CAVOK日記
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2012/6/21 (木) Catania  快晴

 朝起きてから昨日チェチェリアさんに教えて頂いた朝市に行く。
 非常に大きな魚の市場があり新鮮な魚が沢山並んでいる。その中で黒マグロを見つけトロの部位をカットしてもらう。その他鯵、イカ、アサリを買う。朝市から帰り 来客用のシーツをクリーニング屋に出してからマリーナの脇のカフェで昼食をとる。シチリア名物丸いボール状のライスコロッケアランチーノにトライする。ミートソースで味をつけて中にチーズを詰め込んだものだ。一個は一人で食べきれなかった。
 マリーナでは大きな艇が入るので別のバースに移動して欲しいとの事なので移動するが次のバースが狭いところで無理やり押し込んだ。
 インターネットが相変わらずつながらないのでボーダフォンを諦めて、もう一つのイタリアの通信WINDに行き新インターネットキイを購入する。
 24時間後に使えるということでこれに期待する。
外国で航海をしているとトラブルをどう処理するかが大きな課題だ。
 夕方19時にエリシリアス夫妻が迎えに来てくれ夏の海水浴場で賑わう郊外の街を    案内してくれ夕食は海の上にそそり立つ城塞の脇にあるレストランのテラスで心地よい風を受けながらピッザをご馳走になる。
 彼らのお蔭で通常観光で来たら見られないところを見せて頂いた。
 艇まで送ってもらい艇のデッキでシャワーを浴びてぐっすりと眠りにつく。


(ID# 227)
2012/6/20 (水) Taormina~Catania 20NM 快晴

 タオルミナの錨泊地で爽やかな朝を迎える。丘の上のタオルミナの市街地が朝日できれいに映し出されている。
 今日はカターニァまで20NMと近いがゆっくり帆走を楽しめるように07:30に錨を揚げる。湾を出ると北からの良い風が吹き出しクオーターで5ノットの速度でイオニア海をエトナ山の雄大な姿を(単独峰で富士山の裾野のような広がりがある)右手に見ながら気持ち良く走る。
 11時過ぎより風が弱まってきて2ノット以下の速度になったので諦めて12時に機帆走にして14:10カターニャの旧港の方のマリーナDiporto Nautico Etneoのポンツーンに舫いを取る。ここには新港含めて4つのマリーナがあったがパイロットブックを見てここが街の中心に近いので電話で予約を入れておいた。町に近く便利だがトイレ、シャワーがなかった。
 スタッフは親切で船外機のエンジンがかからないのでメンテナンスをお願いしたら、自分の車にエンジンを積んで一緒に修理工場迄連れて行ってくれた。
 又パソコンのインターネットが通じなくなったのでボーダーフォンのショップを見つけてみてもらうが直らない。明日又調べたいと思う。インターネットが使えないと天気が読めないので命取りになるので最重要だ。
 カターニァは昨年6月8日にスペインのBenalmadenaでグラナダ旅行にバスで行ったとき知り合ったErisiliaさんとCeciliaさんが住んでいるところで前からお会いする予定だった。  19:30にチェチリアさんが車で迎いに来てくれ市街地の名所を案内してくれた。
 21時前にエリシリアさんのお宅にお邪魔する。
 お宅はエトナ山の17世紀の大噴火とその後の地震によって破壊された後、造られた旧市街地にあるが狭い路地に両サイドびっしりとバロック様式の4,5階ぐらいの建物が連なっているところだった。一度は入ってみたいと思っていた住居だ。その中に入れることになり興味が非常に湧いた。
 厚い木の造りの門の中は何と二人乗りのエレバーターがついていた。それに乗り4階のエリシリアさん宅に上がる。中は素晴らしい造りで昔からの調度品できれいに飾られ、掛けられている絵は17世紀の地震の時に残った絵だそうだがそのような絵が数点飾ってあり美術館の一室に居るようだ。
 エリシリアさんのご主人にも歓待を受けた。彼は弁護士で結婚して40年経ったそうで偶然我々と同じだった。
 最初の階はリビングルームが2間そしてダイニング、2階にはご主人と奥様のそれぞれの書斎とワーキングルームがあり3階にキッチンそして屋上のバルコニーとかなり広い。
 見晴らしの良いバルコニーで夕食をご馳走になる。前菜にスパゲティ・ノルマ メインにエビのグリル サラダはトマト、インゲン、レタスのサラダを頂く。スパゲティは今まで食べた中で一番美味しかった。デザートにフルーツコンポート、ケーキはチョコレートアイスケーキを頂く。一つ一つの味が手のこんだ味で家庭でのイタリア料理が経験出来た。   又イタリアの一般的な上級階級の生活を見る事が出来た。
 明日の夕食の約束をしてチェリシアさんに艇まで送ってもらう。


(ID# 226)
2012/6/19 (火) Naxos~Taormina 2NM 快晴

 朝一番でタオルミナとカステロモロの観光に行く。
 ナクソスはタオルミナから5キロぐらい離れた丘の上にある。バスに乗り狭い道をタオルミナの丘まで上がる。圧巻はギリシャ劇場で下には地中海を望み上にはエトナ山を望む絶好の位置にある。素晴らしいギリシャ文明の世界に触れる。いつも思うのだがギリシャの建造物は地中海をバックに海と空を組み入れている。
 カステロモロは良くぞこんな崖の上に密集して街をつくったと思う。
 13時過ぎにマリーナに戻りマリーナの前のレストランに寄り、暑さのため喉の渇きが激しいので生ビールをお替りして飲む。そして昼食に海の幸のリゾットとサラダを食べた。
 隣席のイタリア人グループが話かけてきてシシリアのワインを頂く。艇を見たいということなので案内する。
 ミラノからバカンスで出身地のシシリアに来ているそうだ。
 15:30に舫いを解き同じ湾内にある錨泊地に移動する。良いお天気で海も静かなので一晩80€のマリーナに停泊する必要がないのとタオルミナは良い錨泊地があるので移動した。
 4艇程錨泊していた。アンカーを打った後昼寝をしてから泳いで体を冷やす。意外と地中海の海は冷たいが体に気持ちが良い。
 錨泊するとすることもなくタオルミナの景色をしたから見ながら悠久の時を過ごす。
 休んでいるとテンダーが来た。CAVOK Ⅴはオランダの国籍なのでオランダの旗を揚げている。その旗を見てオランダ人が南から来たのか北から来たのか聞きにきた。北から来たのならメッシーナ海峡の潮流を教えて欲しいということだったので教えてあげる。
 日没前の20時にスパゲッテイを頂き、静かな海の上で眠りにつく。

(ID# 225)
2012/6/18 (月) Vulcano~Naxos(Taolmina) 70NM 快晴

 日の出と共に舫いを解き05:40に出発する。アンカーレッジを出るとき後ろを振り向くと名残が惜しい。いつも通り風が弱く機走と機帆走を繰り返しながら6ノット以上のスピードをキープしてメッシーナに向かう。
 途中昨日港で見たSwordfishining Boatが2隻漁をしているのを遠方で見た。近くに寄りたかったが離れていく方向だったので諦めた。このボートはカジキマグロを漁する専門の船で鉄骨で組んだ見張り台が20mぐらいの高さにあり舳には同じく鉄骨で組んだ長さ20mぐらい飛び出した突きん棒用の台が設置されている何とも言えない形のメッシーナ独特の漁船だ。予定通り11時過ぎにメッシーナ海峡に入る。ここの潮流はティレニア海とイオニア海との潮汐の時間にずれがあるため生じるそうだ。強いときは4ノット近くなるので逆潮は厳しい。
 海峡の一番狭いところで約1.5NMだがそこを通過するときは3ノット近い追い潮で9ノット近く出た。風も追い風が20~25ノットと強くなり7.5~8ノットで快調に海峡を通過する。タオルミナ迄メッシーナから30NMあるので場合によってはメッシーナの港に入る予定もしてたが風も良いので一気にタオルミナまで行く事にした。この辺りでマグロが釣れるとの情報があったので釣り上げる予定をしていたがイルカが伴走し始めたので早々に針を揚げる。
 そのうちエトナ山が噴煙と共に見えてきた。
 タオルミナの街を見ながら隣のNaxosのマリーナに入るが小さなマリーナで砂地の底の水深が不確かでそろそろとポンツーンに向かうが底を砂に擦ってしまう。
 観光船が親切に引っ張ってくれ脱出出来迂回路でポンツーンに舫う。
 係留艇してあるヨットは他に1艇だけだった。
 ここも底の見えるきれいな港で早速潜ってキールを調べるが砂で藻が綺麗に取れているだけで異常なかった。
 タオルミナの綺麗な夜景を見ながらカレーライスを頂く。


(ID# 224)
2012/6/17 (日) Lipari~Vulcano 4NM 快晴

 朝再度メンテナンスの確認をする。10分したら来るとの事、今回は直ぐに来てくれバウ・スラスターを見てもらう。バッテリーの消耗かと思っていたがコネクターの接触不良だった。ついでにビルジの出が悪いので調べてみてもらったらポンプへの入り口の部分のゴミつまりだった。これで不具合がすべて解消出来すっきりした。
 修理代40€であったがチップ10€で彼の車で街まで送ってもらう。この島はエオリア諸島で一番人口の多いところだそうで観光客含めてにぎやかだ。黒曜石の産地でギリシャ時代から栄えた島だそうだ。
 南イタリアに入ってから大きなスーパーマーケットが見つからなかったがこの街には大きなスーパーマーケットがあり、又艇まで運んでくれるというので水、ビール、ワイン等の重いものを中心に買い物をする。何と荷物と一緒に我々も送ってくれるという事なので便乗させてもらい助かる。
 艇で稲庭うどんを頂き15:20に舫いを解き4NM先の隣のヴォルカノー島に行く。
 このエオリア諸島は世界自然遺産だがヴォルカノー島は入り江に温泉がある。
 温泉のある入り江のLevanteに入ると10数隻の艇がアンカーリングしている。我々もアンカーリングの場所を探したが狭くて躊躇していたらラバーボートが来てブイ舫いを案内してくれた。二人でいるときはアンカーリングしている艇を無人にして出かけるのは心配だが係留用のブイなら走錨する心配はいらない。ラバーボートが送り迎えもしてくれた。
 ブイの係留にしては高く40€取られたが安心料もあるので良しとした。お蔭で海底の噴気孔からガスが泡立つ海水温泉を満喫できた。
 夏休みの島に来たせいか浜辺にはトップレスが散見された。
 ブイ舫いであるがマリーナ内に居るのと違い自然の懐に包まれ自然の音だけで気持ちが良い。デッキで夕陽と海を見ながらの一杯は最高だ。
 夕食は鶏ヒレのグリルとライスを頂く。明日はメッシーナ海峡を通過するのが12時前でないと逆潮になるので早朝の出発になるので9時過ぎに暗くなると同時に早々とベッドに潜りこみ就寝する。


(ID# 223)
2012/6/16 (土) Tropea~Lipari 45NM 快晴

 07:30出港 今日も凪だ。10時過ぎから吹く風に期待したが今日はなかなか吹いてくれない。11時過ぎにやっと3~4ノットの風が吹き出したのでジェネカーを揚げて2ノット前後の速度で約1時間帆走するがそれ以上風が強くならず諦めLipariまで機走する。
 途中エオリア諸島の時折噴煙を噴き上げるStromboli島のわきを通過した。夜は炎が夜空を染めて自然の躍動が見えるそうだ。
 16:30にLipari島のPignataroに舫いを取る。土曜日なのでマリーナは賑やかだ。
 結構お年を召したご婦人も超ビキニの水着で初夏を満喫している。
 きれいな港で底まで透き通りきれいに見える。
 バウ スラスータの動きが悪いので見てもらうよう依頼するが1時間後にメカニックが来るとのことだったが待てど来なかった。明日に期待する。
 夕食はポークと玉ねぎのトマトソース煮込みとルッコラのグリーンサラダを頂く。


(ID# 222)
2012/6/15 (金) Tropea 快晴

 午前中コインランドリーがあったので洗濯したり布団を干したりしながら艇でゆっくり休む。
 マリーナのショップで大きなボール状のフェンダーを購入する。地中海での係留方式はスターンをポンツーンに着けバウは備え付けの舫いロープを取る槍付け方式だ。
 両サイドに艇がある狭いところに押し込むように入れることがある。その時フェンダー同士が絡むことがあるのでボール状のでかいフェンダーを購入して絡みを防ぐようにした。
 又空になっていたプロパンガスのボンベを交換する。交換の方式は自分の空いたボンベを船具屋さんに持っていくと充填したあるボンベと交換してくれる。料金はガス代だけであるが容器は古いのになったり新しいのになったりする。充填待ちをしないで済むので合理的だ。3kgのブタンガスで約20~25€だが二人だと1か月ぐらいは十分に使える。
 ここも町の中心街は海に聳えたつ丘の上の旧市街地だ。タクシーを呼んで行ってみるがお土産物屋さんレストランが沢山並んでいた。この一帯は珊瑚が取れるのか珊瑚の店が多かった。見晴らし台から見る景色は眼下に海が広がりマリーナや海水浴場も見え素晴らしい眺望だった。
 スーパーマーケットで食材を購入してリュックサックに入れてタクシーで帰る。
 ここはサンセールというボートチャーター会社の基地になっている。金曜日のせいか乗り換えの人たちが集まり賑やかである。チャーターボートで帰ってきた米国人からこれから行くエオリア諸島の状況を聞き参考にする。
 夕暮れ時の一杯を楽しんでから夕食はマラティーアで買ったテラコッタの子鍋でニンニク沢山の小エビのオイル焼きを頂く。この料理方法はスペインのタパスの一品であったのを真似した。タコ、イカ等にも使えるので重宝だ。
 

(ID# 221)
2012/6/14 (木) Cetraro~Tropea 50NM 快晴

 50NM先のTropeaに向かうのでいつもより早めの07:00に出港する。高気圧で覆われているため天気は快晴だが朝方はいつも凪だ。今日も10:00まで機走で走りその後北西の良い風が吹き出しジェネカーを揚げ7ノットの速度で走る。  Pilot Bookに拠ればこの時期、テレニア海では北西から北東の風が卓越すると書いてあるがその通りだ。お昼はハムサンドをビールで頂く。
 16:00ごろから風が落ちたので機走に変えて17:00にTropeaに入港する。
 ここはイタリア半島からのエオリエ諸島への基地になるようで珍しく米国の艇も来ていた。その艇はStromboli 島で火山の噴火を見てきたそうだが灰まみれになり一日艇の清掃に有したそうだ。ここは大きくて静かな良いマリーナだ。休養兼ねて2泊することにする。
 夜は昨日の鶏ヒレをご飯と頂く。鶏肉はあっさりして胃を休める。

(ID# 219)
2012/6/13 (水) Cetraro 快晴

 セーリングが続いたのと悦子が暑気あたり気味なので観光兼ねてここで休むことにした。
チェトラーロのマリーナは旧市街が丘の上に見える眺めが良好だ。ただしマリーナの周には何もなく不便である。昨日走りながら見た岸の風景が印象的だったので今日はレンタカーで丘の上にある村や旧市街を訪ねる予定で昨日マリーナのスタッフにレンタカーを頼んだが生憎と車がないということで鉄道とバスで訪ねることにした。マリーナのスタッフは親切でレンタカーがないのは“Unfortunate”だといって駅まで車で送ってもらった。
 昨日泊まったマラテーアまで1時間程かけて行き駅からバスで丘の上の旧市街に上がった。
 フランスで見た鷹巣村のように丘の上の狭い地域にびっしりと建物が狭い路地を挟んで建っている。お土産屋さんが少しあったので夏のシーズンには観光客も訪れるようだ。
 この丘の上から建物の合間に見る海辺の景色も実に美しい。写真を撮るが見た目のような美しいパノラマがレンズに映るか自信は無い。
 お昼はここでスパゲティ・ペスカトーレとピッツァ・マルゲリータをビールとワインで食べる。
 帰りチェトラーロの駅で今日と明日の分の食事の買い物をする。タクシーがあるか聞いたらタクシーはないとのこと、それほど田舎だ。仕方なし約2kmの道を海岸沿いに歩く。
 マリーナに19時過ぎについてシャワーを浴びて夕陽を浴びて輝く旧市街を見ながら一杯楽しむ。
 最近お昼を外食すると量が多いのでお腹が膨れて夕食が進まない。そんなわけで今日は鳥のヒレをグリルしてあっさり味で頂く。
 観光した後艇に戻るとホットする。海に居るのが一番性に合っているようだ。


(ID# 218)
2012/6/12 (火) Maratea~Cetraro 35NM 快晴

 08:20凪の中出港する。気圧配置のせいかいつも同じような風だ。
 昨日から続いている海岸線を見ながら機走するが海岸風景は海から直ぐ高原に続くような景色で海の青と陸の緑に囲まれた中、山麓に小さな村が点在している。時折密集した町が高い丘の上に見える。陸から訪ねてみたいところだ。
 昼からの風でジェネカーを張ったが3~4ノットの風では3ノット前後のスピードだ。
 今日はあまり長いレグでないのでスピードは遅いが帆走する。
 16時に入港して舫いを取る。ここは町から離れたマリーナで隣が海水浴場になっている。日焼けした体を海水浴で冷やす。ここのところコインランドリーがなく洗濯物が溜まったのでバケツで洗濯する。
 悦子が暑気あたり気味なのでゆっくりと休むことにしていつもの街の探索は止める。
 夕食は皆さんの差し入れの佃煮、梅干しでお茶漬けを頂く。


(ID# 217)
2012/6/11 (月) Acchiaroli~Maratea 40NM 快晴

 今日も素晴らしい朝を迎える。昨日の残りのカマスと貝の味噌汁とご飯の朝食を食べて8:30に舫いを解く。ここのところ朝は凪で昼からやっと風が吹くパターンだ。サレルノを過ぎてから南イタリアの牧歌的な景色が海岸線に見える。
 昼から吹き出した風でジェネカーを開き静かな海面を滑る。機走とセーリングでは気分が雲泥の差だ。ジェネカーはある角度を持たないとスピードがつかないが真追っ手の時はメインと観音開きにして走ると結構スピードを保つ。
 16時に入港、ここも小さな漁村でこじんまりして心地良い。港の前のバーでいつもの到着の乾杯をビールでする。
 港を見下ろすテラスのあるレストランを見つけ夕食はそこで夕陽が沈むテレニア海を見ながらする。イカのカルパッチョ、蒸しムール貝、イカスミリゾット、スパゲティボンゴレを地元カラーブリア産白ワインで食べる。家族経営のようなレストランで感じよく味も工夫してあり美味しかった。


(ID# 216)
2012/6/10 (日) Salerno~Acciaroli 34NM 曇り後晴れ

 今日柴崎さんと中里がここから下船して電車でローマ迄行き帰国する。
 8時に二人に見送られアチェロリに向かう。港で手を振られて見送られるのは何とも言えない寂しさを感じる。ローマからここまで2週間の航海であったがPonza、Ischia,Procida,Capri島と中身の濃い島めぐりであった。天候にも恵まれ大変楽しい航海が出来感謝している。
 出港して2時間程は向かい風の微風だったので機走したがその後予報通り風が西に回り良い風に恵まれ気持ち良いセーリングをする。今年初めての悦子と二人だけのセーリングになりこれからベニスまで二人で航海を楽しむ予定である。
 サレルノ湾を過ぎてからは大きな街はなく所々にレモン畑の間にきれいな村が点在する景色を見ながらセーリングする。
 これから本格的な南イタリアだなという空気を感じさせてくれた。
 昨年ポルトガルで仕入れたトローリングロッドで初めて魚をゲットした。70cmほどのカマスで今晩のおかずの楽しみになった。
15時にアチョロリに入港する。ここはホームページも電話、VHFの記載もないので入ってから給油スタンドに横付けしてオフィッスに聞きに行ってからスターン着けする。横風の強いときのスターン着けは難しい。
隣にはチェコのグループがヨットの上でにぎやかに飲んでいる。
お互いにエール交換をしたら15世紀からの老舗のチェコのビールをプレゼントしてくれた。我々は日本茶のミニ缶をプレゼントした。
 ここはヘミングウエイが滞在して「老人と海」の構想を練ったところだそうだ。当時のホテルは残念ながら営業はしてなく廃墟だけが港の前に残っていた。小さな漁村でヘミングウエイが愛した環境を垣間見ることが出来た。
 いつも通り舫いを取った後デッキでお疲れの一杯をやってから歩いてみたが日曜日でレストラン以外店は開いてなかった。ジェラードをバーのテラスで食べながら港の景色を眺める。
 夕食はカマスを塩焼きにして食べた。久しぶりの焼き魚でおいしかったが。半身で二人のお腹が一杯になった。


(ID# 215)
2012/6/9 (土) Amalfi~Salerno 7NM 晴れ

 17日までいる予定の柴崎さんが仕事の急用ができて急遽10日に中里と帰ることになった。 サレルノからはローマに行く電車が出ているので帰国するのに便利なのでアマルフィから7NM 先のサレルノに行く。9:15に舫いを解き、海岸沿いを見ながらサレルン湾をセーリングで楽しむ。
 土曜日のせいもあって多数のヨットがセーリングを楽しんでいる。OPデンギーが50隻以上セーリングしているのが印象的だった。
 サレルノは3つのマリーナがあるが燃料の給油できるPorto Turistico Masuccio Salernitanoの給油スタンドに12:30着ける。給油は107L入ったが満タンにして航海を始めてから42時間エンジンを回したので平均一時間当たり2.5Lの燃料消費量だ。
ここは町に一番近いマリーナで駅にも歩いて行ける場所にある。丁度昼休みでマリーナのオフィスは開いてなくフェリーの着く岸壁に横付けして16時まで待つ。その間柴崎さん、中里は帰りのために駅を調べがてら街に出かける。
 16時にオフィスに人が来てポンツーンにいつもの通りスターンからの槍づけをする。
 二人が帰ってくるまで悦子とジントニックを心地よい風を浴びながら楽しむ。
 サレルノは今までの町と違い近代化された都会の感じだ。第二次世界大戦の時に連合軍が上陸して大分破壊されたそうだ。
 皆さんが戻ってから暫くデッキで一杯やる。外食予定であったがおつまみで結構お腹が膨れたので急遽外食を止めてラーメンで済ますことにした。


(ID# 214)
2012/6/8 (金) Amalfi 晴れ

 今日はレンタカーを借りてポジターノ、ソレントを含めたソレント半島をドライブすることにした。
 海から見て素晴らしかったポジターノそしてソレント半島沿いの断崖沿いの道を陸から辿ることにした。
 ポジターノの手前にエメラルドの洞窟があるのでそこに寄ったが鍾乳洞に海水が入ったところで青の洞窟とは比較にならなかった。
 ポジターノは素晴らしい町で車では街の中腹までしか入れず白い細い路地を降りて行かなければならず、ドライブウエイからから景観を楽しんだ。ドライブの途中時々車を止め眼下の眺望を楽しんだが、断崖沿いの曲がりくねった狭い道ですれ違いもありドライブには気を使った。
 ソレントに行く途中でヴェスヴィオ山を背景にナポリ湾、そして眼下にソレントを見渡せる眺望のよいテラスのあるホテルを見つけそこのテラスで昼食をとる。
 民謡「帰れソレント」のソレントは思ったより大きな街だった。
 残念ながら悦子は少し風邪気味ということで今日のドライブには参加しなかったが中里が持ってきてくれたお稲荷で稲荷鮨を作ってくれていた。
 イタリア料理はおいしいが日本食を食べ慣れている我々にはイタリア料理が続くと胃腸が変調を来す。時々の日本食は胃腸を整えてくれる。

(ID# 213)
2012/6/7 (木) Capri~Amalfi 17NM 快晴

 07:25カプリの南側の泊地Piccolaに向け舫いを解く。Piccolaは一昨日トラガラ展望台から眺望したところで上から見ても素晴らしい泊地だ。
 そのPiccolaで暫く漂いイタリア半島ポジターノに向かう。ここから12NMと近いので弱いヘッドウインドを受けながらクローズホールドでセーリングを楽しむ。
 ポジターノはアマルフィ共和国の一部として9~11世紀にかけて大繁栄したところで現在高級リゾート地として人気のあるところだそうだ。海から見た街並みは典型的なイタリア地中海式の景観である。
 ここでアンカーを打ち景色を見ながら昼食は、ラーメンのつけ麺を頂く。
 2時間程休んだ後7NM先のアマルフィに向かう。
 アマルフィは小さな狭いマリーナなので係留場所の確保が心配だったので前日インターネットで予約を入れておいた。 そのおかげで港に入る前にマリーナのスタッフがラバーボートで出迎えしてくれ誘導してくれた。誘導なしでは入れない狭いマリーナであった。直ぐ前にレストランがありアマルフィの町から近く景観も素晴らしく気に入った。
 いつも通り艇でお疲れの一杯をやってから町に繰り出し町の雰囲気を味わう。
 夕食はCAVOKⅤの係留してある真ん前にあるレストランで、それぞれスープ、スパゲッティー・ボンゴレー、スパゲッティー・ラ・マレー、魚のグリルを食べるがデザートのレモンケーキがここの名物だけあって美味しかった。最後はレモンチェロで仕上げた。アルコール分が強いが仕上げにはもってこいだ。


(ID# 212)
2012/6/6 (水) Capri 快晴

 昨日はうねりがあるため「青の洞窟」に入ることが出来なかったが今日は期待できたので朝一番で船の切符を買いに行くが9時の段階ではまだオープンできないとのこと、9時15分に再度決めるので待てということで待っていたらオープンする決定をした。
 マリーナグランドから船で15分くらいのところに洞窟がありここで手漕ぎボートに乗り換える。順番待ちを大分して頭をボートの下に入るぐらい下げて一気に洞窟に入ると外の光線が洞窟内の海を見事なブルーに染めてきれいだ。歌の上手い船頭さんが洞窟内でカンツオーネを歌いながら何周か周り「青の洞窟」の神秘的な美しさを満喫した。
 艇に戻りお昼はソーメンを食べてから、アナカプリへ切り立った絶壁を小型バスで観光に行く。アナカプリではリフトに乗りソラーロ山に登り、頂上からナポリ湾、サレルノ湾を眺望した。
 カプリは観光客も多く、多数の日本人にも会うことが出来た。観光地としてもローマからPonza, Ischia, Procida島と来たがカプリが一番賑やかであった。
 マリーナにはビッグボートが並び、周りの景観も素晴らしい。豪華な反面 マリーナの係留料も高く一泊192€した。
 夕食は中里のリクエストでカレーライスを頂く。やはりご飯を食べるとお腹が落ち着く。


(ID# 211)
2012/6/5 (火) Procida~Capri 16NM 快晴

 プローシダ島から16NMと近いカプリ島だが07:20早めにもやいを解く。昨日の寒冷前線通過の影響でうねりが残っている。弱風だがジェネカーの風なので最初からジェネカーを揚げるがうねりの影響でドタンバタンとして時々つぶれる。速度も3ノット以下なので1時間程セーリングしたが諦めてセールを降ろす。
 青の洞窟を見に寄ったがうねりのため観光船は出ておらず沖合から青の洞窟らしきものを見てマリーナグランデへ11:50に入港する。
 ここはカプリ島の玄関口になりフェリー乗り場では沢山の観光客が乗り降りしている。
 マリーナの直ぐ裏は岸壁が垂直に高く聳え、遠方には山麓沿いの緑の中白い壁の家々が点在してきれいな景観だ。
 今までの島と違い完全に観光化されたにぎやかな島だ。係留料も高く1泊195€も取られた。周りにはユニホームを着たクルーが何人も乗っているメガボートが数隻係留してあった。
 午後から青の洞窟を観光船で見に行く予定していたが案の定、午後もうねりのため就航しなかった。
 艇でカプリの港風景を見ながらソーメンと昨日の残りのアクアパッツアでお昼を頂く。
 午後ケーブルカーでカプリ地区に上がる。上からの景色はきれいだ。ケーブルカーで降りたところにはお店が所狭しと並んでいる。ルイヴィトン等の高級ブランド店も多数あった。
 我々は2回ほどカプリ島に来たことのある柴崎さんの案内でトラガラの展望台、ローマ遺跡のあるヴィラ・ジュビスを見て歩く。この島はローマ皇帝アウグストゥスが愛し次期皇帝ティベリウスが隠遁した歴史ある島だ。
 今日は2万歩近く歩き艇に戻る。タコ刺しをつまみにビールとワインをデッキで楽しむ。
 夕食は外食を予定していたが夕暮れ時の一杯からそのまま飲みだして外食を止めて艇でスパゲティ ポモドーロを頂く。


(ID# 210)
2012/6/4 (月) Procida 曇り後雨

 今日は寒冷前線の尻尾が通過するので島で休養することにする。
 雨の降る前の午前中に島内観光をするため狭い島内の道を走るミニバスに乗って島の南側のChiaiolellaまで往復する。島の住民が利用するバスで乗り降りする人が多く島の生活を垣間見ることが出来た。
 その後、来るときアンカーを打ったCorricellaに歩いて行く。小さな漁村だが家々の壁が色とりどりのパステルカラーに塗られ、港には小さな漁船が沢山係留され岸壁には2,3件のレストランとバーが並び何とも言えないのどかな田舎の漁村の風景だ。そのバーの一軒が映画「イル・ポスティーノ」の舞台になったところで撮影地を示す看板があった。
 その店の前でカプチーノを飲みながらのんびりと景色を楽しむ。
 小さな漁船で網に絡んだ魚を取りだしている漁師さんがいたのでカサゴ6匹、イカ2杯、小ぶりのタコ1杯を30€で売ってもらう。
 夕方軽く湯通ししたイカ刺し、タコ刺しでビールとワインを楽しむ。カサゴは生トマト、ドライトマト、バジル、オリーブ、ガーリックで仕込んだアクアパッツアにした。新鮮なカサゴとスープが絶品の味であった。 

(ID# 209)
2012/6/3 (日) Procida 快晴

 ナポリは治安が悪いのとマリーナの施設が良くないということでプローチダ島に停泊してナポリ、ポンペイの観光をすることにする。ここからナポリ迄高速船で30分だ。
 07:30発初便で行き、ナポリ港サンタ・ルチアでタクシーを掴まえたところポンペイまで往復してポンペイで2時間待って100€でOKということなのでタクシーで行くことにする。
 柴崎さんはポンペイに前に行ったことがあるが我々は初めてだった。
 西暦97年のヴェスーヴィオ火山の噴火によりポンペイの紀元前8世紀からの歴史が止まったわけだが当時の平和な繁栄の歴史を見ることが出来感動した。
 ナポリ市内に戻り観光バスに乗る予定だった100€で2時間市内を案内するということなのでこのままタクシーで案内してもらうことにした。
 マラドーラの邸宅のある高級住宅地の丘からヴェスーヴィオ山を背景に美しい海岸線と文化遺産で彩られたナポリの街、南イタリアの太陽に青く輝くナポリ湾を一望した。ここからの景色を見て「ナポリを見て死ね」の意味が分かるくらい美しい景色であった。
 又スペイン人地区の密集した住宅も我々だけでは危なくて歩けないがタクシーならではで路地を回ることが出来た。狭い路地の両サイドに高く住宅がそびえたち、窓には洗濯物が羽ばたき小さな店が並びナポリの両面を覘くことが出来た。
 その他国立美術館、ヌオーヴォ城、王宮等ナポリ歴史地区を回ってもらった。イタリア三大オペラ座のサン・カルロ劇場の前で降ろしてもらう。もし公演があれば当日券でチャレンジしようと思っていたが残念ながら休演であった。
 タクシーのお蔭で大変効率よくナポリとポンペイが観光出来ラッキーであった。
 買い物の後フェリーでプローシダ島に戻り、肉じゃが、昨日の残りのチキン、サラダとご飯で夕食を頂く。ワインは白、赤ともガロン壜を購入した。


(ID# 207)
2012/6/2 (土) Ischia~Procida 12NM 快晴

 純子さん達はフェリーでナポリ経由アマルフィに行く。
 我々はイスキア島の隣のプローチダ島にイスキア島を反時計周りで向かう。途中サンタンジェロの海岸線のパステルカラーの家々が彩る絵葉書のような風景を眺めながらセーリングした。
 プローチダ島は映画「イル・ポスティーノ」の舞台になったところだ。途中パステルカラーの見事な街並みの見えるコッリチェィラの入り江にアンカーを打ちお昼にソーメンを頂く。土曜日のせいか100隻以上のヨット、モーターボートがアンカーリングしていた。 3時間程景色を眺めながらシェスタをして16時過ぎにMarina Grandeに入る。
 パステルカラーの家が美しく並ぶ小さな漁村だ。早速いつものように舫いをしっかり取り停泊の準備をしてから乾杯で喉を潤す。
 ポンツーンは賑やかで海のシーズンの始まりを感じる。
 今日はチキンの丸焼きを売っている店を見つけたので1羽仕入れる。夕食は夕陽が沈む中ヴェスーヴィオ山を見ながらチキンでワインを楽しんだ。


(ID# 206)
2012/6/1 (金) Ischia 快晴

 今日も午前中イスキアをセーリングする予定であったがセーリングを止めてホテルのスパでゆっくり体を休めることにして皆でホテルに行く。“Hotel le Querce”はテレニア海を見下ろす丘の上にありアラゴンの城やプローチダ島が望める素晴らしいロケーションにある。
 施設も充実していてジャグジー、サウナ、室内温泉プールそして屋外のプールは海を見渡せる見晴らしい所にある。一週間は滞在してゆっくりしたいようなホテルだ。
 お昼はテラスのレストランであれこれ頼み6人でシェアーして食べる。
 16時頃までゆっくり楽しんだ後、タクシーでイスキア・ポルト迄行きショッピングと純子さんたちの帰りのフェリーの時間を調べる。
 艇に戻りデッキでゆっくりしていると近くのモーターボートに乗っている女性から赤ワインの差し入れがある。自家製のワインだそうだ。いつも彼女の艇の前を通るときに“ボンジョルノ”と挨拶を交わすだけなのに頂いた。
 夕食は柔らかくておいしいので評判の良かったヒレステーキを6人で頂く。今日の分は一人分優に300gを超える厚さに切ってもらった。
 デッキで食事の後、キャビンに入り中里の美声のジャズをアカペラで聴いたり、おしゃべりをしたりして22時過ぎに純子さんたちはホテルに戻る。みんなでタクシー乗り場に行き明日は我々は先に出港するのでお別れをする。


(ID# 205)
2012/5/31 (木) Ischia 快晴

 ナポリから我々の停泊しているイスキア、カサミチョラ港に高速フェリーで純子さんと岩瀬さんが9:10に着くので総勢で迎えに行く。
 お二人はこの島のホテルで2泊してCAVOKⅤで楽しむことにしている。日にち、場所とピンポイントの待ち合わせで心配していたが天候にも恵まれ計画通り会うことが出来た。
 船着き場からホテルが離れているので柴崎さん、中里が一緒にホテルまでお二人をタクシーで送る。チェックインしてから港に戻りCAVOKⅤで早速セーリングする。順風の良い風で気持ち良いセーリングにお二人は心地良さそうだった。
 お昼はマリーナのスタッフに教えてもらった海水浴場のある入り江にアンカーを打ち日本からのラーメンを頂く。 静かな水の澄んだ入り江で2艇程アンカーを打っていた。ゴムボートを降ろして海岸に行ってみる。まだ5月でウイークデーの関係か海水浴客は少なかった。
 この島は温泉で有名だが海岸にも熱い温度の温泉が流れてきて海水と混じり自然の温泉浴場になっている。
 泳いで表面だけ熱い温泉だがそこで冷えた体を温める。海水はまだ冷たい。
 艇で暫く休んだ後アンカーを揚げアラゴン城を見にセーリングする。アラゴン城はイスキア・ポルト港の隣にそびえている。イスキア・ポルト港とカサミチェル港とは近くにあるが両港とも本船が入る。ナポリからの高速フェリーが仕切りなしに行き来しているので油断が出来なかった。
 マリーナに戻ってから奥様方は買い物、夕食は港の前のレストランで食べる。アンティパスタはお店オリジンル、サラダ、ナスのローストシーフードパスタ、マリゲリータ、メインはカジキマグロ、スズキ、イカ、エビのミックスグリルをイスキア産白ワインで楽しむ。お店からイスキア産レモンチェロがサービス、食後はテラミス、ヨーグルトムース、エスプレッソを取る。
 純子さんも久しぶりのご主人との再会でホットしたようだ。この店はサービスも良く味付けも良く皆さんの評価は高かった。


(ID# 204)
2012/5/30 (水) Ponza~Ischia 45NM 快晴

 31日にIschia島で柴崎夫人(純子さん)と彼女の友人(岩佐さん)と待ち合わせしている関係でPonzaを一泊で切り上げ07:25に舫いを解く。
 今日も相変わらず追っ手の順風でジェネカーで快適に帆走するが11時頃から風が弱まり機走にする。午後3時過ぎに又風が出てきて再度ジェネカーで帆走する。真追っ手になったのでジェネカーで観音開きにするがスピードも出て大変調子が良かった。  Ischiaもナポリに近い人気の場所なので電話で予約を入れておいた。
 フェリーが入るカサミチョラ港の中にマリーナがある。ポンツーンに槍づけするのだが狭いのと風があったので着岸には若干の苦労あったが17:00舫いを取る。
 いつも通り陸電を取ってからデッキでお疲れ様の一杯をやる。ここもパステルカラーの家々があり、きれいな景観の港町である。
 先日ローマで食べたヒレステーキがおいしかったので肉屋を見つけて今日はステーキにすることにした。
 幸い肉屋が見つかりヒレを4枚厚く切ってもらい、それをガーリックを利かせグリルしたヒレステーキは柔らかくおいしく大好評であった。実に厚切り4枚で26€うれしくなる。


(ID# 203)
2012/5/29 (火) Roma~Ponza 60NM 快晴

 昨日の天気が一変して快晴の天気になる。今日は10時間以上のレグになるので07:00舫いを解く。出港して50分後には北北西の追っ手の良い風になりジェネカーを揚げる。
 その後風が落ちたがお昼から又良い風になり12~15ノットの風で7~8ノットで快走する。
 気持ち良い帆走の中柴崎、中里、松崎で一時間ごとウオッチをする。
 お昼はポモドーロのパスタをビールと白ワインで頂く。
 16時にジェネカーをダウンして17:40にPonza Mareマリーナに舫いを取る。地中海スタイルの係留でスターンからの槍づけだ。スタッフが来て舫いを取ってくれるので助かる。
 ここはイタリアのリゾートアイランドであると同時に紀元前300年にローマ人が住み着いている。港はパステルカラーの家々に囲まれ漁船が所狭しと並び景観が素晴らしい。
 早速港町を散策する。素敵なレストランが並んでいるので夕食は外食することにする。
 一つ地元の人が行きそうなレストランを探し買い物した後行く。
 タコのサラダ、ボンゴレー、マルガリータ、温野菜、そしてスズキ、イカ、カジキのグリルを食べたが味が工夫してあり美味しかった。


(ID# 202)
2012/5/28 (月) Roma 雨~晴れ

 朝起きたら雨だ。今日は柴崎さん、中里が到着する日なのでオイルスキンを着て自転車で歓迎準備の買い物に行く。
 柴崎さん中里が12時過ぎに艇に到着する。生憎の小雨模様の天気であった。
 早速艇で荷ほどきをして、昼食兼ねてウエルカムをする。長旅だったのに疲れがないようだ。時差の調整のためにも休むことなく近くのマリーナを見て回る。
 当初マリーナのレストランでウエルカムデナーをする予定であったが生憎とレストランが休みでCAVOKⅤですることにした。幸い夕方から晴れてきたのでデッキでワインを傾けてからヒレステーキで歓迎する。柔らかいヒレで味も良くおいしく頂いた。
 22時には二人とも床につき長旅の疲れを取り明日からの航海に備える。


(ID# 201)
2012/5/27 (日) Roma 快晴

 日常品のパン、ハム、チーズ、洗剤等がなくなったので自転車で買ってくる。
 昨日の残りの仕事をしてお昼を艇で食べ、ローマ市内に悦子と出かける。
 平田さんとローマ市内を歩いた時、ローマ オペラ座でオペラ「Attila」が27日公演するのを知ったので当日券が手に入ればと思い行ってみる。
 案の定窓口で“I am sorry ,sold out”と言われがっかりしてあきらめたが、直ぐダフ屋が現れ何と115€のシートチケットが100€で売ってくれた。
 ここのオペラ座はイタリア三大オペラ座の一つだがシーズンを通して最高の席で250€一番安い席は23€であった。羨ましい限りであった。
 席は2階の6人用ボックス席で大変良い席であった。1880年初演された劇場だけあって素晴らしい造りだ。
 AttilaはRiccardo Muti指揮でフン族とローマ軍との実話に作品のオペラであった。
 主役のAttila役のバスとOdabella役のソプラノが素晴らしくブラボーの声が飛び交っていた。
 悦子は偶然にオペラ座でRiccardo Muti指揮のオペラを観劇できたので興奮気味であった。
 帰りのフィウミチーノ空港行きの最終バスが20:30なので前回買い損ねた私の靴だけ買って食事もせずバスでマリーナに近い空港まで行きそこからタクシーで帰る。
 艇でワインとポトフで簡単に夕食を済ます。
 オペラ座でMuti指揮の「Attila」を観劇出来ラッキーな一日であった。


(ID# 200)
2012/5/26 (土) Roma 快晴

 今日は艇の整備と清掃をする。
 ホンダの船外機がスタート出来なくなったのでマリーナオフィッスに修理の依頼をするが土曜日のせいかメカニックと連絡が取れないようだ。一つの原因としてオイル不足があったのでオイルを買いに行く。このエンジンは4サイクルだがオイル入れてスタートしてみたらスタート出来た。私のミスの人災であった。
 このマリーナ自体は設備もよくプールもレストランもあり落ち着いたマリーナだが近くに買い物するところがなく自転車で行かなくてならない。又バスもなくローマ空港迄タクシーでそこからバスないし鉄道でローマ市内に行かなければならない。
 シーツの洗濯、布団干し、船内清掃、デッキの水洗い等を快晴の天気の下行うが気持ちが良い。
 夜は純和風で味噌汁、ごはん、海苔の佃煮、梅干しで胃を休めた。
 のんびり整備、清掃を楽しんだ一日だった。


(ID# 199)
2012/5/24 (木) Roma 快晴

 今日は平田夫妻が下船されローマのホテルに泊まる。ローマで2泊して買い物、観光を楽しまれる予定だ。
 私は午前中カプレラ島で船外機が不調だったので修理を頼みに行く。
 昼すぎに我々も一緒にタクシーでローマのホテルに向かう。
 平田夫妻がチェックインした後ホテルの近くのピザーラで昼食を頂く。
 その後コンドッティ通りに買い物に行く。女性陣はかなり買い物をしたようだ。平田さんと私は辛抱強く付き合った。
 タクシーでホテル迄戻りここでお別れをした。
 3週間弱ご一緒して頂き大変楽しいサルデーニャ巡りと航海が出来た。平田さんには色々と艇での仕事を手伝って頂いたりして大変恐縮の至りであった。又体力も充実していらっしゃりお酒の量も際立っていらして敬服の至りだった。私も大変助かった。
 奥様は英語、フランス語、イタリア語と自由自在でイタリア人が艇に乗っている感じだった。友人との会話、そして何処へ行くにもイタリア人と一緒のようで助かった。才色兼備の素敵な奥様だ。
 別れた後空港までバスで、空港からタクシーを拾って帰る。
 今まで平田夫妻と4人でいたのが二人になり少し寂しい気持ちになる。
 28日にローマに着く三田ヨットOB柴崎さん、中里さんをこのマリーナで待つ。


(ID# 197)
2012/5/23 (水) Cannagione-(Caprera)-Roma  10NM+130NM

5/23-24 昨日までのマエストロの悪天が終わり今日から晴天がしばらく続く。折角なのでもう一日国立公園でもあるマデレーヌ諸島で遊びたいところであるが今日から明日にかけてローマに向けてフリーの北西の良い風が吹くので出港することにする。
 ローマ迄130NMあり6ノット計算で22時間ほどかかるので一昼夜の航海になる。
 早く出ても朝着くので折角風光明媚なマダレーヌ諸島なので10NM先のカプレラ島のナポリターナの入り江にアンカーを打ちお昼を食べてからローマに向かうことにする。
 ここは昨年もアンカーリングしたところで自然の中素晴らしく美しい入り江である。
 ゆっくり景色と昼食を楽しんだ後15:00にローマに向けアンカーを揚げる。
 進路75度に対して当初300度方向から15,6ノットの風受けて6~6.5ノットの艇速で気持ち良く帆走する。20:38に日没、そして一時間後に三日月が水平線に消える。
 夕食はカレーライス、帆走中の夕食は久しぶりだ。
 満天の星空で百合子さん、悦子は感激する。ただし二人は星を見ただけでその後夜間はデッキに出ることはなかった。   風が段々北に回りアビームになってきて風を感じるようになり寒さが厳しくなる。
 日中は裸で暑いぐらいなのにのに夜になると下にセーター上にカッパを着ても寒い。
 その中で私より10歳先輩の平田さんはキャビンに入ることもなく一緒にワッチをしてくださった。平田さんの体力には敬服だ。夜半風が20ノットを超えてきたのでジブ。メインともワンポイントリーフする。横からの波を受け時折大きくローリングをした。
 日の出は6時 やはり空が明るくなってくるとホットする。
 今日も快晴だ。陽が上がるとともに暖かくなりTシャツ一枚になる。日中と夜の体感温度の差が激しい。
 14:30 Fiumara 川の河口にあるPorto Romanoに舫いを取る。
 平田さんと二人でワッチ出来たので大変助かった。
 お疲れ様のビールを皆さんで一杯飲んで遅いお昼をポトフで頂く。至福の時である。
 食後デッキのシャワーで体を洗い夕方まで一眠りする。
 ここのPorto Romanoはローマらしく立派なヨットクラブとレストランがありプールも併設されている整備されたマリーナだ。ただし近くに何もなくその面では不便である。
 この船は14.14mの長さなのでいつも15mないし16mの長さの料金を取られるが14mの長さの料金にまけてくれた。因みに一泊65€であった。
 艇泊料であるが千差万別でサルデーニャからここまで一番安いところで24€で高いところで101€だった。今は夏前の料金であるが6月からは3割程度アップする。
 夜はお昼が遅かったのと疲れもあって皆さん食が進まずそれぞれおじやを食べたりお昼の残りを食べたりして軽い夜食にした。


(ID# 196)
2012/5/22 (火) Cannagione 雨~曇り

今日はレンタカーを借りて島内のワイナリーや古代遺跡のヌラーゲを訪ねる予定だったが朝から雨なので艇でゆっくりすることにする。
 それぞれ思い思いの時間を過ごし午後買い物に出かける。ここは小さな町だが長期滞在休暇で夏には賑わう場所であるようだ。お店もチョコチョコあり百合子さんと悦子はお土産を買った。
 夕方8時よりAntonioさん宅でお食事の招待を受けているので歩いて彼の自宅まで行く。 彼は離婚して独り者の生活だが実に料理も上手で家庭菜園をやったり漬物を作ったりして日々の生活を楽しんでいるようだ。
 昨年もおいしい料理を頂いたが今年もフルコースのサービスをしてくれた。
 メニューは以下の通りだ。
  グリンピースとサルデーニャンパスタのスープ  アーティチョークのマリネ(自家製アーティチョーク)  自家製オリーブ  モロッコいんげんの温野菜  アニョーのロースト(乳のみ仔羊)  ポークソーセージのロースト  タジンの野菜料理  自家製白、赤ワイン  イチゴ、メロン、ビワの豪華メニューを頂く。
彼はインテリアデザイナーだが、妹さんがブルタニューでB&Bのホテルを経営しているそうで彼自身も30年間フランスにいたそうでその関係もあり料理が上手いのかもしれない。
ブリタニューのホテルにも行くよう勧められる。機会があれば行ってみたいものだ。
全てがおいしく帰りには残りをお土産で頂いて帰る。


(ID# 195)

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