CAVOK日記
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2012/7/21 (土) Hvar 快晴

 明日から天気が崩れる予報なので天気の良いうちにとフヴァルの港を見下ろす丘の上に立っている城塞に登る。坂道はきついが建物の間に流れる風が心地よい。城塞からはパクレニ諸島、ヴィス島、フヴァルの街並み、港がパノラマに広がり海の色が背景で素晴らしい景色であった。
 市場で芝エビとスイカを買って艇の冷蔵庫に入れてから、お昼のバスでスターリ・グラードに行く。途中のバスから古代ギリシャ人が築いたと云う、石垣で区分された耕地が広がっているスターリ・グラード平原の一部が見る事が出来た。特にここではそれ以外見る物もなく、港の前のテラスで行き交う船を見ながらビールで喉を潤す。天然の良港でフヴァルに比べると静かな観光客の少ないところだった。
帰ってから艇を係留してある直ぐ脇にある海水浴場で泳ぐ。
 久しぶりに茹で芝エビで一杯、生ハムサラダ、トマトとパセリ入りオムレツ、スパゲティ・マルタ(ポモドーロにソテーしたナスが入る)を頂いた。

(ID# 271)
2012/7/20 (金) Vis~Otok Terolim~ Hvar 快晴 20NM

 09:10にブイから舫いを離し、今日はPakleni諸島の島めぐりをしながらHvarないしパクレニ諸島の中のPalmizanaを目指す。途中アンカーを打って昼食と海水浴を Terolim島でする。この島はナチュラリストの島で上陸するのに躊躇したがテンダーで上陸してみた。ヌーデスト達が老いも若きも関係なくおおらかに全身日光浴を楽しんでいた。
 錨地も島々の間や入り江に沢山あり、星空を静かな錨泊地でと思ったが2日錨泊したのでHvarの港に入ることにした。
 16:00にアンカーを揚げてパクレニ諸島にあるパルミザーナのマリーナを覘いたりして18:00にフヴァルの港に入る。ここは一部岸壁に槍付けするところと、ブイを取って後ろに岸壁に舫うところ、そしてアンカーするところと3か所ある。パイロットブックに拠ると夏のオンシーズンは満杯で係留するのは難しいと書いてあったが一つ空いているブイを見つけブイ舫いをする。岸壁の近くは浅いので結構係留は難しく港のスタッフに手伝ってもらう。
 隣に居るモーターボートの若者が気の良い連中で岸壁側の舫いをテンダーで取ってくれた。
 お礼に日本からのお土産用の手拭いをお礼に渡したら逆にワインを2本プレゼントしてくれた。この気持のやり取りがうれしい。
 ブイの係留は電気、水が無いがその分係留料も安く300クーネ(約4000円)だ。
 シャワーは街の有料シャワーに行く。22日から24日まで前線の接近でお天気が悪くなる予報なのでここに暫く係留することにする。
 ここは夏のレジャー基地として人気のあるところで市場もあり、ギリシャ、ローマ時代を経てヴェネツア時代は重要なアドリア海の港であった。当時の造船所跡や16世紀に建てられた7つのアーチのある建物にはヴェネッツアのシンボルの翼のあるライオンが彫られていた。又世界自然遺産のスターリ・グラード平原もあり観光も楽しみたいと思う。
 艇の前は賑やかな海岸通りで行き交う人々が沢山いる。今日の夕食はナスのオリーブ炒め、モッツァレラチーズとトマト、鶏肉のささみのグリルを賑やかな海岸通りをバックに頂く。  夜の賑わいは2時過ぎまで続いていた。

(ID# 270)
2012/7/19 (木) Uvala Luka(Korcula)~Vis 快晴 42NM

 今日は風が治まったので次の目的地Visに向けて07:10アンカーを揚げる。
 無風の中機走で本島とKorculaとの間の海峡を抜ける。沢山のヨット、モーターボート、観光船が走っている。
 12時過ぎにやっと南東から風が吹き出しクローズホールドのセーリングを楽しめた。
 16時にVisの湾内に入り固定ブイに舫いを取る。早速ゴムボートを降ろして街の探索に出かける。
 この島は石器時代から住民が居て、アドリア海の中心に位置する関係もありギリシャの植民地でもあった。彼ら海の民の植民地は自然の良港があるところが殆どだ。その後ローマ帝国、ヴェネチュアと支配者は変遷した歴史ある島だ。島の博物館に行ったが石器時代からの遺跡が展示してあった。
 又第二次世界大戦ではイギリス軍がパルチザンに物資供与の基地にしていたそうだ。
 今はクロアチアの内乱の跡形もなく平和な時代の観光の街になっている。
 いつも通り泳ぐとまさにグランブルーの中に吸い込まれるようで気持ちが良い。今日もシャワーはデッキで浴びさっぱりする。
 楽しみの夕食は、モルタデラソーセージとハムとレタスの前菜、小海老のガーリックと唐辛子のオリーブオイル煮、パセリとトマトのオムレツ、ペペロンチーノをクロアチア産辛口の白ワインで頂く。

(ID# 269)
2012/7/18 (水) Korcula~Uvala Luka(Korcula) 快晴,強風 1NM

 このタラモンタナの風は今日で終わりの予報だ。マリーナの隣にUvala Lukaと云う湾がありパイロットブックに拠ればオールラウンドの風に強いシェルターと書いてあるので自転車で湾を前日見に行ったがこの強風でも湖のように静かな湾だ。又停泊している艇も10隻以上いるので今日はマリーナから移動することにした。ここのマリーナの係留料は高く初日予約料を入れて130€する。コルチュラの街も見たので日中の風が少し治まるのを待って11:00に移動する。
 途中ガソリンスタンドでガソリンを入れて湾にアンカーを打つ。底は泥でアンカーの効きは良い。お昼はいつも航海中に食べるサンドウイッチ、オリーブとビールをアンカーリングしている艇の上で頂く。
 午後は泳いだり、読書したり、お昼寝したりでのんびりした時間を過ごす。  午後から錨泊に来る船も多くアンカーの打つ場所を探して動き回っていた。
 夕方にPort Authorityの艇が錨泊料を徴収に来た。アンカーリングで料金を払うのは初めてだ。料金は150クーネ(約2000円)だった。
 ここの錨泊地は海水浴場やレストランもあり夜も賑やかだ。遠くの音楽を聴きながら夕食は野菜たっぷりのカレーライスを塩が効いたオリーブで頂く。
 20時過ぎには風も治まり安心してぐっすりと眠りについた。

(ID# 268)
2012/7/17 (火) Korcula 快晴,強風

 「天気晴朗なれど風強し」で、ここに暫く滞在すことにする。この風はタラモンタナと云う北風でこの地方の特徴の強風である。強風注意報も出ているので我々はマリーナに居るが元気な艇は果敢に出港していく。
 お昼は近くの島に水上タクシーで渡り海水浴とランチを食べる。
 コルチュラは長細い島で東西に40KMほどの長さのある島だ。ここのマリーナは東側にあるが西側にあるVela Lukeのマリーナを見に行きたく島から帰った後バスで行ってみる。
西に開けている港なので風と波が入ってくる。見ていると次から次に艇が入ってくるが岸壁に槍付けが難しく各艇苦労している。そのうち岸壁の係留場もなくなりブイに舫うようになった。
 艇に戻ってから昨日注文してあった懸案のインターネットキーを買いに行く。クロアチアはスペイン、イタリアと違い大変簡単な手続きで街の電気屋さんで手に入れる事が出来た。これでどこでも天気情報が入るので安心だ。
 夕食は日本からの最後のご飯を煮野菜、ひじき、ベーコンジャガイモで頂く。
 ここのところ日中の暑さとは別に夕方から涼しくなり心地よい

(ID# 267)
2012/7/16 (月) Korcula 晴れ後快晴,強風

 朝起きると、風が強く吹いているのでマリーナの隣の錨泊地の様子を後学のため丘の上に見に行く。10隻ぐらいの船が錨泊していたが三方山に囲まれた静かな入り江で安全な錨泊地だ。
 午前中旧市街地を歩く。聖マルコ大聖堂にはティントレットの宗教画が展示されていた。鐘楼に上るとコルチュラの街と海が360度のパノラマで広がり圧巻であった。又コルチュラ生まれとされているマルコ・ポーロの生家の建物も見る。
 お昼艇に戻り昼食を昨日の残りのマツタケ風味のご飯、ひじき、イワシのかば焼きで頂く。
 午後バイクを借りて島を探索しようと思ったがバイクは出払ってなく、自転車を借りる。
今度は錨泊地まで下りて行って調べる。入り江は海水浴場になっていて素晴らし景観だ。明日の風の具合によってはここで錨泊をしたいと思う。
 今晩は21:00からのモレシュカと云う伝統的な踊りを予約しておいた。この踊りはイスラム教徒とキリスト教徒の戦闘の踊りで、もともと地中海の沿岸諸国で存在した踊りだが現在はコルチュラのものだけが残っている。
 踊りが始まる前にマリーナから少し上がったところのホテルのレストランに食事に行く。
 プロシュートのメロン添え、トマトスープ、スカンピのグリル、イカのグリルをコルチュラ産白ワインで食べる。素材の新鮮さとグリルが上手で美味しかった。
 夕食後モレシュカを見に行くが民族衣装の踊りでイスラム、サラセンとの戦いの歴史が残っているようだ。総勢40名ぐらいの戦いの踊りで夜空の中で剣の音が響いて伝統を感じる踊りであった。
 夜外では風はびゅーびゅー吹いているが艇は殆ど揺れない。ぐっすりと寝る。

(ID# 266)
2012/7/15 (日) Lastovo~Korcula 30NM 快晴

 Lastovoにはもう少し滞在したかったが明日から3,4日北風が強く吹く予報なので今日出港することにする。午前中はまだ風が強かったので出港はお昼にすることにして島内を少し散歩する。この島は田舎のバカンス村の趣があり気に入った。ベニスからの帰りに又寄りたいところだ。マリーナを管理しているホテルのスタッフが日本人が来たのは初めてだということで島のDVD、キーホルダー等をプレゼントしてくれる。
 両サイドの艇の人たちも親切で名残惜しかったが12:00に舫いを解き皆さんとサヨナラする。
 島の東側を回り込むようにしてkorculaに向かう。南南東の強い風で上り一杯で走るが7ノット以上のスピードをキープする。途中風が17、8ノットまで上がったので早めにジブをリーフしたが直ぐ風が15ノット以下に落ち着いたのでフルーセールに戻し快走する。
 Korculaの北側に入ると島が点在していてその間を抜けていく。Korculaの海峡を挟んだ北側は本土だが海岸までそびえ立つ山と山麓にあるレンガ色の屋根の集落が西日に照らされ綺麗だった。
 旧市街地を見ながらKorculaのマリーナに来ると2艇程先着のヨットが入港待ちをしていたので我々も彼らを待ってポンツーンに着ける。その後も何艇か入ってきて狭いマリーナは一杯の感じだ。天候の関係もあり予約しておいて正解であった。20分ほど待って18:00に舫いを取る。
 ここのマリーナはACI Marinaと云うクロアチアに12のマリーナを運営している一つのACI Korculaという所が管理しているところで、近代的なしっかりした管理をしている。施設又スタッフも申し分ない。何といってもロケーションが良い。旧市街地の脇にあり対岸は素晴らしい景色だ。感激した。
 クロアチアはチャターヨットが多く隣はドイツ人のチャター艇で二組の夫婦で2週間の休みで来ているそうだ。次はどこに行くか聞いたらお天気次第で未定との事、素晴らしいバカンスだ。
 早速海岸通りを歩いて旧市街地に行ってみる。観光は明日にして明日の夜にあるモレシュカと云うコルチュラの伝統的踊りの予約をする。
 艇に戻ってからマリーナの脇にある海水浴場で泳ぐ。ここも水が澄んできれいだ。
 夕食は胃を休めて明日クロアチア料理を食べるのを楽しみにして和食にする。日本からのお米がないのでイタリアで購入した丸米だったがマツタケ風味で良く炊けていた。おかずはひじき、胡瓜モミ、イワシのかば焼き、味噌汁で頂く。


(ID# 253)
2012/7/14 (土) Vieste~Lastovo(Ubli) 60NM 快晴

 風の関係もあり今朝イタリアを出発したいがコーストガードが9時から開くということで開くのを待って、出国手続きが終わり次第の出発になった。
 出来るだけ早く手続きを終了したいので8:30に行ったら開いていて直ぐ手続きをしてくれた。パスポートにはスタンプを押して貰えず、出国記録なしで出国することになった。
 他の例を調べてみてもこのような例が多く、問題になってないのでそのまま行くことにした。ここのマリーナのキャプテンは年配の女性で英語、フランス語も堪能ですっかり面倒をみてもらった。
 レストラン桟橋に着ける予定も考えたが夜半風が強く吹く予報が出ているのでLastovo島のUbliにあるホテルのマリーナを出港前に予約した。
 風は追い風だが弱いので機走で走る。暗くなる前の8時に着くには平均6ノット以上で行かないといけないので機走がメインになる。
 14:00過ぎよりアビームの風が吹き出し機帆走で7ノット以上キープして走る。
 Lastovo島の手前10NM辺りで10階建てぐらいの地中海豪華客船とすれ違う。
 Ubliの湾は奥が深く錨泊には最適だ。湾内にも小さな入り江がありそこにヨットが数隻それぞれ錨泊している。
 Ubliは出入国を管理している港なので村のフェリー岸壁につけて手続きをしようと思ったがフェリーが岸壁に着岸していたので諦めて先にマリーナに行く。
 ホテルのマリーナは小さなマリーナで岸壁に槍付けだ。手伝いのスタッフが来ないので電話で呼び出して手伝ってもらい、18:00に舫いを取る。ホテルで入国の件を聞くと電話してくれたが、艇で岸壁まで来るようにとの事なので舫いを取りフェリー岸壁に行く。丁度フェリーが出るときだったのでそれを待って岸壁に着ける。最初警察に行き入国書類を作ってもらいパスポートにも入国のスタンプを押して貰う。このスタンプは我々にとって重要でヨーロッパのシェンゲン条約に入っている国は90日間ビサ無しで滞在できるが90日以上は出来ない。イタリアで出国のスタンプが押されていないので、我々はシェンゲン条約をクリアーする意味でクロアチアの入国のスタンプが欲しかったのでほっとする。
 警察の後コーストガードに行き艇の入国の手続きをする。そして観光税なのか1か月クロアチアに滞在ということで2500クーネ徴収される。
 再びホテルのマリーナに舫いを取り早速海に飛び込む。水の透明度が良く係留してあるところの底が綺麗に見える。
 初めてのクロアチアだったがLastovoが小さな美しい島で感激する。夕食は遅くなったが簡単にできるスパゲティアラビアータ、カプレーゼ、生ハム、サラミ、オリーブで頂く。    疲れもあったがクロアチアに着いた安堵感でホッとした後の夕食はワインと共に美味しかった。 2か月以上滞在したイタリアも堪能したがこれからはクロアチアの歴史と自然を堪能したいと思って休む。


(ID# 252)
2012/7/13 (金) Bari~Vieste 55NM 快晴

 昨日Bariから一緒に来たフランスのカタマラン艇も今日Viesteに行くとの事で今日も同じコースになる。我々は彼らより早く05:50に舫いを解く。今日も風がなく機走で6ノットの速度で走る。お昼過ぎに南風が吹き出しジェネカーを揚げる。だんだん風が強くなり15ノット前後になり快調に走るが残りが11NMになってからだった。
 Viesteの港に入るときコーストガード艇が来て左に寄ると浅いからと注意してくれる。
 15:00舫いを取る。横風がきつく槍付けで舫いを取るのは難しいが大分慣れてきてスムースに行くようになった。ここは漁港にマリーナを造った感じのところでローカルマリーナという感じだがマリーナを仕切っているおばちゃんが英語も達者でなんでも私に相談してくれとの事で助かる。
 ここでイタリア出国するので手続きをおばちゃんに確認したが出国のスタンプはここではもらえず、コーストガードが書類を作ってくれそれで良いそうだ。コーストガードに行ったらオフィスのオープンは09:00から12:00との事で今日は手続きが出来なった。
明日朝一番で行くことにした。
 週末のせいかマリーナも賑やかだ。フランス艇とここで再会した。彼らはベニスに行きそこで家族が集まりクロアチアを航海する予定だそうだ。友人のPaoloからベニスのマリーナを聞いたので教えてあげる。彼は4か所ベニスのマリーナにメールを送ったそうだが返事が来たのは一か所だけだそうだ。彼からは我々が明日行く予定のLastovo の情報を教えてもらう。5年ほど前に行ったことがあってレストランの桟橋に着けて食事をすれば一晩無料で停泊できるとの事だ。上手く行けばこの方法を明日使いたい。
チャンドラーでクロアチアの旗を買い、イタリア最後の絵葉書をポストに入れる。
 夕食はキュウリのサラダ、生ハムとサラミ、オリーブ、リコッタチーズのわさび醤油、ソーメン入りスープ、メインは中身たっぷりのオムレツと付け合せは普段草のガーリックソテーを地元の白ワインで頂く。


(ID# 251)
2012/7/12 (木) Brindisi~Bari 60NM 快晴後曇り驟雨その後快晴

 16日以降の天候が北の強風が予報で出ているので15日までにクロアチアのKorcula島まで渡って行きたいので今日からBari,Vestaそしてアドリア海を渡りLastovo島まで連日航海で行く予定だ。コルチェラは人気が高いところなので予約が必要ということなので昨日15日停泊の予約を入れておいた。
 05:50に舫いを解き生憎の迎え風の中機走する。風の強弱に応じてセールを揚げたり降ろしたりするが安定せず60NM全行程機走になる。
午前中快晴であったが昼前よりイタリア半島に積乱雲が湧いてきてBariに着く2時間前にこの雲が被ってきた。突風を予想してセールは降ろしていたが海面が白波だらけになり驟雨と共に30ノットを超える風が吹き出した。Bariに入港するころには治まりBari 港のC.U.S Bariのポンツーンに17:10横付けする。
いつも港のマリーナに舫いを取るとホットすると同時に充実感を味わう。ここの皆さんは親切で舫いを取ってくれたり事務所を教えてくれたりホスピタリティが一杯だ。
諸手続きをした後デッキで飲むビールは又格別の味だ。
 夕食はオリーブとカプレーゼ、ナスとジャガイモ、玉ねぎとひき肉の重ね焼き、アンディブ、ルッコラのサラダを頂く。


(ID# 250)
2012/7/11 (水) Brindisi 快晴

 今日はゆっくり艇で過ごすことにして航海の調べものをする。コースを変更したのでイタリアから出国する予定のViesteで出国手続きが出来るか?Lastovoで入国手続きが出来るか?今後のコース等々調べていると時間があっという間に過ぎてしまいお昼になる。悦子は読書三昧を楽しんでいる。
 お昼はソーメン、缶詰のイワシのかば焼きと生野菜を頂く。
 食後お昼寝をデッキの上の日陰でする。心地よい風が気持ち良い。
 昼寝の後運動がてら海水浴に行く。夏休みなので子供ずれの家族が多く来ていた。
 明日からの航海に備えてマリーナのミニスーパーで買い物をする。ミネラルウォターとビールの消費量が暑さのためか結構多く、これらは重たいので自転車で運ぶ。
 日が暮れ夕食にはアンディーブとプロシュート、リッコタチーズこれは冷奴に似たテクスチャーでわさび醤油を付けて食べてみた。チーズとは思えない味わいだった。そして鶏肉のヒレのグリル、アルベロベッロで買ったオリーブ、花付きズッキーニそして野サラダをプリアー州産の白ワインで頂く。美味しかった。


(ID# 249)
2012/7/10 (火) Brindisi 快晴

 朝9時にレンタカーがマリーナに届く。今日はレンタカーでアロベロベッロ、マテーラのサッシとカステル・デル・モンテの三つの世界文化遺産を廻る。
 お弁当に三日目のお稲荷さんとゆで卵を持って最初にアルベロベッロに行く。
 途中の高速道路では両サイドに背の低い夾竹桃が白、うすいピンク、ピンク、濃いピンクそして赤と色鮮やかに10KM以上植えられていて青空の中太陽に照らされ綺麗であった。
アルベロベッロの近くに差し掛かるとトゥルッリの家が散見してくる。アルベロベッロの旧市街地に入ると真っ白な壁に灰色の石の円錐形の屋根を持ったトゥルッリが見事に青空の下、輝いて見える。一度は見てみたいと思っていたがお伽の国に来たようだ。トゥリッルの家の中で開いているお土産屋さんが軒並みにあるがその中の一軒がトゥリッルの中を見せてくれるというので覘かせてもらう。中も漆喰の白いきれいな壁でこじんまりした部屋がいくつかあり狭いスペースを機能的に使えるようになっていた。室内は、冬は暖かく夏は涼しく出来ている。
 流石にここは有名なので日本からの観光客も来ていた。
 次にマテーラのサッシ地区に行く。洞窟住居だが石灰岩の山の斜面にびっしりと建物がある。グラヴィナ渓谷を挟んでマテーラの反対側には旧石器時代の集落跡も発見されている。もともとは8~13世紀にかけてイスラム勢力から逃れてきた修道僧が住み始めたそうだ。
ここは1950年に不衛生と不便ということで住むことが禁じられていたが1970年代以降その評価が見直され現在では洞窟住居の7割に人が住んでいる。
 3番目にカステロ・デル・モンテに行く。1200年代に当時南イタリアを統治していた皇帝フリードリッヒ2世が建造させた八角形のお城だ。360度を見渡せる小高い丘の上にあり、すべてに8角形の形を用いたユニークな城だ。このお城はすべて色大理石で覆われていたそうだが現在はその一部しか残されていない。
 三か所廻る間どこまでも続く丘陵地帯にオリーブ、ブドウ、小麦、アーモンドが植えられ、そして牧草地帯が広がり北海道の農場地帯によく似た大地が広々とした光景だった。
プーリア州はイタリアでもっとも農業の盛んな所だそうだ。牧歌的な風景を見ながらのんびりとしたドライブが出来た。ここから約150㎞離れているブリンデッシに帰ったのが20:00になっていた。マリーナから近い空港でレンタカーを返して空港で食事してタクシーで艇に戻った。


(ID# 248)
2012/7/9 (月) Brindisi 快晴

 北風に変わり涼しくなると思ったら大間違い日中は32度以上がる。幸いなことに夕方陽が沈んでくると暑さも治まりデッキで夕食を食べるときは長袖を必要とする日もある。
 今日はBrindisiの街にバスで出かける。バス停がマリーナの出口にあるが1時間に一本だけだ。
 街でバスを降りて早速アッピア街道の終点を示すシンボル古代ローマの円柱を見に行く。港の前の海岸通りの階段の上にアドリア海を見下ろすように太い大理石の円柱と角柱とが当時の繁栄を思わすように建っていた。古代ローマ時代の「すべての道はローマに通ず」の一端を見る事が出来た。
 県立考古博物館に行ってみたが月曜日休みであった。
 お昼は古代ローマの円柱の近くの海岸通りのお店でマルガリータとスカンピのパスタを二人で分けて食べる。喉の渇きもありビールが進む。
 大きなスーパーマーケットがあったので買い物をしてからマリーナに戻る。戻ってから一休みして私はマリーナの隣の海水浴場で体を冷やしに行ったが水温が高く冷やすまでには至らなかった。
 PCのインターネットはUSBキーを使ってやっているがI PADはWIFIが必要なのでマリーナのバーに行き、電子書籍の購入をする。
 一昨日一緒に着いたスエーデンの艇は出港していた。彼らとは同じ方向に行くので再会が楽しみだ。
 夕食は豚肉の肩ロースのトマトソース煮込み、付け合せはジャガイモのガーリックソテー、野菜サラダ、オリーブそして最後に昨日の残りのお稲荷さんを頂く。やはりご飯は日本人には必需品だ。


(ID# 247)
2012/7/8 (日) Brindisi 快晴

 今日からここでゆっくり4日間停泊することにする。
初日の今日は午前中艇の大掃除と洗濯をする。
 ここのマリーナは商業港の中の一角にある大きなマリーナだ。設備も良くミニスパー、レストランもあり、ゆっくりするのには快適な所だ。係留料7月のベストシーズンにしては安く14メーターの艇で一日49€だった。そしてオフシーズンは38€、年間5140€と安い。
 ただ街より遠く、周りには何もない。マリーナの横は海水浴場になっていて日曜日のせいか風が強いのにもかかわらず沢山の人が日光浴をしている。マリーナも賑わっている。
 ここはアッピア街道の最終地点で古代ローマから貿易が盛んだったところだ。港からはギリシャの3地点に行く船が出ている。
 お昼にペペロンチーノと黒トマトのサラダを頂いてから暫くデッキの日陰で昼寝をする。
 連日の航海の後もあって実に気持ちの良い昼寝であった。
 午後自転車を組み立て近所に探索に行くが何もなく暑さに参って早々に戻る。
 今までの予定ではBariからドブロブニクに渡る予定であったが110NMの距離があり一人でナイトウオッチは辛いので予定を変更してBariの先のViesteから60NM先のクロアチアのLastovo島に渡ることにした。ドブロブニクは後半に小田切夫妻、上田さんと一緒に寄港するのでその時の楽しみにした。
 夕食は久しぶりに和風にしてお稲荷さん、リコッタチーズ、イワシの酢漬けの生姜和え、黒トマトとアンチョビを頂く。


(ID# 246)
2012/7/7 (土) Santa Maria Di Leuca~Brindisi 65NM 快晴

 今日で連続帆走日が一週間になる。それも60NM以上の距離を走っているので毎日12時間位海の上を楽しんでいる。基本的に悦子と二人の時は夜間航海をしないことにしているので明るいうちに航海して暗くなる前に港に入港している。幸いにお天気が良く、今まで北東進してきた我々にとって風も南からの追い風に恵まれきたが今日から風が北風に代わる予報だ。一週間ぐらい結構強い北風が続く予報なので北風が強まる前にBrindisiに行くことにした。
 朝05:00に舫いを解く。丁度イタリア半島の足の踵の部分を帆走するが東南端は石灰岩の断崖の上に台地が続き家も殆どないが暫くすると海岸線になり遠くからもパラソルが眺望できる。このあたりから800キロメーターに渡り海岸線が続き海水浴場が点在している。
 午前中はまだ南風で岸辺を見ながら機帆走するが午後になり北風に変わり上りになる。
 Brindisiに着く2時間ぐらい前から片上りの風になり気持ち良い帆走を楽しめただけで殆どエンジン使用だった。
 18:00に港のガソリンスタンドのある岸壁に横付けして燃料を補給した後マリーナに舫いを取る。
 この辺りは陽光と肥沃な土地に支えられた豊かな食材、歴史的建築に裏打ちされた街並み、点在する明るく輝く海岸があるそうなので楽しみだ。
 暫くここ滞在して風待ちを兼ねてアルベロッベロ、サッシを観光したり、又海水浴を楽しみたいと思っている。
シャワーを浴びて、マリーナ内にミニスパーマーケットがあったのでここで豚肩ロースと水牛のモッツァレラを買い、夕食は豚肉のニンニク醤油のソテーとカプレーゼでいつも通りデッキの上で心地よい風を浴びながら頂く。
明日は休養日なのでゆっくり寝られる。


(ID# 245)
2012/7/6 (金) Crotone~Santa Maria Di Leuca 70NM 快晴

 70NMの距離を走るのに平均6ノットで約12時間かかる。平均6ノットをキープするにはよっぽど風に恵まれないと難しい。朝05:00に舫いを解く。日の出が05:30なので外は明るくなっている。早朝出港の時何も食べず先ず海に出る。出港して一段落してからコーヒーを飲みながら朝日を仰ぐ。そのあと暫くしてから今日は昨晩の残りをミネソトローネで頂く。
 8時過ぎより南より追っ手の良い風が吹き出しジェネカーを揚げて最速9ノットを記録する。
 Leucaの港の入り口でオンザサンドをしてしまう。パイロットブックには記載がなかったのとGPSのチャートには別の位置に浅瀬のマークがありそれを避けて入ろうとした矢先であった。砂の堆積が変化しているようだ。前進で抜けようと思ったが逆でかえって深みに入ってしまったようだ。無線でマリーナを呼んで助けに来てもらう。ラバーボートに押してもらい後進を入れて脱出する。17:30に舫いをとる。
 ここは南イタリアの先なので開発が遅れていたようだが最近リゾート地として人気が出てきているそうだ。
 海岸通りを歩いてみると海水浴客や観光客が散歩している。
 夕食は茹でた芝エビ、アンディーブに生ハムとリッコッタチーズをのせたおつまみ、イワシのマリネ、最後にシジミと昆布だしの温麺を頂く。
 明日から徐々に北風が強くなる予報だ。約一週間近く続く予報なので我々北に向かう者にはしんどい。
 暫くここで風待ちをするか明日Brindisi に行って風待ちをするか悩む。
 結果明日Brindisi迄行くことにする。


(ID# 244)
2012/7/5 (木) Roccella Ionica~Crotone 65NM 快晴

 05:00起床05:20アンカーを揚げて出発する。2時間程機走後徐々に予報通り南の風が吹き出したのでジェネカーを揚げて快走する。だんだん風が強くなり12~15ノットの風を後ろから受け6ノット以上の平均スピードを今日は一日満喫できた。
 ここの航路はギリシャ、クロアチアに行くヨットの航路で4,5艇と追いつ追われつする。
 折角イタリア半島の南端を岸よりに走るが、海岸から直ぐ山になり建物も少なく田舎の感じを受けた。
 17:00にCrotoneの港に入る。この辺りのマリーナは田舎のマリーナという感じだ。ここは場所柄トランジット艇の停泊が多いようで岸壁にトランジット艇の停泊するところはArea Transitaと書いてあった。港内も風が入り舫いを取るのを心配したが気の良いお兄ちゃんのスタッフが舫いを取ってくれ助かった。イタリアでは99%マリーナのスタッフが舫いを取ってくれるので助かる。槍付けの場合前の舫いロープを受け取るのにどうしてもポンツーン側に人が必要だ。
 2晩錨泊続き、そして前日のイオニカは電気、水道、シャワー無しでシャワーを浴びていなかったのでここで浴び気持ち良かった。
 ここのところ連日長距離を走っているが明日も70NM走ってその後暫くのんびりしたいと思っている。
 夕食はミックス野菜のソテーとシーフードパスタを頂く。
 ここの港には魚市場があるが夜も開いていたので芝エビを買った。


(ID# 243)
2012/7/4 (水) Tormina~Roccella Ionica 67NM 快晴

 今日のレグは距離があるので朝05:30にアンカーを揚げる。
 05:51にイタリア半島から朝日が昇ってくる。タオルミナの景色を後にイタリア本当に向かう。08:30位から風が南で安定してきたのでジェネカーを揚げる。ただし相変わらず安定した風が持続せず今日は3回ジェネカーの上げ下ろしをする。
 イタリア半島の靴のつま先の部分は平野が8%ほどしかなく経済が発展してないところだ。海岸線は海水浴場らしき景色が続くが海水浴客はまばらで田舎の海岸の感がする。
 35NMほど走りコースが北に変針するあたりから南の安定した風が吹き出しジェネカーを張り7~8ノットで快調に滑る。
 途中同方向に4艇セーリングをしていた。
 18:30にIonicaの港に入る。ここは私設のマリーナがなく公共のマリーナで艇の大きさに関係なく停泊料が20€で安い。ただしシャワーもトイレも船用の電気も無い。
 燃料を給油するところがなく機走も多かったので燃料が少なくなりここで給油をする。
 ただしここには給油スタンドがなく港のスタッフが一緒にガソリンスタンドまで車で行ってくれ20Lの灯油缶2本40L購入してくる。
夕食は港の前に評判のピザーラがあり、ここに行く。ナポリ風ピザでマルガリータとクアトロフロマージュを食べたが評判通り美味しかった。
 前菜にイワシ、タコ、イカ、スモークしたサーモンとカジキマグロが入ったアンティパト・デ・マーレを頼むが中々の味だった。燻製のカジキマグロはシシリアの特産だそうだ。
 最近はワインを頼むときカントリーワインを頼むがいつも食事にぴったりで外れがない。


(ID# 242)
2012/7/3 (火) Sirakusa~Taormina 45NM 快晴

 06:30アンカーを揚げてシラクーサを後にする。2時間弱機走した後北からの上りの良い風が吹き出したので帆走に代える。いつも良い風が続くことを期待するが中々自然は云うことを聞いてくれない。2時間ほどで風が弱くなり今日は最後まで機走になってしまう。
 途中子供のイルカが顔を出してくれ暫く艇の周りで遊んでくれた。
 今日も前回来たところで錨泊も気楽だ。
 17時頃タオルミナの錨泊地に着いたら昨年カスカエスで知り合って今年シラクーサで再会したドイツ艇が錨泊していてまたまたの再会をCAVOKⅤの上で祝す。彼らはこれからギリシャ、コルフ島に3日三晩で行くそうだが風待ちをしているそうだ。
 水深10mのきれいな海にアンカーを打つ。上から見えるぐらいだが泳いでアンカーの効きの確認をする。砂にしっかりめり込んでいた。
 世界遺産の旧市街地の下のグランブルーの海でのアンカーリングは気持ち良い。
 前回寄港した時に街の観光はしたので艇でゆっくりした時間を楽しむ。
夕食は街の明かりを見ながら鶏肉のヒレソテー、ポテトサラダ、ベーコンと炒めたねぎのマカロニ、グリーンサラダを頂く。
錨泊の艇での寝心地は気持ち良い。


(ID# 241)
2012/7/2 (月) Marzamemi~Siracusa 25NM 快晴

 朝方は風が吹かないので11時頃まで艇の水洗い等をして過ごす。11時に舫いを解き出港する。30分ぐらいしたら北東から7、8ノットの風が吹き出す。上りの風だが水面も静かで気持ち良く久しぶりのクローズホールドを楽しむ。
 昼食時になり風が一時強まり20ノットを超えたのでジブ、メインともリーフする。それでも快調で6ノット以上キープする。
 昼食の生ハムとトマト、オニオン、レタスの入ったいつものサンドウイッチは美味しい。
 冷たいビールで頂く。
 20ノットを超える風は暫くして治まりフルセールにする。
 16時過ぎに風が落ちたのでエンジンをかけてシラクーサに18時に到着して前回も錨泊した湾でアンカーを打つ。ここは良い泊地なので安心だ。
 7月3日(火)Sirakusa~Taormina(45NM)快晴 06:30アンカーを揚げてシラクーサを後にする。2時間弱機走した後北からの上りの良い風が吹き出したので帆走に代える。いつも良い風が続くことを期待するが中々自然は云うことを聞いてくれない。2時間ほどで風が弱くなり今日は最後まで機走になってしまう。
 途中子供のイルカが顔を出してくれ暫く艇の周りで遊んでくれた。
 今日も前回来たところで錨泊も気楽だ。
 17時頃タオルミナの錨泊地に着いたら昨年カスカエスで知り合って今年シラクーサで再会したドイツ艇が錨泊していてまたまたの再会をCAVOKⅤの上で祝す。彼らはこれからギリシャ、コルフ島に3日三晩で行くそうだが風待ちをしているそうだ。
 水深10mのきれいな海にアンカーを打つ。上から見えるぐらいだが泳いでアンカーの効きの確認をする。砂にしっかりめり込んでいた。
 世界遺産の旧市街地の下のグランブルーの海でのアンカーリングは気持ち良い。
 前回寄港した時に街の観光はしたので艇でゆっくりした時間を楽しむ。
夕食は街の明かりを見ながら鶏肉のヒレソテー、ポテトサラダ、ベーコンと炒めたねぎのマカロニ、グリーンサラダを頂く。
錨泊の艇での寝心地は気持ち良い。


(ID# 240)
2012/7/1 (日) Malta(Comino)~Marzamemi 60NM 快晴

 名残惜しいが日の出(05:50)と共にアンカーを揚げてシシリアに向かう。
 日の出が美しい。この島の周辺はいたるところに錨泊地があり船が錨泊している。
 午前中は風が安定せず帆走したり機走したりしていたが午後からフリーの良い風になり帆走を楽しむ。
 Marzamemiはマルタに行くとき停泊したところで初めてでないので気が楽だ。18時にマリーナに入り馴染みのスタッフが出迎えてくれる。
 今日はヨーロッパ選手権のイタリアとスペインの決勝戦があるのでテレビを放映しいる店を聞いたところ、マリーナの近くで美味しく、そしてリーズナブルのお値段と云うレストランを薦めてくれた。
 試合は21時からなのでシャワーを浴びて21時にレストランに行く。レストランのボスが面白い人でメニューを見せずに厨房に案内してくれあれこれ料理中の品を説明してくれたのでそこで注文した。
 タコのセロリ炒め、イワシのマリネ、クルマエビのグリルを先ず頼む。トマト味のスパゲッティは如何というから、スパゲッティポモドーロかと聞くとこれは小さなトマトなのでポモドーロとは違うと教えてくれた。トマトならすべてポモドーロと思っていたが勉強になった。これが又美味しかった。
 タコのセロリ炒めはタコの炒め方も良かったがセロリが効いて中々の味だった。
 そして隣の席の人が食べているムール貝の身が大きくて美味しそうだったのでそれも注文した。
 ワインはシシリア産のカントリーワインを頼むが辛口で食事に合う。
 食後はレモンシャーベットにする。お奨め通りの美味しいレストランだった。
 サッカーはイタリアがスペインに3対0で負けたがお客さんは静かであった。
 多分勝つと大騒ぎになるのかも知れない。
 お腹が一杯で艇に戻りそのままぐっすり休む。


(ID# 239)
2012/6/30 (土) Malta(Grand Harbour Marina~Comino) 快晴

午前中昨日入れなかった聖ヨハネ大聖堂に水上タクシーを使い行く。向かいにヴァレッタまでは10分ぐらいで着く。
 大聖堂は荘厳な装飾がなされ当時の聖ヨハネ騎士団の力が象徴されている。カラヴァッジョの絵も併設されている美術館で見る事が出来た。
 今まで数々の大聖堂を見てきたが豪華さでは抜きんでていた。
 午前中に艇に戻り出港の準備をして3時に舫いを解きマルタ島の西にあるマルタ島とゴゾ島の間にあるコミノ島に行く。土曜日のせいか行く途中の海岸ではマリンレジャーを楽しんでいた。17:30にコミノ島の錨泊地にアンカーを打つ。ここも10隻以上の艇がすでにアンカーを打っていた。早速ゴムボートを降ろし洞窟を探検する。入り江はブルーラグーンと言われているが納得する。潜ってアンカーの効きを調べるが岩に掛かっている状態だ。強風とうねりがない限り心配ない。
 錨泊すると今までの暑さが嘘みたいに心地良くなる。
 静かな夕暮れの海面をバックにラタトーユ、ピラフ、鶏ヒレのソテー野菜サラダを今日仕入れたマルタ産白ワインで頂く。このワインは辛口でなかなかいけるワインだ。
 22時前に就寝する。正に海のベッドで寝ることになるので気持ち良い。

(ID# 237)
2012/6/29 (金) Malta(Grand Harbour Marina) 快晴

 昨日聖ヨハネ大聖堂に寄ったが時間が遅く入れず、今日一番で水上タクシーに乗ってヴヴァレッタに行ったが今日は聖ペテロ、聖パウロの祝祭日で聖ヨハネ大聖堂にはミサがあり終日一般公開しないとの事で諦める。次に騎士団長の宮殿に行く。現在は大統領府と議事堂が置かれているが一部一般公開している。その中で大使の間は赤色で統一されRed Roomと別名があるそうだがタベストリー等の装飾含めて素晴らしい。石灰岩で出来た建物には当時の騎士団の豪壮果敢な歴史とその後の優雅な生活を物語っている。兵器庫には当時の甲冑はじめ色々な武器を見ることが出来トルコ軍の大包囲戦時の戦いの凄さを想像した。
 国立考古学博物館を見学するがエジプトの歴史より古いとされる巨石神殿の遺跡からの貴重な発掘物が展示されている。特にマルタのビーナス、眠れる女神などは今の時代でも素晴らしく光っている。
 その後バスでタルシーン神殿と地下の岩盤を削って出来たハル・サフリエニ・ハイポジウム神殿を見学に行くがハイポジウム神殿は予約制で7月27日まで予約で一杯ということで見る事が出来なかった。
 ヴァレッタに戻り水上タクシーでグランドマリーナハーバーに戻り海事博物館を見学して艇でゆっくり休む。
 夕食はマリーナの前にある港を一望できるレストランに行く。ロゼワインで、ビーフのカルパッチョ、メロンとプロシュートを食べてからマルタ産ワインがおいしいということなのでマルタ産の白ワインを頼み、タコのガーリックグリル、シーフードライスを食べるがシーフードライスが美味しかった。


(ID# 236)
2012/6/28 (木) Malta(Grand Harbour Marina) 快晴

 朝デッキを水洗いしてからマルタ見学に乗り降り自由の周遊観光バスでマルタ島の北半分を観光する。紀元前3500年~2400年頃に建てられた巨石の建造物のハジャー・イム神殿とイムナイドラ神殿を見学してヴァレッタの街を歩く。残念ながら聖エルモ砦は解放してなく見学できなかったが世界遺産の市街地を歩く。
 帰りバスを間違えて乗ってしまいヴァレッタの港で降りる羽目になり、対岸のマリーナに行くのに水上タクシーを探して歩いて偶々岸壁にいた人に聞いたらOK今来るからとのこと、そのうち大きなラバーボートが来て乗せてもらったが何とこれはビッグヨットのテンダーで親切にも彼らに便乗させてもらったことになった。
 夜はサラミ、チーズ、鶏肉のヒレのグリルと野菜サラダで赤ワインを頂く。
 日中は大変暑く日当たりに居ると熱射病になるかと思うぐらいだが陽が落ちると涼しくなり、シャワーを浴びた後のデッキでの食事は心地よい。


(ID# 234)
2012/6/27 (水) Marzamemi ~Malta(Valleta) 60NM 快晴

 今日は60NM走るので6時に起床したが風が強く様子を見ることにした。天気図上でも強風の予測は出来ないし目的地マルタの予報も良い。港の防波堤から外洋を見ても白波は立っているものの大きなうねりもない。又風の方向は北からなのでマルタには多い風になるので出港することにした。ここでの風は20ノット位だ。ただCAVOKⅤの係留場所から出るのが風が強いため難しいのでマリーナのスタッフに頼みラバーボートで引っ張ってもらい08:00に出港する。常に安全サイドを取るのがCAVOKⅤのマニュアルだ。
 無事出港して港の沖の岬を通過してからジブ、メインを3ポイントリーフにして真追っ手なので観音開きで帆走に入る。風が強くても追っ手の帆走は楽だ。そのうち3ポイントは必要ないと判断してフルセールにして7ノット前後の速度で快調に帆走する。
 60NMの距離を自然の風の恩恵を受けてセーリングする醍醐味は素晴らしい。
 シシリア島とマルタ島の間は大型船の航路で行き交う船が多いので注意が必要だ。
 珍しく空が霞んでいてマルタ島が見えたのは残り10NM切ってからだ。
今日シシリアのマルツメミより60NM帆走して聖ヨハネ騎士団の本境地マルタ島に上陸した。
要塞都市ヴァレッタを望みながらヨーロパ屈指の天然の良港Grand Harbourの中にあるGrand Harbour Marinaに舫いを取る。
港の入り口から騎士団栄光の時代から変わらない昔ながらの城壁と建物が目前に迫り圧倒されると同時に感動した。
ご存じのとおりここは1565年トルコ軍による大攻撃に耐えて騎士団が勝利したところだ。この時の騎士団の勢力はナイトが600人そして兵隊が9000人それに対してトルコ軍は軍船が138隻兵隊は38000人だったそうだ。 マリーナは入り江を挟んでヴァレッタの対岸にあるが直ぐ前には海事博物館があったり17世紀に建てられたガレー船の船長の館はカジノになっている旧市街地にある。
夕食は周りの石灰岩で出来た17世紀の館を見ながらプロシュート、フェタチーズ、アラビアータとサラダでロゼワインを頂く。


(ID# 233)
2012/6/26 (火) Siracusa~Mazamemi 25NM 快晴

 静かな湾での錨泊は気持ち良くぐっすりと寝た。この半年の海の上での生活は世俗とも離れ自然の中での芳醇な時間だ。
 爽やかな朝を迎える。エネルギーが十分に充足され気持ち良い。
 このところの地中海気候からして朝10時を過ぎないと風が吹かないので風待ちをして09:40にアンカーを揚げる。案の定湾を出るころから東南東の10ノット近い風が吹き出しセーリングする。久しぶりの上りの風になりクローズホールドで走る。
段々風が強くなり15~20ノットの風になり快調にセーリングする。途中自然保護地区の海域があり浮標で識別してあるところを抜けようとしたら自然保護監視のボートが来て出るよう注意を受けてしまう。通り抜けるだけなら良いと思っていた私の失策だった。
 16:30にMazamemiの港に入るがここは二つマリーナがありMarina Sporting の方にVHFで連絡してはいる。ラバーボートで誘導してくれる。
 ポンツーンに舫ってゆっくりしていると隣にオーストリア艇が入ってくる。艇にメルボルンと書いてあるのでオーストラリアから来たのかと聞くと何とオランダで艇を購入して地中海を回っているそうだ。夫婦で乗っているが我々と同じくリタヤーしてから楽しんでいるそうだ。日本にも仕事で何回も来たそうだ。
 ここのマリーナは近くに何もなくマルタ島への中継地点として便利なようだ。オーストラリア艇もマルタ島から来たそうで、この後クロアチアを回るそうだ。どこかで又再会できることかと思う。
 夕食は昨日市場で仕入れたヤリイカと芝エビをおつまみにしてワインを、そしてレタスとキャベツと混ぜた様な野菜にトマトを入れたサラダ、青梗菜もどきの野菜のグリルを頂く。
 幸せな時間だ。明日はいよいよマルタ島ここから60NMあるので朝早く出港することにする。

(ID# 232)
2012/6/25 (月) Siracusa 快晴

 朝起きて直ぐオルティージァの橋のたもとで開いている朝市に出かける。
 生きのいいエビとイカがあったので仕入れる。やはり我々にとって魚介類は食指を誘う。
 帰りにカフェバーでクロワッサンとカプチーノで朝食を済ます。食材を冷蔵庫にしまってからバスで約1時間弱の所にあるNotoに行く。ここは17世紀の地震で壊滅的に破壊され、その後バロック様式で再建され、豪壮な館が並び中世の面影を残すところだ。素晴らしいバロック様式の装飾で彩られた館が見事であった。ここも世界文化遺産だ。
 16時過ぎに艇に戻る。今晩はマリーナの直ぐ外の湾内で錨泊をする予定なので水を補給して舫いを解き錨泊地に行く。既に15艇程アンカーリングしていた。ここはアンカーリングに適したところで水深が10m程度の海底が続き下は泥でアンカーの効きも良く又三方が岸に囲まれている。
 今日もとっても暑い日中であったがアンカーを打って海の上に居ると心地よいシーブリーズが吹き気持ち良い。
 シャワーを浴びてすっきりしてから夕暮れ前を静かな湾内で楽しむ。
 夕食は朝仕入れたエビの湯でたのと鯵を艇のバーベキュー台で塩焼き、ナスとトマトのスパゲティーを白ワインで頂く。
 なかなか鯵の塩焼きは美味しかった。
 夕暮れの夕陽からそして夕陽が沈んだ後の空の色の変化が美しい。
 

(ID# 231)
2012/6/24 (日) Siracusa 快晴

 シラクーサの湾は静かで錨泊には最適だ。又世界遺産の旧市街地の岸壁にも無料で舫うことが出来る。今日我々もマリーナから岸壁に移そうと思っていたが艇を留守にして観光は危険が伴うと思い、もう一日マリーナに停泊することにしてギリシャ、ローマ時代の遺跡を訪ねることにした。
 朝食はオルティージャのカフェーバーでカプチーノとクロワッサンで済まし地図を片手にシラクーサの町に渡り、先ずはギリシャ劇場跡、古代ローマの円形闘技場跡を見る。今まではどちらかというとローマ時代の遺跡を見てきたがシラクーサはギリシャ遺跡だ。
 アテネを凌ぐ都市であったと云われるが納得する。
 ギリシャ劇場では偶数年に古代劇の上演が行われる。幸いに今晩も上演ということで夕方出直して観劇に行くことにした。
 その後ギリシャ時代からのカタコンベ、考古学博物館を見学してオルティージャに戻りレストランでスパゲティー・ノルマとミックスサラダを食べる。
 艇でシェスタをしてから18:45から上演のギリシャ劇場に今回は歩きでなくタクシーで行く。ギリシャ劇場は正面が南で西側に海を臨む。ギリシャの遺跡はいつも海が近い。
 快晴の天気なので夕陽が東側の席を照らし東側の席は暑いので西側の席から埋まっていた。
 上演が始まったときはまだ西陽が舞台を半分照らしていた。終了したのが20:30だったがまだ明るかった。古代ギリシャ時代も太陽の光を舞台に効果的に取り入れて上演したのかと思った。
 今日の出し物は「プロメテウス」ギリシャ神話の神の物語でゼウスとの駆け引きの話であった。残念ながらやり取りの言葉は全く分からず古代ギリシャ劇の雰囲気を味わうだけであった。大変貴重な観劇が出来た。
 タクシーで艇に戻りヤリイカのガーリックソテー、これが白ワインにぴったりだった。
とマグロの照り焼き、鯵のマリネをすし飯で頂く。 美味しかった。


(ID# 230)
2012/6/23 (土) Catania~Siracusa 30NM 快晴

 カターニャでは昨年スペインで知り合ったイタリア人とも会え、船外機の修理完了、インターネットの復活とすべて上手く行った。
 今日も30NMと短い距離なのでゆっくり09:00に舫いを解く。ぎりぎりに入れてあるので隣の艇を押しながら出港する。
 いつも通りの気象で快晴の中1時間程機走してから北東からの8~10ノットの良い風になりジェネカーを張り6ノット以上のスピードで滑り出す。エトナ山が段々遠ざかる。
 気持ち良いセーリングも3時間と続かず機走で15:10にシラクーサのMarina Yachting Siracusaに入港すると手を振っている人がいる、昨年ポルトガルで一緒になったドイツ艇の夫婦だ。ポンツーンに舫った後再会を喜ぶ。こちらではリタイヤーした人が我々みたく地中海をセーリングしているのを良く見かける。
 彼らはここの湾で5日間錨泊していて昨日友人の迎えと補給を兼ねてこのマリーナに舫ったそうだ。ここは一泊75€取られるのでCAVOKも明日からは錨泊が良いと教えてもらう。
 マリーナはオルティージャ島にあり旧市街地でアテネ神殿の眠るドゥオーモやパピルスの茂るアレトゥーザの泉があるので早速観光に行く。
 ドゥオーモはバロック形式の重厚な建物だが紀元前5世紀にドーリア式のアテネ神殿の上につくられたものでアテネ神殿の円柱が身廊に組み込まれ時代の変遷を物語っていた。
 夕食は暑い日中と変わり夜風が気持ち良いコックピットでマグロ、イカのお寿司とアサリの酒蒸しを頂く。朝市で買ったトマトが新鮮でおいしい。日本酒がなく白ワインだが辛口の白ワインだとぴったりだった。


(ID# 229)
2012/6/22 (金) Catania  快晴

 インターネットの接続が出来ない件が心配なので私の使っている東芝に電話して解決を図るが上手く行かず。
 諦めてお昼から乗り降り自由の市内観光バスに乗り市内見学をするが前チェチリアが案内してくれたので復習の良い観光になった。街の中心でバスを降りて私は再度ボーダフォンに行き再再度のインターネットのコネクッションを調べた。その間悦子は大聖堂を観光した。
 残念ながらインターネットのコネクッションは上手く行かず退散する。 航海中インターネットが使えないと気象が分からずピンチである。  インフレター用のエンジンが直り一安心だ。そして夕方WINDでのインターネットコネクッションをしたら見事成功してホットした。
 夕食は黒マグロのお寿司とアサリの酒蒸しをシシリア産白ワインで頂く。黒マグロの刺身は最高に美味しかった。


(ID# 228)

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