ヨットとは?

自然のエネルギーである風とセール(帆)を利用して発生する力によって、海面を自由自在に走ることのできる乗り物です。つまりヨットは「風」を動力源としているのです。セール(帆)とは車でいうとエンジンに当り、風はガソリンにあたります。様々な天候に合わせて走ることが要求されるためとても奥が深くやりがいのある乗り物です。

そしてレース(試合)では作戦が基本動作と同じくらい重要で、頭と身体を同じくらい使うスポーツです。

ヨットの上で釣りをしたり、寝たり、オリンピックに出場したり、世界一周したりといろいろなことができます。ヨットは老若男女問わず誰でも楽しめる生涯スポーツです!!

ヨットとボートの違い

よく間違われてしまうのが、ボートです。ボートとは人間が水をこぐ事によって進む乗り物で、100%人力に頼っています。つまりボートは動力源が人力なのです。しかしヨットは自然の力である風を動力源とし、人力はほとんど使いません。ですからボートとヨットをくれぐれも間違えないで下さい。

ヨットの方がボートの5倍は早いぞ!!

ヨットの種類について

一概にヨットといってもヨットには2種類あります。1つがクルーザーと呼ばれるタイプの物で、全長が約10m以上の非常に大きいヨットの事で主にレジャー目的で乗ります。

2つめが高校生や大学生が乗っているタイプでディンギーと呼ばれるもので全長が4mほどです。車で例えるならクルーザーが観光バスなのに対し、ディンギーがスポーツカーのような物です。

高校生が乗っているヨットは2種類あります。
1つ目は、名前が「Flying Junior」というヨットです。通常頭文字をとってFJ(以下FJ)と呼ばれていて全長は4m20cmです。いかにも想像するヨットの形をしていて、丁寧な動作を求められる繊細なヨットです。
2つ目は、名前が「420」というヨットです。読み方は数字を日本語読みして「ヨンニイマル」です。その名の通り全長4m20cmで、強い風のときはFJよりも早いスピードがでる、爽快感のあるヨットです。

安全性について

ヨットという珍しい乗り物についておわかり頂けたと思いますが、気になるのは安全性です。

ヨットは主にFRPやカーボンファイバーと言われる軽くて強度の非常に高い素材で造られています。このために2人乗りのFJの重量はわずか75kgです。この事により体重が重い人が乗っても、(FJの場合2人合計270kgまで)水の上に浮かぶように造られています。ですから体重が重たいから艇が沈むというのはあり得ません。

では艇が海上でひっくり返ったらどうでしょうか?そんな場合のこともヨットは考えて造られています。もしひっくり返ったとしても、100%水の中に沈むことはありません。なぜならヨットには防水区画があり、その中は密閉されていて空気が入っています。そのためにいくらひっくり返っても沈む事はないのです。というよりも、

ヨットがいかに安全な乗り物かと言う事がお分かりいただけたでしょうか?