晩ライトアップされていた港の丘の上にある教会を訪ねる。
 細い道を登ると漆喰で真っ白に塗られた教会に着く。風が通り気持ち良い。そしてアテネがペルシャの艦隊を打ち破ったサラミス海戦で有名なサラミス海峡とCAVOK5を泊めてあるサラミナ湾が眼下に見える。
 汗をかいたので帰りにコーヒーショップにより一休みしてからABスーパーマーケットで買い物をして帰る。アテネに近いせいもあり物は何でもそろう。私はボーダフォンのショップを見つけたのでスマートフォンのSIMカードを買う。1か月7GBで10€だった。
 お昼は昨日の残りのギロスを紅茶で頂く。お酒を出来るだけ控える様心がける。又宴会の後は前日の残り物の整理になる。
 午後ゆっくりした後30分日課の水泳をする。
 未だ太陽が水平線の上にある7時ごろからジントニックを二人で楽しみそのまま夕食を始めてサラダと赤ワインでビーフシチューを頂く。ビーフシチューは昨晩の残りのビーフを使ってだが美味しかった。
 夜風が心地よい。食後にコーヒーと昨晩Eriさんからの差し入れのケーキを頂く。


(ID# 1102)
2018/7/10 (火) Poros~Salamis(32NM) Clear 微風

 6時過ぎに目が覚める。コックピットの上だった。昨晩遅かったので寝足りず船内に入ってもうひと眠りする。
 Gabyの友人夫婦が8時のフェリーでピレウス港に行くので見送ろうと思っていたが起きたのは8時過ぎで寝過ごしてしまった。悦子も同様だった。
 起きると隣のIKI号にGaby夫婦も来ていて朝食を食べていた。一緒にコーヒーを頂きながらダイビングについて聞く。私もダイビング機器を艇に積んでいるのだが未だ使ったことがない。彼に診てもらったら問題ないとの事だった。
 我々はサラミスに行くのでお別れするが、彼らは暫くこの周辺にいるとの事なので再会を約す。
 10時にアンカーを揚げるが他艇との交差もなく揚がる。10ノット近い北東の風が吹いているのだが向かい風なので機走する。
 お昼に昨晩の残り物を頂く。
 サラミスの港に入るとPaulが彼の艇から手を振って迎えてくれた。そして彼の隣に15:10に舫う。
 約1年振りの再会だ。Paul は昨年ここで会ったのが初めてだが、色々とサラミスを案内してくれたり友人の艇の手伝いをしてくれたり昨年は友人の艇の助人で1週間ほど友人の艇にのり我々の艇と一緒に航海した仲の英国人だ。
 彼は新しい艇に替えていた。パートナーのTanyaさんと愛犬とも再会を祝した。
 今晩CAVOK5での食事に招待する。心地よく受けてくれた。
 そして昨年マリーナでお世話になったEriさんにも連絡を入れて来てくれることになった。
 PaulさんとTanyaさんはワインの差し入れEriさんは彼氏と一緒にケーキを差し入れてくれた。
 悦子はアピタイザーにメロンとハム、キノコのアヒージョ、チーズとハムの盛り合わせを作る。色々な話になるがPaulさんはスペインで新しい艇を購入して12月に艇をここまで運んだとの事だったが冬の海が荒れて大変だった話を聞かせてくれた。又車を英国から3泊かけて運んだそうだ。
 Eriさんは12月にマリーナを辞めたそうだが喜んで来てくれた。
 メインに1時間半オーブンでグリルした大きなTボーンステーキを切り分けて頂く。
 柔らかく脂もそこそこで美味しいビーフだった。
 狭いコックピットで楽しいひと時を過ごした。爽やで誠実で好感を持てる人たちとの集まりは楽しい。23時にお開きにして片付けをして休む。


(ID# 1101)
2018/7/9 (月) Poros 快晴 順風

 明日までポロス島にいることにした。ゆっくり出来るのが何よりだ。ここの岸壁の係留場所は広くそして電気、水道がない所やフェリー用、対岸への渡し船用、漁船用、大型船用そしてチャター会社用と別れている。今後の為にスケッチをしておく。
 その他ラバーボート用の空気ポンプの部品、プロペラの貝取り用のヘラとか細かな買い物をする。中々欲しいものが直ぐ揃わないので見つけると嬉しい。
 日曜日はスーパーマーケットが開いていなかったので今日食料の買い足しをする。
 あっという間にお昼になってしまう。
 お昼は久しぶりに茶そばを頂く。暑いのでビールが美味しいが昼食後は気持ち良くなり昼寝となる。
 夕方日課の水泳に昨日と同じ海水浴場で泳ぐ。
 Eligius号がポロスに入って来てアンカーリングする。
 またまた一緒になったので隣のIKI号のMarancaさんとEligius号のGabyさんとUweさんそしてGabyさんの友人夫婦をハッピーアワーに招待した。
 18時より生ハムメロン、蒸エビ、サラダ、チーズの盛り合わせでビール、ワイン、ジントニックで盛り上がる。
 そしてGabyさんの友人夫婦が明日帰国という事で、20時からGabyさんがレストランを予約してあるとの事だったので一緒に参加する。
 彼らはギリシャについて詳しく知っている。今回はサロニコス方面とスポラデス方面の錨泊地を大分教えてもらった。彼はプロのダイバーでもある。
 そんな訳で馴染みの港からちょっと高台にある素敵な雰囲気のレストランだった。
 ハッピーアワーで我々は結構お腹が膨れていたのであまり食べられなかったがラムのオーブン料理を皆さんで食べた。2時間以上ラムをオーブンでグリルした料理でさっぱりした味で赤ワインと美味しく頂いた。御馳走になってしまった。
 素敵なレストランだったので今度14日にヨット部一同が来た時の為に予約を入れておいた。
 帰りに又彼の知合いの店に寄って一杯飲んで艇に戻ったのは1時前だった。
 すっかり良い気持ちになり、コックピットで横になったらそのまま朝まで寝てしまった。
 ぐっすりだった。


(ID# 1100)
2018/7/8 (日) Poros 晴れ,夕方雷雨

 朝までぐっすり寝る。いつも気持ち良い朝を迎える。朝食は前のコーヒーショップで食べることにした。いわゆる我々の云うコーヒーはギリシャではフイルターコーヒーという。
 フイルターコーヒー、蜂蜜入りヨーグルトとトーストの簡単な朝食をとる。
 午前中出港した艇の後に直ぐ艇が入ってくる。土曜日に貸し出すチャターヨットがアテネに近いここポロス島に最初の目的地として集まるのかもしれない。
 隣の艇はいつの間にか出て行きその後に入ってきた艇が昨日BBQで一緒だったIKI号だった。偶然が続くものだ。再会を祝す。明日GabyとUweがポロスに来るとの事だった。
 午前中に港の周りを散策する。ここは長い岸壁に色々な艇が繋留出来るようになっている。フェリーや大型艇の船着き場、チャターヨット用プライベートの岸壁、一般向けの岸壁、漁船用岸壁がある。場所によっては電気、水道があったりなかったりしているので調べて歩いた。そして港沿いにあるお店を覗きランドリー、船具屋、魚屋を見つける。とっても新鮮なカサゴを見つけた。後で悦子と来て二尾買って今晩のおかずにする。
 船具屋は日曜日のせいか閉まっていたがランドリーは開いていたので後で洗濯物を出す。
 お昼は野菜サラダに久しぶりに豆腐を頂く。豆腐は私のダイエット食品だが美味しい。
 食後はのんびりした豊潤な時間を過ごす。
 夕方水泳をしに自転車で港側と反対にある海水浴場に行き30分ほど泳ぐ。今のところ水泳が大事な運動となっている。浜にあるシャワーを浴びて戻る。
 水中メガネが2つしか艇にないので顔にあったメガネを見つけたので買う。
 朝食を取ったコーヒーショップで、二人でビールをのんでWIFIを使う。
シャワーは今日も船尾のシャワーを使って海水パンツをはいて浴びた。
 夕食はプチトマト、サニーレタス、ルッコラ、キュウリのサラダと今朝仕入れたカサゴのアクアパッツァを白ワインで頂く。サラダのプチトマトの味が濃い甘さがありサラダの味を盛り立てた。新鮮なカサゴのアクアパッツァは味付けも上出来でカサゴのプリプリの身と相まって美味しく頂いた。
 夕方雷雲が横を通過して行ったが食後に来た雷雲は一時的に大雨を降らしていった。
 お陰で気温も爽やかになり過ごしやすくなった。
 外ではサッカーの試合の応援で盛り上がっていた。


(ID# 1099)
2018/7/7 (土) Dhokos(Skindos)~Poros (20NM) 快晴 南東10~12ノット

 微動だにしない静かな入り江だった。水も少なくなったので今日はポロス島に行くことにする。朝は全くの凪なのでゆっくり出ることにする。何時もの朝食後昨夜のBBQで一緒だったEligius号、Iki号、Coco Loco号に泳いでBBQのお礼とさよならの挨拶をしてくる。
 10:30にアンカーを揚げる。入り江から出ると良い風が斜め前方から吹いてくる。フルセールにしてクローズホールドで快調なセーリングを楽しむ。12ノット近い風で6ノット弱の速度だった。
 岬を廻り風が治まってから昼食にチャーハンを頂く。炭水化物を取らないようにしていたので久しぶりのお米を口にする。ビールを飲みながら美味しく頂く。
 ポロス島と本土との狭い水路を抜けていつも舫うポロス島の岸壁にアンカーを打って槍付けする。岸壁に手伝ってくれる人がいなかったので自ら舫いを持って岸壁に降り舫う。
 久しぶりに電気、水が使える。充電の必要なものは全て充電、水タンクはいっぱいにしてデッキ洗いをする。ラバーボートをデッキにあげて、燃料屋さんがタンクローリーで来たので給油する。99L入り142€だった。1L辺り1.4€になる。こちらは軽油も高い。
 悦子は艇の前のコーヒーショップでメールをやっていた。
 岸壁の艇の管理人が18時過ぎに来るというので待つ。このように港の岸壁に舫う繋留場所は事務所が無く、時間で管理人が来るようなケースが多い。此方の時間で動けないので不便である。
 電気、水道は管理人がメーター管理していて、使用料に応じた額を支払う。
 我々は舫って直ぐ電気、水道をつないだが、そこは前回使用した人の残りの分で残り少なく新たに追加をお願いする必要があった。
 18時過ぎに管理人がきたのでその旨伝えるが残っている電気を全部使いきらないと新たに追加できないとの事で電気消費量の多いボイラー、電熱器等を使ってゼロにしてくださいとの事だった。残りの料金が0.5セントぐらいだったので1時間弱で使い切った。
 そして後で管理人が来て追加するという事だったので待っていたがいつまでたっても来ない。21時前まで待っても来ないので仕方なしに艇の前のテベルナで食事して管理人が来るのを待つが来なかった。このようなことが時々あるので困る。
 タベルナはたいしたものはなく、ビール、赤ワインにグリークサラダ、ビーフステーキとミートバーガーを食べる。ビーフステーキは油気のない肉で筋もなく気に入った。
 艇に戻り食休みをしていたらそのままコックピットで寝てしまい気がついたら1時を回っていた。夜風が心地良い眠りを誘う。


(ID# 1098)
2018/7/6 (金) Spetsai~Dhokos(Skindos)  快晴 午後から南東7~12ノット

 9時きっかりにアンカーを揚げてGabyの“Eligius号”と彼の友人の“Iki号”と一緒に3艇で出発する。途中4NM程先のペロポネソス半島にあるポルト・ヘリに寄る。ここは比較的大きな港で湾内は絶好のアンカーレッジになっていて広い場所に沢山の艇が錨泊していた。
 大きなスーパーマーケットもある大きな町なので買い物の為に寄った。湾内にアンカーを打ってテンダーで上陸して食料品を買い込んだ。
 岸壁に槍付けしている艇もかなりあったが、電気、水道もなさそうなので槍付けしてもあまり意味がないようだ。
 その後イドラ島の隣にあるドコス島に向かう。丁度南東からの10ノット前後の良い風が吹き気持ち良いセーリングを楽しむ。私の艇はあまり早い艇ではないがEligius号は鉄製の艇で重く、Iki号は小さな艇なので船足が遅い。私の艇が大分先行してしまったので途中リーフして速度を落として待つ。お昼は昨日と同じサラダにラタトゥイユ入りのオムレツを頂く。
 ドコス島のSkindos湾に15:30にアンカーを打つがGabyが良く知っていてアンカーの打つ場所を指示してくれた。湾の南東側に棚があり水深8mの砂地だった。
 早速悦子が泳いでアンカーの具合と岸近くの障害物のチェックをしてくれた。
 岸まで比較的深くアンカーもしっかりと食い込んでいて問題なしだ。40mチェーンを伸ばした。
 私も暑い体を泳いで冷やす。海に浸かると暑さが飛んで心地よい。
 夕方19:30から浜でBBQとの事で悦子はお稲荷さんを作り玉ネギ、パプリカとニンニクと醤油に着けてTボーンの豚をビール、ワインと一緒にもってテンダーで上陸する。
 あちこちのドイツ艇の人たちが集まり全部で15,6人は集まった。大体我々より少し若い60歳前後の夫婦でリタイヤーの方が殆どだ。
 二つの持ち込みBBQ台で各自持参の食べ物を焼き各種サラダやラタトゥイユや艇で作ってきたものが並ぶ。とても美味しく作ってきている。
 中心になるGabyの話では前々から予定していたのでなく何となく近くの艇が集まって時折このようなパーティーを開くそうだ。トルコのマルマリスに艇を置いている夫婦もいた。
 我々だけの浜で夜風が心地よく食後は全く灯りのない浜で満天の星を眺めながら其々お話をしている。
 23時過ぎにお開きになり真っ暗な浜を、テンダーを置いている場所まで歩き艇に戻る。
 素晴らしいヨット仲間達との一日だった。声をかけてくれたGaby とUwaに感謝する。


(ID# 1097)
2018/7/5 (木) Spetsai(Baltizas) 快晴 微風

 今日も良いお天気だ。もう10日以上同じようなお天気が続いている。夜中は無風朝方北寄りの風、お昼過ぎから南寄りの風になる。午前中10ノット弱の北風が吹き午後10ノット強の南風が吹く。
 毎日がお天気でご機嫌だ。朝食を朝の音楽を聴きながら頂く。アンズとネクタリンのフルーツ、バナナ入りヨーグルトに蜂蜜、全粒粉のパンに蜂蜜そしてコーヒーのいつもの簡単な朝食だ。
 食休みの後メール等の整理をするが、その後は何もしない日に決めた。
 泳いでお昼にトマトと胡瓜のサラダにオムレツを頂き、その後も昼寝、読書、水泳と思うが儘に過ごす。自由時間を満喫した。
 カリフラワーとオニオンの酢漬け、胡瓜と味噌で一杯水割りを飲んだ後夕食にトマト、サニーレタス、ルッコラのサラダ、メインに鶏の胸肉のグリルを赤ワインで頂く。
 サラダは定番で私は血管のプラークが心配なのでオリーブオイルを出来るだけ使わないようしている。そんな訳で其々味付けをするようにしている。私はビネガーだけで味付けする。
 もちろん悦子はオリーブオイルを使う。
 夕食が終わってゆっくりしているとIpadにメールが入る。“Hello Yoshi and Etsuko.Is this your boat portside in front of us. from Gaby and Uwa” 周りを見渡すが相当するのがカタマランだったので、艇をカタマランに替えたのかと返事すると、違うブルーの艇の後ろだとの返事が来たので見ると彼らの艇が見つかった。
 早速ラバーボートを降ろして彼らの艇に行く。彼らとは2012年の10月にキスノス島で知合いCAVOK5で一緒に食事をした。その後もメールのやりとりはしていたが偶然6年振りに再会出来た。良く気づいてくれた。ドイツ人の夫妻で我々よりだいぶ若い。彼らの友人夫婦が一緒に乗っていた。その後別の艇から夫婦が来てにぎやかになる。ワインをご馳走になり明日は近くのDokos島に錨泊するとの事、そしてそこでBBQとの事一緒させてもらうことにした。
 ドイツ人の集まりであったが皆さん同じ町に住んでいるとの事だった。若い夫婦の旦那はパイロットだという事で話も弾む。
 とっても感じの良い人たちだった。
 明日9時出発という事でおやすみなさいする。
 今晩も満天の星で悦子はデッキで暫く夜空を楽しんでいた。


(ID# 1096)
2018/7/4 (水) Ermioni~Spetsai(Baltizas) (12NM ) 快晴 微風

 13日よりヨット部の後輩が来るのと7月後半から夏休みを利用して次女の次男の孫の翔君が来ることもあって偵察兼ねてスペッツサイ島を訪ねることにした。
 10時にスターンの舫を解きアンカーを揚げて静かな海面へ出る。数々の島と半島の間を機走する。行き交う艇も多い。
 スペッツサイ島のメイン港を覗いてみるが繋留場所も少なく景観も魅了的でないので当初予定していたOrmos Baltizasの錨泊地に行く。ここには既に10艇以上錨泊していた。其処は砂地で場所も広くアンカーも打ち易く水深7mにアンカーを打つ。悦子が早速泳いでアンカーの効きをチェックしてくる。砂地にしっかりとアンカーは食い込んでいた。クリスタルウオターで良い泊地だ。
 お昼にトマト、胡瓜とブロッコリンのサラダと昨晩のラタトゥイユを使ったオムレツをビールで頂く。真っ青の青空とクリスタルブルーの海の上で食べる食事は最高に美味しい。
 泊地でのんびりと自由時間を楽しむ予定だったので本を読んだり暑くなると泳いだり昼寝したり贅沢な時間を過ごす。
 夕食は昨日購入したシーバスをBBQにする。ニンニク、ニンジン、茄子、オニオンも一緒に焼く。
 BBQはマリーナでは周りの艇に迷惑をかけるので出来ないが錨泊の時は楽しめる。
トマト、胡瓜、サニーレタスにルッコラを混ぜたサラダの後にシーバスを頂く。残り火にして時間をかけて焼いたが上出来な焼き具合で美味しく頂いた。
入り江での夕日が大変綺麗だった。
 静かな入り江で気に入ったのでもう一日ここでのんびりすることにする。贅沢な時の流れを楽しんでいる。 星空の綺麗な夜を静かに過ごす。


(ID# 1095)
2018/7/3 (火) Ermioni 快晴 微風

 エーゲ海の風予報を見ると中央部(キクラーデス諸島)はかなり北風が強く吹いているがペロポネソス半島側では吹いてない。6月中にエーゲ海を横断して正解であった。
 今日はフェリーでイドラ島観光に行く。ヨットでイドラ島の港に繋留出来たら良いのだが、パイロットブックやヨットマンからの情報から判断すると混雑していて繋留は困難なとの事だった。そんな訳でイドラ島に近いエリミィオニ繋留した、 10時発のフェリーに乗って10NM先のイドラに行く。イドラは18,9世紀に東地中海の海上交易で巨大の富を築いた商業の島だ。その後1821年にオスマントルコからのギリシャ独立戦争が始まったとき商船が中心になって艦隊を作って応戦した一つがイドラ島であった。
 その後歴史の場面から消えるが近年になって芸術家の島として人気を集めてきた。
 イドラ港に近づくと当時の館が港を囲むように建っているのが見えてくる。クロアチアの港の風景に似ていた。
 小さな港に入るが大混雑であった。繋留場所を探して右往左往しているヨットが数艇居たが、繋留場所が無く港を出て行く。チャターヨットは縦二列に繋留していた。エルミイオニに繋留して正解だった。
 往年栄えた商人たちの館が港から続く丘の上まで立ち並び当時の繁栄が偲ばれる。
 1時間程散策した後港の前のショップでオレンジジュースを飲む。こちらのオレンジジュースは一杯にオレンジ5,6個を縛った新鮮なジュースで美味しい。
 このイドラの町は、基本的に車は禁止なのでロバが車の代わりをしている。
 芸術家の島らしくおしゃれなデザインの装飾品や工芸品を売っているお店が多い。アテネからフェリーが10本も出ているせいもあり観光客も多い。久しぶりに日本人観光客に会う。
帰りは14:20発のフェリーなのでフェリー乗り場の前のタベルナで、生ビールで喉を潤おしてグリークサラダとツナサンドをお昼に食べる。
エルミイオニに戻ってから悦子と二人で火照った体を海水浴で冷やす。
今晩は魚という事で魚屋に行くと、新鮮なプローンとシーバスがあったので買う。
 夕暮れ時のハッピーアワーにウイスキーのソーダ―割りをゴートチーズ、ブロッコリーとプチトマトで楽しむ。
 夕食はトマト、ブロッコリー、胡瓜とレタスのサラダ、ラタトゥイユの野菜を中心にメインは蒸しプローンを頂いた。ラタトゥイユの野菜のエキス、そして新鮮なプローンをパロス島の白ワインで頂く。食事を始めた19:30には太陽は水平線よりまだ高い位置にいた。そして食事の終わった21時にやっと太陽が沈み薄暮となっていった。
 今日も平穏な素敵な日を過ごした。


(ID# 1094)
2018/7/2 (月) Sounion~Ermioni (40NM)  快晴 微風一時北西8ノット

 スニオン岬の入り江は沖に本船が通るのでその時の引き波が若干入って来て時折艇が揺れる。
 水が奇麗なのでついつい泳ぎたくなり朝食後ひと泳ぎしてから08:40にアンカーを揚げる。
 今日はペロポネソス半島のエルミイオニに行く予定だ。本来はイドラ島に着けたいのだが、ここの港はビジターバースも少なく観光船も多くパイロットブックによると係留場所を見つけるのは困難と書いてある。以前に今回会う予定をしていたJohnさんがエルミイオニに繋留してフェリーでイドラ島に行くと良いと教えてくれていたのでそれに従った。
 途中アテネに入港する本船や帆走を楽しんでいるヨットに度々遭遇する。3時間ほど良い風が吹きセーリング出来たがその他は風が変わったり弱くなったりで機帆走した。
 お昼は久しぶりに茶そばをビールで頂く。
 エルミイオニも小さな港で既に桟橋はほぼいっぱいであったが1艇出て行った艇があり其処にアンカーを打っての槍付けをする。両サイドの艇の人が舫いを取ってくれる。
 ここは港の外も絶好の錨泊地になっていて数艇錨泊していた。
 錨泊が続いたので水の補給と洗濯をする。食料も無くなっていたので野菜、果物そして肉の買い出しに行く。肉は牛肉と鶏を買う。
 夕食は大盛の野菜サラダとビーフステーキを頂くが美味しい肉だが筋が多く、日本で食べる肉とは違った。
 夕食が終わったときに隣の艇のキャプテンがワールドカップの日本とベルギーの試合をやっていると教えてくれたので早速レストランでコーヒーを飲みながら観戦する。残念なことに最後のロスタイムで1点入れられ2対3で敗れた。
 お店ではスイス人のご婦人が声を掛けてくれ日本に行ったことがあり思い出深いと話してくれた。又隣の艇のイスラエル人の方も日本人は品よく素晴らしいと褒めてくれた。
 もう一つ驚いたのはトルコのマリマリスの御気に入りのレストラン “AZMAK”であったというロシア人が声を掛けてくれた。全くの偶然だ。
 日中暑かったが陽が落ちてから涼しくなり快適な夜を過ごして休む。


(ID# 1093)
2018/7/1 (日) Kea(Kavia)~Sounion 15NM  快晴 北10ノット

 今日は15NMと近い距離なので朝食を済ませて泳いでからゆっくりと09:45にブイの舫いを外す。
 北からの10ノット弱の良い風が吹いていたので直ぐセールを揚げて帆走に移る。5~6ノットの艇速をキープして気持ち良いセーリングを楽しむ。アテネが近くなったのと大きなオリンピックマリーナもあるせいか行き交うヨットが多くなる。アテネの入り口になるスニオン岬の突端の崖の上に立つポセイドン神殿の石柱が遠くからわかる。
 スニオン岬の裏側にある錨泊地に近づくと20隻近い艇が錨泊していた。錨泊地が比較的広いのでアンカーリングの場所は見つけやすかったが1回目はアンカーが効かなかったので別の場所に再度アンカーを打って効かす。水深10mの砂地だった。悦子が泳いでアンカーを一応チェックしに行く。ばっちり砂に食い込んでいるとの事だった。50mチェーンを伸ばす。
 お昼にスパゲッティポモドーロを頂く。ビールを飲みたいところだったがこの後泳ぐのでビールは諦めた。
 日曜日でもあり多くの艇が出入りしている。
 泳いでペラの貝取りをするがあまり付いていなかった。艇で本を読んだり、昼寝をしてからテンダーを降ろしてCAVOK5とポセイドン神殿を入れた写真を撮る。
 18時にテンダーで上陸してポセイドン神殿に行く。16本の白い大理石の石柱が青空に聳えている。荘厳の雰囲気だ。紀元前444年に建てられたドリア式建造物だそうだが石柱は堂々と残っている。
 又ここから見るエーゲ海の眺めはパノラマでケア島もすぐ前に見えた。
 夕食海辺のタベルナまで歩いて乾いた喉をビールで潤おしてから、シーズンサラダと其々ヴィール・ステーキとポーク・ヒレを食べる。席がいっぱいだったがギリシャ人の二人連れのご婦人が相席してくれた。アテネから来ているそうで感じの良いご婦人たちであった。
 ポセイドン神殿がライトアップされ夜空に高々と聳えるように見えた。
 21時に艇に戻りナイトキャップをして寝る。時折沖合を通る大型船の影響か通過時のうねりが入り艇が揺れた。


(ID# 1092)
2018/6/30 (土) Kythnos(Loutra)~Kea(Kavia) 30NM 快晴 西5~10ノット

 ここのところ2012年にトルコで知り合ったEva, John夫妻とコンタクトを取っていた。彼らはギリシャの北スポラデスに滞在中で我々も其処に向かいあう予定でいたが2週間もパロス島にいたので日程が延びていた。そして彼らのいるOreiに到着するのに後3日ほどかかる。彼らも予定があり北スポラデスをトルコに向けて出港しなければというお事で今回のランデブーは諦めることにした。彼らとは2012年に会って以来シチリア島とエリクーサ島で何回か再会している。  08:15に朝食後舫いを解く。我々がアンカーを打った場所付近に後から来たカタマランが停泊して我々のアンカーがカタマランの下にある可能性がある。もしそうだとアンカーを揚げられないのでマリーナのスタッフに事情を説明して、その時の手配をお願いしてアンカーを揚げる。幸いに問題なくアンカーは揚がる。
 帆走中Evaからメールが来て予定場所で会えないのがはっきりしたので当初予定していた55NM先の目的地Almiropotamosから途中の島ケア島に変更する。25NM程近くなる。
 ケア島の東側のフェリーの入る大きな港Nikolaouを覗いてから小さな入り江のアンカーレッジに行く。2009年に友人のGeraldと来たことがあると思って寄ったが違っていた。
 ちいさな入り江でブイ舫いと船首にアンカー打って船尾を岩壁に舫っているモータークルザーがいたりしてアンカーを打つ場所が難しい。水泳用の囲いと思っていたブイが舫い用のブイで近くを通った地元のボートに聞いてみると舫いOKとの事、ブイを確認して安全なブイに舫う。  隣のブイには大きなラバーボートで来たギリシャ人の家族がいて親しく話しかけてくれた。
 早速悦子と泳ぐ。
 静かな入り江で、まだ高い夕日を眺めながら生ハムメロンで一杯飲んだ後、ブッコラのサラダと昨晩と生姜焼きの豚の肩ロースを赤ワインで頂く。食材が不足していたので同じメニューになった。


(ID# 1091)
2018/6/29 (金) Paros~Kythnos(53NM)  快晴 西12~18ノット

 7時前に起きたら既に悦子がコーヒーとパンの朝食を準備しておいてくれた。
 今日はキスノス島のルートラを一応目的地としているが、生憎と風の予報がヘッドウインドになる西風が結構強い。キスノス島の風下側の東側にシロス島があるので上りできつい場合は、シロス島に目的地を替えることにして07:15に舫いを解く。昨日からの南風が西風に代わり15ノット以上吹いていて湾外は白波がたっている。
 案の定ヘディングをキスノス島に向けられないので風下のシロス島に向ける。メインセールを開こうとするが、今回もファーリングを上手く開けない結局メインセールは3ポイントリーフ以下のセールエリアで、ジブは3ポイントリーフにして機帆走のクローズで走る。
 うねりは無いのだが波に叩かれ時折パンチングする。それでも艇速を6ノット以上保つ。
 3時間過ぎた位でシロス島の東側に入る。未だ12時前なのでシロス島をパスしてキスノス島に向かうことにした。島影のブランケットの間に悦子がラーメンをランチに出してくれ頂く。お腹がいつも空いている状態だ。
 シロス島をかわしてから変針でキスノス島は真西になる。風も真西で今度はセールを降ろして機走にする。いつもよりエンジンの回転数を上げているが5ノットが精一杯の速度だった。残り20NMを白波のたつ海面を4時間かけて機走した。
 キスノス島ルートラのマリーナに着いたが岸壁に誰も居ない。横風の強い中、陸上からの手助けがない中、アンカー打ってスターンからの槍付けは難しいので幸い空いていた岸壁の外側に横着けする。
 ホットしているとマリーナのスタッフが来て横付けは禁止なので槍着けをするようにという事で繋留場所を替える。今度は岸壁に内側を案内してくれ、スタッフに舫いを取ってもらいマリーナ内に槍着けした。
 早速塩を被ったデッキを水で洗う。
 ここは電気、水道込みで一日20€だった。
 ここは温泉があるので悦子と行くが明日からとの事、楽しみにしていたのでがっかりだ。
 海に流れ込んだ温泉を岩で囲んで出来た海水温泉浴場があるので、其処まで泳いで行ってひと風呂浴びる。温かい温泉が流れ込んできて、気持ち良い。
 夕暮れは生ハムメロン、シーバスのアヒージョで一杯飲んだ後、野菜サラダと豚の肩ロースの生姜焼きをパロス産モライテイスの赤ワイン“メルテメ”で頂く。約10時間のセーリングをしたのでお腹も空いていて美味しくすべて頂いた。
 14日ぶりのセーリングなので体全身が筋肉運動した感じだった。
 疲れた体を横にすると心地よい眠りが来た。


(ID# 1090)
2018/6/28 (木) Paros 快晴 南西15~30ノット

 今日は昨日より強風だ。西寄りに風向が変わり瞬間最大風速36ノットを記録する。
 昨日と同じように過ごす。
 お昼前に魚屋さんに行ってシーバスを選んでさばいておいてもらう。このお魚屋さん“Geofish”とは仲良くなる。奥さんのZoiさんとご主人のGeorgeさんと仲良く仕事をしている。奥さんの魚のさばき方も上手だ。二人の小さい男女の子供達もとっても可愛らしい。
 お昼にグリークサラダとスパゲッティポモドーロをビールで頂く。
 明日は出港予定なので一日伸ばした今日の停泊料を支払いに行くと明日は風も収まるとの事でほっとする。ここのマリーナの管理者は中年の女性だが元気よく大声を出して入ってくる艇に色々指示を出している。すっかりお友達になった。
 ワールドカップの予選日本第三戦目の対ポルトガル戦が17時よりあるので早めに泳いでシャワーを浴びてから馴染みのコーヒーショップで観戦する。残念ながら負けるが反則数の数で何とか予選通過出来た。
 夕食は私が腕を振るいシーバスと野菜の蒸し料理を作る。生ハムメロンにパロス産白ワインでスタートして、ルッコラサラダと私のシーバスの蒸し料理を食べるが、あっさり味でまあまあだった。
 風の治まってきて静かな夜になった。明日の出港準備をして寝る。


(ID# 1089)
2018/6/27 (水) Paros 晴れ時々曇り 南15~25ノット

 今日も雷注意報と南の強風の気象予報なので出港しない事にする。
 明日まで強風は続きそうだ。
 テッサロニキから帰ってからはいつも同じような生活パターンを繰り返している。これがのんびりして良い。
 朝食後これからの航海の調べ事をしてからコーヒーショップでコーヒーを飲んで馴染みの魚屋さんで鯛に似た魚を買ってさばいてもらい夕方取りに来ることにした。
 お昼は鯖サンドを頂くが全粒粉のパンと日干しの鯖で美味しかった。
 午後は昼寝、読書そして夕方泳ぐ。最近は20分以泳いでいる。
 夕方魚を取りに行きお箸の使い方を子供たちに教える。勘定をしようとしたらサービスとの事、これはまずいので10€を置いてきた。
 ちょっとしたことで心が通じるようで心が暖かくなる。
 明日出港予定だが雷予報はなくなったものの風の予報が相変わらず強い。マリーナの女性のハーバーマスターに聞くと明日の出港は良くないとの事なので明日もここに居ることにする。
 夕食は生野菜、温野菜と魚のグリルを白ワインで頂く。毎日なのでお酒の量を減らすよう心がけている。
 食後にエスプレッソを作る。
 9時過ぎに暗くなり船内に入り読書で過ごして休む。


(ID# 1088)
2018/6/26 (火) Paros 快晴 南5~15ノット

 そろそろパロス島からキスノス島にと考えていたが、今日は風の予報は追手の順風で良いのだが雷注意報が出ているので出港を諦める。明日は南の強風と同じく雷注意報が出ているので28日出港予定とする。
 10時に洗濯物を取りに自転車でランドリーに行く。
 お昼は港内の常連になったコーヒーショップでWIFIを使いがてらグリークサラダとツナサンドで済ます。
 結構連絡事項や調べごとが多くそれで時間を費やす。
 一日ゆっくりする。
 前日魚屋さんが鯖の干物をサービスしてくれたのもあってお箸のお土産を渡しに行く。
 小学生のお子さんが日本に興味があり喜んでくれた。
 夕方は日課の海水浴をしてからコクピットで読書をして過ごす。日没が20時30分なので夕方からの時間を十分使える。
 湯引きのタコで一杯飲んでからサラダと日干しの鯖で夕食を頂く。野菜はいっぱい食べることにしている。
 のんびりした一日が終わる。南風に代わり明日から強風になるので湾の南側に錨泊艇が集まり数えたら38隻錨泊していた。ここの湾は広く北風の場合は北側に錨泊地があり、尚且つエーゲ海のほぼ真ん中に位置して安全な錨泊地なので多数の艇が集まっている。
 港にあるマリーナはいっぱいで入って来ても繋留場所がなく諦めて出て行く艇が多くあった。


(ID# 1087)
2018/6/25 (月) Paros 快晴 北10~20ノット

 今日はレンタカーで隣の小さな島アンティ・パロスに行く。最初に洗濯物をランドリーに持って行く。39€とマシンで洗濯するには高い。コインランドリーがないので仕方ない。
 パラキアの先のプンタからフェリーで渡る。島内ドライブをする。Georgiosの入り江は北風を完全防ぎ良い錨泊地になっている。今日も北風が強く吹いているが静かな海面で6艇ほど錨泊している艇も揺れていない。
 お昼にそこでグリークサラダ、ズキーニボールとグリルドサーディンを食べる。上手にクックしてあり美味しかった。
 レンタカーを16時に帰すので早めにフェリーにのって戻る。途中スーパーマーケットABストアーに寄って当面の食料を調達する。
 16時に約束していたナウサの駐車場で待つが来ない。結局1時間遅れで来る。彼はひたすら謝るのみだった。
 朝お気に入りの魚屋さんで生タコと日干しの鯖を頼んでおいたので取りに行く。彼らも我々に大変親しみを持ってくれて親しくお話をする。奥さんと二人でお店を切り盛りしている。そして夏休み中の小学生のお子さん二人がお店で遊んでいた。
 別れ際日干しの鯖を2尾加えてくれ鯖の分はおまけにしてくれた。
 ひと泳ぎした後気持ち良くシャワーを浴びる。
 夕食はタコの湯引きと頂いた日干しの鯖をパロスの白ワインで頂く。久しぶりのタコの刺身、そして日干しのサバは程よい脂がのって大変美味しく頂いた。
 風も収まってきて艇の揺れも収まってきた。


(ID# 1086)
2018/6/24 (日) Thessaloniki~Paros 曇り時折雨

 昨晩は遅かったので8時過ぎに起きる。朝食に山羊や羊のチーズ、山羊のヨーグルトとミルク、蜂蜜そして全粒粉の自家製パンを頂く。コスタス家はオーガニックの食材を使っている。山羊は自然の草を食べているので良いミルクが出るそうだ。コスタさんは医者、奥さんのリアさんは獣医さんだ。
 最初の日に行ったロトンダの建物が閉館で中に入れなかったので空港に送ってもらう途中寄ってもらう。柱のない円形天井が高くモザイク模様がなされていて当時の建築技術の高さに感銘する。
 空港ではマレーナちゃんが別れを惜しんで涙で見送りをしてくれた。可愛い。
 予定通りパロス空港に着陸する。テッサロニキでは雨模様だったのがここでは太陽燦燦の青空だった。
 空港でタクシーを待っているとドイツ人の青年が声を掛けてくれ乗合でパラキア迄行く。
 タクシーの時間の都合でナウサまでは行けないとの事だった。パラキアで降りてタクシーを待ったがなかなか来ない。レンタカー屋が声を掛けてきてナウサで返却OKという事なのでここでレンタカーを借りることにした。尚且つ免許書を持っていなかったのでナウサまで彼が運転してくれて来てくれた。ドイツ人も一緒に彼の宿まで連れて行ってあげた。
 艇に戻ると艇に渡る梯子に置手紙と一緒にジャムの缶詰がつるしてあった。
 艇に招待したPeerさんとJulietteさんからだった。彼らが離島する前に置いて行ってくれた。温かい心遣いに感謝する。
 買い物をしてなかったので、夕食は簡単に野菜サラダとグリーンカレーを頂く。
 北風が強くマリーナ内でも結構艇が揺れた。


(ID# 1085)
2018/6/23 (土) Thessaloniki 曇り時折雨

 今日はメテオラ観光に連れて行って頂く。朝コーヒーとビスケットで朝食を済ませて9時に出発する。途中アレキサンダー大王の父親の紀元前336年に暗殺されたフッリポス2世の墓とされているアイガイ(ヴェルギナ)の考古遺跡を訪ねる。ここも世界遺産だ。墳墓は博物館になっていて美しいモザイク画や黄金の輝きの副葬品が展示されている。特にフッリポス2世の骨箱と言われている黄金の箱は見応えがあった。
 日本の古墳の様に盛られた丘は綺麗に芝生が植えられ周りは緑の多い公園になっていた。
 お昼はそこでお弁当のパイを頂く。
 道中は農業地帯でエーゲ海の島々と違い実り多い地域となっている。途中峠越えもあり冬には雪が積もるそうだ。コスタは冬にはスタッドレスタイヤを装着するそうだ。
 メテオラまではテッサロニキから約3時間位だが途中ヴェルギナに寄ったのでメテオラの到着は15時になった。
 見事な景観だ。其々単独に高いところでは500mにはなるという奇岩の上に立つ修道院を眺める。昔からこの眺めを見るのが夢だったが現実に見て感動する。
 コスタさんがガイドのバスを手配してくれそれに乗って約4時間かけて観光する。14世紀には24の修道院があったが現在活動中の修道院は6つだそうだ。
 20世紀初頭までは岩山に階段も梯子もなく、下界からの人間や生活物資を運ぶ手段は、滑車につるした綱袋だけだったそうだ。大変厳しい環境の中で修道僧は生活をしていた。
 メテオラ観光が終わったのが20時過ぎになる。マレーナちゃんがお腹を空かしたので軽く軽食を食べてから、3時間かけてテッサロニキに帰る。到着が24時になるがリアのお母様が夕食を作っておいてくれ頂く。暖かいスープが美味しくお腹に染みた。


(ID# 1084)
2018/6/22 (金) Paros 快晴 微風 (Thessaroniliに行く)

 今日岩崎夫妻がテッサロニキ経由で帰国する。我々も一緒に15:30発の飛行機でテッサロニキに行く。
 午前中岩崎夫妻は荷造りをする。タクシーを13:40に頼む。
 テッサロニキでは今年の冬に日本に来て、三田A級クラブの伊東旅行に参加させて頂たり、我が家に宿泊したコスタさん宅で2泊ほどさせて頂きメテオラ観光をする予定だ。
 オリンピア航空の双発ターボープロップ機で日本でも使われているデハビラント社のDHC-8-400で定刻に出発した。
 途中エーゲ海の多数の島を見ながら1時間のフライトでテッサロニキ・マケドニア空港に着くとコスタさん家族が迎えに来てくれていた。
 岩崎夫妻も一緒なので2台の車で来てくれ、岩崎さんが出発する21:35までの間テッサロニキを案内してくれる。
 テッサロニキはローマ帝国、東ローマ帝国(ビザンチン)の時代の建築物が多く残りそれらを対象に全体が世界遺産になっている。紀元前315年マケドニアの将軍カッサンドロスによって造られ、古代ローマ時代は中東方面へ向かう幹線道路の宿場町として栄え、紀元前168年に古代ローマがこの地を征服した後マケドニア地方の首都となった。その後ローマ帝国、東ローマ帝国、オスマントルコと歴史の変遷があった。
 主だった建造物をコスタさんが案内してくれた。
 ホワイト・タワーは15世紀ヴェネチア人によって建造され18,9世紀トルコ時代は牢獄に使われ大量殺戮があり“血塗られた塔”という別名もある。
 町の真ん中にあるガレリウスの凱旋門は303年にローマ軍とササン朝ペルシャ軍の戦いでローマ軍の勝利を祝って建てられた。
 ロトンドはローマ帝国東方正帝ガレリウスの霊廟として建てられたが使われることなくキリスト教教会に転換オスマン帝国時代はモスクとしてミモレットも建造され使用されていた。建物の直径は24.5mで柱はない。厚さ6mの壁で円形型に囲まれここの地震にも耐えてきたという。
 城壁によって都市は守られていたがその城壁の跡が町中に点在していて歴史を感じる。
 テルマイコス湾と町を見渡せる丘の上の城壁からのパノラマは素晴らしい。又テルマイコス湾沿いに広い遊歩道が長くつながっている。
 近くにはおしゃれなバーやコーヒーショップが並び素敵なウオターフロントになっていた。ここでコーヒーとケーキをご馳走になり岩崎夫妻をマケドニア空港まで送る。
 岩崎夫妻とは約1か月一緒に航海したがさぞかしお疲れかと思う。乗船中色々とお気遣いも頂き感謝している。
 送った後コスタス宅に行き、奥さんのリアさんのお母様の手料理を頂く。ギリシャ家庭料理でスープから始まりグリークサラダ、レンズ豆サラダ、ゴートチーズやシープチーズも入ったチーズの盛り合わせ、そしてほうれん草のパイとミンチミートパイそしてインゲンの煮込み料理を自家製ブレッドで頂く。彼の家の周りは広大な農地でその丘の上の広い敷地の中に建っている。
 家のテラスで心地よい風を浴びながらお嬢さんのマレーナさんも一緒に食事を楽しんだ。
 マレーナさんは7歳で、昨年イオニア海エリクーサで私の孫の颯君と遊んだお嬢さんだ。冬に日本にきて、颯君の妹葵さんとデイズニーランドで遊んだ仲でもある 私に大変懐いてくれ利発でかわいいお嬢さんだ。
 最後にチポロを頂いて2階の広いベッドルームを使わせて頂き疲れた体をゆっくり休める。


(ID# 1083)
2018/6/21 (木) Paros 快晴 北微風

 風も凪ぎ海水浴日和になったので渡しでパロス・パークのビーチに行く。
 砂浜で遠浅の水の綺麗なビーチだ。ビーチパラソルとビーチベットを借りる。
 子供を遊ばすのに絶好なビーチなので家族連れも多かった。ギリシャの夏休みは6月からだそうだ。
 お昼をビーチにあるレストランで食べる。サラダ、ポークサンド、サーディンサンドをビールで食べるがサーディンが良い味だった。
 同じテーブルに座っていたフランス人とスエーデン人の若いカップルが日本に行ったことがあるという事でお話しする。日本の文化が好きだそうだ。
 泳いだり本を読んだり昼寝をしたりして過ごし、16時頃の渡しでマリーナに戻る。渡しでお昼一緒にした若いカップルと一緒になったのでCAVOK5に誘う。とっても感じの良いフランス人の女性Peerさんとスエーデン人の男性Julietteさんのカップルだった。
 お話を聞くと我々以上に東南アジアを旅行している。
 明日からテッサロニキの友人宅に行くので2か月間散髪をしていなかったので散髪する。
 15€だった。
夕食は今晩が岩崎夫妻と最後の晩餐会になるという事で外食をする。今晩はお肉という事でよく行くシーフード料理の“Mare Nostrum”の姉妹店に行くがクローズで別のレストランを探して入る。 サラダ二品とポークヒレステーキ、ビーフステーキそしてピザ・マルガリータをパロスの赤ワインで食べる。ポークは柔らかく美味しかったがビーフの方は焼きすぎでぱさぱさ気味だった。
サラダもピザもイタリア風味で美味しかった。お食後はエスプレッソ、カプチーノを頂いた。最後の夕食という事で岩崎さんがご馳走してくれた。
艇に戻りオンザロックを飲みながらおしゃべりをして就寝する。


(ID# 1082)
2018/6/20 (水) Paros 快晴 北5~10ノット

 ナウサの湾は数か所良い錨泊地があり風の向きによって錨泊艇は錨泊地を選んでいる。  南風が強かった3,4日前は多い時は20隻近く湾の南の錨泊地に錨泊していたが北風になると今度は北側に移動して風と波を避けている。いずれも底は固い砂の水深も浅い絶好の錨泊地だ。特に北側のOrmos Ay Ioannouの錨泊地はImaryのパイロットブックでも避難地としてどんな風にも耐えられる最高の安全な泊地としてAをつけている。
 其処の海岸線が海水浴場になっていてParos parcと呼ばれている。其処までナウサの港から渡しが出ているのでそれに乗っていく予定だったが若干風が強かったので明日に延期して今日ものんびり過ごすことにした。
 今年付け替えた流し台の蛇口の取り付けがガタガタするので蛇口と台の間に板を入れてしっかり閉まるように修理する。又航海日誌の整理をしたりして過ごす。
 何時もの様に夕方泳ぐ。毎日15分弱の泳ぎだが毎日の良い運動だと思っている。
 ここのマリーナのシャワーが使えるようになったので浴びるが水しか出なかった。
 夕食はスズキを昨日の魚屋さんで買ってグリルで頂く。胡瓜とトマトにオニオンドレッシングのサラダ、ラタトゥイユと一緒に頂く。スズキが新鮮なので美味しかった。


(ID# 1081)
2018/6/19 (火) Paros 晴れ 北10~15ノット

 北風になり港内に少し波が入り、艇が少し揺れるようになった。
 何時もの様に8時前に爽やかな天気の中コックピットで朝食をとる。
 午前中のんびり過ごしてお昼にラーメンを頂く。午後対岸のビーチに渡し船で渡る予定であったが風が強く海水浴には涼しすぎるという事で午後も艇でのんびり過ごすことにした。強めの北風のせいか港に入ってくる艇が多くなるがそれほど繋留場所がないのでいっぱいになり諦めて他へ行くヨットもあった。
 今日はワールドカップの日本対コロンビアの試合があったのでいつもお茶を飲む店で観戦する。こちらの人達は遠くの国同士の試合のせいか観戦している人はいなかった。
 強敵南米コロンビアに勝利する。
 夕食は港に揚がる魚を売っている魚屋で揚がったばかりのSea Bream(真鯛の一種)を1㎏15€で、又新鮮なイワシがあったのでこれも買う。Sea Breamはディルとニンニクをお腹に入れてニンジン、タマネギ、ジャガイモと一緒に蒸す。イワシはグリルして食べる。今晩は私の蒸し料理だった。奥さん方がサラダを作ってくれる。
 味付けは各自にしてもらったが新鮮だった魚のせいか評判は良かった。


(ID# 1080)
2018/6/18 (月) Paros 快晴

岩崎夫妻はミコノス島とデロス島の観光船に乗る。朝9:30に出て18時寄港の観光船がここナウサから出るので便利だ。
本来はCAVOK5で寄ろうと予定していたがセールが破損したので観光船での島巡りとなった。
9時にセール屋に電話すると1時間半後に来るとの事で待つ。12時前に来てファーリングセールを先ず開く作業から始める。マストの途中までボースンチェアーで登って苦労しながら開くことが出来た。ファーリングはマストの中にセールを巻いて収納する方法だが巻くときにゆるみがあると中で袋状になり出にくくなることがある。
セールを降ろしてセールの破損の修理に持って帰る。
ついでに右舷航海灯をジェネカー揚げたときに破損してしまったのでこの交換も頼んだ。
お昼に冷やし中華を冷えたビールで頂く。コックピットでうとうとしているとセールの修理を終わってセール屋が来てセールと航海灯の取り付けをする。不具合が解消されてほっとする。
テッサロニキにヨットで行くのを諦めたので日程的に余裕が出来て助かっている。
ここの繋留料を払うが水道、電気使用してムアリングラインもあり一日10€だった。安い。
今日は岩崎夫妻がミコノスに観光に行っているので悦子と二人で港の店でお茶を飲む。
港から砂浜迄泳ぐ。往復で10数分だ。
泳ぎから帰ると岩崎夫妻が戻っていた。デロス、ミコノス島と良かったそうだが、大変な観光客の数だったそうだ。
夕食は前回行った“Mare Nostrum”でグリークサラダ、ロケットサラダ、蒸しムール貝、ムレット(ヒメジの一種)のグリルを食べる。白ワインを2リッターも飲んでしまった。
ここのレストランはイタリア系で味は美味しい。港周辺にある多数のレストランは殆どお客さんでいっぱいで賑わっていた。
6月は日中こそ太陽の下では大変暑いが日陰に入ると風が心地よく涼しい、夕方からは湿度も少ないせいか高原にいるように爽やかになる。

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