CAVOK日記
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2014/5/26 (月) Knidos~Bodrum(22NM) 快晴 微風~西10ノット

 横抱きの4艇が出るのを待って朝食をとっている間にいつもの漁船が帰って来た。早速漁船に行ってイカ4杯、カサゴ4尾を買う。気持ちの良い漁師夫婦ですっかり友達になった。
 悦子は買った魚を処置して横抱きのヨットが出た後10時に舫いを解く。微風の静かな海面を機走する。2時間程走ると予報通りに西風になりアビームでセーリングを楽しむ。 ギリシャのコス島とトルコのダッチャ半島の間を行き来するヨットと交差しながら走る。
 お昼を貯蔵食料が尽きてきたので残り物で作った創作カレー風味の料理を頂く。
 残り物でも、鶏肉、玉ねぎ、トマト、ピーマンが料理されたカレーで美味しかった。
 騎士団が築いたボドルム城を見ながらマリーナに入港する。
 ケメル以来1か月ぶりに給油するが1か月で110リットルの使用であった。
 ラバーボートが来てくれポンツーンに15:00に舫う。入港の手続きを終了後、船外機のエンジンがかからなくなっていたので修理を依頼してボドルム城に行くが月曜日で休みだった。   久しぶりの買い出しをして帰ると既にエンジンの修理が終わり戻ってきていた。
水が十分使えるのでデッキを水洗いする。
今晩は上田さんのお別れ晩餐会なので今朝仕入れたイカを刺身と湯通しにして生姜醤油で、カサゴはアクアパッツア風スープ味にして頂くがライトアップされたボドルム城を見ながらの夕食は一段と美味しかった。
 ここのMilta Bodrum Marinaの係留料は高く108€だ。明日は上田さんを見送った後ボドルム城を挟んで反対側にある錨泊地にアンカーリングする予定だ。


(ID# 559)
2014/5/25 (日) Knidos 快晴 北西10~15ノット

 静かな湾でもう一日今日も過ごす。レストラン一つの遺跡に囲まれた入り江で4日間過ごしたが素晴らしい時を過ごしている。
 今日も朝網をあげて帰って来た夫婦二人の漁船に昨日手に入らなかったイカを買いに行く。イカは人気あるようで売り先は決まっていたようだったが、その中から2杯のイカを出してくれた。支払いをしようとしたらいらないとの事、細々と漁で生活をしている方に分けてくれるとの事、感激であった。昨日と同じ10トルコリラを渡そうとしたが受け取ろうしない。こちらも気持ちで何とか取ってくれるように行って10トルコリラを渡して帰ろうとしたら、ちょっと待てと云う。そして5トルコリラのお釣りをくれた。素朴な漁師の心に接した。
 今日はお昼前に全員ひと泳ぎする。昼食を佐和子さんが今朝仕入れたイカを刺身とガーリックソテーに料理してくれ頂く。久しぶりのイカの刺身は絶品であった。
 午後は一昨日行った遺跡と反対側の丘に登る。入り江の海の色が素晴らしい蒼だ。日射の照りつける中、海からの風が心地良い。
 午後2時過ぎると次々にヨットが入ってくる。アンカーレッジもアンカーを打つ場所が無くなりうろうろ場所を探している艇が出てきた。
 桟橋も一杯になり横抱きになる。何とCAVOK5の脇に4艇横抱きになった。殆どがチャーターヨットのグループで全部で6艇程来た。このグループのチャターシステは、初めての海をチャーターボートで航海するのに安心で良い。と云うのはグループの先導にチャーター会社のプロがついていてすべての手配をしてくれる。
 人気のある泊地には、泊地の確保のため午後2時前に到着するのを鉄則とする。
 明日は上田さんがボドルムから帰国するのでボドルムに行く予定だがこのマリーナは結構混んでいるとの情報があったのでメールで予約をするが直ぐ返事がきて予約OKとの事で安心する。
 マリーナに8日間入港していないので食料、ビール等が不足してきたので、今晩はここのレストランで食事する。サラダ、イカフライ、レッド・スナッパー(鯛の一種)をグリルして食べる。スナッパーの身は新鮮だったが少し焼きすぎの感がありもったいなかった。
 白ワインを頼んで180トルコリラだった。値段含めて今一つのレストランであった。
 但しレストランはチャーターヨットの人達で混んでいた。
 静かな入り江が突然賑やかになったが23時過ぎには静かになった。


(ID# 558)
2014/5/24 (土) Knidos 快晴 北西10ノット

 やはりビミニを外してあると、太陽が上がってからの日射が強いのでコックピットでの朝食は暑すぎる。奥さん方の指示で早速ビミニをあげる。
 桟橋で漁師が朝上げてきた網を整理していたので覘くと結構多くの魚が上がっていた。
 イカが美味しそうだったので買おうとしたが残念ながら仕入れ先が決まっているとの事だった。イカを諦めて小ぶりのカサゴを二尾10トルコリラ(500円)で買う。
 昼食前に灯台のある半島の西端にある丘に登る。この辺りは背の低い灌木だけなので丘を登りながらも地中海を見渡す景色が良い。春の残りのワイルドフラワーもまだまだきれいに咲いている。
 海から吹き上げてくる風が汗ばんだ体に気持ち良い。
 海辺に戻りただ一つのレストランに寄りビールで喉を干す。
 お昼は艇で昨日の残りのカレーライスをご飯で頂く。
 昨日迄チャーターヨットが多数来ていて入り江にアンカーリングしていたが今日は来ない。チャーターヨットは土曜日に借りて1週間後の金曜日に返すのが通常のパターンのせいだ。
 その代わりではないが桟橋の方にオーナー艇が7艇係留した。夫婦での艇が多いがその出入りを見ていると二人のコンビネーションが手に取るようにわかり面白い。悦子もしかりみて勉強しているようだ。
 風の関係で3日目のクニドスでの滞在になるが海の上での時間は飽きない。久しぶりにバケツで洗濯をする。お日様でカラカラに乾くので気持ち良い。地中海は潮の香りが無く、べとべとする塩を感じることは無い。
 ひと泳ぎして桟橋の水のシャワーを浴びる。
 夕食は今朝仕入れたカサゴをアクアパッツァ風のスープ仕立てにして頂くが朝取り立てのカサゴの新鮮な味がスープに浸み込み絶品の味であった。
 至福な一日が今日も終わる。


(ID# 557)
2014/5/23 (金) Knidos 快晴

 底が透き通って見えるクニドス湾で今日はゆっくり過ごすことにする。
 何も予定のない海の上での1日は極上な時間だ。
 朝をいつものコーヒーで迎え、爽やかな青空を仰ぐ。午前中は読書を楽しむ。お昼に定番になったソーメンをインスタントの肉じゃがとお豆を頂く。このインスタント物もなかなかの味で日本の食文化技術の高さを称賛する。
 午後も各自うたた寝をしたり読書をしたり気ままに過ごす。隣に係留していたシングルハンダーのドイツ人が足の裏に棘が刺さったとピンセットを借りに来る。見ると長い棘が足の裏に刺さっていた。悦子が棘を取ってあげる。
日陰に居ると涼しいが、日向に居ると汗をかいてくる。  日向に居た体を海に飛び込み冷やす。ついでにシャンプーと石鹸で体を洗う。海水パンツ2枚で過ごせる生活だ。
 夕暮れをグラス片手に楽しむ。
 何もない入り江での生活が続いているので艇内の食料も心細くなってきたが、夕食は冷蔵庫の残り物を使ったナス、ジャガイモ、玉ねぎ、にんにく、鳥のもも肉を使ったスパイシーなスープカレーを頂く。美味しかった。
 食後ビミニ(日よけテント)を外して刻々と変化する空の色を楽しむ。21時は未だ薄暮だ。
 静かな入り江で眠りにつく。


(ID# 556)
2014/5/22 (木) Bozukale~Knidos(36NM)  快晴 北~西 微風~15ノット

 今日はいつもより長い距離を走るので朝早めの06:40に舫いを解く。もう一つ朝早く出る訳は、この地域の風は西風が主なので向かい風が強くなる午後過ぎになる前に到着したかったからでもある。午前中の風は陸風、海風の気ままな風が吹く。
 コーヒーとパンをかじりながら出ていくが暫くすると北風の良い風が吹き出しセーリングで7ノット近くの速度が出て気持ち良い。でも気まぐれの風で1時間弱したらこの風も落ちて無風になる。機走していると今度は西から吹き出し再度セーリングを楽しむ。このエリアはギリシャの島と近接している。Simi島(ギリシャ)の南を通るか北を通るかで風の受け方が違うが、西風が強くなる可能性があるので有利な風になる南側を選ぶ。ギリシャ領海を無断で走ることになるが問題なかった。
 13:00に昨年夏に来たクニドス(Knidos)の湾に入る。桟橋に横付けする。この桟橋は水、電気が使えるので助かる。
 お昼を五目寿司とお澄ましで頂く。朝パン一切れ食べただけなので空いたお腹に吸い込まれた。
 クニドスの湾を挟んで両サイドには遺跡があり舫ってある艇の直ぐ脇にローマ劇場の遺跡が見える。食後見学に行く。湾を見渡すように丘の斜面に沿って神殿、ストアー、教会、ローマ劇場、アゴラ、オデオンと遺跡が連なっていて、かなり大きな都市だったようだ。
ここは紀元前900年にドーリア人であるスパルタの植民地と建設された。その後ローマ、東ローマ時代と歴史が続いたようだ。古代ギリシャ彫刻家プラクシテレスによる、史上初の等身大の女性裸像、アフロデイーテ像が置かれていたそうだが残念なことにこの像は現存してないそうだ。遺跡の切符切りの女の子が昨年来た僕を覚えていてくれた。  レストランでチャイを飲んだ後、澄み切った海で泳ぎシャワーを浴びる。浴びた後、皆さんとジントニックで夕暮れを楽しむ。
 夕食はレストランで食べるがメゼ2点、サラダ、ヒメジのフライ、グルーパー(ハタ科クエの一種)のシシケバブを白ワインで食べるが210トルコリラ(約1万円)で場所の割には高かった。
 皆さん朝早かったのと日照りと泳いだので艇に戻って直ぐ寝る。


(ID# 555)
2014/5/21 (水) Bozukale 晴れ 微風

 朝起きると両隣の艇は出港していた。
 我々の朝食が終わるころには、ほとんどの艇が出て行って残っていたのは3艇程だったがその艇も出港して我々だけが残っている。
 静かな綺麗な海の入り江を暫く独占しているようで気持ちが良い。
 ラバーボートを降ろして遺跡がある浜に行こうと思ったがエンジンがかからず諦める。前に一度会ったのだがオイルがシリンダーに混じったようで整備が必要になる。
 お昼になると夫婦2人の艇が入ってきた。夕方になると増えて今日は6艇程の係留になる。静かな午前中をのんびり過ごす。
 お昼は冷やしそうめんをレストランで仕入れたビールで頂く。一気に夏になったような天気になり日陰に居ないと暑すぎた。冷やしソーメンとビールがぴったりだった。
 佐和子さんと悦子はそれぞれ読書をしたりして午後を過ごす。ここは私のインターネットキーでPCが繋がらないのでレストランに行きWIFIで繋ぎ調べごとをしてからコックピットの日陰で読書をしながらうたた寝をする。極上の時間だ。
 隣に入ってきた艇がCAVOKの意味を聞いてきた。CAVOKの意味はCがCeiling, Aはand、VはVisibilityがOKと云う意味だ。これは航空用語で飛行場の天気を報じる略語で雲も視程も問題なし、つまり天気良好と云う意味の国際用語だが、彼はそれを確認する意味で聞いたようで、彼らはトルコ航空のパイロット達だった。彼らでルフトハンザ、アリタリアと3社のパイロットとヨットで隣同士になった。
 17時前に陽はまだまだ高い所にあって夕方のイメージでない。シャワー入る前にひと泳ぎする。透き通った海水で泳ぐとミネラルを含んだ冷泉に浸かるようで気持ち良い。
 夕食はアリババ・レストランに行くが、夕方網で小魚を取っていたその小魚のフライとチキンとラムのシシケバブ、イカのグリル、サラダをレストランで食べる。小魚のフライが新鮮で美味しかった。 

(ID# 554)
2014/5/20 (火) Ciftlik~Bozukale(15NM)  晴れ 南~西 微風

 ボズカッレに向かうのに向かい風の西風が午後吹く予報だったので、午前中にボズカッレに着くよう8:45に舫いを解く。静かな海を機走で全レグ走る。15NMの近い距離なのであと云う間に半島の丘の上に見慣れたベネチア時代の城壁が見えてくる。
 昨年泊めたアリババ・レストランの桟橋に着ける。アリババの人が私のことを覚えていてくれた。ここの入り江は私の経験ではトップ3に入る綺麗な景観の場所だ。   桟橋の下はそこまで透き通り、入り江の周りの山々が柔らかく入り江を包んでいる。
 艇のビールをうっかりして切らしてしまったのでアリババに行き3人で到着の乾杯をする。
 隣にはイギリス人の年配の夫婦の艇が先に係留してあった。
 お昼はゴマダレの付け麺蕎麦を頂く。昨年の日誌を見てみると、何と同じお蕎麦がお昼だった。
 食休みをした後城塞に登り湾内の景色を眺める。直下にアリババの桟橋がありきれいな水槽の中にヨットが浮かんでいるように綺麗に見える。
 歩いて火照った体を泳いで冷やす。未だ水温が20度なので長く泳いでいると体が冷えるので一度上がり日光浴してから再度泳ぐ。
 佐和子さんと悦子は艇のシャワーを浴びる。私はアリババのシャワーで浴びた。
 ここは島ではないが陸路が無く船で物資を運んでいる。電気も自家発電になっている。
 そうこうしているうち最初係留艇が3艇だったのが16時過ぎには15艇位になっていた。
 夕食はアリババ・レストランに行くが、掘立小屋の店構えだが、15艇分約60人分のテーブルが用意されていた。  ビュフェ形式のメゼを各自取り、サラダ、カラマリフライ、オラダー(鯛の一種)のグリルを頼む。静かな入り江の中で賑やかん夕食が始まった。
 11艇のチャーターヨットで来たグループは男ばかりでオーストリア、英国、カナダ、フランスの仲間の集まりだそうだ。
 未だ明るい19時過ぎより食事を始めて、やっと暗くなった21時過ぎに艇に戻る。


(ID# 553)
2014/5/19 (月) Ciftlik 曇り 北西10~20ノット

 朝青空であったが雲が出て来た。未だ地中海の夏の天候になっていない。
 朝食後静かな風光明媚な湾なのでお昼まで各自読書等のんびり楽しむ。長期の航海生活ではのんびりする時間も大事だ。
 昨日20艇程係留していた艇もそれぞれ出て行く。お昼過ぎには4艇程になる。
 お昼はラーメンを頂き、昼休みの後皆で湾を囲む道を散策する。
 浜辺には日光浴用の長椅子が並んでいるが未だ海水浴客は少なく空いている。長椅子に横になりうたた寝をした後泳ぐ水が綺麗で少し冷たいが気持ち良い。水温は20.5度通常22度以上が海水浴に適しているそうだ。
 いつの間にか桟橋には昨日と同じ位の20艇程度の艇が係留していた。
 夕食はこの桟橋のレストランのRahet Babaで昨日美味しかったイワシの酢漬け、ナスのトマトソース煮、チキンサラダ、イカのグリル、ラムのキャサロールを食べる。3人で食べて昨晩と同じ150トルコリラ(約7500円)ワインと係留代入れてのこの値段なので嬉しくなる。
 お腹一杯になって艇に戻り就寝する。


(ID# 552)
2014/5/18 (日) Marmaris~Ciftlik(11NM) 晴れ 北西10ノット

 5泊滞在したマルマリスから11NM先のチフトリックに向け09:15に舫いを解く。出港の準備をしているとマリーナのスタッフが出港を手伝いに来てくれる。
 静かな湾を北西から吹き出した順風に乗り青い海に乗り出す、気持ち良いセーリングをする。
 湾の出口の半島を越えたすぐ先がチフトリック湾だ。チフトリックは南トルコ案内のクルージング雑誌で知った。雑誌に載っている写真が素晴らしく寄ってみたくなったところだ。こちらは雑誌含めてクルージングに関する情報が多く助かる。
 湾の中に入ると4つの桟橋がありそれぞれの桟橋が旗を振って客寄せをしている。
 我々は予約してあったRafet Babaのレストラン桟橋に舫う。
 いつもの到着してからのビールを飲んだ後冷やしソーメンをお昼に頂く。午後は海風に吹かれながらそれぞれ読書したりうたた寝したり過ごす。私はうたた寝の後泳ぐ。海水の透明度が良く泳いでいて気持ちが良い。但し水温が20度位なので、長くは泳げず暫く泳いでから上がり砂浜で体を温めてから又泳ぐという感じだった。
 海岸から少し上の丘から見る湾の光景も太陽の日差しと海の青と相まって素晴らしい光景だった。
 夕食はこの桟橋のレストランで夕暮れの湾を眺めながら、メゼにイワシの酢漬け、マッシュルームのチーズ揚げ、メインに小型のSea Bream(鯛の一種)のグリル、イカのグリルとマトンのつくねを一つ覚えの白のチャンカヤワインで食べる。すべて美味しかった。
 素晴らしい湾なのでもう一日滞在することにして眠りにつく。


(ID# 551)
2014/5/17 (土) Marmaris 快晴

 今日はマルマリスから10NM 南にあるチフトリィク(Ciftlik)に行く予定だ。昨日頼んでおいた洗濯物を8時過ぎに受け取った後、9時過ぎに出港しようとしてエンジンをかけるがエンジンの掛かりが悪い。初めてケースだったので早速マリーナの事務所に修理を頼む。幸い直ぐメカニックが来て調べてくれる。バッテリーは問題なくスターターに原因があり、スターターを外して修理してから取り付けてエンジンをスタートする。快調なスタートだった。そうこうしている内にお昼になりお握りとトン汁の昼食を頂く。そして午後メカニックのスーパーバイザーが最終点検来る。ここはCAVOKⅤと同じジャヌーのヨットチャーターをやっていてヤンマーのエンジンも詳しく全体も見てくれた。冷却用の海水ポンプ(Seawater Pump)が悪いということでこれも部品を交換した。トラブル前の点検で発見出来助かる。
 行く予定のチフトリックに予約しておいたが遅くなるので明日になる旨連絡する。
 航海しているヨットに不具合が起こるのは日常茶飯事であるがタイミングと起った場所によって運不運がある。しっかりしたメカニックのいたマリーナでの出来事で助かる。トルコのメカニックは丁寧で確実な作業をするので安心だ。
 3時過ぎにすべての作業が終わり午後はゆっくり過ごす。久しぶりにデッキで読書をする。
 夕食は胃に優しい、ひじきと胡瓜の浅漬けでご飯を頂く。シンプルな日本食は日本人の体の為にも必要だ。
 午後吹き出した風も治まり静か海で眠りにつく。


(ID# 550)
2014/5/16 (金) Marmaris 晴れ

 今日は上田新次郎さんの帰国の日だ。
 久しぶりに地中海らしい青い空の朝を迎える。朝食をコックピットでとった後、上田さんは荷物をトランクに詰める。
 帰国の準備が出来た後ドルムッシュ(ミニバス)で町に出かける。水パイプをトライすることになり水パイプをやっている港の前のレストランに入る。海からの地中海の風と燦々と太陽の光を浴びながらガレッタ船を見ながら昼食をとる。トルコは小麦の名産地でパンが美味しいが今日出て来た中が空洞で円形をしたピタパンに似たパンが一段と食欲をそそる。      一人一皿メインを取ると多いので4人でラムのキャサロール、ラムのケバブ、イカのフライとサラダを分けて食べるがどれも美味しい。トルコではラムの肉は柔らかく、牛肉より美味しい。日本では食べられないラム肉の味だ。
 食後エスプレッソ味の水パイプを皆で回しながら吸う。ニコチンが少なくタバコを吸わない人も吸える。
 ドルムッシュで艇に戻って、15時に頼んでおいたタクシーで空港に向かう上田さんのご主人を見送る。
 17日間ご一緒したが、初めてのヨットにも拘わらず大変ヨット旅行を楽しんで頂いた。
 昨年は同時期にクレタ島でご一緒したが艇のクラッチ故障のため一度も出港することが出来なかったが今回は順調に各地を廻れた。
 見送りした後、マリーナのレストランでチャイを飲みながら景色を楽しむ。
 艇に戻ってからうたた寝をしてからシャワーを浴びて夕食を頂く。今晩はタイ風グリーンカレーだったスパイスが効いてご飯とぴったりで美味しかった。

(ID# 549)
2014/5/15 (木) Marmaris 曇り

 今日はロードス島へフェリーで日帰り旅行する。昨年CAVOK5で春に行ったところであるが上田さんのご主人のたっての希望の場所なので行くことにする。高速フェリーで1時間だがロードス島はギリシャなのでイミグレションを通過していく。ここのイミグレションでは大きな掲示で北キプロスを入国したものはギリシャに入国出来ないと書いてあった。我々が北キプロスに行ったときにパスポートにスタンプを押さずに別の用紙にスタンプを押してくれたのを思い起こす。
 09:00マルマリス発で帰りは17:00ロードス島発の日帰り海外旅行になる。
 ロードス島の壮大な城壁を見ながらオスマントルコとヨハネ騎士団の壮絶な戦いを想像しながら7時間の観光を楽しんで帰る。
 今晩は明日帰国する上田さんのご主人の最後の晩餐会をする。晩餐会の前の夕暮れ時に海と空の光の変化を見ながら上田さんとハム、エビのタパスでお酒を楽しんだ。
 陽が暮れると対岸のマリマリスの明かりが海岸線に連なり海に映し出され綺麗な光景であった。そして満月が山の峰から登ってきた。
 夕食はポテトとひき肉のオーブン焼きとサラダをロードス島の免税店で上田さんが買った赤ワインで頂く。

(ID# 548)
2014/5/14 (水) Marmaris~Marmaris 晴れ 南10~20ノット 晴れ 微風

 昨日泊まったNestle Marina は町の直ぐ脇にあり、非常に設備の良いとこらだが係留費が電気、水道代を入れて一日94€で高い。
 昨日持っていたバッテリーチャジャーを修理して朝持ってきた。バウスラスターのスイッチも手に入ったようで取り付ける事が出来ホットする。14m位の大きさの艇になると狭いマリーナでの出入港にはバウスラスターは必需品だ。
 奥さん達が町に行っている間に修理が終わり13:40に舫いを解いて昨年越冬した同じ湾にあるMarmaris Yacht Marinaに行くが一杯で係留出来ないとの事で、その隣のPupa Yat Hotelの桟橋に着けようと思ったがヨットが一艇も係留していないのと、無線、電話でコンタクトしてみたが通じなくスタッフも桟橋に現れなかったので諦めて、もう一つあるAlbtross marinaに行く。ここも一杯だったが外側の固定桟橋に横付けすることが出来た。      沖からの風で艇が桟橋に寄せられるので沖に打ってある舫いを取ってくれ艇が安定する。 20ノット近い風の中での着岸であったがここのスタッフが3人ほど来てくれ手伝ってくれ大変助かる。 ここのスタッフは大変親切でファミリー的である。
 マリーナの小さなレストランで到着の乾杯をビールでする。
 防波堤の外側の係留で風が強く艇が揺れるので夕食はこのマリーナのレストランですることにして、午後の休息を各自味わう。
 シャワーして艇に戻る前に夕食をレストランでカラマリのグリル、スズキのグリル、サラダ、フライドポテトを白ワインで食べるが我々だけでお客さんのいないひっそりした店であったがそれぞれ美味しい味で満足する。
 ゆっくり揺りかごのように揺れる艇で眠りにつく。

(ID# 547)
2014/5/13 (火) Ekincik~Marmaris (20NM )  晴れ 微風

 08:10に舫いを解いて静かな湖水の様な海面をマルマリスに全レグ機走で行く。
 マルマリスの湾のさらに奥の入り江の中に3つの大きなマリーナがある。最高の立地条件の所にマリーナが点在している。この辺りから先はリキア海岸からカリア海岸に変わる。
 バッテリーチャジャーとバウスラスターのスイッチに不具合が生じたのでこの中でも一番大きなMarmaris Nestle Marinaに11:30に舫いを取る。トルコのマリーナチェーンのSeturMarinasが経営しているところで施設も良いが料金も高い。45Ft の艇で84€する。
 早速メカニックに修理を依頼するが夕方になるとの事だった。
 お昼はソーメンをコックピットで頂く。陽射しも強くなりソーメンがピッタリだ。
 食後デッキで午睡をした後、街に繰り出す。大変大きな観光地で長い岩壁にはガレット船が大きなクルーザーボートと共にずらりと係留している。そしてその前はレストランが同じくずらっと並んでいる。大変大きな観光地だ。15日ロードス島に行くフェリーの切符を買ってから私は修理があるので艇に戻る。上田夫妻、悦子は町を歩く。
 夕方になってメカニックが来てくれ、バッテリーチャジャーを外して修理に持って行く。
 これは明日治してくるとの事だったがバウスラスターのスイッチは取り寄せなので2日はかかるとの事待つことにする。
 夕食は昨日の残りのポトフを使った野菜スープ、牛肉とトマト、ナス、玉ねぎ、ピーマンの入ったキャセロール、ニンジンとルッコラのサラダを赤ワインで頂く。トルコはビーフよりマトンの方がお肉は美味しいが味付けが良かった。ほぼ満月の月の下でのコックピットでの夕食であった。

(ID# 546)
2014/5/12 (月) Ekincik 快晴

 今日はCaunos,Dalyanにチャーターボートで観光する日だ。
 昼前にチャターした観光船が桟橋に予約した11:30に到着する。静かな海面を行きながら洞窟を見ながらダルヤン河口に向かう。晴天で気持ちの良い海だ。最初の河口がブルークラブの産地でこれの茹でたのをボートで売っている。買って食べながらダルヤン川を遡上する。ツバメが飛び交う牧歌的な風景の中、長閑な焼玉エンジンの音を楽しみながら遡上する。
 途中Caunosの遺跡のあるところで降りて観光する。紀元前6世紀から東ローマ帝国までの歴史ある遺産だった。
 その後リキア時代の岩壁墓石を河から見て河岸の立ち並ぶレストランに立ち寄り昼食を食べる。
 ダルヤン川を更に遡上して泥温泉の船着き場に着き泥温泉を楽しむ。
 先ず泥温泉で泥を体に塗り、暫く体を日干しにする。泥が乾いたらシャワーを浴びて硫黄の匂いのする温泉に浸かる。温泉の温度が心地よく結構長い間浸かる。
 さっぱりした後エキンチェックに戻る。着いたのは16時過ぎで約5時間のボート旅行を楽しんだ。着いてから上田新次郎さんは海水浴を楽しむ。
 今日は昨日より多く17艇が係留していた。係留している皆さんは夕暮れ時に泳いでいた。
 毎日の外食は疲れるので、夕食は鶏入りのポトフをコックピットで頂く。薄味で連日の外食とは違った胃に優しい食事を頂く。 時間を忘れてお酒を楽しんでから眠りにつく。

(ID# 545)
2014/5/11 (日) Twenty two fathom cove~Ekincik(31NM) 晴れ 微風 東~南

 午後になると南西風が強くなるので6時に起きて06:30に名残惜しいが舫いを解く。
 無風の静かな湖の様な海面を機走する。湾を出てから微風だが追い風の東が吹き出したのでセールを揚げて機帆走する。
 朝食を一昨日フェティエのスパーマーケットのカルフールで仕入れた生ハムのサンドイッチを走りながら頂く。   11:15にエキンチックの桟橋にスターン着けする。到着をビールで乾杯した後、少し桟橋の上にあるマイレストランに行ってみる。
 前回も訊ねたところだがきれいな山小屋風のレストランで見晴らしが良い。19時に食事の予約と明日リキヤ文明の遺跡のあるCaunosと泥温泉のあるDalyanに行くボートを予約する。
 お昼に稲庭うどんの付け麺を頂く。  食後コックピットで昼寝をしていると雷鳴が聞こえてきて雷雨になる。キャビンでの昼寝になった。
 一眠りの後海に飛び込みシャワーを浴びるがひと泳ぎしてからのシャワーは気持ち良い。
 コックピットで夕暮れをロゼで楽しむ。
 最初2艇だったのが次々入ってきて10艇以上になっていた。
 19時過ぎにマリーナを見渡せるレストランに行く。
 ここはメニューが無く、魚をカートに入れてきて見せる。選んだ魚と調理方法を決めて料理する。我々は2.3kgのグルパー(クエに似た魚)を選んで半身をグリル、残り半身をスープ風に注文する。
 メゼ(トルコ風前菜)にはイカ、タコのマリネ、3種盛りの浸け野菜そしてサラダを頼み白ワインで食べる。グルパーは程よい脂がありグリルもスープ仕立てで食べても3星レスロランとも勝負できる味であった。
 お値段はグルパーが310TL(約15000円)その他メゼ、ワイン、チップ入れて4人で550TL(27500円)ローカルにしては高いがこの価値は十二分にあった。
 夜艇に戻るとネズミが侵入しているのを発見、慌てて追い出す。やはり出かけるときは梯子を揚げておくべきだった。
 又外部電源が取れなくなってしまった。コネクターを調べたが原因分からず次の寄港地マリマリスで修理することにする。

(ID# 544)
2014/5/10 (土) Fathiye~Twenty Two Fathom Cove(13NM)  曇り晴れ 南10~25ノット

 天気予報では午前中時折雨の予報が出ていたが起きると晴れ間が見えていた。
  朝食をゆっくり食べた後、隣にあるYacht Classic Marina に見学兼ねてお茶を飲みに行く。ここはホテルもあり、又ヨットチャター会社の基地でもあり20艇程停められるポンツーンは殆どムアリング社のチャターヨットであった。
 艇でキツネうどんとオムレツを頂いてから、出港することにする。予定では13NM先のWall Bayを予定していたが、近くの艇の方がWall Bayの隣のTwenty two Fathom Bayの方が良いと教えてくれたので目的地を変更する。
 湾を横断する形で入組んだ入り江のさらに奥にあるTwenty twoに行くが湾横断中は20ノットを越える風の中リーフしても8ノット以上キープしながら横断する。
 入り江に入るとぴったり風も波も治まり静かな海面になる。ここも家族営業の小さなアミーゴと云う名のレストランがありその桟橋にスターンづけする。全部で4艇の係留になったがそれでほぼ一杯になった。
 海水が綺麗で早速泳ぐ。ここのオーナーがチャイをご馳走してくれ他艇の人たちと頂く。
 隣の艇の人は英国人だったが息子が東京で働いているとのことだった。
 夕食は桟橋横の磯で簡易テーブルを出して焚火をしての食事になる。4艇全員で10名だけでワインを持ち込んでラムそしてチキンのキャサロールそして新鮮なサラダ、キョフテを食べるがすべてが非常に良い味で美味しかった。トルコ料理は外食が続いても美味しく食べられる。
 食事の後英国人、オランダ人、ドイツ人のカップルと一緒に焚火をあたりながらチャイを飲む。
 焚火と海とヨットと素敵な光景を見ながら夜を過ごす。
 一組のカップルはもう10日もここに係留しているそうだ。我々もゆっくりしたいところだが後ろ髪をひかれるように明朝出港することにして眠いにつく。


(ID# 543)
2014/5/9 (金) Fethiye 曇り時々雨

 気圧の谷の通過でどんよりした天気だ。今日の出港は諦めてゆっくり起きて、スペイン風オムレツを朝食で頂く。お昼前に金曜バザールがあるということなので町に出る。
 小さなバザールで見る物はさほどなかったが奥さん方はお土産に刺繍の入ったきれいなタオルを購入する。
 バザールには出店が出ていてケバブとキョフテ、豆のスープを買って食べる。ケバブには鶏肉、オニオン、トマトが入っていて美味しい。デザートにドンドルマを食べる。
 すっかりトルコ人になったようだ。
 帰りに海辺のレストランでチャイを飲んでから奥さん方はショッピングを楽しんで帰る。
 マリーナの前でデリバリー・フリーの食品店でワイン、ビール、水等重たいものを購入して届けてもらう。
 ここECE Marinaは良いマリーナだが一日83€と高いので隣のYatcht Classic Marinaに移ろうと思って聞きに行ったが生憎満杯で移れなかった。因みにここは1泊69€食事すると1泊40トルコリラ(15€)であった。ホテルのある小さなマリーナで素敵な雰囲気があったので残念だった。  夕食は艇内でナスのひき肉料理とサラダを赤ワインで頂く。


(ID# 542)
2014/5/8 (木) Fethiye 晴れ後曇り時々雨

 今日は29日から一緒だった斎藤夫妻がダルマン空港からイスタンブール経由で帰国する日だ。  簡単な朝食をコックピットで済ませて斎藤さんは荷づくりをする。
 お二人は出発の準備をしてからフェトヒエの町に買い物に出かける。我々は洗濯物が溜まったのでマリーナのコインランドリーで洗濯したりしながらのんびり過ごす。
 お昼はラムの腿のオーブン焼きとガーリックポテト、サラダそしてシャンパンで斎藤さんのお別れ会をする。奥さんの雅子さんとは初対面でのご一緒の航海であったが明るくて前向き、チャーミングで楽しく、とても素敵な方だった。斎藤さんは日本ヨット協会の仕事、オリンピック強化委員と忙しい中良く来てくれた。当初の計画では手前のカシュ(Kas)で下船して帰国予定であったが航海が順調に進んでフェティエまで足を延ばせた。
 お昼はお別れ会にピッタリの美味しいラム料理だった。
 15:40にマリーナからタクシーで25km先のダルマン空港に向けて出発する斎藤夫妻を見送る。
 見送った後暫く艇で午睡する。コックピットでのうたた寝は気持ち良い。
 夕方町を見学してからフィッシュマーケットに行く。魚が豊富にありこんなに沢山の種類の魚が地中海に居るかと思うぐらいだった。
 夕食はフィッシュマーケットに隣接したレストランで鯛、スズキのグリル、カジキマグロのシシをチャンカヤの白ワインで食べる。流石マーケットの横のレストランだけあって新鮮で美味しかった。このレストランはマーケットで買った魚を6トルコリラで調理もしてくれる。又来たいところだ。
 ちょっと町の観光をして帰ってきたら22時になっていた。シャワーして休む。


(ID# 541)
2014/5/7 (水) Gemiler~Fethiye(16NM) 快晴 西1~10ノット

 朝8時にモーターボートで頼んでおいたパンを届けに来る。昨日の出前の料理が130トルコリラ(6500円)、そして今日のパンは25トルコリラと出前が高すぎるが観光地の料金と云うことで諦める。
 静かな泊地での、朝のコーヒーは美味しい。岩に舫っているロープをラバーボートで外しに行き、アンカーを10:20に揚げて静かな海面の海峡を抜けて沖に向かう。
 今日は16NMの近い距離なので風は弱いがセーリングを楽しむことにする。
 今回初めてヨットに乗った上田さんのご主人もセーリングの快適さ楽しんだようだ。
 湾の奥にあるECE Marinaに15:00に舫う。ここもラバーボートで舫いを取に来てくれる。
 お昼を洋上で食べる予定であったがガスが無くなり食べれなく、早速ガスボンベを買いに行き遅い昼食を食べる。斎藤さんが持ってきた宮川のウナギのかば焼きを頂くが地中海でのかば焼きはなかなかの味で乙なものだった。
 入港の時バウスラスターが動かなかったので調べるがバウスラスター用のバッテリーが弱くなっていた。早速マリーナに修理を頼んだら直ぐメカニックが来てくれバッテリーが寿命と云うことで交換した。
 山に湧きたっていた積乱雲が被ってきて雨を降らす。暫くの雨だったが雨上りの後が気持ち良い。
 夕食はお昼が遅かったのと、かば焼き丼でご飯を十分食べたので、軽くすることにして肉じゃが、野菜、最後に味噌汁とお茶漬けを頂く。


(ID# 540)
2014/5/6 (火) Kas~Gemiler (42NM) 快晴 西10~12ノット

 西風の向かい風が昼から強くなるので、6時起床で早く出発することにする。マリーナのスタッフVHFで呼び出し7時に舫いを解き出港する。暫くは無風の中機走する。予報通り吹き出して西風は向かい風でセールを張ることなく6時間程機走する。最後のレグ10NM 位でコースも北西に変わったのでセーリングを楽しむことが出来た。途中白い砂浜が続くオリュデウス海岸の沖を通過する。この辺りに来るとヨットも多くなり10艇以上のヨットとすれ違う。
 ゲミレール島の錨泊地に来るとレストランのラバーボートが飛んできてアンカーの手伝いをしてくれる。但しタダでなくレストランへのお呼びだ。我々は静かな泊地での夕食を楽しみかったので出前にサラダ、カラマリフライ、ポテトフライを頼む。
 アンカーリングした後、島に上陸してビザンンチン時代の教会に登る。ここは日本の大学が発掘協力をしたところだ。
 島の上からの眺望は前回も来たが素晴らしい光景だ。ガレッタ船で観光客が沢山見学に来ていた。
 汗かいた体を全員泳いで冷やす。海の透明度は高くそれに伴う海の色が綺麗だ。岸辺には当時の遺跡が続いている。
 泳いだ後の夕暮れのジントニックの一杯が気持ち良い。
 頼んでおいたカラマリ、サラダ、ポテトが届き夕食はこれを前菜として、ロゼを頂く。メインは色々煮込んだカレーで美味しかった。
 静かなアンカーレッジで夕餉を楽しんだ。


(ID# 539)
2014/5/5 (月) Kalekoy~Kas(21NM) 曇り,雨

 昨夜から低気圧の通過で雲と時折の雨と風の天気だった。
 午後からは回復する予定だったので昼過ぎに出ることにして、ゆっくりコーヒーとヨーグルト、パンの簡単な朝食を頂く。
 9時過ぎに空が明るくなったので出港することにして09:30にレストランの夫婦に舫いを解いてもらう。
 暫く静かなケコヴァ・ロードを機走するが30分ほどして行く先の方に雷が光る。雨も降りだしたので引き返すことにして10:30に出港したレストランに引き返す。
 予定通りお昼過ぎに出港すべきであった。
 レストランで雨宿りをしながらお昼を食べる。ここのレストランは我々の頼む物は総て美味しく再度、フライドカラマリ、ズッキーニボール、サラダ、ラタツーユとフライドポテトを飽きずに頼む。皆さん大満足であった。
 食休みをした後西の空も明るくなったので13:35再出港する。風が北に廻り15ノット前後の中斜め後ろに風を受けて7ノットの速度で快走する。
 約1時間程度の北風だったが風が前に廻りセーリングを諦め機走に変える。
 カシュ(Kas)に近づくにつれて島と岩礁が点在するようになり気を付けながらカシュの入り江に入る。VHFでマリーナを呼ぶと優しい女性の声でウエルカム カシュ・マリーナと返答してくれる。
 ラバーボートでスタッフが来てくれポンツーンに17:00舫う。
 私は艇に残りメインファウラーの巻取りが悪かったので治す。
 昨年チャシュメのマリーナでお会いしたトルコ人が流暢な日本語で会いに来てくれた。
 彼にはカシュに艇を置いてあり、昨年ここカシュのマリーナを薦めてもらった。
 夕食は鶏鍋でこちらの鶏は日本でいう地鶏の様で味が濃く、野菜と共に大変美味しい、上田さんが持ってきてくれた純米吟醸で頂く。
 昨夜と変わった雲のない空で三日月が出ていた。
 明日は42NM先の錨泊地に行くが予報が向かい風なので朝7時に早めの出港予定にして眠りにつく。


(ID# 538)
2014/5/4 (日) Kalekoy 曇り

 今日から明日にかけて気圧の谷が通過するため天候が悪くなるのでここカレキョウイで連泊することにする。昨日のブンヤベースが余って持ち帰ったのでそれを朝食べるがスープが魚の臭さもなく美味しい。   観光をすることにしてレストランの主人に頼んで観光案内を手配してもらう。この周辺はリキヤ文明が栄えたところでケコヴァロード(ケコヴァ海峡)には沈下した遺跡がある。
 ボートで先ず海底遺跡を案内してもらい、そのままユチャウズ(Ucagiz)の港に着けてもらい、マイクロバスでミュラ(Myra)遺跡に行く。この辺り一帯はリキヤ人(紀元4000年位から定住してこの辺り一帯に都市国家をつくる)が住んでいてリキヤ地方と呼ばれている。リキヤ人の岩壁墓が幾つも造られていた。ギリシャ劇場も保存の良い状態であった。  その後聖ニコラウス聖堂に行く。聖ニコラオスは4世紀の大司教で海運の守護神、又サンタクロースのモデルとして知られている。安全航海を祈願する。
 戻ってからユチャウズの港でカラマリ、エビそれとポテトをビールでお昼代わりに食べる。
 食料の買い出しをしてからレストランのボートに迎えに来てもらい艇に戻る。
 艇では各自思い思いに休むが夕方になるにつれて風が強くなり雨も降ってきて艇は揺れるが、18時頃には風も雨も治まりコックピットでハッピーアワーが始まる。
 夕食は桟橋レストランでメゼ(前菜)にナスのキャセロール、豆料理、サラダ、ズッキーニボールを取り、メインにキョフテ、鶏肉のグリルをロゼワインで食べる。トルコ料理を連日食べているが日本の味付けと似て飽きない。
昨日は魚料理で6人で630トルコリラ(約3万円)を払ったが今日は魚を食べなかったので160トルコリラ(約8000円)であった。魚はこちらでは高い。
 静かになった海の上で安らかに眠りにつく。


(ID# 537)
2014/5/3 (土) Cinevis~Kalekoy(16NM)  快晴 東1~15ノット

 朝コックピットでお粥の朝食を塩昆布とツナの佃煮で頂いて、Foxglobeの浅沼さんの見送りを受けて09:10に舫いを解く。16NM先のケコヴァ湾にあるカレコイを目指す。朝方は弱い風で暫く機走するが予報通り追っ手になる東の風が吹き出しジェネカーを揚げる。徐々に風も強くなり15ノットの風で8ノットの速度で快調に走る。   今航海初めての快晴の日になる。コックピットではカンツオーネの曲を流してビールで喉を潤す。
 ケコヴァロード(海峡)に入ると波も静かな両サイドの景色を眺めながら快適にセーリングする。
 2度目のカレコイであるが昨年係留したレストランでなく魚スープが美味しいと聞いた2軒隣りのHasan’s Romaレストラン桟橋に係留する。3つ程桟橋があるが3つとも呼び込みをしていた。
 舫った後、早速要塞の下の村の可愛らしい桟橋レストランで冷えたビールを飲む。
 お昼を斎藤夫人の玄米ぶっかけ蕎麦を美味しく頂く。食後村の直ぐ裏にある紀元前4世紀リキヤ時代からオスマントルコまで続いた要塞に登る。上からのケコヴァの景色は海と入り江が綺麗に映りとても美しい光景だ。要塞に登る途中にはリキヤ時代の石棺が点在してあり歴史の変遷を感じさせる。
 艇に戻ってから海が綺麗なので上田新次郎さん、斉藤雅子さん、私と泳ぐ。水温は20度だったが寒さを感ぜず気持ち良い。上がったのちシャワーを浴びてからの一杯が美味しい。  夕食は桟橋レストランで3kgあるシーブリーム(鯛に似た魚)のブンヤベースとポテトフライ、ズッキーニボール、サラダを白ワインとロゼで頂く。トルコのポテトは美味しい、そしてブンヤベースのスープは前回ここに来たときドイツ人に勧められたものだったが、大変美味しく大好評であった。但し魚は高くシーブリームだけで310トルコリラ(約1万5千円)したがその価値はあった。
 夜はこの桟橋に係留して休む。


(ID# 536)
2014/5/2 (金) Cinevis~Finike(28NM) 曇り時々晴れ 風 南2~18ノット

 チネビス湾では静かな夜を過ごした。両サイド高い崖に囲まれた入り江で朝食をキツネうどんで頂く。まだまだ朝晩は寒さがあり温かい朝食が美味しかった。
 09:50にアンカーを揚げて18NM先のフェニケに向けて舫いを解く。
 穏やかな海面を機走で走る。12時過ぎにお昼を秋刀魚のかば焼き丼を頂く。
お昼ご飯を食べたあたりから南の風が吹き出してきてセーリングを始める。段々風が強くなってきたのでメインとジブをリーフする。その後風が20ノットを近くなり3ポイント迄リーフしてオーバーヒールにならないよう帆走する。クローズドリーチィングの帆走で艇速は7ノット以上をキープする。未だ雲の多い天気で太陽が雲に隠れると寒さを感じる。
 フェニケのマリーナに16:20に入港する。ここはラバーボートで舫いを取に来てくれる。
 横風が強いとき槍着けでスターンから着ける時は大変助かる。
 フェニケはトルコで展開しているセツール・マリーナチェーンの一つで施設が整っている。
 皆さんにトルコ風呂を経験してもらいに行くが女性は入れず男3人で入る。地元のトルコ風呂で地元の人も一緒で現地の生活を垣間見る。
 お風呂から帰りに、イタリア人から声を掛けられ、日本人かと聞かれてそうだというとフェニケのマリーナに日本艇が入っていると教えてもらう。艇名はFOXGLOBEとの事、日本で会ったことのある知り合いの浅沼さんの艇だ。
 早速彼を訪ねにポンツーン(桟橋)に探しに行き彼の艇を見つける。久しぶりの再会で話が弾む。  夕食をCAVOKⅤに誘って一緒にする。今晩のメニューは、野菜サラダ、ポテトのガーリックソテー、ラムチョップと赤ワインで頂くがケメルの肉屋で購入した生ラムはフレッシュでとても美味しかった。
 浅沼さんは現在67歳だが45歳の時にニュージランドで今の船を買って日本までシングルハンドで運んできた。そして60歳の定年を迎えて太平洋をカナダ迄渡り、その後パナマ運河を抜けて大西洋を渡ってここフェニケに昨年10月に着いたそうだ。
 彼の冒険話を聞きながら夕食を楽しんだ。


(ID# 535)
2014/5/1 (木) Kemer~Cinevis(15NM) 曇り時々晴れ 風 南2~10ノット

 今年の航海の初日だ。前々日に斎藤夫妻(52年卒)前日に上田夫妻(45年卒)がCAVOKⅤに来艇して、賑やかな航海が始まった。
 3週間前から私はケメルに来て、今年の出港準備をしていた。例年のエンジン点検、船底塗料そして今年はビミニ(コックピットの日よけ、雨避け)ギャングウエイ(乗り降り用の梯子)を新調した。約3週間はあっという間に過ぎた。その間昨年ここで知り合ったトルコ人のブラントさんにお世話になり彼の家に泊めてもらったり、お昼は毎日彼のお姉さんの作ってくれる料理をご馳走になった。
 彼には上田さん、斉藤さんを空港まで迎えに行ってもらったり色々とお世話になった。
 午前中に最後の準備が終了した。
ブラントさんが見送りに来てくれ、マリーナのスタッフの手伝いを受けて13時に舫いを解き出港する。
マリーナの出口にあるガスステーションで軽油を満タンにする。軽油は1Lあたり日本円で換算すると200円ぐらいでトルコはガソリンが高い。
快晴の天気の中、機走でここから15NM南のチネビス湾に向かう。
 生憎と弱い向かい風だったがお昼を食べるときはエンジンを切って微風の中セーリングをしながらお昼にスペイン風オムレツをビールで頂く。
 16時過ぎにチネビス湾に入る。ここは昨年2回錨泊しているので3回目になる。
既に3艇のガレッタ船がアンカーリングしていた。
 アンカーを打った後ラバーボートを降ろして海岸に行く。
 生憎と雲が出てきて半袖では涼しいので皆さん上着を着る。海水温度を測ると20度だ。
 20度の温度は日に照らされた体を冷やすには良い温度だが曇り空の中では泳ぎたい温度ではない。
 皆さんは泳ぐのは止めたが、私はアンカーの効きを調べる事もあって泳いで調べに行く。
 残念ながら日陰になり暗くアンカーの効きはチェック出来なかったが気持ち良い海水浴であった。
 皆さんはコックピットでジントニックを飲んでいたので暖かいシャワーを浴びた後参加する。久しぶりの夕暮れの一杯は良いものだ。
 夕食はトルコ料理のキョフテを赤ワインで、そして昨日市場で仕入れた新鮮な野菜のサラダを頂く。錨泊での食事は特別美味しかった。
 上田さん、斉藤さんとも長旅にも拘わらずとても元気だったが9時過ぎに皆さんお休みになる。


(ID# 534)

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